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2014年11月01日 イイね!

[スタッドレスタイヤ] スタッドレス選び2014年・その2 ヨコハマのアイスガードiG50

[スタッドレスタイヤ] スタッドレス選び2014年・その2 ヨコハマのアイスガードiG502014年の秋、これまで履いてきたヨコハマのガーデックスK2 F721に見切りを付けた理由は、前回ブログ(その1) で述べた通りです。

新たなスタッドレスとして、最終的にヨコハマのアイスガード5・iG50を選定しました。今回のブログは、iG50に至るまでの経緯について述べる備忘録です。


エクシーガtS&レガシィ共用 スタッドレス選び2014年・その1 からの続き。

■ブリジストンのブリザックはトップ性能
私見ですが、スタッドレスタイヤの開発は、BSがリーディングカンパニーだと思っています。それは企業規模や開発体制(>直接知っているワケではありませんが)、製品テクノロジー(ニュースリリースや解説ページなど)から読み取った印象です。特にブリザックシリーズは、私自身も過去に履いていましたが、氷上での性能は、同じ時期にリリースされている他メーカーのスタッドレスと較べると、頭ひとつ分、上を行っているような印象です。

上記はあくまで私的な印象ですし、他メーカーのスタッドレスが総合的に劣ると言っているワケでもありません。

そんな私が今回選んだスタッドレスは、ヨコハマのアイスガードシリーズです。理由は、多人数を乗せて 「東京~札幌」 を往復するという ”私の” クルマの使い方にマッチしていると判断したからです。

■タイヤは「クルマの使い方」で選ぶ
タイヤに限らず、世の中には性能的に優れた製品がたくさんあります。しかし、高価で性能の良い製品が、自分自身にとってベストな選択になるか? というと、実はそうでもありません。限界性能が高い製品、バランスに優れた製品、コスト的に優れた製品。いろいろあります。スタッドレスタイヤについても、同じことが言えると思います。

「北海道での装着率No.1」 と言っても、そりゃ北海道で暮らしていて北海道の雪道を走る人たちの中での話です。日本は縦に(南北に)長く、場所が違えば雪質は全然異なります。「東京~札幌」 を自走で往復するという使い方がメインとなる私にとっては、「私のクルマの使い方」 が評価基準になります。

したがって、このブログで示す 「私のタイヤ選び(の根拠)」 も、そのまま他のエクシーガ・オーナーやレガシィ・ユーザーに当てはまるとは限りませんので、念のため。

■ブリジストンにしなかった理由
スタッドレスの銘柄選択で迷ったときは、BSにしておけば、まず失敗はないと思います。にも関わらず、BSにしなかった理由は次の通り。

(1)(現行モデルではありませんが)わだちの乗り越えで違和感があった。
(2)氷上の走行区間よりも、乾燥した高速道路での移動区間の方が長い。
(3)比較的高価


上記(1)を補足すると、雪道で前車のわだちをトレースしながら直進するときは安定しているのですが、対向車をよけるため(>路地裏で低速)やレーンチェンジするため(>幹線路で中速)、そのわだちを乗り越えようとしたときに、ステアリング操作が やや敏感になる 気がしました。恐らくトレッドパターン両サイドのRの付け方が影響しているような・・・。

もう少しマイルドな操作感でわだちを乗り越え(レーンチェンジ)できた方が疲れにくい、と感じたことが、上記文中の 「違和感」 の意味です。敏感にグリップするとワンダリングにより(知らず知らずにうちに)疲れる。ダルとか不感帯とは意味が異なりますが、路面のレーンの境界変化を多少は 「いなし」、もう少しマイルドな 「わだち乗り越え特性」 である方が、私の運転スタイルに合っていると感じたのでした。

上記(2)については、氷上性能とトレードオフの面があると思っています。

スタッドレスでありながら、高速性能に優れたタイヤとしては欧州メーカーもあると思いますが、現時点で(私にとっては)未知数。性能を高速に振ると氷上とのバランスシートはどう傾くのだろう? 機会があれば欧州スタッドレスも試したいところですが、今回は私にとって判断できるほどの材料がそろわず、見送ることにしました。

上記(3)については、いつの時代も新品のBSが安売りされているのを見たことがないです。安い場合は、製造年月が古い場合などですね。私の場合は永く使うことから、製造年月だけでなく、設計もなるべく新しいモデルを選びたいところです。

■アイスガード iG52c と iG50 に絞る
ヨコハマのスタッドレスについては、ガーデックス→アイスガードと続けて使用してきた経験からすると、

(4)夜の氷上の下り坂(例えば北海道の国道5号線、「倶知安→函館」 間
  の峠道の南斜面)以外ではグリップ力に特に不満はない
(5)乾燥した高速道路でもグニャグニャせずに走行できている
(6)突出した性能はないけれど(>失礼)、コストを含めたバランスは良い

ことから、今回も冒険はしないでヨコハマブランドから選ぶことにしました。なおアジア系スタッドレスは、当初から購入対象外です(パターン設計はともかく、コンパウンド技術が国産比で劣ると思ったので)。

調べると、どうやらアイスガードを名乗るものの中でも、iG30、iG51v、iG52c、iG50 が現行モデルとして流通しているようでした。いずれもネットで購入可能。これまでスタッドレスを永く使ってきた実感として、「スタッドレスの技術は日進月歩。可能な限り、設計の新しいものにしたい。」 という考えがあり、まずはiG30を候補から外します。

iG51v、iG52c は国内のヨコハマのWEBサイトには載っておらず、確認するとヨコハマのカナダ市場向けにリリースされているモデルでした。

<↓iG52cで検索するとカナダ市場向けWEBサイトがヒットする。乗用&SUV用はiG51v、iG52cがツートップ>




<↓こちらが iG51v。トレッドパターンとしては、個人的にはセンターの3Dブロックが魅力的ではあったが・・・>


<↓こちらは iG52c。国内向け iG50 に対し、どこがどのように異なるのか、自分なりに確かめる必要がある>


その後、iG51v は国内向け ジオランダーI/T-S G073 相当品だと判明。さらに希望する 215/50R17 サイズそのものが無いことが分かり、候補対象外に。残る iG52c(カナダ向け国内生産品) と iG50(国内向けモデル) の2種に絞ることにしました。前者はヤフオク!で4本セット6万円台、送料込みでも6.8万円程度。後者はそれなりにします(BSよりは安い)。両者で何が違うのか、確認する必要があります。

<↓iG52c(カナダ向けアイスガード)と iG50(国内向けアイスガード)のトレッドパターンの違い>


■コンパウンドの世代が違う、と推定
結論から書きますと、ヨコハマのアイスガード iG52c(カナダ向け) と iG50(国内) の大きな違いはコンパウンドにある、と推定しました。ヨコハマが言うところの、前者が第四世代相当のコンパウンド(マイクロ吸水バルーン+吸水カーボンII+ブラックポリマーにピラミッドサイプ)、後者が第五世代コンパウンド(新マイクロ吸水バルーン+吸水ホワイトゲル+ブラックポリマーII にピラミッド&ディンプルサイプ)だと私なりに解釈しました。

<↓iG52c(カナダ向け)には、国内向けiG50に採用の吸水ホワイトゲルに関する記述が認められない>


タイヤ接地面で、氷膜の水分を吸い取る吸水バルーン(BSで言うところの発泡ゴムの空孔)は、第四世代が最大直径=80μm程度。カタログ記載の画像では、顕微鏡の拡大レンジが×500倍くらいが必要。その一方、第五世代の新吸水バルーンは、顕微鏡の拡大レンジが×200倍程度なので、単純に空孔径が2~3倍に改善されていると思われます。
→ 要するに、氷上での滑りにくさが異なる、と推定。

<↓iG52c(カナダ向けアイスガード)と iG50(国内向けアイスガード)のコンパウンドの違いの推定>


吸水ホワイトゲル採用モデル(iG50)の場合、あくまで 「タイヤ試験片をアセトンに浸漬させたとき」 の 「可塑剤の抽出物からの残存率」 を元にしたときの比較ですが、ゴム内部のオイルが抜けにくく硬化しづらい。また使用開始から4年後の性能劣化も1/3(さんぶんのいち)程度に抑えられる・・・とあります。
→ 要するに、初期性能が長持ちする、という意味。

<↓溶剤にアセトンを用いたラボテストの結果だったり、1年あたりの経年劣化条件が不明ではあるが・・・>


よって、その他も諸々考慮し、実売価格は iG52C(カナダ向け国内生産品) よりも価格は高くなるものの、最新コンパウンド&トレッドパターンを採用した iG50(国内向け国内生産品) を購入することに決めたのでした。


- - - - - - - -
「その3」 に続く。
(以降、調達からホイール組み込みまでの状況などについて書く予定です。)
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2014-11-12(Wed.) : 更新
スタッドレス選び2014年・その3 「アイスガードiG50を入手して」 をアップロードしました。

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調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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