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調布市のKAZのブログ一覧

2014年10月09日 イイね!

[エクシーガtS] ブレンボのブレーキパッド交換・後編(純正→プロジェクトμ・HC+)

[エクシーガtS] ブレンボのブレーキパッド交換・後編(純正→プロジェクトμ・HC+)エクシーガtSに標準装備のブレンボについて、摩耗した純正パッドから 「プロジェクトμの HC+」 に交換しました。

このブログは、そのフロントのパッド交換作業についての個人的な備忘録(後編)です。

◎エクシーガtSのブレンボパッド交換
  前編は → こちら(2014年10月07日付けブログ)

(前編)からの続き

■摩耗具合の確認の巻
インパネのパーキングブレーキランプが時おり点灯するするようになってから、1~2週間が経過。オドメーター(総走行距離)は約21700km。取り外した純正パッドと、入手した新品のプロμ・HC+ の厚みを、改めて比較してみます。

<↓キャリパから取り外した直後のパッドの状態。左:ダストで汚れが多い 右:摩耗も限界に近い>
  

<新品パッド(プロジェクトμ・HC+ )と、使用限界に近いパッド(純正ブレンボ)との厚みの比較>
   

<↓互いに並べて、視覚的に厚みの差を捉えやすくした状態で撮影>


■純正パッドの構成の巻
純正のパッドは、1枚(ローターに対して片側、の意)あたり3部品から構成されています。パッド本体、シム、そしてプレートです(※注:当方の呼び名は、スバルでの正式呼称とは異なるかもしれません)。画像で示すと、次のような感じです。

<↓左:パッド1枚あたり3部品(ローターの両側では6部品)構成  右:1輪あたりの構成(キャリパ本体系を除く)>
  

摩耗したパッドを取り外したばかりの状態では、シムなどの周辺部品はダストで非常に汚れています。新品パッドに交換するにあたり、周辺部品を清掃する必要があります。

<↓左:清掃前(取り外し直後)の状態  右:簡易的に清掃した状態>
  

■コパスリップを塗布・・・の巻
多くの文献によると、いわゆる 「プレーキの鳴き」 は、構成部品が ”系” としてシーケンシャルに共振することで不快な騒音として認知される、とあります。例えば少々古いですが、次のような文献が一般にも公開されています。

(例):ニチアス技術時報 No.312 より
    「ブレーキ鳴き騒音と高性能化する鳴き防止材」
    → https://www.nichias.co.jp/research/technique/pdf/312/brake_naki.pdf

DIYでブレーキパッドを交換するようなユーザーの間では、昔から 「シムにグリスを塗る方法」 が受け継がれて(?)いますが、メカニズム的な見地からは 「共振伝達系を減衰させる効果として有効」 だと考えられます。

今回は、当方の手持ちのアイテムで 「COPASLIP(コパスリップ)」 があるので、早速試してみることにします。これは、Cu(銅)含有系の耐熱グリスの一種で、謳い文句によると -40℃~1100℃ (!)の高温域まで耐熱・耐塩性を有する、とあります(→ こちら )。

<↓ここ数年は使わずに宝の持ち腐れだったが、今回、いよいよブレンボ用に出番がやって来たCOPASLIP>
  

<↓左:使用前にチューブをよく揉みほぐして、内部を均質化させる  右:シムに塗布して薄く伸ばす>
  

<↓とりあえず、シム表面のブレーキピストン押圧領域を中心としてCOPASLIPを塗り広げていくことに・・・>


■新品パッド装着の巻
COPASLIP(銅含有耐熱グリス)をシムの両面に塗布したあとは、新品パッドと組み合わせして、いよいよキャリパに組み戻しします。その際、あらかじめキャリパの背面からブレーキピストン周りのダストを取り除いたり、ダストシールの劣化有無(硬化したり切れたりなどの異常が無いかどうか)を確認しておきます。問題なければ、取り外し工程と逆順でパッドを装着します。

