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調布市のKAZのブログ一覧

2005年07月08日 イイね!

レクサス ~アロマ(香り)付き招待状、その正体~

レクサス ~アロマ(香り)付き招待状、その正体~レクサスが報道関係者などに送付した
アロマ(香り)付き招待状に関する話。

<関連ブログ>
◎レクサスもアロマテラピー(専用香水)開発か → こちら
◎富士重工業(株)、車種別アロマテラピー開発へ → こちら

2005年7月4日付けのブログ (レクサスもアロマテラピー(専用香水)開発か) にて、トヨタの新販売チャンネル・レクサスの新車発表会を知らせる関係者向け案内が、専用のアロマ付き招待状 であると述べた。本日のブログは、その続報である。

実家がちり紙の卸業者だったせいもあり、レクサス招待状の紙質が少々気になったので簡単に調べてみたところ、次のことが分かった。

  <アロマ付きレクサス招待状>
  ◎招待状に採用された紙は、「キュリアス・タッチソフト (商品名)」という紙である。
  ◎キュリアス・タッチソフトは2002年から販売開始された、比較的新しい開発紙。
  ◎製造メーカーは、イギリスの 「アルジョウィギンス・キャンソン」 社。
  ◎厚手の紙で、紙質は 表面と裏面とで異なる性質 が与えられている。
  ◎表面はしっとりとした 「なめし革」のような感触 で、UV印刷可(オフセット印刷不可)。
  ◎キュリアスシリーズの姉妹商品に、IR・TL・メタル・タッチアルシェ がある。

キュリアスシリーズは輸入紙で、基本的に 700×1000[mm] のサイズ で販売されているようである。なおこのサイズはJIS規格外であるが、もともとは明治初期に輸入されていた 新聞用の紙寸法 (原紙サイズ)だったという。

なお「アルジョウィギンス・キャンソン」社についてもサクッと調べてみたところ、
   ◎1557年に「キャンソン&モンゴルフィエ」社として設立。
   ◎1783年、史上初の 「紙製熱気球」 の打ち上げに成功。
   ◎その技術と功績が認められ、当時の ルイ16世から爵位 を付与される。
   ◎紙への印刷技術(独自開発)により、ナポレオンから特許 を認められる。
   ◎1976年、アルジョマリプリュ社のグループ企業となる。
   ◎2005年現在、EU最大の特殊紙グループ「アルジョウィギンス」の一員に。
ということがわかった。

つまり「キュリアス・タッチソフト」は、特殊紙メーカーの中で独自技術を確立し、最高・最上とたたえられる「アルジョウィギンス・キャンソン」社の 先鋭素材 だったのだ。このことから想像すると、トヨタがレクサスブランドにおいて「おもてなしの心」を最高の品質・最上のサービスで提供することにちなんで、マスコミや報道関係者に送付する招待状にまでも、最高・最上の素材を(世界の中から)選んだ・・・ということになる。(逆の言い方をすると、国内生産原紙には、レクサスの目にかなうものが無かったということか・・・?)

単にしっとりとした「なめし革」のような感触をもつ特殊紙に目を付けただけでなく、おもてなしの心を伝えるという 「レクサス・パフューム」 と名付けられた専用アロマ(2005年7月4日付け 日刊自動車新聞より)をそこに染み込ませてコラボレートするとは、レクサスにかけるトヨタの並々ならぬ決意と底力とを感じ取れるのだ。

さらに言うと、招待状はそのイベントが終了すれば 捨てられたり処分されたりする のが通常であるから、そういった一時のもの・いずれ廃棄されるものにまで 贅を尽くす 姿は、他社にはマネできないだろう。

そのレクサスの新車発表会は、7月26日(火)、国立代々木競技場(東京・渋谷)の敷地内で開催される。ガリバー・インターナショナルが、総勢468人(年齢:20~50代)から有効回答を得たネット調査(2005年5月下旬実施)によると、「レクサス」の 認知度 は、世帯年収800万円台の人の 87%、男女別では男性の 84%、また全体でも 73% に及ぶという(2005年7月2日付け日経新聞より)。

