• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

調布市のKAZのブログ一覧

2005年10月09日 イイね!

[働くクルマ] 航空機用燃料給油車@調布飛行場

[働くクルマ] 航空機用燃料給油車@調布飛行場飛行場で活躍する燃料補給車の話。

2005年10月9日、東京都調布市の調布飛行場で「第10回・調布飛行場まつり」が開催された。この日は年に1回、同飛行場が一般開放される日である。飛行機の操縦席に座って主翼のフラップを操作したり、あるいは(有料だが)実際にコックピットに乗り込んで滑走路での走行体験ができたりと、盛りだくさんのイベントになっている。

例えて言うなら、富士重工業(株)の矢島工場@群馬県太田市が、年に一度の「大感謝祭」を行うようなものだと考えてみれば良いだろう。スバル大感謝祭がスバリストにとってはこたえられないイベントであるのと同様、この「調布飛行場まつり」も一部の航空機ファンにとってはたまらないイベントであると思う。

飛行場内では、ヘリコプタやライトプレーン、あるいは地域の特産物ブースや屋台などが立ち並ぶその横で、実は「はたらくクルマたち」も展示されていた。パトカーや消防車である。こうしたパトカーや消防車は富士重工業(株)の SKC開設10周年祭 でも間近で見たことがあるし、また東京モーターショウでも一般公開されているので、正直なところ、特に珍しいものとは感じなかった。

ところがふと見ると、その横には「大型給油車」なる特種用途自動車も展示されていることに気がついた。「大型給油車」と言っても、単なるタンクローリーではなく、飛行場で航空機を相手に活躍する「働くクルマ」であることは明白だ。航空機用の燃料を運ぶクルマにはどんなメカニズムが備わっているのだろう。航空機そっちのけで(>失礼)、近づいて見ることにした。

以下は航空機用燃料給油車の給油設備に関するスペックである。
   ◎給油ホース・・・燃料を汚染しないだけでなく、静電気も防止する専用の
              素材で作られている。重くて硬いのが難点だという。
              この時の装填サイズは、内径 1[インチ]・長さ 20[m]。
   ◎給油ノズル・・・重力ノズルと圧力式ノズルの両方式を備える。
              前者は燃料を給油口から流し込み、後者は機体に接続
              して燃料を圧送する。アダプタでワンタッチ差替が可能。
   ◎燃料流量計・・・フローメータ。120[L/min] で使用しているという。
   ◎デッドマンSW・・握るとポンプが回って燃料が流れ、放すと止まるスイッチ。
              圧力給油の場合、ノズルのレバーで出したり止めたり
              できず、このスイッチで給油量を制御するという。
   ◎緊急レバー ・・・燃料が配管漏れした場合、タンク弁を一瞬で止められる。

燃料ホースが「静電気を防止する素材」で出来ていることは必須だろう。ドラムを回転させてホースを出したり巻き取りしている最中に静電気が発生(または帯電)して引火したらシャレにもならない。ただ、「重くて硬い」という点に関しては現在も改良研究が続けられているようで、展示車に装填されたサイズ以外にも仕様が何通りかあるとのこと。

給油速度が 120[L/min] というのは、秒速に換算すると 2[L/sec] だ。自動車レースのF1での給油スピードは別格として、S耐などと較べてもこの給油速度は速い方ではなかろうか。その他、安全装置が2重3重にもなっている点は、上記で述べた通りである。

その他、「調布飛行場まつり」では、”場内速度 15[km/h] 以下のこと” と速度制限が設けられた滑走路内の作業専用車(by トヨタ自動車)に触れることができたり、展示即売コーナーでは使用済みの飛行時間積算計や高度計、シリンダヘッドなどのジャンクパーツに混ざって、何と500万円のプライスタグが付けられた水平対向6気筒エンジン(Cessna206)が置いてあるなど、目の保養になった。

この日は飛行場を舞台に、普段は見ることのできないクルマ(と飛行機たち)を目にすることができ、有意義な時間を過ごすことができた。航空機ファンでなくても、どこかに新しい発見があるかもしれない「調布飛行場まつり」、来年も訪れてみたいと思っている。

プロフィール

「CBR250Fourが高スロットル開度にて#4が失火気味。要求電圧が高くなるときに3気筒になってしまう模様。低中回転速度でth開度が低いときは失火は発生しない。原因の切り分けのため、#1と#4の点火プラグを入れ替えて様子見します。」
何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2005/10 >>

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

[自作] タイヤ空洞共鳴音の低減・ハンコックV12evo2を静音タイヤにする 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/10/02 20:28:55
 
[近況報告・その1] 長女の初レガシィの巻  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/11/09 22:23:24
 
「”個体差” について考える」 の巻 
カテゴリ:なぐり書き
2010/08/13 19:26:31
 

愛車一覧

スバル レヴォーグ VNHCレヴォーグ STI Sport# (スバル レヴォーグ)
・注文日: 2023年01月26日 ・納車日: 2023年07月16日 <↓以下、雪道走 ...
ホンダ CBR250 FOUR (フォア) CBR250Four SE (ホンダ CBR250 FOUR (フォア))
学生の頃に新車で購入して以来、ずっとワンオーナーで乗り続けているバイク、CBR250FG ...
スバル エクシーガ エクシーガtS (年改区分:Eタイプ) (スバル エクシーガ)
YA5A型エクシーガGT(年改区分:Aタイプのターボ車)からの乗り換えです。2012年8 ...
ホンダ モンキーR モンキーR改(2種登録) (ホンダ モンキーR)
レッドバロンで中古のモンキーRを購入後、エンジン全バラシ。 ◎武川88ccボアアッ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation