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調布市のKAZのブログ一覧

2005年07月27日 イイね!

富士重工業(株)、米国での販売を強化

富士重工業(株)、米国での販売を強化富士重工業(株)は為替レート(円高)の影響をもっとも強く受ける自動車メーカーの一つと言われているのだが、その売上高(純益)は、海外市場、特に米国市場での販売の好調/不調にも大きく左右されるようだ。2005年7月26日付けのブログ (富士重工業(株)、中国での販売を強化) では中国市場での動きについて述べたが、今回は米国市場での動きについても紹介してみる。

2005年7月20日付け 日刊工業新聞によると、富士重工業(株)は米国での 「大型販売拠点」 の拡大を急ぐという。以下、その記事の要約である。

<富士重工業(株)の米国市場での動き>
◎「大型販売拠点」 を増やす。「大型販売拠点」とは、従来の店舗よりも広い
  敷地(約1万m2)に、中古車販売やカスタマイズ機能を統合させたもの。
◎テキサス州ダラスの大型販売拠点(来春オープン予定)を第一号店とする。
◎年販500台と設定し、将来的に800台に引き上げる(現状店舗では350台弱)。
◎特に販売力の弱い南部(年販200台程度)に重点的に出店する。
◎建設費用はSOA(スバル・オブ・アメリカ)とニュージャージー州が引き受け、
  施設をリース方式で提供することで現地ディーラーの投資負担を軽減する。

米国での「大型販売拠点」というのは、単に敷地面積が広いだけのものではなく、複合的な収益を上げるための設備を備えたものだと思うが、日本で言うと「ScLaBo」のようなものかもしれない。米国でも、一部の層には「スポコンブーム」や「ドリフトブーム」があると伝えられているから、そういった購買層をも含めた 「カスタマイズ商法」 は、今後米国でも一般的になっていくのだろう。

そういえば、日本ではいわゆる「ステッカーチューン」なるものがあるのと同様、米国(やオーストラリア)などの英語圏では、カスタマイズされた日本車に「漢字ステッカー」を貼り、そのカスタム度をアピールする例もあるという。まぁ、中には日本人が見たら「?」の漢字(当字?or 誤字?)も多々あるそうだが・・・。

いずれにしても、自動車大国・アメリカの国民に、スバルに限らず、より多くの日本車が理解され受け入れられたら良いな、と思う。時代の寵児・プリウスを初め、300HPでAWDのインプレッサ2.5Turbo、官能的なマツダ車、実力的にはもっと評価されても良い日産車など、まだまだたくさんあるはずだ。

富士重工業(株)の米国での販売台数は、2004年度が約19万3900台(実績値)で、2005年度は約20万1900台を計画しているという(2005年7月20日付け 日刊工業新聞より)。コンパクトサイズのハイパワーAWD路線を推し進めてきた富士重工業(株)が、非積雪地帯の米国南部でもシェアを稼げるのかどうか。高収益を狙った「大型販売拠点」は目論見どおり機能するのか。その動向をじっくり見守っていこうと思う。
Posted at 2005/07/29 22:16:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | 【スバル関係】 | クルマ
2005年07月26日 イイね!

富士重工業(株)、中国での販売を強化

富士重工業(株)、中国での販売を強化富士重工業(株)の自動車販売は、国内同様、海外マーケットもその多くを占めている。富士重工業(株)の発表によると、主要国の販売実績(2005年6月6日時点)は次の通り。

◎日本 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17343台
◎米州(米国・カナダ・チリ) ・・・ 16028台
◎欧州・中近東(※1) ・・・・・・・  4556台
◎オーストラリア ・・・・・・・・・・・  3070台
(※1):ドイツ・フランス・スイス・英国・イタリア・スペイン・
スウェーデン・ベネルクス・ノルウェー・ロシア・イスラエル

ところで富士重工業(株)が中国市場に参入した時期は意外と遅く、2004年(つまり去年)である。実はそれ以前(1992年)にも、軽自動車・レックスをベースとした車両(中国名は「雲雀」)の生産に関して、現地の貴州航空工業と生産技術供与契約を結んだ実績はあるのだが(※1)、中国市場全体を視野に入れたスバルブランドの販売については、まだまだ慎重だったようだ。実際、2002年度の「雲雀」の生産台数は約2300台に留まるという(販売台数が伸びなかった理由は他にもあるだろうが)。
 (※1)参照 : 社団法人 日本自動車工業会 「-在中国自動車メーカートップに聞く-」
          → http://www.jama.or.jp/lib/jamagazine/200505/10.html

中国は未知なるマーケットであるが、今後は大きな経済的発展が見込まれる国なので、法規対応(後述)もあって販売網の整備を急いだのだろう。以下、2005年7月20日付け 日刊工業新聞の要約である。

<富士重工業(株)の中国市場での動き>
◎中国で輸入業務に携わるディストリビューターを、2005年9月をメドに設立。
◎現在は現地企業3社と特約店契約(下記)を結んでいるが、同年10月1日
  から 「1ブランド1社」 に規制されるため、それを受けての措置。

  ・華北(河北省)  冀東物資集団   \   これらを統括する
  ・華東(上海市)  上海汽車販売    |→ ディストリビューター
  ・華南(香港)    陳唱国際      /   を9月までに設立
  (上記3社の詳細については、こちら → 富士重工業(株)プレスリリース

富士重工業(株)は「雲雀」での反省(※2)からか、近年では試験的販売ながらもインプレッサWRXやフォレスターターボといったスポーツ路線重視の展開をしていた。が、今後はその路線に限らず、エントリーモデルを充実させるなどの拡販措置を採るという。
 (※2)反省:貴州航空工業との生産技術供与契約を結んだ後は、合弁契約(25%出資)
         に調印し、「雲雀」の生産台数が年産1万台に達した段階で中国政府から
         完成車合弁会社として認可を受ける計画だったという。

私見だが、確かに中国でもモータースポーツ人気は強いので、スポーツモデルを中心とした製品ラインナップはそれで意味のあるものだっただろう。しかし、いくらそういったパイが限られているとはいえ、まだまだブランドイメージが固まっているとは思われないうちに、(売れないからという理由だけで)販売車種を増やすのは、いかがなものだろうか?想定ターゲットが明確に設定されており、中長期視野に立った上での戦略ならば何も文句は無いのだが、単にその場しのぎ的にエントリーモデルを追加したに過ぎないのならば、やはり売れないままで留まってしまう恐れがあるように思う。未知なる市場だけに、明確なビジョンを持った販売政策を期待したい。
Posted at 2005/07/29 22:14:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 【スバル関係】 | クルマ
2005年06月29日 イイね!

富士重工業(株)、車種別アロマテラピー開発へ

富士重工業(株)、車種別アロマテラピー開発へ「香り」が交通安全に役立つかもしれないという話。

今からおよそ1年半前の2003年12月8日、富士重工業(株)から新型軽自動車・R2が発売された。R2はパーソナルユースを強く意識したコンセプトとなっていたが、同時設定された純正オプションの中にも、それまでにないまったく新たな試みとして「SUBARU Aromatic Break」なるものが登場している。

この スバル・アロマティックブレイク とは、自動車用に開発された アロマテラピー のことだ。化粧品で有名な資生堂との共同開発で、専用のアロマオイルをパッドに1滴垂らし、それをディフューザーと呼ばれる拡散装置にセットするだけの簡単さだ。当初はR2用のオプションとしてリリースされたが、ディフューザー本体はシガーライターを備えるクルマならば車種を問わずに使用できるため、スバル車はもちろん他メーカー社のバンやトラックでも(12[V]車なら)OKだ。実際、隠れた人気商品となっているという。

このアロマティックブレイク(アロマオイル)、当初は次の3種類
  (1).リフレッシュエナジー ・・・ ドライブ中にリフレッシュしたいときに(ハーブ系)。
  (2).プレジャータイム    ・・・ 優しく温かな気持ちに(ラズベリー、カシスなど)。
  (3).リラクシングムード   ・・・ イライラがたまったときに(ローズ、バイオレットなど)。
で登場したが、後に
  (4).クールウィンド     ・・・ 爽快感を楽しみたいときに(オレンジなどフローラル系)。
が追加された。「クールウィンド」追加の様子は、わざわざ2004年6月30日付けの 富士重工業(株)・プレスリリースで公表 されているから、用品販売としてはかなり気合いが入ったものだと想像できる。

アロマティックブレイク(アロマオイル)は各1365円、「ディフューザー+取り替えパッド10枚セット」も1365円なので、それほど高価ではなく(注:世の中のアロマオイルには、数万円するものもある )、ちょっと「お試し」で買ってみようかという気にさせる価格設定だ。

個人的には、「お試し」はあくまで「お試し」であって、本当に香り(臭いではなくて「香り」ネ!)で運転時の精神状態に変化をもたらすものかどうか? については疑問もあったので買うのをためらっていたのだが、どうやら富士重工業(株)は本気だったようだ。というのも、つい先日の2005年6月23日付け 日刊自動車新聞に、「富士重工業(株)は、アロマセラピー(※)を活用した「香りマップ」を作成した」との記事が載っていたからである。
  (※注:富士重工業(株)発行のオプションカタログ上の表記は「アロマ ラピー」となっているのに対し、)
       日刊自動車新聞の記事では「アロマ ラピー」と表記されていた。細かいことだが、念のため。)

記事を要約すると、
  ・富士重工業(株)はアロマセラピーを車輌の個性創出や安全運転の普及に活用する。
  ・同社は「まろやかさ」「刺激」を軸とした「スバル・アロマティック・イメージマップ」を作成。
  ・イメージマップにより、各種香料が生理的にどのような効果を与えるのかが示される。
  ・ユーザーの好みに合わせた「車内の香りのブレンド」をアドバイスする。
  ・将来的には、各車種の開発コンセプトに合ったオリジナルオイルや、「眠気を覚ます香り」
   「運転に集中させる香り」など、安全運転に寄与するオリジナルの香り開発に力を入れる。
とある。

う~~ん・・・。部屋の中で一人でマッタリとしている時には、確かにアロマテラピーの効果も得られるかもしれないが、例えば・・・後ろを見ないで急に道路を横断しようとする歩行者(自転車)を避けたり、ウィンカーの事前点滅無しに急に車線変更しようと幅寄せしてくるクルマを避けたり、お客さんを乗せようとして交差点内で急停止するタクシーを避けたり、あるいは、自車が近づいているのにもかかわらず、対向車線側のバス停に止まっているバスを追い越そうとした後続車がセンターラインを思いっきりハミ出てきて、バスの横で自車と鉢合わせになってしまったりとか、とかく交通戦争と評されるような状態においても、アロマテラピーは本当に効力を発揮するものなのか?? 個人的にはやっぱり疑問を感じてしまう。

・・・いや、そういった忙(せわ)しい世の中だからこそ、かえって「癒し」が必要になるのであり、アロマテラピーの 未知なる効果 が根気よく 研究 され続けているのではないか?もしも「香り」がドライバーの 精神状態 にまで作用するようになり、香りによってドライバーの運転操作の意識が高められ、「交通事故を減らす」ような効果が得られたならば、それは究極のアイテムになるだろう。

もしもそんな夢のような技術革命が起こったならば、「10年経っても 新車の香り(→参考: 2005年6月23日付けブログ )が持続する香り」とか、「冬の峠のアイスバーンでスリップしても動揺しない香り」、あるいは「筑波サーキット1000の第2コーナーでミスシフトしない香り」などといった 極めて私的な特定の効果 をもたらすような、そんなアロマオイルがあったら面白いと思う。

実現可能かどうかは別として、もしも「車内で極めて私的な特定の効果」が得られると仮定するならば、果たして皆さんならどういった香りが欲しいとお考えでしょうか・・・? もちろんクルマやクルマの運転に関係した効果についての問いかけであって、例えば怪しい雑誌の宣伝広告に良くあるような、「この香りを身につけると 現金が入って ウハウハ!」だの「この香りを身につけると、その日から 女にモテモテ でウハウハ!」などといった欲望に満ちた香りは除きますヨ。

私だったら・・・「夢」を感じさせるというよりは、少々現実的なものになってしまうが・・・「いつも安全で、運転が楽しく感じられる」香りがいいかな。今日のブログは少々空想的なものが入ったが、たまには「空想」から、自分が本来心の中に持っていたはずの 「」、忘れかけていたクルマに対する 「想い」 を思い出してみるのも良いかもしれない。
Posted at 2005/06/29 03:06:17 | コメント(1) | トラックバック(2) | 【スバル関係】 | クルマ
2005年06月14日 イイね!

北海道には26ヶ所ものテストコース

北海道には26ヶ所ものテストコースどのクルマも最低限、北海道のテストコースで
鍛え上げられている(はずだ)・・・という話。

クルマは、それが使用される地域の 自然環境や法律 によって要求スペックがかなり異なってくる。燃料系(有鉛/無鉛/レギュラー/プレミアム)、排出ガス系(欧州STEP/国内10-15モード/他)、ECU系(制御ロジック/定数)などエンジンの基本性能にかかわるものもあれば、サスペンションセッティングやボディの防錆など、車体の操縦安定性や耐久信頼性にかかわるものもある。

日本は南北に長い国で、ハッキリとした四季の移り変わりがある。また四方を海で囲まれた山国で、高低差もある。そうしたことから 耐候性・耐久信頼性 が重要視されるマーケットであると言える。つまり、日本ではそうした環境要素に見合った仕様決めがされているハズだ。

九州や沖縄など南国における熱害・塩害対策ももちろん重要だが、北国での寒冷地対策もさらに重要だろう。もしもマイナス10~20℃の吹雪の中でエンジンが始動しなかったり、あるいはエンジンが始動しても空調(暖房)機器の能力が不足していたり、あるいは空調能力が十分であってもクルマの操縦安定性自体に問題があったなら、ユーザーの 死活問題 に直接発展する恐れさえある。事実、過去にそのような事故の記事が新聞報道されたこともあったと記憶している。

「みんカラ」のプロフィール欄に記載の通り、私は北海道の出身だ。雪国での生活の様子は、2005年5月26日付けのブログ (「ローダウン」は本当にカッコ良いのか?) にてその一部をごく簡単に紹介しているが、雪国出身者でなければ理解されにくいような、なかなか 過酷 なものがそこに潜んでいる。だが私見であるが、実はその自然環境(冬の厳しさ)こそが、北国育ちの人間の性格形成(例:辛抱強さ、ねばり強さ)や限られた環境下での創意工夫(例:市民参加の雪まつり、流氷まつり)などに プラス に働いている側面もあるように思う。

さて北海道新聞の2005年5月25日付けの記事によると、降雪量が多く厳寒な北海道は自動車メーカーにとって最適な 自動車試験フィールド であり、計26ヶ所(!)ものテストコースが集中しているという。まさにテストコース天国(いや、テストコース銀座か?・・・いや、古い表現だが・・・)の状態となっているという。左上の画像を参考に、その主なものを拾い上げただけでも次のようになる。

<自動車メーカー>
・トヨタ自動車、ダイハツ工業、日野自動車、ヤマハ発動機
・日産自動車、日産ディーゼル工業
・ホンダ
・マツダ
・いすゞ自動車
・スズキ自動車
・富士重工業

要するに、すべての国内自動車メーカーが何らかの試験設備やテストコースを北海道内に保有していることになる。現時点でテストコースを持たない?と思われるメーカーは、二輪のカワサキくらいだろうか? では次に、主な系列メーカーを挙げてみよう。自前で立派なテストコースを持っているとは、少々驚きではある(>失礼)。

<自動車系列メーカー>          <自動車部品メーカー>
・アイシン精機                 ・東京部品工業
・デンソー                    ・住友ゴム工業
・ボッシュオートモーティブ          ・ブリヂストン
                          ・横浜ゴム
                          ・東洋ゴム など

自動車のスペックが決定される際には、小物から大物へ、すなわち まず 部品単位 での試験、その後に Assy単位 での試験、あるいは エンジンやミッション単位 での試験を経て、最後には 自動車単位 での試験が行われると思う。低温始動試験や再始動試験、各種油圧試験、制御性確認試験、操縦安定性試験など、さまざまな確認試験(or卒業試験)がこれらのテストコースで実施されていることは、想像に難くない。もちろんNBR=ニュルブリックリンクなど海外のテストコースを利用しての評価もあるだろうが、基本的には 「厳しい自然環境を通じて、北海道のテストコース が 国産車たちを 鍛え上げている」、と言えそうだ。

また、テストコース設置による地元経済への波及効果も大きいようだ。たとえばデンソーのテストコース(※)がある網走市は、固定資産税 だけで年間2億5千万円が見込まれるという。もちろん経済効果は固定資産税によるものだけではない。地元の雇用確保や商業的な需要(交通や宿泊など)にも好影響を与えているだろう。
 (※):総工費は約260億円、敷地面積は約550[ha] で、世界最大規模(の一つ)とされている。

私はレガシィユーザーであるが、富士重工業(株)の寒冷地テストコースは上川管内の 美深町 にあることになっている(注:通常のテストコースは、栃木県にある → SKC )。資料によると、美深町のテストコースは1995年から運用開始。2003年までには一通りの拡張工事(夏季用コース)も完成し、通年型のテストコースにグレードアップされた。今日までの(/明日の)スバル車は、ここで鍛え上げられていた(/いく)のだろう。

北海道のテストコースにて、厳しい環境試験をクリアしたクルマは、耐久信頼性という粘り強さ を身につける。そういった意味では、スバル車の多くは群馬県太田市で産声を上げているのだが、粘り強さを得たという点では、実は案外 道産子 なのかもしれない。なお知人によると、富士重工業(株)の社員には、毎年美深町で採れる特産品(じゃがいも類やかぼちゃなど)が産地直送パックとして斡旋販売されるようで、こうした地域ぐるみの交流も図られていることは、意外と知られていない。クルマ造りの 裏話 である。
Posted at 2005/06/15 00:28:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | 【スバル関係】 | クルマ
2005年06月04日 イイね!

スバルR2(ポッカコーヒーと衝突安全)

スバルR2(ポッカコーヒーと衝突安全)スバルの軽自動車・R2
に関する雑記。

富士重工業(株)の大泉工場にて開催された今年の「ふれあい感謝祭」の様子については、すでに 2005年5月30日付けのブログ2005年5月29日付けのブログ で紹介した通りであるが、実は会場の自動販売機でコーヒーを買おうとしたところ、スバルR2のデザインが描かれたコーヒー缶があることに気がついた。

上に示す画像の右側は、そのコーヒー缶の画像である。メーカーは(株)ポッカコーポレーションで、商品名は「ドライバー」だ。缶の中央には大きくR2のイラストが描かれ、「www.subaru-R2.jp」などと記載されている。そこで早速、まず ポッカのサイト を見に行ってみた。すると確かに 「ドライバー」 なる商品ラインナップを見つけることができたのだが、残念ながらR2バージョンについての記載はどこにも発見できなかった。(その後にR2のサイトも見に行ったが、上記コーヒー缶に関する記述は見あたらなかった。)

試しにこのポッカ・ドライバー(R2バージョン)についてググって(検索エンジンでサーチして)みたところ、ごく少数ではあるが、ページが数件ヒットした。どうやら過去に、スバルディーラーで来場者用の景品として配布されたことがあったらしい。単に私がその存在を知らなかっただけのようだ。だが、かつてディーラーで景品として配布されたことがあるにせよ、大泉工場内では今なお ごく普通に販売されていることから、ポッカはわざわざ富士重工業(株)のため(だけ)に、このR2バージョンを今も量産していることになる。どうせなら、もっと告知して一般に「ドライバー風味」のR2コーヒーの存在を知らせても良さそうなものだが、富士重工業(株)は、なぜかそういったことにはあまりお金をかけないようだ。

では富士重工業(株)がR2の開発にもお金をかけていなかったかというと、そんなことは無いだろう。R2は小さいながらも衝突安全には気を遣っているようで、現に去る4月22日に開催された自動車アセスメント試験結果発表会にて、R2が軽自動車部門の「乗員保護性能優秀車」として展示されたとのニュースが伝えられたほどである。ちなみに自動車アセスメントとは、独立行政法人自動車事故対策機構が安全な自動車の普及を目的として毎年実施しているもので、「衝突安全性能総合評価」「歩行者頭部保護性能評価」「ブレーキ性能」といった試験内容がある。

独立行政法人自動車事故対策機構 のサイトを見に行ったところ、確かに R2のテスト結果が公表 されていた。そのサイトでは、「フルラップ全面衝突」「オフセット前面衝突」「側面衝突」の様子が、何と 動画でも見ることができる。衝突直後に一瞬、車体が宙に舞い浮かぶ姿は、R2のオーナーでなくても驚かされることだろう。このブログをご覧の皆さんも、機会があれば見に行くと良いと思う。

さて缶コーヒー類は、それが飲み干されて空(から)になった後は、廃却時に潰(つぶ)されてしまうことも ままある。R2のイラストが描かれたコーヒー缶も、そうなる運命にあるかもしれない。だが同じR2であっても、本物の実車の方は、オフセットやフルラップの衝突後にも生存空間を多く残し、「乗員保護性能優秀車」なる評価を受けることになったのだろう。缶コーヒーに描かれたイラストから、今回はそのような「実車の衝突安全」についてを思いやってみた次第である。
Posted at 2005/06/05 02:36:00 | コメント(2) | トラックバック(0) | 【スバル関係】 | クルマ

プロフィール

「娘の要望で、100均で戦闘フィギュアなるものを買った。とにかく関節の可動域が超広く、いろいろなポージングができるとのこと。昔の漫画家さんは、木製の人形でポージングさせていたことからすれば、わずか110円で手に入るとは、良い世の中になったものです。」
何シテル?   10/08 20:25
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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