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調布市のKAZのブログ一覧

2005年12月07日 イイね!

[ABS警告灯・消灯せず] の疑問を検証する(考察編)

[ABS警告灯・消灯せず] の疑問を検証する(考察編)左右ブレーキランプの同時玉切れに端を発した、
ABS警告灯に関する疑問点の追及話(その4)。
  ◎「その1(確認編)」 は → こちら
  ◎「その2(客相編)」 は → こちら
  ◎「その3(ディーラー編)」 は → こちら

(「その3・ディーラー編」 からのつづき)
幸いにも、メカニックには私の真意(※)が伝わったようで、
考えられる原因について、その場でいっしょに時間の許す
限り、考察していただいた。
(※)「あらかじめ原因を知っておけば、今後はユーザー側でも
   トラブルを避けられる可能性が高まる」 という意識から、
   真実に近づきたいという考え。

(A)そもそも、ABS警告灯が点いたのはナゼか?何によるものか?

ABS警告灯は、もちろんABSユニットに故障が生じた場合に点灯するが、それ以外の部位で異常を感知しても点灯することがある。例えば、ABSユニットに信号を入力しているセンサー類に異常が生じた場合である(入力信号に異常があればABSも正常な作動を保証できなくなり、警告灯の点灯に至るということ)。したがって、ストップランプSW系に異常ありと判定された場合も ABS警告灯は点灯することになる。
今回は 実際にも セレクトモニタで 「ストップランプSW系に異常あり」 の エラーが検出された ので、インプレッサのストップランプSW系 (注:「系」全体を示すのであって、必ずしも SW本体(単独)の異常を意味するものではない) に異常があったためにABS警告灯が点灯したことは 事実 である・・・と考えられる。

(B-1)もしも左右ブレーキランプの同時玉切れによりABS警告灯が点灯したとすると、
   富士重工業(株)のお客様相談室のコメント:「ブレーキランプの玉切れを
   知らせる警告システムは無い」 と矛盾しないか?

客相のコメントの意味は、「玉切れを 積極的に(必ず)知らせるデバイスは搭載していない」 という意味である。だから球切れが発生しても、インパネにはそれを 直接 伝える警告灯は無い。では、直接的ではなく 間接的に ・・・すなわち 「何らかのハズミでABS警告灯が点灯する可能性」 があるか無いか?が問題となってくる。

そこで前日(2005年12月6日付け)のブログ : [ABS警告灯・消灯せず] の疑問を検証(ディーラー編) を再度読み返していただきたいのだが、ストップランプSWの故障診断手順の第三工程には、「ブレーキランプの点灯/不点灯を確認」 と記載されている。つまり、整備マニュアルとして 「ABS警告灯が点灯した場合で → ストップランプSW系の故障がエラーログに残った場合は → ブレーキランプの断線(玉切れ)を確認のこと」 という診断作業が確立されている。

このことは、裏を返せば 「ブレーキランプの玉切れでABS警告灯が点くことは、条件(※)によっては あり得る」 ということになるのではないか。もしも玉切れでABS警告灯が点灯することが まったく無い ならば、わざわざ故障診断手順に 「ブレーキランプの断線(玉切れ)を確認のこと」 という第三工程を記載する必要が無いと思われるからである。

ちなみに その条件(※)とは、故障診断ページによれば、(玉切れが起こったという条件下で)
  ・ブレーキペダルから足を離した状態で、ストップランプSW の出力が 1.5[V] 未満
  ・ブレーキペダルを踏み込んだ状態で、ストップランプSW の出力が 10~15[V] 以外
だと考えられる。つまり ストップランプSW回路の 電圧や電気負荷に変化 があった場合・・・ということになる。

そこで私はもう一度、基本に立ち返ってサービスマニュアル(故障診断)を確認してみた。ただし今度は、「セレクトモニタを使用しない場合の診断手順」 ページである。機器に頼らない場合の方が、基本に忠実に確認作業をトレースするトラブルシューティングとなっているハズだと考えたからだ。それに、もしも今後私が同じトラブルに遭遇したならば、私自身がセレクトモニタ無しで診断しなければならない、ということもある。

セレクトモニタを持たない場合の診断手順(概略)は、次のようになっている。
  (1)ABSユニットのコネクタは、ロックされるまで挿入されているか?
  (2)アース端子、その他の端子に異常はないか?
  (3)オルタネータの電圧は正常か?
  (4)バッテリ端子の接触不良はないか?
  (5)ABSユニットの電源は正常か?
  (6)その他ハーネス類に異常はないか?

上記の通り、コネクタ やら アース やら オルタネータ やら バッテリ端子 やらを確認せよ、となっている。このことから、ABS警告灯が点灯する 背景 として、コネクタの接点状態車載バッテリの劣化状態オルタネータの発電状態 なども複雑に絡み合っていることが容易に想像できる。そのほかにも、ハーネスの一時的な接触不良もあるかもしれない。とすると、車輌の状態によっては、上記の条件(※)を偶然満たしてしまう場合も無いとは言い切れないことになる(>仮説ではあるが)。

「みんカラ」 の整備手帳ページ でも紹介しているが、1回目(新車購入2年目)の玉切れ の時にはABS警告灯は点灯しなかったことも考慮すると、今回はたまたま ABS警告灯が点灯する 閾(しきい)値 をまたいでしまったのではないか、と考えられる。

(B-2)自分で左右のブレーキランプを意図的にソケットから抜き取り、擬似的な
    玉切れ状態を作り出したが、ABS警告灯が点灯しなかったのはなぜか?

これについては、上記(B-1)で展開した仮説の通り。
擬似的に球切れ状態を作り出した際、エンジン始動状態だけでなく、確かにクルマを動かしての確認もしてみたが、エアコンON だとか ナビを起動していたとか オーディオ(音楽)を作動させていたとか、その他 諸々の電気負荷状態を(球切れしたときの車両状態と)まったく同じには再現してはいなかった。だから、再現を試みたときは、たまたま ABS警告灯が点灯する閾(しきい)値を 越えなかったので点灯しなかったのかもしれない(※越えない方が普通であるのだが)。

(3)ABS警告灯の点灯とブレーキランプの同時玉切れは、たまたまタイミングが
  重なっただけであって、実はそれぞれ全く別の原因を持つ可能性はないか?

ABSユニット(本体)には何ら異常なく、また 「ABS警告灯回路」 と 「ブレーキランプ回路」 の 両方に同時に関与する部品(=ストップランプSW系)が 存在した ことから、別個のトラブルが同時多発したのではなく、同じ原因が2つの事象(玉切れとストップランプSWを介しての警告灯点灯)を引き起こすに至った、と考える方が矛盾が無い。

(長くなってしまったので、いったん区切ります。
 次回のブログは、いよいよ 「まとめ」 に入ります。)

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何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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