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2006年01月17日 イイね!

[東京オートサロン] 違法改造出品車に改善要請

[東京オートサロン] 違法改造出品車に改善要請東京オートサロンにも法のメスが入りつつある
という話と、それに対する雑感。

去る1/13(金)~1/15(日)の3日間、千葉県の幕張メッセで 「東京オートサロン」 が開催された。東京モーターショウも東京オートサロンも、ともに東京都内ではなく千葉県(幕張メッセ)で開催されるのに 「東京○○」 と呼ばれることに異議のある人もいるかと思うが、ここでは置いておいて(※)。
(※)千葉県にある東京ディズニーランドも同様である。

東京オートサロンは、カスタマイズドカーが集う日本一の祭典だ。「カスタマイズドカー」 とか 「ドレスアップカー」 と言うと聞こえは良いが、要するに改造車。昔は 「マル改」 とか 「公認」 とか呼ばれていたカテゴリーのクルマたちが主役であることには違いない。個性的な自己主張をソフトな表現で包み直すようになったのは、時代の変化の成せる業か。

この祭典、いわゆるチューニングカーショップやアフターパーツメーカーのみならず、最近では自動車メーカー自らがメーカー直系のオプションパーツを装着した車輌を展示するようになってきた。なぜか?そりゃ、カネになる市場だと気がついたからに違いない。いつの時代も、チョイ悪(ワル)とかアウトロー的な者が一般大衆の動向をリードしてきた面があると思う。そういった 「ちょっと先行く」 ユーザーたちをうまく取り込むことができたら、従来にはない 「商売」 が成立すると踏んでいるのだろう。

オートサロンには私も数年前から見学に行っているが、いつの間にかスバル系の部品用品を扱うメーカーやショップが 「スバルビレッジ」 などと称する展示モールを形成して、一般への認知度向上とイメージアップを狙っている。来場者も 「とんがった人」 よりもむしろ 「フツーの人」 や 「カップル」 あるいは 「家族連れ」 が多いようだ。まぁ中には 「ヲタク系」 もいるだろうけど。

さて前置きが長くなってしまったが、 実は今回、オートサロンに 「自動車検査独立行政法人」 の手が入ったのだ。2006年1月16日付け 日刊自動車新聞によると、会場で不正改造防止活動を行ったという。以下、同紙の要約である。

<自動車検査独立行政法人、オートサロンにて不正改造防止の啓蒙活動実施>
◎同法人は、東京オートサロンの会場にて不正改造防止の啓蒙活動を行った。
◎今回が初めての取り組みで、職員と検査官が違法フィルム車などをチェック、
  保安基準を満たしていない出品者に対して主催者とともに改善要請をした。
◎同様な啓蒙活動は、今後も大阪・福岡・名古屋・札幌のショウでも行う予定。

詳しい記事の内容については、左上の画像をクリックして拡大して欲しい。私はこの記事を読んだ当初、オートサロンの駐車場で 「来場者の」 車輌をチェック・・・つまり、抜き打ちの街道チェック(検問)・・・したのかと思ったが、実際にはそうではなく、「出品車輌」 が対象だ。と言うのも、記事の表現が
    ・カスタマイズ(合法改造)車と保安基準に適合しない参考出品車
     との区別があいまいだと、来場者に誤解を与えてしまう
    ・主催者と一緒に 改善の要請をした
となっているからだ。オートサロンの主催者が一介の来場者に改善要請するとは考えにくいが、ショウのレベルアップのために違法改造車の出品者(出品社)に理解を求めたと考えると、十分に納得がいく。

この事実から逆に推定すると、オートサロンでは 未だに保安基準に適合しない車輌を平気で展示する出品者が多い ということになるのだろう。記事ではウィンドウフィルムの例が挙がっているが、最低地上高を確保していないローダウン車とか、後方視界が確保できないリヤビューミラー(バックミラー)装着車とか、ROMチューンしてエンジン出力特性が変わっているのに認証試験を受審していない車輌とか、「叩けばホコリが出るような」 車輌がまだまだ幅を利かせているのかもしれない(注:今年は私は見学しに行っていないので、あくまで推定上の話ととらえてほしい)。

だが、私はそのようなクルマを 真っ向から否定できなくなってきたのではないか?、とも思っている。オートサロンの展示車輌も 「コンセプトカー」 の一種だと とらえられるからである。東京モーターショウでリヤビューミラー(バックミラー)の無い展示車は違法改造車ではなく、オートサロンで砲弾型ミラーを装着した展示車は違法改造車なのか? 東京モーターショウで保安基準に適合しない展示車輌はおとがめ無しで、オートサロンで展示された車輌には改善要請が入るのか? オートサロンではコンセプトカーを展示してはいけないのか?

しかしながら、これは全くの私見であるが、オートサロンの出品者はそこまで高尚な考えを持っているとは思えない。市販車をベースとして、下品に改造した保安基準適合車を飾り立てているだけのようなケースが多いのだろう。ベース車が市販車である以上、来場者も比較的容易にその改造を真似るという事態(悪影響)も考えられる。自動車検査独立行政法人が恐れているのは、まさにその点に尽きると思う。

ちなみに新聞記事(画像参照)を読んで、私は 「ずいぶんと表現に気を遣っているな」 と感じた。その理由は次の通り。

  ◎「改善の 要請 をした」 という表現
    → 展示車の多くはナンバープレートが付いている車輌だと思うが、実際に公道を走って
      いる状態を現行犯でつかまえたワケではなく、単に会場に展示されている (静かに
      止まっている) 状態をチェックしたに過ぎないので、「改善命令」 や 「指導」 ではなく、
      「要請」 という表現に留(とど)まっているのダ!
      (実際にも 「要請」・・・つまり お願い・・・しかできないハズ。
       だから主催者を連れて頭を下げて回っていたと思われる。)

  ◎「職員と 検査官 が」 という表現
    → 公道での検問や違法改造摘発などの場合、通常は 「警察官+検査官」 のセット、
      あるいは 「職員+検査官」 のセットで行う。つまり、自動車検査の検査官の立会い
      の下で違法性が確認され、保安基準不適合車輌のユーザーに対して 「改善指導」
      が入る。いわゆる 「8ナンバー狩り」 の場合も同様。
      (だから オートサロンでも 検査官の同行 が必要だったハズ。
       逆に検査官がいない場合は、例えばユーザー側は保安基準に
       適合していないことの根拠の立証を求めることが出来るハズ。)

要するに、自動車検査独立行政法人も弱い立場なワケですな。強制的な 「命令」 を発効させることができないワケですから。とどのつまりは、法規遵守は 出品者(出品社)のモラルとユーザー一人一人のモラルにかかっている、ということになる。・・・との結論を書いたところで、今回のブログを終わることにする。
Posted at 2006/01/18 20:27:13 | コメント(3) | トラックバック(0) | └ クルマ関係(法律) | クルマ

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調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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