夜間のスモールライトON状態にて、エアコンなどのスイッチ照明が点かなくなる・・・というトラブルがエクシーガで発生したときの状況と、対処結果について書き留める備忘録です。
結論として、ブログタイトルにもある通り、「統合ユニット」 の交換で完治しましたが、そこに至る過程について簡単に述べます。
■その1・異変の巻
我が家のエクシーガtSは家族グルマですので、普段は主に私の家族が、買い物や子供たちの送迎などに使っています。あるとき、私がエクシーガを夜間に使う用事ができたときのことです。クルマに乗り込んで、シートポジションを合わせ、シートベルトを締めてエンジンを始動。ここまでは普段通りです。
ところがスモールライトを付けて・・・。
あれ? 何だか違和感があるな。
<↓夜間、エクシーガに乗り込んでエンジン始動。駐車場からクルマを出そうとスモールライトを付けたが…>
車内が暗い!
そりゃ、夜間ですので周囲は暗くて当然なのですが、メーターパネル以外のスイッチ照明・・・例えば、ハザードランプのスイッチとか、エアコンの操作パネルのスイッチが点灯していないことに気がつきます。しかし、シガーライター電源 [+12V] から取り出した後付ソケットには、給電されています。
■その2・事実確認の巻
そこでまず、状況把握のため事実確認をします。
<エンジン停止状態にて>
(1)スモールライトのスイッチを OFF→ON と繰り返し操作してみますが、結果は同じ。
(2)不点灯部位は、ハザードランプSW、エアコン操作SW、ドアミラーSW一式、VDC-OFF SWなど。
(3)天井のマップランプや、ルームライトは操作すると点灯します。
(4)ACC状態でシガーライターからの電源は給電OK(アクセサリー電源は生きている)。
<エンジン始動状態にて>
(5)エンジンは始動可能。
(6)上記 (1)~(3)の結果は変わらず。
(7)スモールライト、ヘッドライト、フォグランプなどの灯火類は異常無し。
画像で示すと、以下のような感じです。
それぞれ、「左側画像がスイッチ照明不点灯状態」、「右側画像がそのままでルームライトを付けた状態(不点灯なスイッチの位置関係を分かりやすくするため)」 で配置します。
<↓まずは全体像から。運転席のドライバー目線で、インパネ周辺を撮影。暗い部分に不点灯SWあり>
<↓ステアリングの右側から撮影。ドアミラーSW照明や、VDC-OFF SW照明がことごとく不点灯な状態>
<↓ものの見事にハザードやエアコン操作SWは照明が点かず、操作するにも位置が分からず支障あり>
<↓灯火類には異常がありません>
それぞれのスイッチを車内で操作しようとしても、そのスイッチ自体のロケーション(どこに位置しているのか、その場所)が分かりにくいため、手探りでの操作を強いられます。不便極まりない状態と化してしまっています。結局、日を改めて、日中の日が差しているときに原因究明を行うことにしました。
■その3・トラブルシューティングの巻
この手のトラブルとして、真っ先に考えられるのが 「ヒューズ切れ」。そこでまず、ヒューズBOXからの点検をしてみます。
<↓コイントレーとかビルトインETCとか呼ばれる場所の奥に、ヒューズBOXがあります>
<↓画像は作業イメージ(今回のtSではなく、以前の愛車のGTでの作業風景より抜粋)>
<↓中央にある 「ILM」 がイルミ関係のヒューズ>
ところが何と!
