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調布市のKAZのブログ一覧

2005年12月30日 イイね!

エンジンオイル4L、SJ980円・SL1280円・SM1680円

エンジンオイル4L、SJ980円・SL1280円・SM1680円帰省先(札幌)での
ホームセンター扱いのエンジンオイルの話。

札幌に帰省したときには、ほぼ必ず立ち寄る所がある。それはホームセンターやディスカウントストア、カーショップやお土産店だ。具体的な店名を挙げると私の行動範囲が特定されてしまうので避けるが、まぁそういった場所で、新しい商品を散策したり地域限定品を発掘したり東京での価格と比較したり、掘り出し物を購入したりなどしている。

今回ブログで紹介するのは、ホームセンター扱いのエンジンオイルについてである。エンジンオイルにも 「無印商品」 とか 「ノーブランド商品」 のようなものが存在するのだろう・・・私がこの日に見たものは、「快適上手(HOME AMENITY)」 と銘打って販売されているものだ。何と言っても、”4リッター缶で980円から” という安さに思わず立ち止まってしまった。

「4リッター缶で980円?一体、どこのオイルのOEMだろうか?」 と私はパッケージをマジマジと見た。通常、世界的に見ても石油精錬メーカーは数社しかないし、ましてやノウハウの固まりとも言えるエンジンオイルを新興企業が独力で開発することは、ほぼ不可能に近い。

これは余談だが、よく巷でチューニングショップブランドのオイルが非常に高額な販売価格が付けられてリリースされていることがあるが、私に言わせれば 「石油メーカーに開発委託すること」 はあっても、チューニングショップ 自らが エンジンオイルや添加剤を独力で研究・開発・評価するようなことは 無い と思っている。あえて言えば、「石油メーカーと協同開発する」 レベルがせいぜいではなかろうか。いや、「協同開発」 と言うと聞こえは良いが、実際は 「○○なオイルを作ってくれ、テストだけはウチのベンチでやるから」 的な 丸投げ・・・いやいや、「とりあえず作らせたが実機評価はしないで即販売」 ってな商品もあるかもしれない。こうした高価なオイルの販価のほとんどは、開発費ではなくブランド料だと思っている。あくまで私見 ですけどね、えぇ、私見ですとも。

話を元に戻すと、商社や代理店はオイルそのものを開発することではなく、販売ルートに(軌道に)載せることが本業であると思われたことから、上記の 「快適上手(HOME AMENITY)」 と銘打たれたオイルも、どこぞのオイルのOEMかと思ったのだ。で、パッケージには 「発売元:DCM Japan 株式会社」 と記されていた。・・・関係者には大変失礼ながら、私はこの DCM Japan なる会社を知らなかった。一体どんな会社だ?と思っていると、何とその脇には 「品質保証者:住鉱潤滑剤株式会社」 と併記されているではないか。

何と、発売元と品質保証者は別会社であった。とすると、前者が後者に品質確認テストを依頼し、後者はその品質が確かなものである旨の証書を発行した、ということか。住鉱潤滑剤株式会社・・・スミコー(※)なら、まぁそんなに酷いまがい物ではないだろう(>失礼)。いやいや、案外ちゃんとしたものかもしれない(>再び失礼)。私なら、どこぞのチューニングショップブランドのワケの分からない高価なオイルを入れるくらいなら、このオイルを入れたかもしれない。
(注):オイル添加剤関連製品の販売会社として一部の間では有名。

それにしても、SJグレードなら 4L缶 で 980円!ですか。これは ホンダウルトラ2スーパー(←ホンダの2サイクル原付バイクの純正指定油)の1リッター缶に迫る安さじゃないですか!4リッターで千円を切るのは、なぜか心理的に少々不安があるが、SLグレードの 1280円 ならば入れてもいいかな?と思えてくるのが不思議なところである。しかも SMグレードの 1680円 でも十分に安いのに、製品陳列棚にこうして 3グレードを並べられると、1680円 のオイルが何だか高価に思えてくるのも不思議である。現に、中間価格の 1280円 のオイルが製品陳列棚から一番減って(売れて)いた。

エンジンに過給器が無く、ごく普通のクルマでごく普通に(おとなしく)街中を乗る程度のユーザーであるならば、こうした格安オイルでも十分に足りるのではなかろうか・・・と思った次第である。(このブログの読者で、4リッターで1000円未満のオイルを入れた経験をお持ちの方々、いらっしゃるでしょうか?もし宜しければ、そのときの印象などお聞かせいただけると幸いです。)

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上記のように、今回のブログは帰省先でホームセンターにお出かけしたときの話を紹介したが、「お出かけ」・・・と言うと、実は私宛てに 「お出かけバトン」 なるものをご指名いただいたことがある。それは 2005年7月15日付けの よっし☆ さんのブログ からであった。当時は、そのブログに入れたコメントでも記したように公私忙しかったのだが、今回、バトンを受け取らずに(ブログの日付上で)年を越してしまうのが躊躇われたので、以下に書いてみることにします。

Q1.初めてのお出かけの記憶はどこでしょう?(近所でも可)
Q2.お出かけして楽しかった場所ベスト3(近所のスーパーから海外まで)
Q3.あまり楽しくなかった場所、宿、思い出(いくつでも、なしも可)
Q4.行ってみたい所
Q5.おすすめな所(いくつでも可)
Q6.お友達にバトンです(放り投げOK)

A1.「お出かけ」 の定義が曖昧であるが、とりあえず挙げるとすれば、小学校入学前に通っていた
  「仲良し子供館」 かな。これは札幌市の保育園(幼稚園)です。

A2.(1)オレゴン州・ポートランド・・・札幌の姉妹都市
    高校生の頃、札幌市主催の姉妹都市交歓会の選抜チームに応募して合格、ホームステイ
    した場所であります。ポートランド市の市民公園には、私の名前が刻まれたプレート(石碑)
    が埋め込まれた街道が今でも残っているハズです。
  (2)ハワイ
    上記の 「札幌市~ポートランド市 姉妹都市交歓会」 の帰りに、プログラムで組まれていた
    立ち寄り場所。「モータートレンド誌」 や 「Car & Driver誌」 (もちろん英語版) を買いあさり
    ました。ショッピング街やデパートでは、最初は英語のみでショッピングしていたのですが、
    こちらが日本人だと分かると日本語で話しかけてくる店員が多くてビックリしました。
    海はキレイだった記憶があります。
  (3)北海道、沖縄、韓国、その他 全日本社会人体操選手権大会の開催地
    理由は省略(旅行や帰省、転戦地のため)。

A3.特になし
A4.日本国内の観光地(神話や伝説が残っているところ、あるいはのどかな温泉地)
A5.北海道
   そりゃ一度、バイクでツーリングしてみてください。あるいはご自分のクルマで一周するのも良い
   です。摩周湖や釧路湿原、アイヌ村あたり(道東)を散策するのも道南を回るのも楽しいでしょう。
A6.放り投げます。
   ご容赦願います・・・もしもバトンを拾いたい方がいらっしゃいましたら、拾って行って下さいませ。

以上、「お出かけバトン」 でした。
年内(ブログの日付上で)に、あと一つ 「HPバトン」 を書く予定>(L2 改め)車屋夢次郎 さん。
2005年12月21日 イイね!

[続報] レクサスの衝突軽減(脇見運転防止)装置

[続報] レクサスの衝突軽減(脇見運転防止)装置トヨタがレクサスGSに搭載予定の、
衝突被害軽減(脇見運転防止)装置の続報。

(参考):初報は 2005年9月22日付けのブログです。
     こちら
      → 脇見運転イヤん!トヨタ、衝突被害軽減装置開発

表記の件については、上記のブログですでに概要を
紹介しているが、2005年12月4日付け 読売新聞にて
衝突を回避するための具体的な動作について報道
されていたので、こちらでも続報として紹介する。

以下、同紙の記事の要約である。

(1)前方の障害物については、ミリ波レーダーとカメラでとらえ、
  その距離を測定する(これは既報)。
(2)運転手の顔についても、リアルタイムで撮影し続ける。
  特に、両目や口などの位置について情報を記録する。
(3)両目や口などの位置が、普段の運転時の位置とズレている
  場合は 「脇見運転」 とみなすよう、ロジックが組まれている。
(4)障害物までの距離と現在速度から、「このままでは危ない」
  とシステムが判断し、かつ、「脇見運転状態である」 と判断
  された場合に、まずブザーで警告を発する(第一段階)。
(5)第一段階の警告にも関わらず、何らかの反応が無い場合は、
  第二段階として 「一瞬だけ自動ブレーキをかけて車体を揺さ
  ぶり」、非常事態であることを運転手に知らせる。
(6)運転手の顔が正面を向いているときは、たとえ目が閉じて
  いたり、視線がズレていても、システムは作動しない。

今回この記事により新たに報道されたことは、次の5点になる。
 ・運転手の顔が 「常時」 記録されていること
 ・「目や口」 の位置をセンシングしていること
 ・脇見の判断基準は、主に目や口などの 「位置」 によること
 ・警告がブザーと自動ブレーキの 「2段階」 になっていること
 ・顔が正面を向いていれば、システムが作動 「しない」 こと

ただ、前回の報道(2005年9月7日付け 日経産業新聞)と今回の報道(2005年12月4日付け 読売新聞)とで、一部整合しない部分があると思う。

日経産業新聞では、
 > 「顔が横を向いている」と検知した場合は
 > 正面を向いているときよりも1~2秒早いタイミングで警報を発する
となっているのに対し、読売新聞では
 > 運転手の顔が正面を向いているときは、
 > たとえ目が閉じていたり、視線がズレていても、システムは作動しない
となっているからだ。

「事故を未然に防ぐ」 という本来の目的から考えると、前者(日経産業新聞)の内容の方が、後者(読売新聞)の解釈よりも妥当であると感じられる。読売新聞の報道では、顔が正面を向いていれば、たとえクルマが障害物に急接近して危険な状態になったとしても、「脇見運転じゃないから警報は出ない」 と読み取れてしまう。果たしてトヨタはそのようなシステムを 「是」 としているのだろうか。

同じ製品を扱った記事であっても、媒体によって報道のされ方に違いがあることは多い。特に対象がハイテク製品(特徴が複雑)と芸能ニュース(興味本位の下世話ネタ)の場合には、その傾向が強いと思う。

携帯電話は説明書を読まなくても何とか使えそうだが、クルマ(特に輸入車)は取扱説明書を熟読しておかないと、イザというときに困るだけでなく、事故を引き起こす恐れもあるかもしれない。その意味でも、我々は積極的に多方面から情報を収集し、知識や解釈が偏ることの無いように心がけたい。
2005年12月18日 イイね!

地域限定仕様車について(ネーミングの妙?の巻)

地域限定仕様車について(ネーミングの妙?の巻)その地域でしか通用しないと思われる
地域限定車のネーミングに関する話。

自動車メーカーが特別仕様車を販売することはよくあるが(特にモデル末期に)、販社が独自に特別仕様車を企画・立案し、地域限定で販売することもしばしば見受けられる。例えば、 2005年10月6日付けブログ の中でも紹介した、東京スバル自動車(株)限定の 「レガシィ グラン・ソレイユ」。グラン・ソレイユでは本皮シートのほか、専用アルミホイールなどを装備。質感を高めたモデルとしてリリースされていた。

その他、三菱系ディーラーでは、愛知中央三菱が来年2月に岡崎限定版 「コルト」 を発売するという例もある。2005年11月18日付け日経産業新聞によると、2006年度から採用されるご当地ナンバー:「岡崎ナンバー」 を記念し、三菱自動車の岡崎工場で生産されるコルトに特別仕様車を展開するという。すでにその名称は 「コルト岡崎」 と決まっており、「お」「か」「ざ」「き」 にちなんだアイテム (ートエアコン、ーナビゲーションなど) を特別標準装備するという。一笑に付すなかれ。販社は真剣だ。

ところで、こうした乗用車系の特別仕様車の場合、そのネーミングは至ってマトモ・・・いや、どちらかと言うと 「カッコ良い系のネーミング」 が意図されることが多いように思う。レガシィの例で言うと、前述の 「グラン・ソレイユ」 のほか、「グレンツェン」 や 「コル・スコルピィ」 などがある。「コルト岡崎」 はちょっと安直な感じもするが、そのものズバリなだけで、決して変な感じはしない。ところが商用車のご当地バージョンになると、その様相がガラリと変わってしまう。「シャレたネーミング」 というよりも、「駄洒落風な名前」 や いわゆる 「ベタな名前」 が付けられることがあるようだ。

例えば、つい最近の新聞広告チラシに入ってきたものでは、東京三菱自動車(株)の 「東京がんば郎」 シリーズがある。これは、ミニカとミニキャブバンに設定されたお買い得仕様だ(左上画像参照)。実はこのようなネーミングの例はまだある。

商用車では なぜか 「○○郎」 という名前が多用される傾向があるようで、私の記憶する限りでは、スズキ・キャリー(トラック)の四国限定版に 「四国太郎」 という名前が起用されていたように思う(八重洲出版・ドライバー誌による)。これが意外にも(>失礼!)好評だったようで、真偽のほどは定かではないが 「四国次郎」 なる後続機種も発売されたらしい。これがもしも北海道だったら、さしずめ 「北海太郎」 になっていたのだろうか。とすると、「寒い冬でも始動一発!北海太郎は働き者です!」 などというキャッチコピーで登場したかもしれない。

軽商用車は 「力があって働き者」 というイメージを前面に打ち出して発売されることが多いから、そのうち二匹目のドジョウを狙うライバル販社から対抗馬として 「どすこい○○○郎」 (○の中には地名) などという名前が付けられた地域限定特別仕様車が現れたとしても不思議ではない。ただし、「○○三郎」 とか 「○○四郎」、あるいは 「○○五郎」 まで発展(悪ノリ?)することは無いと思われる。

小型車や普通車では、その車格のためか、「オシャレなネーミング」 の地域限定仕様車くらいしか見る機会が少ないが、今後も地方で活躍するであろう 「ベタな名前の(≒特別な思い入れが感じられる)」 地域限定仕様車が現れた時には、その名前を胸に思い刻んでいこうと思う。
2005年12月17日 イイね!

運転手のクセを見抜く新技術>ペダルの踏み方で

運転手のクセを見抜く新技術>ペダルの踏み方でアクセルやブレーキの踏み方(操作のクセ)から
運転手の特定ができるようになる、という話。

皆さんは、他人が運転するクルマに乗る機会があるだろうか。ゆっくり走っているのに危険な運転になってしまう人、速く走っているのに安全確認が確実な人など、実にさまざまな運転スタイルがあると思う。

他人が運転するクルマに同乗すると、その人の運転の 「上手さ」 や 「アラ」 が見えてくる。それはすなわち、自分自身の運転スタイルについて見つめ直す良い機会になっているとも言える。と言うのも、相手の運転パターンからどれだけギャップ(違和感)を感じるかによって、相対的に自分自身の運転スタイルも位置付けされてしまうからである。

私はかつて一度だけ、すぐに降りたいと思ったタクシーがあった。その運転手は、常にアクセルを 「オンかオフか」 的な操作しかしないドライバーだったからだ。アクセル開度がパーシャルで一定に保たれることがなく、常に短い周期でオンオフ的な操作しかしないものだから、後部座席の私は常に前後方向の加速度を感じ、身体も小刻みに前後方向に揺れてしまうのだ。初老の運転手だったが、多くの乗客は酔ってしまうのではないかと思った。

さて、前フリはここまでにして、早速本題に入ろう。
本日のお題目は、名古屋大学と豊田中央研究所が開発した、ドライバーの運転時のクセを高精度で検出するシステムの話である。以下、2005年12月8日付けの日経産業新聞の記事の要約である。

<概要>
◎名古屋大学と豊田中央研究所は、センサによりアクセルやブレーキの
  踏み方を短時間モニタすることで運転者を特定するシステムを開発した。
◎運転時のクセを読み取ることで、あらかじめ登録した人が運転したときに
  8割弱の確率で本人か否かを判別できるという。

<仕組み>
◎アクセルとブレーキに取り付けられた踏力センサにより、運転手の操作を
  「パターン」 として蓄積する。その情報と合致するパターンを持つ運転手が
  クルマに乗り込んだときに、瞬時(約3分間)にその個人を特定する。
◎運転の 「クセ」 はマネすることが難しいため、個人の認証にも利用が可能。

<試験結果と今後の課題>
◎276人を対象に 「3分間運転する」 という条件で実施した試験では、76.8%
  の確率で運転手の選別に成功。共同開発技術について特許を出願した。
◎今後の課題は 「運転の様子から運転者の状態を割り出す技術」 への応用。
  具体的には、単に 「荒い」 「慎重」 などの傾向にとどまらず、「イライラして
  いる」 とか 「リラックスしている」 などといった状態を検知することを目指す。
◎それが実現できれば、将来はナビシステムと連動して運転者への助言を
  可能としたり、AT変速システムとの協調制御を行うなどの開発に役立てる。

記事を読む限りでは、現時点では何とも 壮大な夢物語 のようにも思えてしまうのは仕方が無いが、それでも たった3分間だけのセンシング で、運転スタイルの中から 特徴を抽出しパターン化する ことができるとは、驚きに値すると思う。ペダルに取り付けられた踏力センサは、単に強弱といった絶対値だけでなく、時間軸を考慮した変化量(つまり変化率)も読み取って演算しているのだろう。

さまざまな外乱が多い市街地や、逆にクセが出にくくなるかもしれない高速道路での一定走行では、個人を特定する認証成功率は下がると思う。いや・・・逆に、もしかすると一定速度で走るような単調な場合こそ、たとえば自動車メーカーの認証試験ドライバー(※)のように 「ビタッ!」 とアクセル開度も車速も一定状態に保てる者もいれば、前述のタクシー運転手のように常にアクセルを小刻みに動かす 「クセ」 を持つ者もいるかもしれない。(※新型車を世に出す前に、国土交通省から型式指定を受けるための燃費・排出ガスモード走行を担当するプロドライバー。)

個人的には、ナビの音声から 「今日は運転が荒いよ!気をつけて行こーう!」 などと注意されたら 「大きなお世話だ!」 と感じるドライバーが多いのではないかと思う。まぁ、物は言いようなので 「(若い女性の声で)お疲れさま。今日はブレーキをちょっとだけ早めに踏んでくださいネ(はぁと)!」 と言わせる手もあるか。しかしながら、安全運転につながる可能性のある技術とはいえ、もしも 「自分の運転が 機械に常に監視され続けている」 という印象を運転手に与えてしまったなら、それが逆にプレッシャーに転じ、かえって緊張してしまうドライバーもいるかもしれない。

そう思うと、この技術は、「あらかじめ登録してあるドライバー以外が運転すると、所定のPHSや携帯電話、あるいはパソコンに警報メールを送信する(もしくはエンジンへの燃料噴射を制限し、微速でしか走れないようにECUに制御信号を入力する)」 というような、車輌盗難防止装置を補助する認証装置 として応用する方が、需要が見込めるような気がする。
2005年12月15日 イイね!

前代未聞!フォード・フォーカス、誤仕様のまま発売

前代未聞!フォード・フォーカス、誤仕様のまま発売メーカーが仕様誤組のまま工場生産車を輸出、
輸入販売店も気づかず顧客に売り出した、という話。

世の中、何が起こるか分からない。東京証券取引所では、株の誤発注により約400億円もの損失を発生させてしまった証券会社の例もあるし、自動車業界でもトヨタ自動車(株)が富士重工業(株)の筆頭株主となるなど、およそ素人には(いや、プロの評論家でも)予想のつかない事態が起こることもある。

今回紹介する事例は、自動車メーカーが誤仕様のまま工場生産・輸出したクルマが、輸出先での販売ディーラーでもそれに気づかずにユーザーの手に渡ってしまった・・・というケースである。以下、2005年12月10日付けの日刊自動車新聞の記事の要約である。

<誤情報の概要>
◎フォード・ジャパン・リミテッドは、今年8月から販売した新型フォーカスの
  装備情報に誤りがあり、既納ユーザーに車輌改修の案内を始めたと発表。
◎対象はフォーカス2.0の4速AT車で、日本向けの初期ロット。広報車や
  販売店のデモカーも含まれ、一般ユーザー向けには110台を販売済み。
◎報道向けの発表資料やオーナーズマニュアルでは、
   「ATの走行モードにおいて、3つの選択モードを装備する」
  と案内していたが、正規仕様では同機能は装備されていないことが判明。
  (同機能は、もともと日本には輸入されないCVT車用の機能であった。)

<トラブルの経緯と対応、今後の対策>
◎日本市場向けの車輌は欧州フォードで生産されるが、この工場では
  初期ロットで本来の仕様とは異なるCVT車用のメーターを誤って装着。
◎その結果、メーター上には選択モードが表示されるが、実際のATには
  モード切り換え機能は備わっていなかった。
◎フォード・ジャパン・リミテッドは、顧客に対し事情説明とお詫びを書面で通知。
  販売店からも個別に案内し、メーターパネルのAssy交換を行う。今後は、
  専門の担当者を設け、従来以上に慎重・厳密に仕様確認と情報管理を行う。

要するに、4AT車にCVT車用のメーターを誤組したままラインに流し、その後のどんな検査工程をもすり抜けて顧客に販売されてしまった・・・ということね。しかも、報道向けの発表資料やオーナーズマニュアル にも機能があるとの情報を流していたワケだから、単に工場側だけに責任があるとは済まされないだろう。

それにしても、このトラブルは私にとって不思議なことがいくつかある。
 (1)ラインの最終検査工程で、なぜ気がつかなかったのか?
 (2)日本の報道向けの資料やオーナーズマニュアルに 「機能あり」
   と表記をしたのに、それが誤りと気がつかなかったのはなぜか?

メーターを誤組すること自体は、まぁ、ライン作業者の単純なミスだろうから、それほど不思議には思わない。ただ、その誤組が どうして発見されずに出荷されてしまった のかが不思議である。通常、ラインを流れるクルマと取付部品(の納入・補充)とは 同期 しており、もしも誤組が発生した場合は、本来取り付けされるハズだった正規部品が代わりに棚の中に残ってしまうので、すぐに発覚すると思うのだが・・・。取り付け部品を、部品ごとに数量やタイミングで管理していないということなのか? さらに完成検査でも見逃されてしまったということは、「AT車なのにモード切り換え表示灯が点いてしまっても、見逃される」 → 「検査項目の対象とはなっていない」 ということになる。

フォード・ジャパン・リミテッドが報道資料やオーナーズマニュアルに機能を紹介してしまったということは、「誤組された現車に基づいて、あとから仕様書を作成した」 のか? あるいは 「本来はAT車用にもモード切り換え機能があったのに、急きょフォード本社が日本向けの仕様を(切り換え無しタイプに)仕様変更したうえ、それをディストリビューターに告知しなかった」 からなのか?前者は考えにくいので、後者、または後者と他の何らかの要因とが重なった ”複合的な原因” が潜んでいるかもしれない。

いずれにしても、メーカーも作業者も検査員もディストリビューターも販社もみんな、仕向地ごとに定められている機能・仕様についての 十分な理解や意思疎通 をしていなかったということか。何とも お粗末なこと ではないか。みんな 「自分の庭だけを掃いて 他人の庭には無関心」 ってコトになるよね。典型的なセクショナリズムによる弊害かもしれない。

もしもインプレッサSTI で 「ごめんごめん、DCCD(ドライバーズ・コントロール・センターデフ) は AUTO表示になっているけど、実は AUTO制御自体が無かったんだ」 とか、レガシィGTスペックBで 「いや~、カタログには機能が詳細に解説されているんだけど、実際にはこのATは登降坂制御がついていなかったんだ」 などと言われたら・・・。その機能を 購入の決め手 としたユーザーは、裏切られた思い がするだろう。今回のフォード・フォーカスの場合、果たして訴えられることはないのだろうかと心配になってくる。

いやいや、日本人は訴訟を起こすのも起こされるのも苦手な (あるいはそういった概念を持たない) 国民のようなので、案外 「あら、そうだったの?メーター交換って、いくら払えばいいの?」 などという拍子抜けなやりとりが交わされるだけで終わってしまうのかもしれない(←注 : 他意はありません。念のため)。

プロフィール

「CBR250Four(1986年式)のエンジンからのオイル漏れは、昨日のうちに原因箇所であるシリンダーヘッドカバーのカバーボルト部のパッキン(ホンダ名称:マウンティングラバー)交換作業を終了。本日2時間ほど試運転したが、漏れは解消して問題なし。詳細は後日、整備手帳にて。」
何シテル?   11/08 21:51
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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