2025年11月03日(祝・月)、家族で ジャパン・モビリティショー2025 を見てきました。会場は東京ビッグサイトです。
例によって、私の目線で見たものや感じたことなどを、前編と後編に分けて記します。今回のブログ(前編)は、ヤマハ・スズキ・スバル・ホンダの各ブースなどについてです。
■早めに現地入り
これまでTAS(東京オートサロン)もJMSも、会場にたどり着く前の段階=駐車場への入場列で時間を要した印象が強いので、今年は早めに自宅を出発しました。
その甲斐あって、(アーリーチケット購入者以外の)10時の開場に対し、クルマを無事に停めて入場者列に並んだ時点で8時20分。結構、順番待ちの早い位置に並ぶことができました(その分、約1時間半ほど屋外で立ちっぱなしとなりましたが)。
<↓朝8時過ぎの様子。ホールは人影もほとんど無く、スタッフさんも朝MTGを実施中でした>
私たち家族は、後の集合時間と場所を決めて、10時の開場とともに各自が自由にブースを見て回るスタイルを取りました。そのため、以下は私の単独行動での訪問パターンになります。
■ヤマハ発動機ブースにて
最初に東館に向かいます。まずはヤマハさんのブースから。ホンダさんやスズキさんとともに、二輪も四輪も手掛けるメーカーです(ヤマハさんには3輪の市販車もありますね)。
<↓さすが?ヤマハさん、ステージにドラムなど楽器や音響機材が置いてありました>
<↓こちらはYZF-R1。鈴鹿8耐で「#21 YAMAHA RACING TEAM」からエントリーしたマシン>
白と赤のマシンカラーは、ヤマハさんでは1964年のロードレース世界選手権で初採用し、1973年の WGP500 初挑戦(マシンはYZR500)でも採用されたシンボルカラーです。今年2025年の鈴鹿8耐でファクトリー参戦するにあたって、同社の創立70周年も記念して YZF-R1 にそのエッセンスを取り入れた、とのこと。
<↓こちらはヤマハさんの技術開発力の高さをアピールする展示モデル(2輪&3輪とも)>
<↓特別出展の電動車椅子、NACTUS VS TRE-X(日進医療器株式会社とのコラボモデル)>
私が個人的にヤマハさんの凄さを感じたのは、上記のコラボモデルです。オフロード用の大径タイヤを履いた 「アウトドア向け電動3輪 車いす」 のコンセプト車両で、不整地でも安定して快適な移動を可能とすることを狙っているという。
夢のスーパーカー的なモデルではなく、「車いす」 というモビリティの発展型を模索?して展示する企業姿勢に、少なからず驚かされた次第です。
<↓MOTOLATOR_U(ヤマハさんとPrototype Inc.の共同開発)を活用した「Tokyo Override」再現モデル>
そうかと思えば、今度はエンタメの分野での成果のお披露目です。「Tokyo Override」 はSFアニメNetflixシリーズであり、100年後の東京が舞台の「バーチャル・サーキットライディング」が体験できるシステムだそうです。
ヤマハさんは開発分野の幅が広い…と感じた次第です。
■スズキブースにて
昔の社名は 「鈴木自動車工業(株)」 でしたが、1990年からは現社名の 「スズキ(株)」 になっています(漢字からカタカナへ)。
スズキさんの4輪ブースを横切ろうとしたとき、クルマではない「何か」が目に入りました。もしかすると、これは 「ウンチくん」 ではなかろうか?
<↓鳥山明先生のマンガによく出ていた 「ウンチくん」 なのか?>
この時点で時刻は10時15分。開場から時間が経っていないので、まだ人は少ない状況です。思わず立ち止まって、すかさず この 「黄色い何か」 の写真を撮っていると、コンパニオンさん(>という呼び名で良いのかな?)がわざわざ遠くから私の方に寄ってきて、クリアファイルをプレゼントしてくれました。…これで 「運」 が付いたでしょうか。
# どうやら、ここは(看板の間に立って記念撮影
# するための)フォトスポットだったようです。
そのまま進んでスズキさんの2輪ブースに向かいます。ここでは、コーナリング中にフルバンクしている GSX-R 1000R (の車体姿勢)を再現したモデルが展示されており、誰でも(係員の指示に従って)自由に またがることができます。
<↓上段:フルバンク中の車体姿勢(ほとんど寝ている)、下段:コーナリング姿勢を体験>
この GSX-R 1000R は ほとんど水平な状態に寝かされており、多くの体験希望者はハングオン姿勢を取れず、左ひざで体重を支えるためのクッションマットが床上に用意されているほどでした(画像の上段を参照)。
ただ、現役のバイク乗り(250㏄ですが)である私としては 「絶対に床置きのクッションには頼らないぞ(=体重を乗せないぞ)」 と決意して、体験に臨みました。
スマホを係員に預けると、撮影を2回だけ代行してもらえます。そこで1回目はステップに足を乗せたリーンウィズ、2回目はその姿勢を保ったままで 「余裕のピースサインを出す」 ことにしました。結果は、下段の画像の通り。ライダーらしく撮影していただけました(でも、実際には しんどかったよ…)。
■SUBARUブースにて
スバル車ユーザーとしては、混まないうちにスバルさんのブースを見ておこう…ということで、やって来ました。今年の趣向はパフォーマンスピラーとアドベンチャーピラーの2本立て、とのこと。
<↓話題のPerformance-B STI concept(ICE車、ターボ+MT)>
Bコンセプトは、既存の資産を組み合わせることにより、新たな価値を創り出そう…というものです。そういった意味では、特に目新しさは(個人的には)感じられませんでした。ただしその分、より低コストで車両スペックを実現できそうな現実味があります。
<↓参考出品のフォレスター・ウィルダネス>
<↓こちらは日本未発売のアウトバック(のウィルダネス)>
北米のウィルダネスは、専用ダンパー&ALLテレインタイヤで車高を上げたり、牽引容量をグンとアップさせたり、見た目だけでなく中身も(標準モデルに対して)大きく変わっています。日本でも発売されるのかな? …と思っていたら、その布石なのか、つい先日クロストレックに 「ウィルダネス・エディション」 が公式に追加設定されて少々驚きました(※エッセンスをまとったもので、ウィルダネスグレードそのものではないです)。
# アウトバックに積まれた横開きのルーフボックス、
# 大容量かつ使いやすそうで良いなぁ…。
<↓上段: 1983 Subaru GL Family Huckster、下段: Performance-E STI concept>
Subaru GL(日本では2代目レオーネ)は、Youtube の HOONIGAN シリーズでも有名ですね。減速時にボディから 「ガバッ」 と せり出すエアロブレーキも迫力がありました。2.3リッターの排気量から862ps(!)の最高出力を絞り出しているようです。
# どんなヘッドガスケットを使っているのだろう…?
# 材質と構造的に。
<↓こちらも、別のスバルブース(電動モビリティ「e-Rabbit Concept」)>
「ラビット」 とは、(株)SUBARU の前身である 富士重工業(株)がかつて販売していたスクーターの名称ですね。一時期、STI のTシャツにも、そのデザインモチーフが採用されていました。
かつての初期型ラビットスクーター(スクーターというよりもキックボード的なデザイン)にも似ていますが、こちらの e-Rabbit はハード(コントロールユニット)だけでなくソフト(制御システム)も内製(自社開発)とのことです。
# 各社とも、将来のモビリティを考えているのですね。
■ホンダブースにて
ホンダさんのブースは、のっけから人だかりでした。展示面積が広いのですが、その広いスペースの中で 多くの人々が往来しています。ので、通過するにも一苦労でした。
<↓「陸(2輪&4輪)」だけでなく、「海」や「空」での自社開発モビリティを展示>
ホンダさんのブースでは人混みを避けて、物販コーナーを覗いてみました。すると、ワンダーシビックや初代プレリュードのTシャツなどが販売されていました。初代プレリュードには国産車で初めて電動サンルーフ標準装備モデルが展開され、かつて知人が乗っていたので(私にとっても)想い出深いクルマです。
<↓支払い方法はキャッシュレスのみの物販コーナー。私はウィングマークを買いました>
■タイムスリップガレージにて
ビッグサイトの東館をさらに奥へと進むと、そこには 「タイムスリップガレージ」 と称した、”ちょっと古い車両” の展示スペースがありました。
<↓右下の 「シン・仮面ライダー」 は古くはないのですが、同じフロアに展示されていました>
左上: たま電気自動車 (1947年)
右上: 初代シビックとCVCCエンジン(1972年)
左下: NSR500 (1994年)
右下: シン サイクロン号(2023年)
<↓2代目レガシィのツーリングワゴン。年改区分 BG5B か BG5C の GT-Bグレード>
いやー、ここではBGレガシィがヘリテージ扱いですか!
まぁ、「レガシィ(LEGACY)」 という言葉自体が 「大いなる伝承物」 という意味ですから、「ヘリテージ(HERITAGE): 遺産、伝統、伝承」 として意味的には合っていますけどね。
# 2代目レガシィがヘリテージ扱いされた場合、
# 初代レガシィユーザーはどんな気持ちになるだろう?
<↓こちらはWRCインプレッサ555(1996年サンレモラリー参戦車両)>
インプレッサ555の前で、WRCグッズに身を包んだ外国の方が、嬉しそうに記念撮影している姿が印象的でした。人々の記憶の中には、WRC参戦時代に活躍していたインプレッサ555の姿が刻まれているのですね。
「JMS2025・後編(トヨタ・各部品メーカー・目についたもの等)」 に続く。
↓
2025-11-09(Sun.) : 更新
[JMS2025] ジャパン・モビリティショー2025後編(トヨタ・各部品メーカー・目についたもの等)→
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Posted at 2025/11/07 00:00:21 | |
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