点検の結果、
イルミヒューズ[10A] は切れていません。
念のため、すべてのヒューズを抜き取って断線有無を調べましたが、いずれも異常無し。
そこでさらに念のため、ボンネットフードを開けて、左ストラット(車載バッテリ)周辺にあるヒューズも一通り確認しましたが、こちらもまるで異常無し。
何だかイヤな予感がします。
ただ、不幸中の幸いだったことは、もともと数日後に 「12ヶ月点検」 のためにディーラーへの入庫が決まっていたことでした。いわゆる 「12検」 の際に、ユーザー指摘事項として今回のスイッチ照明不点灯をフラグアップすれば良いのです。
そこで私は 「12検」 の当日、次のメモを作成して(∵口頭での伝聞ではなく、文章で残る形で伝えるため)ディーラーのサービスフロントにキーとともに渡しました。
~ユーザー依頼事項~
◎要旨 : 「エアコン操作SW不点灯」
◎症状 : 「スモールライトON状態にて、ハザードSWや
エアコン操作SWのスイッチ照明が点かない」
◎確認 : ユーザーである当方が確認できたことは、次の通りです。
「ヒューズBOX内のILM[10A] が切れていないことを確認済み。
◎お願い: まずはトラブルシューティングをお願いします。
原因究明いただき、それによって対処(部品取り寄せなど)に
時間を要することが判明した場合は、別途入庫日を調整します。
<↓ユーザー(つまり私)からの要望項目と、ユーザー自身が確認した内容の申し送りを記述いただく>
■その4・診断結果の巻
クルマを 「12検」 でディーラーに預けた際に、今回の症状も診ていただいたのですが、結論から言うと 「統合ユニットの異常」 と診断されました。走行すること自体には差し支えないため、部品の入荷を待っての再入庫となりました。
以下、ディーラーのサービスフロントと私の会話。
私 : 「トラブルシューティングの結果は、いかがだったでしょうか?」
フロント: 「はい、ご指摘の通りの症状を確認し、また同時にヒューズも
切れていないことを確認しました。」
「各SW照明までの配線も調べたのですが、配線経路にも
特に異常はみつかりませんでした。」
私 : 「それで、その上流に位置する部品ということで
(故障原因として)統合ユニットに行き着いたのですね?」
フロント: 「そうです、その通りです。」
私 : 「それでは、部品の入荷連絡をお待ちしますので、入荷の見込みが
立った段階で、改めて車両の再入庫日の希望をお伝えします。」
フロント: 「かしこまりました。分かり次第、ご連絡いたします。」
このような会話が終わったあと、念のため、次の会話を続けてみました。
私 : 「ユーザーとしては、そもそも統合ユニットが不調になる真因が知りたい。
もしもユーザー(私)のクルマの使い方が悪くて壊れたとするならば、
壊れないように○○に気を付けろ、などクルマを使用する上で
ユーザー側が実施できる注意点などはございますか?」
フロント: 「それはないですね。ユーザーのクルマの使い方云々で
壊れるような部品ではないからです。」
そのように言ったあと、ディーラーのサービスフロントは次のように続けます。
フロント: 「いや~、実を言うと、
○○さん(← 調布市のKAZの本名)が
トラブルシューティングをお願いします・・・と言ってきた時点で、
こりゃヤバイ! と思ったんですよ。」
私 : 「と、言いますと?」
フロント: 「いや、○○さんなら、大抵はご自分で原因を探って直してしまうじゃ
ないですか。その○○さんが原因を探ってくれ、と依頼するのです
から、こりゃ、単純じゃないな・・・と。」
私は一体、ディーラーさんの中で、どのような存在に思われているのでしょうか。(^^;)
■その5・統合ユニット交換で完治の巻
別の日に車両を再入庫させて、統合ユニットを交換する措置が取られました。保証の範囲内と判断されたため、費用はかかりませんでした。ただ、統合ユニット交換の際には、手持ちのアクセスキーを(イモビライザの関係で)再登録(再認識)しなければならない・・・とのことで、予備キーを含めてクルマを預ける必要がある、とのことでした。
<↓整備記録にも、作業内容として 「キー登録」 の文字が書かれています>
予備キーについては、万が一、統合ユニット交換作業時に家に忘れてきたとしても、再登録作業自体は後からでも追加で実施できるそうです(※ただし、一度に登録できるスペアキーの総数には制限があるとのことです)。
こうして、「そもそも、どうして統合ユニットが不調となるに至ったのか?」 の真因は分からずじまいとなってしまったのですが、「ヒューズが
切れていないのにSW照明が点灯しない」 場合は、
統合ユニットの故障が原因として挙げられる ことを、身を以て体験した次第です。
<↓統合ユニット交換により、明かりを取り戻したスイッチ照明たち。本来の機能のありがたみが分かる>
その後、現在までに1ヶ月以上を様子見で過ごしているのですが、再発無しはもちろん、イルミ関係での不都合は今のところ生じていません。今後は冬に向かって車内の消費電力が増える時期となりますので、念のため、いましばらく様子見を続けるつもりです。
以上、当方が体験したプチ・トラブルでした。
症状の確認経緯や対処の内容など、このブログをお読みいただいた方々にとって、何らかの参考になれば幸いです。