ホンダのバイク、CBR250Four(昭和61年式、MC14型)のメンテナンスブログです。
劣化した前後タイヤと異音の出始めたドライブチェーンを新品に交換するのですが、今回のブログは、「タイヤ銘柄について候補を挙げて、見積もりをお願いする」 前後の様子についての備忘録です。
◎「その1」 は こちら →
現状把握の巻
<今回のブログの要旨 : ザックリ言うと・・・>
・CBR250Fの前後タイヤは、純正サイズにこだわると、4つの銘柄がある。
・その4つの銘柄(ピレリ、BS、ダンロップ、IRC)について、見積もりを取った。
・第一候補をダンロップ、第二候補をIRCとして検討中。
■見積もり依頼の巻
10月2日(日)、メルマガ割引の利く最終日に、ナップスに出かけました。具体的なタイヤの見積もりを出してもらい、可能ならば、そのままタイヤ&ドライブチェーンの交換作業を依頼するためです。店舗に着き、受付で用件を告げると、若い おねぇさん が対応してくれました。
私 : 「来店目的は、まず前後タイヤとドライブチェーンの見積もり依頼です。
その上で、もしも在庫があって当日中のピット作業依頼が可能ならば、
そのまま作業を依頼したいです。」
私 : 「その際は、いったんバイクを置いて帰宅し、後ほど引き取りに来ます。
もしもタイヤの在庫が無かったり、ピット作業が込んで当日の仕上がり
が難しいようでしたら、後日、改めての来店とするつもりです。」
スタッフ : 「分かりました。バイク名を教えて下さい。」
私 : 「バイクはホンダのCBR250Four、タイヤは純正サイズ(F:100/80R17、
R:130/70R17)希望です。ラインナップのある銘柄それぞれについて、
見積もりをお願いします。ドライブチェーンは、銘柄にこだわらず
格安のもの(コスト優先)で、見積もりをお願いします。」
スタッフ : 「分かりました。タイヤ交換の際、エアバルブも同時に交換となる
ことがあります。今、着いているバルブはどのタイプですか?」
私 : 「1Fの駐輪場に実車がありますので、いっしょに確認いただけますか?」
スタッフさんは 若い おねぇさん でしたが、「今となっては旧車の」 CBR250Fourのことを知っていて、まずビックリ。歩きながら、エアバルブにもロングタイプ、ショートタイプ、L字タイプがあり、純正相当かそれ以外かを(見積もりを取る上で)確認したい、とのこと。次に現車を見せながら、いろいろな会話したのですが、商品知識も豊富なようで(失礼ながら)二度ビックリ。
いや~、バイク店で知識豊富な 若いおねぇさん に接客されると、浮かれてしまいますな。札幌に住んでいた学生(10代)の頃、オートランドだったかマルホランドだったか、国道5号線沿いのバイク用品店のキレイな店員のおねぇさんに、来客たちの人だかりができていたことを思い出しました(>みんな惚れるので)。「男性ライダーは、バイク店の若い女性スタッフに弱い」・・・の、か、な?
用件を伝えたところで、タイヤが陳列されている2階のフロアに戻り、見積もりが出るまでの間、現物確認に移ります。
■メーカーによってタイヤの実寸は異なる
この時点では、(値札上で)格安なIRCが第一候補でした。CBRは街乗りがほとんどで、峠やロングツーリングに行く機会もほとんどありません。したがって、求める性能として、耐摩耗性とウェットグリップに重点を置くつもりです。そこで、IRCとBS(いま履いているのがバトラックス)とを見較べてみます。
<↓こちらはIRCのRX-02>
<↓こちらは、いま履いているタイヤのリピートとなるBSのBT-45>
両者を見ていると、何だか違和感というほどでもない 「違い」 を感じます。それが何であるのか、すぐに分かりました。同じサイズ規格=「130/70R17 M/C 62H」 であるにも関わらず、実寸が異なる のです。以下、画像による説明です。
※以下の画像も、店員(スタッフ)さんの許可を得てから撮影しています。
<↓同じ規格サイズ:「130/70R17 M/C 62H」 であっても、全幅やラウンド長が異なることが分かります>
BSのBT-45の方がバンク角が深く取れそうですが、今の私の用途では、そこまでのスペックは要りません。IRCでも十分かと思われます。・・・ただし、当方の勉強不足のため、IRCの 「耐摩耗性」 がまったく読めません。
・IRCが 「バイクメーカーの純正タイヤに指定」 されているのなら、少なくとも
バイクメーカーが要求するであろう耐摩耗性の基準を満たしているはず。
・しかしそれは逆に、置換品・補修品がメインのアスターマーケットにおいて、
バイクメーカー純正基準 ”以上” の、何か尖った性能を持っていることには
ならないのでは? (つまり、純正同等という以外の 「売り」 が分からない。)
いくら販売価格が格安でも、ライフサイクル(摩耗寿命)が短ければ、短期での履き替えとなってしまいます。その場合は、単位走行距離(または単位経過年月)あたりのコストに換算すると、かえって割高となってしまう恐れもあります。
(※)前回のブログアップ後、みん友さんから 「IRCはエコ性能に優れる」 との情報をいただきました。
■4社に適応サイズあり
見積もりをお願いしている間、タイヤの陳列棚をよく見て見ると、実はダンロップにも、CBR250Fourに適用可能なサイズのタイヤがあることが分かりました。GT601 という銘柄です。
<↓クルマのタイヤでは、技術力はあるのにあまりパッとしない(>失礼!)ダンロップ。二輪用ではいかに?>
その後、対応いただいたスタッフ(おねぇさん)から、ピレリにも適応可能サイズのタイヤがリリースされていると教えていただきました。
<↓こちらが、そのピレリ。SPORT DEMON>
実は、ブリジストンを履く前はピレリを履いていたのですよ。個人的な感想として、ウェット路面で全然喰わなくて(グリップしないで)、大変怖い思いをした記憶のあるメーカーです。・・・WRCの世界では、スバル・インプレッサがGDB型ベースのWRカーで戦っていた頃は、ウェットに強いピレリだったのですが。
<↓ピレリの SPORT DEMON のトレッドパターン。リヤタイヤは、センターグルーブの排水性にクセがありそう>
結局、ピレリ、BS、ダンロップ、IRCの4社で見積もりをしていただきました。以下、高額な順に記します。いずれも、「前後タイヤ+エアバルブ+交換工賃」 のセット価格です。
<↓作成いただいたタイヤ各メーカーの見積もり(※お店の都合もあるため、正確な金額は伏せます)>
(1)ピレリ(SPORT DEMON): 2万8千円台
(2)ダンロップ(GT601) : 2万6千円台
(3)ブリジストン(BT-45) : 2万4千円台
(4)IRC(RX-02) : 2万1千円台
IRCが一番安価であるのは事前の予想通りでしたが、何と、ダンロップがBSよりも高いとは! そして、ピレリが最も高価となる結果でした。この時点で、価格(と、かつてウェット路面に弱かった感想)から、ピレリを候補から外しました。
順当に行くと、性能にスキのない(バランスの取れた)BSを候補としたいところですが、前回、前々回と2回続けて10年間以上BT-45を使い、さらにまた今回もBT-45にするのは芸が無いというか、ちょっと抵抗感がありました。ネーミングが同じでも性能が飛躍的に伸びているなら良かったのですが。
で、IRC。これは、ぜひとも候補にしたいところ。
しかし 「耐摩耗性」 についての情報を持ち合わせておらず、保留。
最後にダンロップ。実は、店頭で現物を見て気に入りました。特に、トレッドパターンの入り方です。フロントは、センター部に1周全体に渡るストレートグループ入り。リヤは、センターブロックが周方向に連続して高剛性化に考慮しながら、太く深い溝をなるべく回転方向に沿って入れており、排水性との両立が得られそうだ、と予想したからです。
ダンロップは当初、ダークホースでしたが、これで第一候補にハネ上がりました。
■タイヤの内側も見てみよう
せっかくの機会ですので、各メーカーのタイヤについて、タイヤの内側も観察してみることにしました。ホイールに組まれてしまうと、見えなくなる部分です。こうしたところに、何か特徴がないかな、と。
<↓こちらはIRCのRX-02。タイヤ内側の表面が、とても白くなっています。この白さは、離型剤なのでしょうか?>
IRCのRX-02は、斜め方向に細かなスジ(まるで開いた魚の骨のような)が入っていることが分かります。表面のトレッドパターンとは呼応していないようですので、内部構造に関係のある出現なのでしょう。それにしても、内側はとても白かったです。
この白さの正体は何なのでしょう? タイヤを金型から取り外す際の離型剤の影響なのでしょうか? もしもそうだとすると、経年によりタイヤ内側からのゴム劣化につながる恐れは無いのかな? 試しに、今度はダンロップの内側を観察してみます。
<↓こちらはダンロップのGT601の内側。IRCほどには表面が白くない(カメラのコントラストの都合でボケ気味)>
ダンロップのタイヤ内側は、あくまでイメージですがスジの(内径方向への)盛り上がりも小さく、穏やかなイメージ。そしてIRCほど表面が白くありませんでした。そこで次に、比較用としてBSを見てみます。
<↓BSのBT-45の内側。予想に反して、IRCと同様に表面がかなり白くなっている>
いや、それにしてもこの白い成分の正体は何なのでしょう。もしかすると、酸化防止剤的な表面塗布剤なのでしょうか。天下のBSバトラックスの内側が白いので、負けず劣らず内側が白いIRCは、それを理由にネガ評価を与えるわけにはいきません。
■特売終了後に、さらに特売セールが・・・
店舗に訪れたこの日(10月2日(日))は、メルマガ特売(10%引き)の最終日でした。在庫の有り/無しに関わらず、注文(取り寄せ含む)の際には、すべて前払い制とのこと。この日のうちに候補を絞り込まないと・・・と思案していると、「実はその後も ”秋の特売セール” がありますよ」 と教えていただきました。すでに開催期間も決まっており、チラシも仕上がっているとのことで、そのチラシをいただきました。
<↓後日、また特売フェアがあるとのことで、この日に急いで注文する必要はなくなった>
<↓特定の日に購入すると、10%引きから、さらにオドオンで10%引きになる、とのこと>
実は私はメルマガ会員ではないので、当初の10%引きが適用されるためには、メール登録しなければならなかったのですが、後日の 「秋の特売セール」 では飛び込み客でも割引可、しかも特定の日に購入すると 合計19%引き(← 0.9×0.9=0.81 掛け)になります。その間、ゆっくりとメーカー選定すれば良いことになります。
次回はチラシに記載の10/9(日)に再訪することにしました。
(この時点で、第一候補をダンロップ、第二候補をIRCとして検討することに。)
タイヤ選び(ピレリ、BS、ダンロップ、IRC)・「その3」 に続く。
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2016-10-12(Wed.) : 更新
タイヤ選び 「その3」・ダンロップGT601予約&小物部品購入の巻 をアップロードしました。
Posted at 2016/10/05 22:33:15 | |
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