我が家ではレクサスは買わない(買えない?!)が、レクサスの今後の動向にはぜひとも注目したい。・・・実は、我が家からそう遠くない位置レクサス店舗が建築中である のだが、目下のところ、この 高級感 あふれるレクサスディーラー店舗内に、冷やかし客 として無事に 足を踏み入れる ことができるかどうか・・・・が、今の私の小さな 課題 である。ああぁ、そんなことで今からドキドキしてしまうとは、やはり「高級」・「至高(>セルシオの語源)」には程遠い 小市民 だ・・・>私。
2005年07月07日 イイね!

福祉車両について考える

福祉車両について考える福祉車両のハイテク化や
それにまつわる話。

個人的に興味のある分野に、福祉車両がある。福祉車両とは、簡単に言うと身体の不自由な方々や高齢の方々を対象としたクルマのことだ(決して障害者専用ではなく、高齢化社会をにらんだ設定のものもあることが、従来との相違点だ)。

自動車メーカーによって、その名称がウェルキャブとかトランスケアなどと異なるが、そういった方々の生活を支援するためのクルマであることには違いがない。以下、福祉車両に関する各メーカーの取り組み、その代表的装備の例、そして最後に私的な雑感を簡単に述べてみる。

今日の自動車技術の進歩には目を見張るものがある。エンジンではバルブの開閉タイミングが連続可変となったり、気筒休止システムによって燃費と出力とを両立させたり、ハイブリッドシステムが量産化されたり、前後輪だけでなく左右輪にも駆動力を配分するシステムが実用化されたり、制御マネジメントが緻密になったりと、枚挙にいとまがない。だが進歩はそうした技術に留まらず、福祉車両に搭載される支援システムにも、各社各様の知恵と工夫が凝らされるようになってきた。

かつて福祉車両というと、車種も非常に限定され、アシスト装備も限定され、車輌価格も非常に高価で納期も日数のかかるものだった。ところが現在では、ベース車輌として数多くのモデルを選ぶことができるようになり、また装備も(要介護の程度に応じて)多少は選ぶことができるようになった。私見だが、こうした取り組みでリーダーシップを発揮しているのは、やはり企業体力と底力に優れるトヨタ自動車だと思う。

例えばトヨタの公式WEBサイト (~ウェルキャブへの取り組み~) を見ると、自動車を通じて社会に貢献するという真摯な企業姿勢が見えてくる。また、同じくトヨタの学童・児童向けサイト (人にやさしいクルマづくり) を見ると、いかに多くの車種で多くの支援システム(※)が得られるかが分かるだけでなく、それらの福祉車輌それぞれについて、「おりるとき」と「のるとき」のムービーが見られるように配慮されていることにも、トップ企業としてのあり方を垣間見ることが出来て驚かされる。もちろん、学童・児童向けではなく 大人向けのサイト の中でも、アイシスを例にとったムービー を見ることもできる。

(※)助手席・・・・回転シート、回転スライドシート、同・全自動式、サイドアクセス、リフトアップシート
   後席  ・・・・回転スライドシート、同・全自動式、サイドリフトアップシート、スロープ、
   支援  ・・・・フレンドマチック(パワステ操作力半減など)

日産自動車(株)でも、関連会社のオーテック・ジャパン(株)が運転支援システムを架装している。例えば、下肢障害者向けにスロットルペダルを手動式としたものは従来から存在したが、最新式のものではその手動式レバーをエンジン電子制御システムと連動させ、微妙な操作感が手で感じ取りやすくなるよう、改良されている。このシステムは、現在ではスカイラインを初めとする12車種に搭載することができる。その他、ホンダ技研工業(株)も足だけで操作が可能な「フランツシステム」を開発し、シビックだけでなく最多量販車のフィットにも2005年4月から搭載可能としている。富士重工業(株)でも、サンバー・トランスケア・電動リフト車に「自動ガイド機能」なる音声ガイダンスを付加するなど、各社それぞれに、(制約はあるだろうが)現状で持てる力を投入しているように思われる。

そうした企業努力も手伝ってか、福祉車両の登録台数は年々増加し、2004年度は約41,600台が販売されたとされる。これは5年前の実績比で約17,000台増だそうだ(2005年7月3日付け 読売新聞より)。こうした現象の背景には、少子化・高齢化という社会現象(介護が必要な高齢者や障害者を看る者が少ない)が陰を落としているとも考えられるが、今後は車輌価格をどこまで引き下げることができるか・・・どこまで購入対象者の門戸を広げることができるか・・・が課題であると思う。

福祉車両ではない通常の車輌であっても、いわゆる 「ユニバーサルデザイン」 が普及し始めているので、将来は福祉車両とユニバーサルデザイン車の垣根が低くなるであろうことを考えれば、福祉車両の価格はもっともっと下がって良いハズだ。ハイブリッド車が表向きはCO2の削減を狙って(実際には企業イメージアップを狙って)大幅な赤字覚悟の価格設定をしているのだから、生活に密着した福祉車輌だって実際の障害者&高齢者ユーザーへの実利(負担軽減策)を打ち出したって良いはずだ。

我が家を振り返ると、私の父は、生前、身体障害者手帳(肢体不自由)の交付を受けていた。等級(不自由の程度)が軽かったこともあり、クルマの運転が好きだった父は自営でクルマを使う仕事に就いていた。しかし当時は現在のような身障者支援システムを搭載したクルマなど、ほぼ皆無だった。だが泣き言ひとつ言わずに、毎日運転を続けていた。そんな父が、もしも現代の福祉車両を見たならば、そのハイテクぶりに目を見張ったことだろう・・・「クルマも人に優しくなったな」と。

確かに「クルマは人に優しくなった」。だが、クルマを運転する「人」についてはどうだろう?
果たして「人は他車(他者)に優しい」と言えるかどうか、私には少々疑問に思えるのだ。

我々健常者は、やれドレスアップだ、チューニングだ、などとアフターパーツの装着や流用に興じてしまい、ややもすると純正状態で釣り合っていた車両のバランスを自らの手で崩してしまいがちだと思う。恵まれた自動車環境の中に身を置きながら、何ともったいない(愚かな?)ことであろうか。あるいは、たとえドレスアップやチューニングに興味の無い者であっても、公共の施設で身障者専用の駐車スペースを勝手に使ってしまうような、そんなマナーに欠ける健常者もいることだろう。

身障者にとっては、クルマの運転自体が文字通り死活問題に直結する場合もある。モータースポーツ、あるいはドレスアップやチューニングを楽しむ以前に・・・「クルマを運転する」という一見単純に見える動作にたどりつくまでに、多大な苦労をしている人々が存在すること。そして健常者のマナーに欠けた仕打ちによって多大な迷惑を被る人々がいるかもしれないということを、日々忘れないようにしなければならない・・・と思っている。

<更新情報 7/10(Sun.) 8:50頃、追記↓>

自動車メーカー以外の取り組みとしては、ニッポンレンタカーサービスが
  ◎今夏までに福祉車両を全国に100台配備する。
  ◎身体障害者やその介護者には、従来通り利用料金を割引する。
  ◎そして新たに介護保険受給者にも、優待料金制度を導入する。
となっている(2005年7月3日 読売新聞より)。
いずれ他のレンタカー会社でも、同様な取り組みが進むと思われる。
2005年07月05日 イイね!

クルマへの「植物性材料や生分解プラスチック」適用

クルマへの「植物性材料や生分解プラスチック」適用自動車に使われる材料のエコ化の話。

東西ドイツが統合される前、東ドイツには「トラバント」が多く走っていた。ドイツ語で「仲間」や「随伴者」などを意味する「トラバント」は4人乗りで、全長は約 3.5m、エンジン排気量は 500~600ccであった。ボディの一部は FRP でできていたようだが、後に物資不足が深刻になると 「ダンボール でできているのでは?」と、もっぱらの評判になったクルマだ。
(トラバントの詳細は → こちら(フリー百科事典:ウィキペディア(Wikipedia)より)。)

現代では 紙やダンボール でできている量産車は無いと思うが、今後は何と、「植物」 や 「生分解プラスチック」 を自動車の材料として採用する動きが出ているという。つまり自動車メーカーの エコ対策 が、以前にも増して進められているということだ。以下、具体的な動きを2例、見てみよう。

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(1)植物性材料編・・・「ケナフ」の活用について

トヨタ自動車は、鉄に次ぐ自動車の主要材料となっている樹脂について、2010年までにその15%を 植物に由来する材料 に置換する計画だという。具体的には、「ケナフ」 の活用である。以下、2005年6月23日付けの日経新聞による関連記事の要約。

  <トヨタ自動車の環境対策の一例>
   ◎「ケナフ」とはアオイ科の1年草で、CO2の吸収能力の高い熱帯植物。
     茎の部分が固く、プラスチックの代替材 として研究されている。
   ◎まずトヨタ紡織が、2007年までにインドネシア・東ジャワ州にあるケナフ
     加工工場の生産量を 1500[ton/年] から 3000[ton/年] に倍増させる。
   ◎それを セルシオ/レクサス 向けの ドア内装材 として、日米に輸出。
   ◎一方、トヨタ車体もトヨタ自動車と共同で、ケナフを材料とする バンパー
     など 外装材 の開発を進める。

やはりトヨタは、グループ企業を巻き込んでの動き(環境への取り組み)がすごい。内装材だけでなく、パンパーなど外装材にも植物性素材の活用を検討しているとは思わなかった。ケナフ自体はインドネシアでごく一般的に栽培されており、また雨期を利用して年3回の収穫が可能(現在でも、麻袋の素材として栽培されている)とのことから、今後は致命的な課題(塗装の乗り、耐候性、耐衝撃性など)が生じない限り、おそらく予定通り「トヨタ車の内外装が植物性材料に置換される日」がやって来ることだろう。

現在、トヨタ車に限らず(スバル車でも)、規定重量以上の樹脂部品には<PP>とか<ABS>といった素材名を表記する決まりになっているが、「ケナフ」が採用された暁には、一体どんな表記となるのだろう? 2010年以降のトヨタ車で、樹脂部品に見たことの無い略称記号が付されていたら、それはもしかするとケナフ由来の植物性材料なのかもしれない。
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(2)生分解性プラスチック編・・・「サツマイモの葉」の活用について

生分解性プラスチックとは、例えば、とうもろこし(函館地区ではきみ、札幌地区ではとうきびと言うことが多い)などの 「でんぷん」 を原料にした ポリ乳酸(の総称) である。従来は熱に弱い(120℃以上の環境下では使えない)ことが欠点とされていた。ところが 2005年6月27日付けの asahi.com によると、150℃の高熱にも耐える生分解性プラスチックが開発されたという。以下、その要約。

  <生分解性プラスチックの自動車への適用計画(案)>
   ◎大阪大学の研究グループが、150℃の温度に耐えうる生分解性
     プラスチックの開発に成功。日米で特許を出願中。
   ◎サツマイモの葉など産業廃棄物から採れる原料(ポリフェノール類)
     を使っており、強度は従来のポリ乳酸の8倍に達するという。
   ◎具体的には、2008年をメドに自動車のインテークマニホールドや
     ヘッドライトなど、高温環境にさらされる部品への適用を検討中。

