• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

調布市のKAZのブログ一覧

2006年04月27日 イイね!

[次世代インパネ] 液晶ディスプレイ型・横長メーター

[次世代インパネ] 液晶ディスプレイ型・横長メーター車載メーターにも液晶化の流れが出てきた、という話。

クルマに限らずバイクでもそうだが、車両を乗り換えると、インパネのデザインがまったく異なっているため違和感を感じることがたまにある。もちろんその違和感が一瞬で消え去る車両もあれば、試乗が終わってもなお違和感が残る車両もある。

代表的なところでは、トヨタ車に多いセンターメーター。慣れる人は一瞬で慣れるが、慣れない人はいつまで経っても慣れないものらしい。同様なものに、ホンダ車の分離メーターがある。目的と視認頻度に応じてメーター郡を上下に分けたものだが、慣れないと面喰らうかもしれない。

このように考えてみると、単に 「人間工学に基づいた」 だけの設計では万人をカバーする親切なメーターとは言えないところに、設計の難しさがあるように思える。

その他、細かなところでは、「タコメーターが左側・スピードメーターが右側」 の車両もあれば、配置がその逆の車両もある。タコメーターの表示が 「1・2・3・4・5~ ×1000[rpm] 」 のインパネもあれば、「10・20・30・40・50~ ×100[rpm] 」 のインパネもある。スピードメーターのフルスケールが 260[km/h] となっている高性能車のタコメーター表示が ×100[rpm] だったせいで、タコメーターを 低速度域専用の拡大車速計と勘違い した人もいるほどだ(※1)。

(※1)速度計のフルスケール (最大表示範囲) が大きくなればなるほど、単位速度あたりの
    目盛り幅が細かく刻まれてしまう (つまり、指針の動きや回転角が小さくなってしまう)
    ため、市街地などスピードがあまり出ない領域 (30[km/h] とか 40[km/h] とか) では、
    指針の振れ幅が小さく動きが緩慢になる (ドライバーは速度変化を把握しにくくなる)。

    そんなスピードメーターの横に、「10・20・30・40・50~」 などと表示されたメーターがある
    のを見た初心者が、「あれ、このクルマの速度計は 親子メーター なんですね!」 と
    勘違いしたという話。もちろん、低速度域専用の拡大計 (親子メーター) などではなく、
    単に表示が 「10・20・30・40・50~ ×100[rpm] 」 のタコメーターだったワケだ。
    タコメーターなのに表示が 「10・20・30・40・50~」 などと書かれていれば、速度計と
    勘違いする人がいても不思議ではないかも。

上記は単に 「慣れ」 の問題として処理される場合だと思われるが、これが 「規格統一されていないため」 に混乱が引き起こされる恐れを秘めている場合は、要注意だ。例えば、バイクではニュートラル(ギヤが変速段に入っていない状態) を示すインジケーターランプの色は 緑色 だが、クルマ(AT車)では Dレンジ などギヤがセレクトされた状態(クルマが動く状態) が緑色 となっている。ちなみに、クルマ(AT車)でニュートラルを示すインジケーターのオレンジ色は、バイクのインパネではウィンカーの作動を表す色だ。

(スクーター以外の)バイク乗りが初めて 四輪のATに乗るときには、「ニュートラルは緑色」 という経験則に基づく固定概念があると思われるので、「ギヤが入っているのに(目に優しい色の)緑色を使っている」 ことに対し、違和感を感じる者も少なくないかもしれない。私見だが、車両(クルマ、バイクを問わず)が停止していたりシステムが停止している状態では、インジケーターの色は目に優しいグリーンや青系統色などを、車両が動いたりシステムが稼働している(つまり要注意な)状態では、視覚的に注意を喚起するような色が良いと思う。・・・というか、事故防止のためにも、二輪と四輪でインパネの表示規格を統一して欲しいと強く思っている(※2)。

(※2)クルマの場合、インパネ表示灯のシンボルマーク (絵文字) はメーカーによらず
    統一させようとする動きがある。詳しくは、2006年2月8日 付けのブログを参照
    してください。こちら → [規格] インパネ表示灯のシンボルマーク(絵柄)の話

さて、前置きがずいぶんと長くなってしまったが、今回紹介する記事は [次世代インパネ] と称される車載用表示システムに関するものである。2006年4月20日付け 日刊自動車新聞によると、メーターやナビやカメラ映像など複数の情報を 1枚の液晶で表示するインパネが提案されたという。

 ◎今月19日から東京ビッグサイトで 「第二回ディスプレイ2006」 が開催され、
   東芝松下ディスプレイテクノロジー(株)が車載用液晶ディスプレイを提案。
 ◎これは、15インチ横長で1枚物の LCD(液晶ディスプレイ) を使ったインパネの
   イメージで、表示器(メーター類)・警告灯のほか、ブラインドのカメラ映像や
   ナビのモニターなど複数の情報を 1枚の LCD 上で表示させる、というもの。
 ◎特徴は、ドライバーの好みに応じて好みのデザインにメーターを切り換え可能な点で、
   情報表示の集中により運転中の視線移動が減り、安全運転につながるとしている。

う~ん。冒頭で述べたホンダの例では、視認頻度に応じてメーターの配置を分離させたというし、まったくその逆に、東芝松下ディスプレイテクノロジーのように 「視線が分散すると危険だ」 とする思想もある。個人的には後者の考えを尊重したいが、モノには 「程度(あるいは限度)」 というものもある。1枚の LCD の中で、例えば重要度の高い情報を右側に集め、比較的重要度の低い情報を左側に集める・・・などといった工夫も必要になってくるだろう。

技術がどんどん進歩するのは良いが、その技術に適用されるべき規格が遅れてついてくる (あるいはまったく追いついてこない) 感は否定できない。インパネは、単に自車のコンディションを知るだけでなく、外界との関係や相互状態を把握するための重要なインターフェースであるから、開発陣にも、単にデザインや便宜性にとらわれるのではなく、(法規を先取り適合するような) 思慮深い開発を望みたいものである。

プロフィール

「CBR250Fourが高スロットル開度にて#4が失火気味。要求電圧が高くなるときに3気筒になってしまう模様。低中回転速度でth開度が低いときは失火は発生しない。原因の切り分けのため、#1と#4の点火プラグを入れ替えて様子見します。」
何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2006/4 >>

       1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30      

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

[自作] タイヤ空洞共鳴音の低減・ハンコックV12evo2を静音タイヤにする 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/10/02 20:28:55
 
[近況報告・その1] 長女の初レガシィの巻  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/11/09 22:23:24
 
「”個体差” について考える」 の巻 
カテゴリ:なぐり書き
2010/08/13 19:26:31
 

愛車一覧

スバル レヴォーグ VNHCレヴォーグ STI Sport# (スバル レヴォーグ)
・注文日: 2023年01月26日 ・納車日: 2023年07月16日 <↓以下、雪道走 ...
ホンダ CBR250 FOUR (フォア) CBR250Four SE (ホンダ CBR250 FOUR (フォア))
学生の頃に新車で購入して以来、ずっとワンオーナーで乗り続けているバイク、CBR250FG ...
スバル エクシーガ エクシーガtS (年改区分:Eタイプ) (スバル エクシーガ)
YA5A型エクシーガGT(年改区分:Aタイプのターボ車)からの乗り換えです。2012年8 ...
ホンダ モンキーR モンキーR改(2種登録) (ホンダ モンキーR)
レッドバロンで中古のモンキーRを購入後、エンジン全バラシ。 ◎武川88ccボアアッ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation