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2005年12月16日 イイね!

マイナーチェンジの陰には法改正あり(新灯火規制)

マイナーチェンジの陰には法改正あり(新灯火規制)法律の改正に適合させるためのマイナーチェンジに乗じて、
クルマの仕様が向上することがある、という話。
(以下、2005年12月9日付け フジサンケイビジネスアイや各社のプレスリリースなどを参考に まとめました。)

このところ、自動車メーカー各社のマイナーチェンジ車の発表が相次いでいる。最近の例では、トヨタが先月の アイシス に引き続き、今月は パッソ をマイナーチェンジしている。以下、主要3社でここ最近マイナーチェンジされた (あるいはマイナーチェンジ予定の) クルマを順不同で挙げてみると、次のようになる。

◎トヨタ (アイシス、パッソなど)
◎日産 (ラフェスタ、ティーダ、ノートなど)
◎ホンダ(モビリオ、アコードなど)

実はこれらの 「駆け込み?マイナーチェンジ」 は、法規対応が主目的であると思う。と言うのも、実は来年(2006年)1月から 「自動車の灯火器技術基準(すれ違いビーム)」 が改正されるためで、新型車はもちろん既存車種もこの改正法に適合させる必要があるのだ。具体的には、次のようになる。

◎HID装着車については、光軸の自動調整機構を備えること。
◎ハロゲンランプ装着車についても、(手動の)光軸調整機構を備えること。

要するに、ヘッドライトの光軸を適正に保つための装置を標準装備せよ、というお達しだ。夜間、光軸のズレた対向車のヘッドライトに幻惑された経験をお持ちの方々なら実感として納得いただけると思うが、対向車の上向きでまぶしいライトは 「光害」 にもなりかねない。今回の改正法は、この問題に焦点を当てたものだ。対象がライトだけに、まさに 焦点に焦点を当てた ということになるだろうか。

日本での施行は来年からだが、諸外国を見ると、同様な基準はすでに欧州で制定・施行されている。今から約10年前にドイツで法制化され、現在はEU規制になっている(※EU:欧州連合)という。ホンダの広報によると、「欧州ではバカンスなどの際、大量の荷物を積んで(リヤ下がりの姿勢で)高速道路を走行する機会が多いが、照明が少ないことから、対向車にとってはライトがまぶしくなってしまう」 からだそうである。

さて、話をマイナーチェンジの話題に戻す。自動車メーカーとしては、たとえモデルイヤーの途中であったり、あるいは社内の開発スケジュールとはタイミングが合っていなかったとしても、法規対応は必須であるから、光軸調整装置は搭載しなければならない。

しかし法規対応のみでの年改となると、資本投資の割には得られる販売利益が少ない。単にコスト高となるだけである。そこで法規対応以外にも、商品性を向上させるような改良を (前倒しで) 投入する必要が出てくるケースも考えられる。ブログの冒頭過ぎで私が 「駆け込み?マイナーチェンジ」 という表現を用いたのは、そういった可能性を示唆するためだ (実際には、元々予定されていたマイナーチェンジのサイクルに合わせて、最低限の法規対応措置を追加する例も多いと思うが)。

そこには、各社の戦略や開発費といった事情も複雑にからんでくる。
  「見た目は変わらないが、(法規対応以上に)機能や使い勝手が高められている」
モデルもあれば、
  「機能アップ(つまりコストアップ)は法規対応にとどめ、見た目の変化を重視する」
モデルもあるだろう。

結果として我々ユーザーは、法規対応という大義名分のもとに、フロントグリルの意匠が変更されたモデルや、ナビゲーションシステムがグレードアップされたモデルや、あるいはシートやインテリアの質感が高められたモデルに触れることになるが、どこがどう変更されたのか、中身をよく吟味した上で、お買い得なモデルをタイミング良く購入したいものである。そのためにも、たまには法規制などの動向を関連サイトで抑えておくのが良いだろう。
Posted at 2005/12/16 07:27:50 | コメント(3) | トラックバック(0) | └ クルマ関係(法律) | クルマ

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「CBR250Fourが高スロットル開度にて#4が失火気味。要求電圧が高くなるときに3気筒になってしまう模様。低中回転速度でth開度が低いときは失火は発生しない。原因の切り分けのため、#1と#4の点火プラグを入れ替えて様子見します。」
何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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