<↓ブレーキピストン周辺部品に異常がないことが確認できたら、いよいよ新品パッドを装着します>
  

<↓左:プラハンなどを用いてガイドピンを差し込む  右:スプリングプレート(板バネ)を装着する>
  

<↓ガイドピンには割りピン装着用の穴があるので、穴位置に注意しながらキャリパに取り付けする>


割りピンは、頂部の曲がり部分が 「内向きになるか/外向きになるか」 を注意しながら組み戻しします。

<↓左:ガイドピンの所定の穴に、割りピンを差し込むところ  右:割りピンを差し込んだところ(向きに注意)>
  

■ブレーキフルードの液面レベルに注意の巻
摩耗していない(=厚みのある)新品パッドをキャリパに装着する際、ブレーキフルードの液面レベルに注意します。今回は急を要するため 「フロントパッドを交換する」 という作業を最低条件としており、ブレーキフルードの交換までは着手していません。いずれ機会をみて、ブレーキフルードも交換したいと思います。

<↓今回はパッド交換のみの作業。フルード交換は後日とした>


<↓ブレンボ用のプロジェクトμ・HC+ で厚みを取り戻したブレーキパッド。が、再組直後は当たり付けが必要>
  

■私的なまとめ(個人的な備忘録)
今回の作業を終えた時点での覚え書き(個人的なメモ、備忘録)は次の通り。

(1)エクシーガtS(年改区分:E型)の純正ブレンボパッド(フロント左右セット)は、
  部番が 「26296FE100」、価格が 2014年9月末時点で47300円。

(2)プロジェクトμのHC+ は、適合部番が フロント:「F906」、リヤ:「R906」。
  標準価格は フロント(左右):25000円、リヤ(左右):23000円。2014年9月末時点。

(3)純正のフロントセットはプロμ・HC+ のフロント&リヤセット(1台分)とほぼ同価格。

(4)今回は、ヤフオク!で プロμ・HC+ のフロント&リヤセットを
  3万1200円(税込3万3696円、送料無料)で落札。

(5)エクシーガの純正ブレンボ(のブレーキパッド)は2枚重ねシム。
  今回は事前のブレーキ鳴き対策として、COPASLIPを適用した。

(6)COPASLIP は、「シム~シム」 間を全面塗布、「バックプレート~シム」 間と
  「シム~ブレーキピストン」 間を 押圧領域中心の円状塗布としてみた。
  (∵鳴き防止のグリス塗布の正解方法が不明だったため。)

(7)ブレーキピストンのダストシールは、今回はそのまま(OH交換無し)。

(8)軍手をして作業したものの、軍手の布目の間からブレーキダストが入り込み、
  素手が真っ黒になった(>これは余談)。

(9)交換後、最初の100kmほどは慣らし(パッドとローターの当たり付け)運転。
  200kmを超える頃からフロントの制動フィーリング(喰い付き)が良い感じとなった。
  ただし、リヤとのバランス取りはこれから。
  (リヤもHC+ に換えてからが、ブレーキング時の適正な車両姿勢になると思われる)。

(10)ブレンボのブレーキパッド交換はまったく初めてだったが、何とか作業できた。
   始めはキャリパ固定ボルトを1カ所だけ外してローターから片持ちで浮かそうと
   したが、構造上、その作業は不要であると途中で気がついたのはナイショ。(^^;)

(11)追記:ブレーキピストンは、ローターの入り側と出側で径(φ)が異なるので
      パッド(シム)を組み戻すときや、COPASLIPを塗り込むときの方向性に注意。

<↓左:「♪ママン、初めてのボクにも作業できたよ」  右:軍手をしても素手は汚れる(このあと更に黒くなった)>
  

>数年後にこのブログを読み返す(かもしれない)自分へ
次は 「フロントのパッド」 と 「リヤのパッド」 で、狙いの制動μを変えて(=製品銘柄を変えて)みることも検討しよう。例えば、可能ならばフロントのμを0.5 程度に抑えてコントロール性を、リヤのμを0.6 近辺として初動の喰い付きを重視する・・・などといった具合に。イメージとしては、レガシィのリヤにジムカーナ用パッドを入れたときのような感じ。


以上、個人的な備忘録の範疇ではありましたが、最後までブログをお読みいただいた方々に対しては、何らかのヒントや参考になるものがありましたら幸いです。
Posted at 2014/10/09 00:30:51 | コメント(3) | トラックバック(0) | 【エクシーガtS】 | クルマ

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何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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