• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

調布市のKAZのブログ一覧

2011年08月02日 イイね!

[CBR250Four] サビで朽ちた冷却水回路をワンオフでレストアする・(5)圧入編

[CBR250Four] サビで朽ちた冷却水回路をワンオフでレストアする・(5)圧入編新車で購入してから25年間、ワンオーナーで乗り続けているホンダ・CBR250Four SE に関するDIYトラブル克服記。今回は 「サーモスタットのニップル・サビで朽ち果て編」 の紹介・その5(圧入編)。
   ◎その1(症状編)は → こちら
   ◎その2(確認編)は → こちら
   ◎その3(把握編)は → こちら
   ◎その4(加工編)は → こちら

手持ちのT字型ジョイントパイプ(三方管)を流用して、外径をφ5.5→φ5.0にテーパー状に縮径させる加工は、思いのほか順調に進んだ。デジタルノギスで数値を読み取りながらの手加工(耐水ペーパーで番手を変えながらの研磨)ではあったが、特にいびつな楕円になることもなく完成した。

話は前後するが、実はテーパー状に縮径加工する前に、新しいニップルの圧入長さ(ハウジング内に打ち込む、埋め込み長さ)を確認している。「(1)テーパー加工するべき軸方向の長さ」 は、「(2)予定しているニップルの圧入長さ(深さ)」 を超えないようにしなければならないからだ。もしも (1)>(2) になってしまった場合は、せっかく新しいニップルに打ち替えても、軸方向に はみ出たテーパー部分のスキマから冷却水が漏れてしまう恐れがある。

<ニップルの軸方向長さを計測する。具体的には、バルジ(シール部分:凸形状の裾野)よりも下側の長さを計測>
ニップルの軸方向長さを計測する    具体的には、バルジ以下の長さを計測

<次にホースクランプの幅を計測。圧入後のニップル平坦部の長さが、クランプの幅を下回らないようにするため>
ホースクランプの幅を計測する。    圧入後のニップル平坦部の長さが、クランプの幅を下回らないようにするため

上記画像に示す計測値より、
  12.26mm - 8.01mm = 4.25mm
圧入後のニップル平坦部(ハウジングのボス座面~ニップルのバルジ裾野までの距離)は、どんなに最低でも8.01mm(クランプの幅)は確保したい。よって、圧入長さ(打ち込み深さ)の目安は、最大で約4.25mm→数値を丸めて約4.0mmまで、としておく必要がある。逆に、圧入長さを4mmから極端に小さく(たとえば2~3mm)とした場合、緊度が十分に取れていないとニップル自体が(内圧に抗して)サーモ・ハウジングから脱落してしまう恐れがある。

<いよいよニップル(相当品)を、アルミ製のサーモ・ハウジングに圧入する。圧入代の目標試算値は、約4mm。>
いよいよニップル(相当品)を、アルミ製のサーモ・ハウジングに圧入する。    圧入代の目標試算値は、約4mm。

<圧入の際は、斜めカットにより圧入距離が一番短く(浅く)なる部位が ”上側” に来るように打ち込む。>
圧入の際は、ニップルの姿勢と圧入長さに留意する    圧入距離が一番短く(浅く)なる部位が ”上側” を向くように位置を調整する。

なお こうした圧入作業では、本来はロックタイトなどの 「嫌気性接着剤」 を塗ってから行うのが基本であるが、今回は都合により割愛した(少々冒険することになってしまったが・・・)。まぁエンジン油圧とは異なり、サーモ・ハウジングの冷却水圧力なので、そんなに圧はかからないのでは? との読みもあるのだが(果たして吉と出るか凶と出るか)。

これで、ひとまずの作業(ニップルの流用加工と打ち替え)が終了。
次の工程は、車体側の冷却水ホースの処置(劣化部分の削除)、およびホースのシール性確認(試算)などである。


その6(仕上編) に続く。

プロフィール

「CBR250Fourが高スロットル開度にて#4が失火気味。要求電圧が高くなるときに3気筒になってしまう模様。低中回転速度でth開度が低いときは失火は発生しない。原因の切り分けのため、#1と#4の点火プラグを入れ替えて様子見します。」
何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2011/8 >>

 1 23 45 6
78910111213
14151617181920
2122 2324252627
282930 31   

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

[自作] タイヤ空洞共鳴音の低減・ハンコックV12evo2を静音タイヤにする 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/10/02 20:28:55
 
[近況報告・その1] 長女の初レガシィの巻  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/11/09 22:23:24
 
「”個体差” について考える」 の巻 
カテゴリ:なぐり書き
2010/08/13 19:26:31
 

愛車一覧

スバル レヴォーグ VNHCレヴォーグ STI Sport# (スバル レヴォーグ)
・注文日: 2023年01月26日 ・納車日: 2023年07月16日 <↓以下、雪道走 ...
ホンダ CBR250 FOUR (フォア) CBR250Four SE (ホンダ CBR250 FOUR (フォア))
学生の頃に新車で購入して以来、ずっとワンオーナーで乗り続けているバイク、CBR250FG ...
スバル エクシーガ エクシーガtS (年改区分:Eタイプ) (スバル エクシーガ)
YA5A型エクシーガGT(年改区分:Aタイプのターボ車)からの乗り換えです。2012年8 ...
ホンダ モンキーR モンキーR改(2種登録) (ホンダ モンキーR)
レッドバロンで中古のモンキーRを購入後、エンジン全バラシ。 ◎武川88ccボアアッ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation