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調布市のKAZのブログ一覧

2005年10月30日 イイね!

スパナ君を探せ!東京モーターショウ編(と雑感)

スパナ君を探せ!東京モーターショウ編(と雑感)東京モーターショウを見てきた。
本来ならば会場の隅から隅までズズずいと見回りたいところだが、今回は十分な時間が取れないことがあらかじめ分かっていたため、まずは事前にガイド本を購入。現地では、めぼしい車種や製品のみ見てくるという作戦を採った。

駐車場にクルマを置いて連絡バスに乗る。低床式のアイドリングストップバスだ。乗った感じだと、少々の変速ショックを伴いながら加速音が途切れなかったのでAT車か。信号待ちのたびにアイドリングストップしていたので、モーターショウ見学者に対する環境対応バスとしてのアピールにはなっただろう(そこまで注意深く観察する人は少ないかもしれないが、諸外国の人々も見に来る機会でもあるので)。

会場入りすると、そこは奇しくもプジョーブースの正面であった。407SWを見るためにブルーライオン店に行こう行こうと言っておきながら、結局 今までその機会を伸ばし伸ばしにしていた私にとって、気兼ねなく実車に触れ回ることのできる良いチャンスとなった。

現BGレガシィの買い換え対象として有力候補だったそのプジョー407SW、なかなか良いクルマであることが分かったのだが、リヤの荷室はBGの方が広いですねぇ。タイヤハウスのフルカバードトリムがそのままテールゲート開口部まで連続してせり出ているので、荷室の有効幅は(車体の実幅を考えると)大したことがありませんでした。ワイドなガラスルーフやドアトリム収納型のサンシェード、後席空調など標準装備アイテムが充実しているのは非常に魅力でしたが、「これだー!」というひらめきのようなインパクトはちょっと無かったです。いや確かに良いクルマなんですけども。

代わりに浮上したのが、新型307SW。日本でのデリバリー開始は来月11月からとのことですが、実車を見て大変気に入りました。もともとは7人乗りなのですが、センターシートの3つとリヤシートの2つ、計5つのシートはそれぞれ自由に独立して脱着が可能なんですね。つまり、「2-1-2」 の5人乗りにも 「2-2-1」 の5人乗りにも 「2-3-0」 の5人乗りにもなるのです。もちろん、「2-0-2」 の4人乗りとか 「2-3-2」 のフル7シーターにも変化可能。乗員と荷物とペットを乗せる(載せる)機会の多い人には魅力的であることが分かりました。

プジョーでは、407SWのときも307SWのときにも、とてもキレイなおねぇさん(説明員)が積極的に私に張り付いて来ました。いや両名とも、とてもキレイなおねぇさんだったのですが、スキあらば必死にプジョーの良さを見学客に説明しようと教育されている背景が見て取れて、その意味でも面白かったです。結局、プジョーへは足を3回も運んでしまいました。いや、クルマを見るためですよ、えぇ、クルマを。

さて正直なところ、スバルブースはあまりパッとしませんでした。それでも人混みでごった返しになっていたのが不思議でなりません。会場ではオリジナルイベント: 「スパナ君を探せ!」 が開催されており、私も早速参加。このイベントの原型は、毎月発行されるスバルの機関誌 「カートピア」 の誌面で展開されている読者参加型の人気コーナーです。カートピア誌の掲載画像の中にスパナ(工具)の形をしたぬいぐるみ?が紛れ込んでおり、それを探し出すという読者参加型のゲームなのですが、今回、このゲームの実物大バージョンがモーターショウの会場で実施されたというワケですね。

実物のスパナ君はR1(R2か?)と戯れていました。どこにあったのか?については、これから会場入りする人々もいるでしょうから、ここでは明かしません。皆さん各自で探し出してみてください。なお、スバルブース内のどこかに潜んでいるこのスパナ君の画像(カメラor携帯)をメールに添付してネット応募すると、抽選でオリジナルグッズが当たるそうです(応募先アドレスなど詳細については、会場配布のパンフレットをご覧下さい)。

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(以下、追記)

その他のメーカーでは、ホンダの W.O.Wコンセプト やオペルのザフィーラ(これも7人乗り。シートアレンジが容易。)を確認しました。この手のクルマでは、もはや天井のガラスルーフは必須になってきた感があります。国産車でもホンダのエアウェイブやトヨタのラクティスなどがよい例です(注:W.O.Wコンセプト では、各ドアの下端部分もシースルー(可視)処理されていました)。トヨタブースの2階に上がると隣のレクサスブースを見下ろせるようになっている会場レイアウトを脇目で関心しながら、時間が無くなってきたので 「トラフィック戦隊・アンゼン(安全)ジャー」 のショーを見るためステージへ(>後日、ブログに書きます)。トークを楽しんだあとは二輪&部品用品館へ移動。急に人が少なくなり、歩きやすく感じたのは気のせいではないだろう。こうした部品用品ブースにこそ、思いがけない発見があるものだが・・・。

カワサキのバイク(ZZ-R)は 「ダブルズィー・アール」 だと思っていたのにステージのおねぇさんが 「ぜっとぜっとあーる」 と何度も口にしていたのを気にしながら、各ブースを急ぎ足で見て回る。最新モデルは 「ぜっとぜっとあーる」 に呼称が変わったのかな? なお、今年のトミカの東京モーターショウ記念バージョン・スバル編はR1(税込み525円)でした。

まったくの私見だが、提案性に富むコンセプトカー(間近で見られる)と、市場動向をタイミング良くとらえた新型車(ドアを開けて乗り込める)の両方を展示したメーカーでなければ、やはり集客力に欠けるように思う。

「スパナ君を探せ!」 こそ良いアイディアだが、今回は目新しいコンセプトカーも無く(>失礼!)、新型車のデビューも端境期(はざかいき)に相当するタイミングでのスバルのモーターショウ・・・。関係者は多大な尽力をされていると私は理解しているが、「スバル独自の華(はな)」 が欲しかったのが、偽(いつわ)ざる感想であった。世界企業トヨタを大株主に迎えた富士重工業(株)の、次回の東京モーターショウに今から期待している。
Posted at 2005/10/31 07:37:31 | コメント(4) | トラックバック(1) | 【スバル関係】 | クルマ
2005年10月28日 イイね!

ワイドボディ・レガシィ新発売!オートバックスから

ワイドボディ・レガシィ新発売!オートバックスから拡幅されたブリスターフェンダーが迫力の、
レガシィ特装車の話。
(オートバックスセブンが新発売する、カスタマイズド・レガシィ)

2005年10月8日付け ブログ (東京スバル限定・レガシィユーロモデル(コラゾン)) にて、カルマ社が独自にカスタマイズしたレガシィを新車限定で発売する・・・というニュースを紹介したが、今回のニュースはさらに驚くべき内容である。

2005年10月22日付け 日刊自動車新聞に、何と、カー用品量販社として知られるオートバックスセブン(株)が 「ブリスターフェンダー仕様のワイドボディ・レガシィ」 を発売するという記事が載っていたのだ。以下、その要約である。

◎オートバックスセブンは、レガシィをベースにしたオリジナル
  カスタマイズドカー、「Concept R」 を 11月5日から発売 する。
◎同社のカスタマイズドカーの 「monoCRAFT」 ブランドシリーズ
  で、「希少価値の高い欧州プレミアムスポーツカー」 をイメージ。
◎セダンB4とツーリングワゴンの両ボディ形式に設定。
  「専用金型で製作した プレス板金によるオーバーフェンダー
  などが特徴で、ボディ鋼板と同じ素材 を使用することでデザインや
  耐久性に優れたワイドなボディラインを実現したという。

当初、私は 「どうして あのオートバックスセブンが??」 と不思議に思っていたのだが、実は同社は日産キューブの屋根を切り落とした 「キューブ・ピックアップ」 を発売していた実績があるんですね。なるほど納得です。ちなみにこのキューブ・ピックアップは、荷室の面積がギリギリ0.98 m2(つまり1.0平方メートル未満)のため4ナンバーとはならず、5ナンバー登録になるとのこと。

個人的には、「ボディ鋼板と同じ素材を使用」 という表現に少々疑問を持ったが、そのような細かなツッコミ(※)は置いておいて。(※単に JIS 規格上、同じ規格内の自動車用鋼板を使っているだけなのか? あるいは JFE とか住友金属とか知らないが、同じ鋼材メーカーから仕入れているのか? あるいは同じ鋼材メーカーの同じ鋼材をコイル状で仕入れているのか? など。) このワイドボディのレガシィを発売するまでにこぎ着けただけでも驚きだが、実は今回の特徴はそれだけではない。このワイドボディ・レガシィをベースに、プローバ社とのコラボレート を実現させた 「プローバ・コラボ・コンプリートモデル」 などのチューニングカーも発売するそうだ。

◎プローバ・コラボ・コンプリートモデル
   スバル車用のチューニング部品メーカー・プローバ社との共同制作によるコンプリートカー。
   サーキット走行も視野に入れた機能部品を採用。納車の際には吉田選手による実走行
   セッティングも実施するという。
◎排気量2.2リッターモデル
   更なる走行性能の向上の為にエンジンチューニングを施した最上級モデル。
◎プレミアム内装モデル
   本皮シートを採用した特別内装モデル。

関連記事:レガシィ「monoCRAFT Concept R」発売…オートバックス (response、2005年10月18日)
       「monoCRAFT Concept R」新発売 (オートバックスセブン(株)公式ニュースリリース)

なお価格はワイドボディ仕様で 365万円から~、とされている(詳細については、すぐ上の関連記事欄の公式ニュースリリースを参考にされたし)。

レガシィの 「tuned by STI 」 モデルが セダンMTで378万円、ワゴンATで399万円 することを考えると、そんなに高価な設定ではないと言えるだろう。どうせ乗るなら、これくらいインパクトのあるレガシィに乗ってみたいねぇ。2.2リッターでワイドボディ・・・ともなると、希少性も高いだろう(下取り時は思いのほか査定額が低くなってしまうかもしれないが)。

機会があれば、ぜひともナマで実車を確認してみたいものである。「人とは違うレガシィ」 に乗りたい方々は、オートバックスセブン(株)に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
Posted at 2005/10/28 07:27:20 | コメント(5) | トラックバック(0) | 【スバル関係】 | クルマ
2005年10月15日 イイね!

[回転するタイヤ] に [静止するホイールキャップ]

[回転するタイヤ] に [静止するホイールキャップ]タイトルの通り、いわゆるスティル(静止)ホイールキャップに関する話を2つ。

■その1・パスボード
ひまつぶしに読んでいた 「自動車技術(Vol.59、No.10、2005)」 の掲載記事の中に、「タイヤは回るけど、ホイールキャップは回らない」・・・と題されたページが目に付いた。その商品名は 「パスボード」。これは、ホイールキャップの姿をした広告媒体のひとつである。

私も過去に何度か、そのホイールキャップを装着したクルマが走る姿を実際に見たことがある。最近では、愛・地球博のタイミングに合わせてタクシー会社でも採用されたという。

さてこのパスボードなる広告媒体については、WEBサイトが開設されている ので詳しくはそちらを見ていただくとして、ここではその特徴について簡単に紹介してみたい。以下、「自動車技術(Vol.59、No.10、2005)」 の記事の要約である。

◎ホイールとホイールキャップの間に、特殊なウェイトが仕込まれた装着金具を有する。
◎ホイールキャップの後方には走行風が流れ出る噴射口があり、これによって走行中
  にも静止状態を保つ仕組みになっている。
◎ドイツの TUV の試験もクリアしている。
  (250[km/h] での走行試験、3ヶ月の耐久試験、ブレーキ冷却試験、強度試験など。)
◎デュポン社の生分解性プラスチック:「バイオマックス(R)」を素材としている。
◎各国の主な特許取得状況は次の通り。
   ・日本  登録第3170592号、特開2001-80302他出願中
   ・米国  登録第6,120,104号
   ・欧州  EPC公開番号947357
   ・中国  特許登録第125592号
   ・シンガポール  登録第91829号

私見だが、静止姿勢を保つ「キモ」は、走行風を積極利用するキャップそのものの構造だと思う。同誌によると、「ウェイトのみでは、時速 40[km/h] 以上になるとキャップはホイールの 慣性力で回転してしまう。そこでタイヤとキャップ間、あるいはタイヤの裏側からキャップに流れ込んだ空気が、キャップ後方に設けられた 一カ所の噴射口から強く噴出 されるようにすると、高速走行中でも安定姿勢を保つ(>要約)」 とある(画像参照)。

ホイールとホイールキャップの間にベアリングがあること、また重り(ウェイト)があることは容易に想像が付くが、実はキャップ自体も走行風を積極利用するべく設計されていたとは知らなかった。この仕組みは、いわば 「エア・スタビライザ」 とも言えそうだ。恐らく現在の形状に至るまでには、様々な形状が試されたと思われる。素材に生分解性プラスチックを使って環境にアピールしているだけでなく、すかさず各国の特許・・・特に模倣大国とカゲ口をたたかれている(>失礼)中国でも取得している点は、抜かりがないと思う(素人の私が偉そうに言うのもナンだが)。

このパスボード、確かに一度その姿を目撃したら、しっかりと脳裏に焼き付くことだろう。ただ正直に言うと、初めてナマで見た人は 「動かない」 ことばかりに気を取られ、肝心の広告が何であったかを見逃す のではなかろうか?とも思うのだが・・・。

■その2・スバル用品(株)扱いのスティルホイールキャップ
回転体に取り付けられたパーツが回転しない(させない)、というアイディアは、他にも考えついた人がいそうな気がする。そこで他に同様な商品例がなかったか?と考えてみたところ、あったあった、思い出しました。そう、スバル用品(株) のWEBサイト中に、そのものズバリの商品ページ がありました。その名も、スティル(静止)ホイールキャップ とあります。ただし、先ほど紹介した 「パスボード」 が(広告目的の)フルホイールキャップであるのに対し、こちらは センターキャップ である点が決定的に異なります。

さてそのサイトを見ると、ホイールが回転するのにセンターキャップが静止している ことを表現したページ(~.swf)も用意されています。まぁ実写ではなく単なる画像処理版なんでしょうけど、イメージは十分に伝わります。

ところでこのスバル用品(株)扱いのスティルホイールキャップ、果たしてパスボードの特許とは無縁のシロモノなのか否かは不明ですが、恐らく 「走行風を利用した姿勢安定化構造」 を取っていないと思われることから、多分、独立系(パテント料を支払う必要のない別個な商品)かと想像します。現在のところ、適用車種はレガシィとなっていますから、[珍し物] 好きのア・ナ・タ、そう、このブログをお読みになっているあなたです・・・ぜひともこの商品を試してみてはいかがでしょうか? 普段は目立たないパーツながら、オフ会では注目を浴びること間違いなしかもしれません。
Posted at 2005/10/17 00:55:04 | コメント(1) | トラックバック(0) | 【スバル関係】 | クルマ
2005年10月05日 イイね!

スバルファイナンス・メンテナンスパック付きリース

スバルファイナンス・メンテナンスパック付きリースクルマの購入方法には様々な形態がある、という話。

クルマを購入する際、「現金一括払い」でなければ「分割払い(ローン)」になるのだが、これらは元々ユーザーが車両本体を「買い取る」場合を前提としている。かつては、就職したての若者が食費を削って「鬼のような」ローンを組んだ結果、自己破産する例もあったようだが、いつの頃からか、車両を丸ごと買い取るのではなく「車両本体価格の半額だけを支払い、3年後の初回車検時に車両を返却するか買い取るかを決める」ような販売形態が現れた始めた。また、それまで一部の業者向けだった「リース販売」も、個人向けに内容が改められて展開されるようになった。

スバルファイナンス(株)も、そうした個人向けのリース販売を行っている会社だ。2005年9月28日付けの日刊自動車新聞によると、同社は個人向けリースの拡販を強化するという。以下、その記事の要約である。

◎スバルファイナンス(株)は、レガシィ生産300万台達成と同時に発売した
  個人向けリース:「NEWレガシィ・シンプルパッケージ」の販売を強化する。
◎「シンプルパッケージ」はリースにメンテナンスをパッケージした商品で、
  走行距離が少なめのユーザーにとって割安感のある設定となっている。
◎万一、事故により板金塗装が必要になった場合は、板金塗装代を契約の
  残期間の月々の支払いに組み込むことも可能(レガシィBPサポート特典)。
◎すでにスバルアカデミー(富士重工業(株)の研修施設)にて 「リース研修」
  なる項目が組み込まれており、同社は社員教育も底上げを図る。

つまり単なるスバル車のリースだけではなく、オイル交換や点検整備などのメンテナンスをパックにしたリース商品、というものの市場展開を(社員教育とともに)強化する、ということだ。

さて「リース」という販売形態に抵抗感を持つ人も、中にはいるかもしれない。だが、もしもクルマを3年ごと、つまり車検のタイミングで買い換えているような人の場合、査定額や諸経費など諸々を考慮すると、リースの方が出費を小さく抑えられることもあるかもしれない。結局、ユーザーは自分のカーライフに応じた販売形態を自由に選択できた方が好ましいし、またそのような決断ができないユーザーは頭の固めな保守派なのかもしれない。

ただ、リース販売にも懸念点はいくつかある。例えば、ドレスアップやいわゆるチューニングを、自分の好きなように実行できなくなる恐れだ。巷(ちまた)で見かけるスバル車の多くは、オーナーによっていろいろなドレスアップが施されたり、あるいはいわゆるチューニングが施されたりしている。リース車両の場合、3年後に車両返却することを考えると、むやみにドレスアップやいわゆるチューニングや改造をするべきではないし、またできないのではないかと思う。

そうなると、「自分のクルマであって自分のクルマではない」という状況に陥(おちい)り兼ねず、オフ会の会場でボンネットを開けて改造点を人に見せたがるようなスバル車オーナーには、案外適さないのかもしれない。・・・いやぁ、このように考えていくと、クルマの最適な販売方法(消費者オリエンテッド)というものは、やっぱり難しいですね。(注:左上の画像はスバルファイナンス(株)との直接的な関係はありません。)
Posted at 2005/10/08 02:12:49 | コメント(1) | トラックバック(0) | 【スバル関係】 | クルマ
2005年10月04日 イイね!

癌(ガン)と闘うドライバー

癌(ガン)と闘うドライバー「モータースポーツの素晴らしさ」 を人々に伝えることに命を賭けている男の話。

すでに自動車雑誌「ベストカー増刊号(10/8号)」を読まれた方々もいると思うが、ラリースト・河野さんを特集する記事が組まれていた。河野さんは現在、富士重工業(株)に勤務するエンジニア。入社以来、一貫してモータースポーツと関わりのある部署で仕事を全うしてきたという お方だ。
以下はベストカーの要約になるが、読んで胸を打たれたので、広く皆さんにも紹介する。

<河野さんが富士重工業(株)に入社したキッカケ>
◎学生時代、ラリー仲間の事故を目の当たりにする。当時、ラリー競技のことを
  知らない世間の批判はひどいもので、そのことに驚きと 深い悲しみ を感じた。
◎そこで河野氏は、「ラリーの楽しさ・スポーツ性の高さ」 を 「自動車メーカー」
  から世間に広めたい、と考え、同社の門をたたいた。

ラリーのレッキ中での事故がどんなものであったのか、私には分からない。だが大体は想像がつく。競技規則とスポーツ精神に則って実施されるラリーも、一度事故が起こってしまうと、世間の目は 相当に厳しいもの であったに違いない。どんな状況であれ、事故は決して起きてはならないものだが、事故を過度に恐れるあまり、モータースポーツが本来持っている魅力まで封印してしまうのは 「後退」 になってしまう。

河野さんは逆境の中でも志を高く持つだけにとどまらず、その目標実現に向けて、実際に富士重工業(株)入社を果たしてしまう点に、まず驚かされる。だがベストカー誌によると、氏の熱意はそれだけにとどまらない。「入社後、富士重工業(株)内のモータースポーツ担当部署に ”自分を採ってください” との手紙を出して直訴した」という逸話があるそうである。

その甲斐あって、氏は車両研究実験第一部に配属されてからは、サファリラリー参戦など多忙な毎日を送ったが、決して弱音を吐くことは無かったそうである。そして壊れないラリーカーを仕立てる手法は、量産車へもフィードバックされたという。ところがそんな氏の頭上に暗雲が立ちこめる。

<富士重工業(株)に入社してからの様子>
◎入社後は人一倍精力的にモータースポーツ活動に関わる業務をこなし、
  また自らもドライバーとして活躍。その環境に喜びを感じるまでになった。
◎ところが昨年、体調不調を感じて診察を受けたところ、進行性の癌(ガン)に侵され
  ていることが発覚。余命わずかと宣告され、奈落の底に落とされたように感じる。

◎自暴自棄になりかけた氏を救ったのは、5歳になる愛娘が暗記していた宮沢
  賢治の 「雨ニモ負ケズ」 の詩の一節。「南に死にそうな人があれば、行って
  怖がらなくても良いと言い」 という言葉を聞いた時であった。
◎その後は 「人には避けられない運命がある。癌にかかったことが運命なら、
  それを怖がらなくても良いじゃないか」 と悟り、限られた時間の中で、改めて
  「ラリーの楽しさ・スポーツ性の高さ」 をより多くの人々に知ってもらおうと、
  今年11月開催のラリー・オーストラリアのスタート台を目指して努力している。

もしもベストカー増刊号(10/8号)を持っている人がいたら、「河野知二の挑戦」と題されたページを読み直してほしい。氏のモータースポーツを愛してやまない心、そのすばらしさをメーカーの人間という立場から、広く人々に伝えたいという切なる思いが読み取れるはずだ。

また、まだ一部しか記事がアップされていないが、氏の活動を伝えるサイトも開設されている。
  こちら → http://www.ajsport.net/column/kawano/index.html
私もわずかばかりであるが、祈りを込めて協賛金を送らせていただきました。

普段、我々は 「限られた時間で自分に何ができるか」 を意識することは少ないだろう。もちろん、学生のレポート、会社員の報告書、金型製造業者の納期、ソフトウェア開発者の作動環境テストなど、日常の諸活動においては様々な時間的制約は存在する。だが、その 「限られた時間」 が自分の命だったとしたら・・・。それこそ1秒たりともムダにできないのではないか。このブログで紹介した河野さんは、ほんの一例。癌と闘う人たち・・・いや、癌に限らず、自分の命と闘っている人々は、他にもたくさんいるハズだ。

人はいつか死ぬ。長く生きる人もいれば短く生きる人もいるだろう。だが寿命の長短が問題なのではなく、自分が生きている間に何ができるか、何を残せるか、何を伝えられるか・・・が重要なのだと思う。それには 「夢(目標)を持つこと」 と 「夢(目標)に向かって努力すること」 が効いてくる。目標がないと、人は怠惰になりがちだからだ。

私もいつどこで死ぬか分からないが、現在、幸いにも 「子供の頃から抱いている夢」 を果たせそうな職種に就いている。あまり大それたことは言えないが、それでも小さなステップを何歩かは歩んで来られたかな?と思う。これからも、自分なりに、いや自分しかできないことを、一歩ずつ着実に歩んでいきたい。たとえそれが、業務上のことであれ、ネット(WEBサイト管理)上のことであれ、日常の細々としたことであれ。

最後は何だかカッコつけたような文章になってしまったが、このブログや、(上記で紹介した)河野さんを伝えるサイト から、皆さんも何かを感じ取っていただければ・・・と思っている。
Posted at 2005/10/06 07:42:01 | コメント(1) | トラックバック(0) | 【スバル関係】 | クルマ

プロフィール

「娘の要望で、100均で戦闘フィギュアなるものを買った。とにかく関節の可動域が超広く、いろいろなポージングができるとのこと。昔の漫画家さんは、木製の人形でポージングさせていたことからすれば、わずか110円で手に入るとは、良い世の中になったものです。」
何シテル?   10/08 20:25
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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