サツマイモの葉はもとより、従来は産業廃棄物扱いだったものを原料として活用するシステムは、リサイクルの点からも大いに望まれると思う。もちろん、クルマが廃車になる際の処理についても、格段に「環境に優しい」仕様と言えるだろう。
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以上、環境対策を考慮した素材について、自動車部品への適用の動きを2例紹介した。

現状では、ユーザーのオフラインミーティングというと、駐車場に集まり(誰からともなく)ボンネットを開けて、
   「オレの車高短レガシィ、エアロバンパーを装着したんだぜ。」
   「あれ?さっそくリップ部分が割れていないかい?」
   「そうなんだ、実は裏側はガムテで止めてあるんだ。」
などという ”装着→即→破損” 的な会話が聞こえて来そうだが、将来のオフ会やお茶会などでは
   「オレのレクサス、バンパーが ケナフ製 なんだぜ。」
   「おう、そりゃ 環境に優しい な。ヘタに社外品なんて着けられないね。」
   「インマニも サツマイモの葉っぱ製 さ。でも焼きイモの香りはしないぞ(笑)。」
などという、ほのぼのとした会話が交わされるかもしれないと想像すると、ちょっとだけ楽しくなるね。

(※最後の部分は、昨日(2005年7月4日)のブログ:「レクサスもアロマテラピー(専用香水)開発か」 の最後の部分の表現のリピートです。悪しからず。)
2005年07月04日 イイね!

レクサスもアロマテラピー(専用香水)開発か

レクサスもアロマテラピー(専用香水)開発かレクサスも 「おもてなしの心」 を伝えるための
専用香水を開発しているかもしれないという話。

2005年6月29日付けのブログにて、富士重工業(株)、車種別アロマテラピー開発へ という記事を紹介したが、今度はレクサスでも同様な?開発をしているらしいという記事があったので、紹介する。

2005年6月30日付けの日経産業新聞によると、トヨタ自動車は同29日、レクサスに関する次のような発表を行った。

<高級販売チャンネル・レクサスの国内立ち上げに関して>
 ◎新車発表会を 7月26日(火)に開催する。
 ◎場所は国立代々木競技場(東京・渋谷)の敷地内とする。
 ◎展示車種はレクサス3車種のほか、コンセプトカーなどを用意する。
 ◎ホテルでの発表を避けた理由は、特定のイメージが付くのを避けるため。

そして日経産業新聞は、さらに次のような趣旨の記事を続けている。

 ◎レクサスの高級感をイメージした香水も 独自開発
 ◎その 香り付きの招待状 を、関係者数千人へ送付することを検討。
 ◎ひのき を思わせる香りを店内にも適用し、「おもてなしの心」を表現。

この記事を読んで、私はまず発表会場が代々木競技場になったことについては、何も驚かなかった。他メーカー・・・たとえば富士重工業(株)(実際にはイベント企画運営も手がける 「(株)ツー・アンド・フォー (←:クリックで 音が出る サイトです)」 か)・・・は、年に一度のインプレッサ・スポーツミーティング(モータースポーツファン向けの感謝祭)を、あの味の素スタジアム(東京都調布市)の特設ステージ&駐車場で開催した例もあったからだ。余談かつ私見だが、味の素スタジアムの特設駐車場は、(WRCドライバーがハコ乗りを披露するには)狭くて役不足な場所だったと私は思う。
(※ちなみに大阪・舞洲で開催されたときの様子は、フォトギャラリーに上げている → こちら。)

私が上記記事を読んで驚いたことは、「レクサスをイメージした 香水も独自開発」 というくだりである。先日のブログ (富士重工業(株)、車種別アロマテラピー開発へ) では、化粧品メーカーである資生堂と手を組んでアロマオイルを 共同開発 した、と紹介した。それに対し、何とレクサスでは 独自開発 というではないか。私は化粧品や香水については素人だが、恐らく「まったく新型の香水(アロマオイル)を開発することは、まったく新型の自動車を開発するのに匹敵する」ほどの開発期間を要するのではないだろうか?

・・・「新車の開発に匹敵する」と言うと、ちょっと大げさな気もするが、目的のフレグランスが得られるように特定の分子構造を新規に研究・試作合成したり、経年劣化に強い環境安定性を確認したり、あるいは(恐らく一番重要なのは)人体への無毒性を確認(パッチテスト)したりなど、幾多の開発目標試験を乗り越えない限り、香水(アロマオイル)と言えども発売には漕ぎ着けないような気がするのだ。

ところで日経産業新聞では、「ひのき を思わせる香りで「おもてなしの心」うんぬん・・・」とある。個人的には、果たして「おもてなしの心」が具体的にどのように 具現化 されるのか、あるいはその意味を理解したとしても、果たしてその精神と香水(アロマオイル)とをどうやって 「関連付け」 できるのか?・・・といったことに興味が湧いてくる。公明正大なハズの新聞記事は、時々、そのライター(記者)さんの視点を通したフィルターで書かれていることがあるが、そういったことを差し引いても、「ひのき」には高級なリラックス効果があるのかもしれない。

トヨタはかつて、東京都江東区に設置してあるテーマパーク:「メガウェブ」にて、去る2005年2月19日からの 3日間、モデルチェンジしたヴィッツを体験できるイベントとして「”Vitz” Feeling in MEGA WEB」を開催した際、ヴィッツの 全ボディカラー(11色)に対応したアロマ を満たした車両(アロマテラピーBOX)を展示したという。参考記事→ こちら(http://www.auto-g.jp/news/200502/18/event01/index.html)

このことから、案外、自動車業界でも「香り」に関する研究が着々と進んでいると理解しておいた方が良さそうだ。近い将来、「○○」といった車名を挙げると、自然にそのクルマ固有の「香り(アロマ)」が同時に連想されるような、そんなアロマティックな世界が開けているのかもしれない。

現状では、ユーザーのオフラインミーティングというと、駐車場に集まり(誰からともなく)ボンネットを開けて、
   「オレのレガシィ、謎チューニングしたんだぜ。」
   「どこのショップでチューニングしたんだい?」
   「アーr・・・っとっとと。それは言えないけど、あまりにも速くなるので危険だぜ。」
などという意味不明の会話が聞こえて来そうだが、将来のオフ会やお茶会などでは
   「オレのレクサス、新たに アロマチューニング したんだぜ。」
   「どこのショップでチューニングしたんだい?」
   「DIYでのアロマチューニングさ。気分もリフレッシュするよ。」
などという、ほのぼのとした会話が交わされるかもしれないと想像すると、ちょっとだけ楽しくなるね。
2005年07月03日 イイね!

驚異のポートチューニング(ダイヤモンド流動研磨術)

驚異のポートチューニング(ダイヤモンド流動研磨術)エンジンの吸気ポートを 「ダイヤモンドを含む流動性
のある砥粒」 で機械研磨する技術がある、という話。

クルマやバイクのエンジンを自分で組んだことのあるプライベートチューナーなら、インテークマニホールド(吸気ポート)の内部が意外に ザラザラ していることに気がつくと思う。インマニは、一部例外もあるが(※後述)アルミ鋳物でできていることが多く、したがってポートの内壁は 鋳肌そのままの状態 であることがほとんどだ。そこでターボエンジンでもNAエンジンでも、この鋳肌のザラザラやバリなどを削り取るという研磨作業=いわゆる 「ポートチューニング(の一種)」 が盛んに行われることになる。

もちろん研磨作業だけがポートチューニングではないが、私の記憶によれば、自動車メーカーで吸気ポートに研磨加工が入った例としては、BMWの一部機種などがあったと思う。街のプライベートチューナーの場合は、電動リューターの先端に回転ブラシ(砥石)やサンドペーパーをセットして、ポートの内壁を薄くサラって(削り取って)いくことが多いだろう。しかし往々にしてリューターではその先端がポートの奥まで届かず、結局手加工でポートをシコシコ磨くことになってしまい、指紋が削れていくような苦労 を重ねることになると思う。その割には、「やっぱりもっと奥まで手が届いたらなぁ」と、もどかしい思いをすることも多いような気がする。

ところが世の中には、そんなプライベートチューナーの想像を遙かにしのぐようなポート研磨の機械が存在するのだ。毎年1回、東京ビッグサイトで開催されるイベントに 「機械要素技術展」 というのがある( サイトも公開されている )。2005年度は6月22日(水)~24日(金)の会期で開催 された、とあり、そこから 出展製品情報のページ (あいうえお順)へと読み進んでいくと、(株) エクスツルードホーンなる会社に「砥粒流動加工プロセス」なる出展があることに気がついた。

「砥粒流動加工」って何だ?・・・そこで 同社のサイト へと飛ぶと、工具の届かない箇所の バリ取りや面研磨も可能 とある。具体的には、「半固体状のメディアと呼ばれる加工具を、機械のピストン運動で加工部品に送り込み、バリ取りや金型面研磨等を行う技術(原文のまま)」と記されている。

「半固体状のメディア」って何だ?・・・さらにページを読み進んでいくと、(私には)非常に面白い解説が出てきた。何と、トコロテン のような 「流動する砥粒」 がうねうねと穴から出てきているではないか。つまり、ダイヤモンドなどの砥粒を含む「メディア」を研磨したい対象物の中で流動させることによって、その 内壁を研磨 するという技術だったのだ! → こちら(GIFアニメ)

そこで同社のパンフレットを入手してみると、エンジンの ポート研磨 に適用した例が載っていた。左上の画像の上半分は、その例である(画像の下半分は、内部で交差する異径穴のバリを取り除いた例)。「メディア」なる砥粒による研磨では、2次バリの恐れ無くバリを排出できるという。これならば、ポートの入口から出口まで均一に研磨加工=吸気ポートチューニングが可能になる。

だが素人なりにふと考えてみた。「砥粒流動」なるものがあまり一般的であるようには思えない(>失礼)理由の一つとして、専用の治具(アタッチメント)が必要になることが挙げられるのではなかろうか。また、特定のレースやモータースポーツ向けの一品対応的なエンジンでは適用可能かもしれないが、コストや生産効率(サイクルタイム)が重視される大量生産ユニットには、あまり適していないのかもしれない。

事実、身近な例として富士重工業(株)の車種を取ってみると、過去には スバル・サンバー の4気筒エンジンや レガシィ のエンジンのインマニに、樹脂インマニ が採用されたことがある。樹脂インマニは、もちろんアルミインマニに較べて大幅な 軽量化 が可能で 成型自由度 も高いのだが、樹脂であるがゆえにその ポート内壁をなめらか に仕上げることができるというメリットを持つ(これも広義のポートチューニングだ)。もちろん、たとえ樹脂化されていても、万が一の際の 衝突要件 も満たしているのだろう。

インマニが金属であるアルミから樹脂製に変わったことで驚いた人も多いと思うが、上記で紹介したように「ダイヤモンドを含む専用の砥粒流動」によるポートチューニングもあれば、樹脂化による(広義の)ポートチューンも存在することになる。アプローチやその総合的な手段達成方法は全く異なるが、より良い製品造りに向けた日本の工業技術に、素人ながら 奥の深さ を感じた次第である。世の中には、自分の知らないこと がまだまだたくさんあるが、視野を広げてそのような技術に触れていきたいと思っている。

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「[整備] #CBR250FOURフォア [CBR250Four] マウンティングラバーの交換・その3(復元→試運転→修理完了) https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/8431957/note.aspx
何シテル?   11/13 00:00
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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