• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

調布市のKAZのブログ一覧

2011年08月04日 イイね!

[CBR250Four] サビで朽ちた冷却水回路をワンオフでレストアする・(6)仕上編

[CBR250Four] サビで朽ちた冷却水回路をワンオフでレストアする・(6)仕上編新車で購入してから25年間、ワンオーナーで乗り続けているホンダ・CBR250Four SE に関するDIYトラブル克服記。今回は 「サーモスタットのニップル・サビで朽ち果て編」 の紹介・その6(仕上編)。

   ◎その1(症状編)は → こちら
   ◎その2(確認編)は → こちら
   ◎その3(把握編)は → こちら
   ◎その4(加工編)は → こちら
   ◎その5(圧入編)は → こちら

サーモ・ハウジング側は、今回の目玉作業であるニップルの打ち替え(ワンオフでレストア)により主要な作業は はぼ終了。次は冷却水ホース側の仕上げ作業となる。

エンジンの主要なホース類は約2年ほど前に総交換しているのだが、今回の冷却水ホースの端面にはクランプによる締め付け痕が付いていたため、全体のホースレイアウト(長さ)に影響を与えないことを確認したうえで、端部をカットする(今後の熱老化による部分硬化も懸念されるため)。なお、その他の部分は微少な亀裂なども無く、ホース全体として再使用は可能と判断している。

<ホースにはクランプ痕が確認できる。今後の熱老化による部分硬化も懸念されるため、先端部分を垂直にカット>
ホースにはクランプ痕が確認できる    熱老化による部分硬化もあるため、先端部分を垂直にカットする

<冷却水ホースは、ニップルとの接続履歴の無い部位で、新たに接続し直す。右側はホースの外径φ計測値>
冷却水ホースは、ニップルとの接続履歴の無い部位で、新たに接続し直す    ホースの外径φ計測値

さて、またまた話が前後してしまうが、実はニップルの打ち替え作業前に、事前確認している事があった。それはホースの ”拡幅率” だ。ニップルの先端には、径方向に 「バルジ」 と呼ばれる凸状のふくらみがある。このふくらみが、挿入されるホースを内側から外側方向に押し出すことでシール機能を保っている(クランプもシール機能をバックアップしているが、どちらかというとホースの抜け止め機能の方が強い)。このときの、ホースのふくらみ加減が ”拡幅率” として表され、数値が大きすぎるとホースに負担が、小さすぎるとシール機能が得られなくなる懸念が生じる。

<ニップルのバルジ(凸部)の外径はφ7.98mm、ホースの内径はφ5.99mm。よってホースの拡幅率は33.2%>
ニップルのバルジ(凸部)の外径はφ7.98mm    ホースの内径はφ5.99mmであった

今回、ワンオフでレストアした際の流用ニップル(オリジナルはT字型ジョイントパイプ)のバルジ径は、上図の通りφ7.98mm。それに対し、先端をカットしたあとの冷却水ホースの内径はφ5.99mm。
  7.98[mm] ÷ 5.99[mm] ×100 = 133.2
よって拡幅率は33.2%となるのだ。

当方の経験上、ホースの拡幅率はどうやら10~30%くらい(適用部位によって異なる)が一般的のようであるので、今回は数値が やや大きめとなってしまったが、ホースの肉厚は十分あるので(外径φ11.01-内径φ5.99=5.02mm であるから、半径換算で半分の2.51mmが実際のホースの肉厚になる)、実用上は問題無いと考えた次第。

<高圧部位ではないので、ねじクランプよりも ばねクランプの方が好ましい>
高圧部位ではないので、ねじクランプよりも ばねクランプの方が好ましい

なお、金属クランプには ねじタイプと ばねタイプがあるが、今回は
  ・ホース内圧は、(オイルポンプ油圧ではく、冷却水圧なので)それほど高圧にはならないこと、
  ・もしもホースが熱老化して外径が縮んだ場合(いわゆる、ゴムに ”へたり” が生じたとき)、
   ねじ式クランプでは相対的にゆるみが生じてしまうのに対し、ばね式はへたりに追従可能である
ことから、純正のばね式クランプを そのまま再利用することとしている(一応、ねじ式も用意してはいたが)。


その7(完結編) に続く。

プロフィール

「CBR250Fourが高スロットル開度にて#4が失火気味。要求電圧が高くなるときに3気筒になってしまう模様。低中回転速度でth開度が低いときは失火は発生しない。原因の切り分けのため、#1と#4の点火プラグを入れ替えて様子見します。」
何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2011/8 >>

 1 23 45 6
78910111213
14151617181920
2122 2324252627
282930 31   

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

[自作] タイヤ空洞共鳴音の低減・ハンコックV12evo2を静音タイヤにする 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/10/02 20:28:55
 
[近況報告・その1] 長女の初レガシィの巻  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/11/09 22:23:24
 
「”個体差” について考える」 の巻 
カテゴリ:なぐり書き
2010/08/13 19:26:31
 

愛車一覧

スバル レヴォーグ VNHCレヴォーグ STI Sport# (スバル レヴォーグ)
・注文日: 2023年01月26日 ・納車日: 2023年07月16日 <↓以下、雪道走 ...
ホンダ CBR250 FOUR (フォア) CBR250Four SE (ホンダ CBR250 FOUR (フォア))
学生の頃に新車で購入して以来、ずっとワンオーナーで乗り続けているバイク、CBR250FG ...
スバル エクシーガ エクシーガtS (年改区分:Eタイプ) (スバル エクシーガ)
YA5A型エクシーガGT(年改区分:Aタイプのターボ車)からの乗り換えです。2012年8 ...
ホンダ モンキーR モンキーR改(2種登録) (ホンダ モンキーR)
レッドバロンで中古のモンキーRを購入後、エンジン全バラシ。 ◎武川88ccボアアッ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation