• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

調布市のKAZのブログ一覧

2006年01月18日 イイね!

富士重工業、大雪で操業停止の危機をヘリで解消

富士重工業、大雪で操業停止の危機をヘリで解消天災によるライン操業停止の危機をヘリコプターが救った、
という話。

群馬県は富士重工業(株)のお膝元。かつては富士重工業(株)のエンジン生産工場は東京都内にもあったが、今では群馬県(大泉工場)に集約されている(※)。
(※)エンジンやミッションは大泉工場、
  ボディや塗装、擬装は矢島工場。

生産工場のある群馬県や周辺の栃木県には、関連企業や下請けメーカーが数多くあると思うが、サプライヤーは関東だけとは限らない。コストと品質が優れていれば、日本各地・・・いや世界各地からも材料や部品を調達することはあるだろう。ただし、材料や部品の供給元が生産工場から離れている場合、ネックになるのが有事の輸送手段の確保。つい先日も、トヨタ系サプライヤーが大雪の影響で部品の供給がストップ、トヨタが2直体制のうち夜間のライン操業を停止したというニュースが流れてきた。生産の遅れ分は、残業で十分リカバー可能だという。

同様な危機は、実は富士重工業でも起こっていたようだ。以下、2006年1月16日付け 日刊自動車新聞の記事の要約である。

<富士重、部品輸送にヘリ>
◎富士重工業(株)は、大雪の影響で交通がマヒしたため、関西地区からの
  部品の輸送を急きょヘリコプターに切り替え、ライン操業停止を免れた。
◎通常はトラックにより関西から部品を輸送するが、中京地区で交通がマヒ。
  部品調達が困難になり、ライン操業停止の危機に追い込まれた。
◎そこで同社は急きょ、ヘリ輸送業者に依頼。ヘリは関西からいったん川越
  にフライト。川越からトラックに振り替えて群馬に部品を輸送、事なきを得た。
◎同社が部品の輸送にヘリを使うのは初めて。業界でも珍しいという。
  後日の談話:「今後、緊急時にヘリを活用できるノウハウができた」。

自動車業界でヘリコプターによる輸送といえば、まず真っ先に思い浮かべるのはトヨタだろう。トヨタでは、静岡県裾野市にある東富士研究所と名古屋地区の社屋とを結ぶ、ヘリコプターの定期便があるという。もっとも、これは人の輸送用であって、ライン操業用の部品輸送便ではないようだが。このヘリ、トヨタに勤める知人によると、申請すれば社員なら誰でも利用できるという。知人も急ぎの出張の際、このヘリを使うことを社内で勧められたが、さすがに事故が怖くて断った(新幹線にした)ようだ。時間をお金で買わなければならない役員や幹部ならば別だったろうけど。

話を富士重工業に戻すが、富士重工業のような(自動車メーカーの中では下位クラスの・・・失礼!)企業は、ライン停止は命取りになりかねない。もともとラインはフレキシブルライン(混流生産)で済ませているから、ある車種の部品供給ストップは、ラインを共用している他の車種の生産にも影響してくる。それに富士重工業は展開車種が少ないので、販売店に供給する数量減を補えるほど他の車種(ラインナップ)が豊富なワケでもない。生産ラインの操業停止はグループ全体の売上高低下にも直結してしまうと思われる。

そこで富士重工業は考えた(と思う)。供給部品自体が「無い」のではなく、「有る」けど陸送できないだけなのだ。だったら別の方法で輸送すればいいじゃないか、と。航空機は離着陸の場所やフライトコース、運行時間の制限が大きいので、ヘリだ。そうだ、小回りの利くヘリを出せ。・・・以上、まったくの想像だが、現場ではたぶんこんな感じで決断が下されたことだろう。

かくして記事に紹介されたごとく、ライン停止は免れた。ところで、関西地区から工場(群馬県)に輸送している部品って、一体何だ? 駆動ベルト類(ユニッタ)か? はたまた別の部品か? まぁどうでもよいか。それにしても、後日談の中に 「緊急時にヘリを活用できるノウハウ」 とあるが、ヘリを飛ばすのに一体どんな 「ノウハウ」 が必要なんだろうか? と思ったのは私だけ?

・・・いやいや、きっとサプライヤーからヘリポートまでの 緊急搬送体制、部品を傷つけないような 梱包の仕方 とか、梱包後のパレットが荷崩れしないような 積み込み方 とかその 所要時間、悪天候(冬型低気圧配置下での) フライト時間、コース、諸費用、さらには受け入れ側での 準備体制や緊急納入方法 など・・・あぁ、ザッと考えてみただけでも、実際にヘリを飛ばしてみなければ分からないことだらけの情報が多くあるな。

ヘリを飛ばしてでも、生産ラインの操業を停止させない(ラインを守る)ってコトは、素人が思っている以上に大変なコトなのだろうな、と、関係者の苦労と胸のうちを思いやってみたところで、今回のブログを終わりにする。
Posted at 2006/01/19 18:39:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 【スバル関係】 | クルマ

プロフィール

「CBR250Fourが高スロットル開度にて#4が失火気味。要求電圧が高くなるときに3気筒になってしまう模様。低中回転速度でth開度が低いときは失火は発生しない。原因の切り分けのため、#1と#4の点火プラグを入れ替えて様子見します。」
何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

[自作] タイヤ空洞共鳴音の低減・ハンコックV12evo2を静音タイヤにする 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/10/02 20:28:55
 
[近況報告・その1] 長女の初レガシィの巻  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/11/09 22:23:24
 
「”個体差” について考える」 の巻 
カテゴリ:なぐり書き
2010/08/13 19:26:31
 

愛車一覧

スバル レヴォーグ VNHCレヴォーグ STI Sport# (スバル レヴォーグ)
・注文日: 2023年01月26日 ・納車日: 2023年07月16日 <↓以下、雪道走 ...
ホンダ CBR250 FOUR (フォア) CBR250Four SE (ホンダ CBR250 FOUR (フォア))
学生の頃に新車で購入して以来、ずっとワンオーナーで乗り続けているバイク、CBR250FG ...
スバル エクシーガ エクシーガtS (年改区分:Eタイプ) (スバル エクシーガ)
YA5A型エクシーガGT(年改区分:Aタイプのターボ車)からの乗り換えです。2012年8 ...
ホンダ モンキーR モンキーR改(2種登録) (ホンダ モンキーR)
レッドバロンで中古のモンキーRを購入後、エンジン全バラシ。 ◎武川88ccボアアッ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation