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調布市のKAZのブログ一覧

2019年01月29日 イイね!

[書籍紹介] STI 苦闘と躍進の30年(廣本 泉さん著・三樹書房)

[書籍紹介] STI 苦闘と躍進の30年(廣本 泉さん著・三樹書房)昨年、予約購入しておきながら、なかなか読むことができないでいた書籍に、ようやく目を通しました。「STI 苦闘と躍進の30年」。

著作権のからみもあるかと思いますので、目に付いた部分、印象的な部分などを ”軽く” 紹介します。

(トップ画像は、スバルのF1用エンジン:3.5L水平対向12気筒)

<関連過去記事>
◎ [書籍] サンバー&ドミンゴ特集
  歴代モデル解説、カタログ収録、年表、データ付き → こちら(2015年05月06日付けブログ
◎ [書籍紹介] スバル デザイン
  (御堀直嗣さん・著/発行・三樹書房) → こちら(2018年06月21日付けブログ

■基本データ

・著 者 : 廣本 泉さん
・発行所: 三樹書房
・初 版 : 2018年5月10日
・ISBN978-4-89522-689-9
・定 価 : 4000円+税
・サイズ : B5判、全220ページ(うち、カラー156ページ)

<↓書籍の外観、オビ>
 

・STI WEBサイト内での紹介ページ → https://www.sti.jp/news/detail/180424
・三樹書房内での紹介ページ → http://www.mikipress.com/books/2018/04/sti-1.html

■主な構成
ハードカバーを開けると、最初にキーパーソン(STI 社長の平川さん、総監督の辰巳さん、本部長の森さん、広報の津田さん)による ”想い” が掲載されています。続いてSTI の歴史、写真で見る軌跡・・・と続き、最後に年表・戦績・著者あとがき、となっています。

<↓「STI の歴史」 編の導入部>


<↓「STI の歴史」 編のラリー活動紹介部分の例>


■写真で見るSTI の軌跡(その1)
「STI の歴史」 紹介パート(~56ページ)まではモノクロですが、「写真で見るSTI の軌跡」 紹介パート(57~204ページ)はカラーページです。以下、主なページをザッと紹介します。

<↓初代BC型レガシィでのモータースポーツ活動(WRC・1000湖ラリーなど)>


<↓軽自動車のヴィヴィオRX-R(Gr.A仕様)でサファリラリーに挑戦する様子>


<↓1996年のWRC第2戦、サファリラリー。シュノーケルと全身を覆う泥が印象的>


<↓2001~2002年。マクレーさん、マキネンさん、バーンズさんがトップ争いをしていた頃>


<↓WRC以外のモータースポーツ(国内、海外とも)の紹介ページの例>


<↓国内ラリーのほか、ジムカーナ、ダートラ、Xゲームズ、ラリークロスの紹介>


■写真で見るSTI の軌跡(その2)
モータースポーツシーンを切り取った写真だけでなく、時代を飾ったドライバーたちや歴代参戦車のスペック(諸元)も紹介されています。エンジンの最高出力、最大トルクなどのほか、ダンパーのメーカー名やタイヤの銘柄も載っています(非公開車を除く)。

<↓STI (スバル)で活躍された選手たちの紹介ページもあります>
 

<↓インプレッサ555、WRC97&98。エンジンルーム内の画像も載っています>


<↓IMPREZA WRC2004~2007。車両重量1230kgで最大トルク60.0kgm、とあります>


ページの後半になると、STI が手がけた市販車(コンプリート・カー)の紹介ページへと続きます。

<↓レガシィRS-RA、BF型ワゴンSTI (2段ルーフの側面にロゴステッカーがありました)>


<↓俗称・ガンダムインプ(※S201のこと)も載っています>


<↓レガシィやエクシーガの tuned by STI や R205 なども載っています>


<↓戦績や年表も網羅されており、資料としての価値も配慮されています>
 

■裏表紙(背表紙)など
参考までに、書籍の裏表紙(正確にはカバーの背面)も紹介しておきます。

<↓カバーの背面を見るだけでも、主な履歴が垣間見えます>


書籍の価格は4000円+税、と(私にとっては非常に)高額でしたが、カラーページも多く、STI のこれまでの道のりを画像で(視覚的に)把握できるだけでなく、車両諸元や戦績なども資料として参照できるため、価格なりの価値はあるように思いました。

この書籍を通じて5年後、10年後のSTI の姿を今から想像しながら、実際に5年、10年が経過したときに想像と現実とを見比べつつ、またこの書籍をじっくりと読み返してみたいものです。

最後に、個人的に印象的だったページのショットを載せて、この書籍紹介ブログを終わります。全開テスト(WOT負荷)をすれば、ターボチャージャのタービンハウジングが真っ赤っかになるハズ。


<↓東京事業所(@三鷹市)内にあるという、STI のテストベンチ(書籍内で紹介されています)>


以上、書籍 「STI 苦闘と躍進の30年」 の私的な視点での簡易紹介でした。
Posted at 2019/01/29 22:43:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | └ マニアックなスバル話 | クルマ
2019年01月21日 イイね!

[エクシーガtS] リヤ・スタビライザの流用情報 覚え書き(自分用のメモ)

[エクシーガtS] リヤ・スタビライザの流用情報 覚え書き(自分用のメモ)<自分用のメモ>

・A型エクシーガGTを購入したときは、脚周りの不満が大きかった
 ため、速攻でリヤスタビをGRB用のφ18(←φ15)に替えていた。

・E型エクシーガtSに買い換えするとき、リヤスタビをノーマル戻し
 した際のインプレッション(GRBスタビとの変化点)を挙げていた。
 ※こちら → 純正戻しについて考える (2)スタビ&ボディ補剛材 編

・エクシーガtSはSTI 限定車のため、しばらくノーマルのままで過ごし、
 不満が出た時点で、適時、改造を加えていくことに決めていた。
 ※あえて「モディファイ」ではなく、「改造」という言葉を使用。


今回、そのエクシーガtS(2012年式)も、今年で3回目の車検を迎える経年となった。
 ・STI チューンの味付けも、十分に体験したこと。
 ・家族(3列目の乗員)の体格も成長し、リヤの重量バランスと重心高さも変わったこと。
 ・その変化に応じて、そろそろ車両のバランス点をDIYで変えても良い頃になったこと。

と考えられることから、「車両の維持」 も考慮しつつ、脚周りのバランス点を変える(まずはダンパーの減衰力をそのままで、ロールを減らす方向にシフトさせてみる)ことを検討する。その取りかかりとして、まずは手っ取り早く、リヤのスタビライザの純正流用について再考してみる。
 
1.エクシーガの仕様の再確認
念のため、エクシーガのリヤ周りの仕様(※今回は主にスタビライザ&ブッシュ)について、部品番号ベースで確認を取ることにする。以下、出典はすべて手持ちの資料(SUBARU FAST2 2017年8月版)による情報。

<↓FAST2 画面にてYAエクシーガを選択>


<↓リヤスタビは、年改区分AからHまで全て同一部番>


<↓スタビブッシュは 「tuned by STI と tS」 または 「それ以外」 の2種類ある>


YA型エクシーガとクロスオーバー7 (のそれぞれ)について、リヤのスタビライザとブッシュに関する小まとめは次の通り。

<YA型エクシーガ&クロスオーバー7>

■スタビライザ,リヤ
 ・エクシーガ : 年改区分A~G(2008年4月~2015年4月)
           → 20451FG000(または20451FG001):φ15mm
 ・クロスオーバー7 : 年改区分H~J(2015年2月~)
               → 20451FG000(または20451FG001、20451FG002):φ15mm

■ブッシュ,スタビライザ リヤ
 ・エクシーガ : 年改区分A~G(2008年4月~2015年4月、tuned by STI と tS を除く)
           → 20464FG000 :φ14mm
 ・エクシーガ : tuned by STI(年改区分B)と tS(年改区分E)のみ
           → ST20464YS000
 ・クロスオーバー7 : 年改区分H~J(2015年2月~)
           → 20464FG000 :φ14mm

※クランプはすべて共通部番(20466FG000)。


2.VA型WRX&VM型レヴォーグの仕様確認
次に、同様にしてWRX&レヴォーグのリヤスタビ&ブッシュの部番を確認する。
(※部品番号台帳上は、WRXもレヴォーグもV系で同系車型。)

<↓FAST2 画面にてWRX&レヴォーグを選択>


<↓年改区分A~Cまでは、セダンのWRXもワゴンのレヴォーグもスタビ部番は同じ>


年改区分Dタイプになって、WRXはφ19mmに、レヴォーグ(STI スポーツを除く)はφ18mmに変更されていることが分かる。ネットで情報を漁ると、当初のWRX&レヴォーグはリヤのスタビ径がφ20mm・・・とのことなので、Dタイプ以降は径が細められていることになる。恐らく、乗り心地とロードホールディングのバランスをチューニングした結果であると思われる。
(※ちまたでは、「この乗り心地を最初のAタイプから出してくれよ」・・・という声がありそう。)

VA型WRX&VM型レヴォーグ(のそれぞれ)について、リヤのスタビライザとブッシュに関する小まとめは次の通り。

<VA型WRX&VM型レヴォーグ>

■スタビライザ,リヤ
 ・WRX&レヴォーグ : 年改区分A~C(2014年2月~2017年1月)
               → 20451VA000 : φ20らしい
 ・WRX : 年改区分D(2017年2月~)
       → 20451FG020 : φ19(※GRB spec C用と同じ)
 ・レヴォーグ : 年改区分D(2017年2月~、1.6&2.0STIスポーツのみ)
           → 20451VA000 : φ20らしい
 ・レヴォーグ : 年改区分D(2017年2月~、STIスポーツ以外)
           → 20451FG010 :φ18(※GRB用と同じ)

■ブッシュ,スタビライザ リヤ
 ・WRX&レヴォーグ : 年改区分A~C(2014年2月~2017年1月)
               → 20464VA000
 ・WRX : 年改区分D(2017年2月~)
       → 20464FG020 : φ19
 ・レヴォーグ : 年改区分D(2017年2月~、1.6&2.0STIスポーツのみ)
           → 20464VA000
 ・レヴォーグ : 年改区分D(2017年2月~、STIスポーツ以外)
           → 20464FG010 :φ18


3.SJ型フォレスターの仕様確認
念のため、SJ型フォレスターについても確認してみる。

<↓SJ型フォレスターは前期と後期で部番が異なる>


SJ型フォレスターは、前期と後期でリヤのスタビライザの部番は異なっているが、ブッシュの部番は同一であった。ということは、後期もスタビ径は(前期と変わらず)φ16mm・・・ということか。

<SJ型フォレスター>

■スタビ、リヤ
 ・年改区分A~C(2012年8月~2015年10月)
        → 20451SC010 : φ16
 ・年改区分D~E(2015年9月~)
        → 20451AL000
■ブッシュ(リヤ)
 ・20464SC010(どの年改区分も同じ)


4.私的なまとめ
いわゆるSIシャーシまたはそれに類するシャーシが適用された車種(インプレッサ、フォレスター、エクシーガ、WRX、レヴォーグ、BM/BRレガシィ)の間では、次の流用ができそう。

(1)リヤスタビをφ15 にしたいとき(=YAエクシーガ用の流用)
  → スタビ:20451FG002、ブッシュ:20464FG000(φ14mmとなる)
  → スタビ:20451FG002、STI 強化ブッシュ:ST20464YS000(tuned by STI と tS用)

(2)リヤスタビをφ16 にしたいとき(=SJフォレスター用の流用)
  → スタビ:20451SC010、ブッシュ:20451AL000
    (※BM/BRレガシィもφ16らしい : ネット情報による)

(3)リヤスタビをφ18 にしたいとき(=GRB、レヴォーグDタイプ(STIスポーツ以外)の流用)
  → スタビ:20451FG010、ブッシュ:20451FG010(φ18)
    (※GRB用のブッシュはφ17というサイトもある : ネット情報による)

(4)リヤスタビをφ19 にしたいとき(=GRB spec C、WRX Dタイプの流用)
  → スタビ:20451FG020、ブッシュ:20464FG020(φ19)

(5)リヤスタビをφ20 にしたいとき(=WRX&レヴォーグA~Cタイプ、レヴォーグDタイプSTIスポーツ用の流用)
  → スタビ:20451VA000、ブッシュ:20464VA000(φ19)

あとは情報を精査して、自分の用途と好みに応じてリヤスタビを使い分ける・・・ことも十分に可能。情報を制する者は改造(DIYチューニング)を制す。て感じか。やっぱり 「スバル車は純正流用天国」 ですな。

♪明日はどっちだ・・・。(>未来のオレへ)
 ↓
 ↓
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2019-02-06(Wed.) : 更新
[エクシーガtS] その1・WRX&レヴォーグ用リヤスタビ(φ20)&ブッシュ流用、前編 をアップロードしました。
Posted at 2019/01/21 02:36:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | 【エクシーガtS】 | クルマ
2019年01月13日 イイね!

[エクシーガtS] ケーススタディ追記・インタークーラーダクト外れ(過給圧漏れ)の件

[エクシーガtS] ケーススタディ追記・インタークーラーダクト外れ(過給圧漏れ)の件ブログや整備手帳にDIYでのトラブル対処記事(症状認知→原因究明→対策→効果確認)を載せていると、その記事をお読みいただいた方々から、メッセージ機能を介してお便りをいただくことがあります。

今回は、「インタークーラー出口のダクト外れ」 について、当方と同様なトラブルを体験された方々の事例を紹介させていただきます。


※「インタークーラー出口のダクト外れ」 については、2017年8月18日~9月17日 に
  「過給時にシュー音」 という一連のタイトルで、一部始終をブログアップしています。

◎「その1」 は → 「工具を使わないトラブルシューティング」
◎「最終話」 は → 「決着&解消の巻」

■「ヤンなか」 様の事例
当方が 2017年08月28日付けブログ(→ スネークカメラで見えない部分を確認(過給時にシュー音・その6) )をアップした当時、「ヤンなか」 様より、コメントをいただきました。

その後、メッセージでのやりとりを経由して、メールにて 「ヤンなか」 様のトラブル事例の画像を送付いただいておりました。以下、いただいた画像を掲載させていただきます。


<↓インタークーラー側の状態(画像提供:ヤンなか様)>


<↓スロットル側の状態(画像提供:ヤンなか様)>


インタークーラー出口ダクトは、スロットル接続側の外周(シールゴム)がめくれるだけでなく、破れてしまっていることが分かります。これでは過給圧漏れが発生するのもムリはありません。以下、やりとりを通じていただいた情報を整理すると、次のようになります。

<発生状況>
・2年連続で7月に同じ症状が発生。
・1回目は首都高走行中、2回目はターンパイク登坂中。

<車両情報&使用状況>
・コトスポーツの強化ブローオフバルブを装着。
・車の使用頻度は、近所へ買い物と送迎に使う程度。
 S♯でアクセル全開なんて、年に数回程度。

<対処>
・1回目→新車保証期間内だったので、ディーラーで無料修理
・2回目→ご自分で分解(画像参照)。新品交換後は症状が改善。


■「mac6」 様の事例
2017年09月17日付けブログ(→ 決着&解消の巻(過給時にシュー音・その7=最終話) )をアップした際、「mac6」 様からもコメントをいただきました。

その後、同様にダイレクトメールで直接やりとりさせていただいた際に、過給圧漏れを起こしたインタークーラー出口ダクトの状態が分かる画像を送っていただきました。


<↓インタークーラーごとダクトを取り外した状態(画像提供:mac6様)>


<↓ダクトからめくれて脱落した外周シール部材(画像提供:mac6様)>


<↓過給圧漏れに至る症状の説明図(作成&画像提供:mac6様)>


<発生状況>
・西湘バイパスにて、フルブースト後に発生。

<車両情報>
・「ワルガキくん」 という部品が付いていた模様(前オーナーによる)。

<暫定対策>
・分解して丁寧に組み直し(→ 再発)。
・耐熱ゴム用接着剤と耐熱シリコンチューブで、パイプとゴムを接着させて取り付け。

<恒久対策>
・AVOのシリコンパイプに交換。
 (※ただし装着に際してご苦労あり。下記リンク先の整備手帳ご参照。)

mac6 様におかれましては、ご自身のブログおよび整備手帳でも、本件に関して詳しく記事をアップされています。

<mac6様の記事(リンク紹介)>
◎2018年08月15日付けブログ → ブースト 異音
◎2018年08月12日付け整備手帳 → ブースト 異音 キュー
◎2018年08月18日付け整備手帳 → ブースト異音 恒久対策


■私見
車両をシビアな環境下で使っているのではなく、ユーザーがごく一般的な使い方をしているにも関わらず、機能不具合に至るようであれば、単なる 「樹脂・ゴム部品の経年劣化」 では済ませたくないのがユーザー心理です。

このへんについては、(当方は伝聞のみですので詳細は不明ですが)最近は初期型エクシーガで複数の事例が報告され出した 「エンジンマウントのへたり」 によるとされる 「トランスミッション下(トルコン下部)の板金カバーとの干渉音」 にも通じるものがあるように思います。「ゴムは劣化する」 ことを頭で理解していても、「定期交換部品に指定されていない」 限りは、積極的にマウントを交換するユーザーは少ないことでしょう。

メーカー側も、ユーザーからの 「リアルワールドでの声」 を聞いて初めて認知する場合もあるかと思いますので、何か納得できない症状があれば、お客様相談室なりディーラーなりブログを介してしっかりと声を上げていくことも重要になってくるように思います(本来はそのようなことをしなくても済む品質が求められますが、天下のトヨタさんを始め、現実は各社がリコールを出してしまっている世の中ですので・・・)。

翻って、当方のブログや整備手帳などの記事を見て、(同じような体験をされた方々から)コメントやメッセージをいただけることは、大変ありがたく思っています。ユーザー同士の横のつながりが強化されていくような感覚を得ています。

ヤンなか」 様や 「mac6」 様に対して、改めてお礼の言葉を述べさせていただくだけでなく、「みんカラ」 にも、このような効果があることを知っていただきたく、ささやかながら このブログをアップさせていただく次第です。

2019年も、私は私の視点で、私の体験に基づく事柄を自分の言葉で(マイペースでね)発信していこうと思います。どちら様も、よろしくお願いいたします。
Posted at 2019/01/13 22:58:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | 【エクシーガtS】 | クルマ
2019年01月08日 イイね!

[BPレガシィ] 16年間使い続けたETCが故障→買い換えDIY設置(後編)

[BPレガシィ] 16年間使い続けたETCが故障→買い換えDIY設置(後編)前回と今回のブログは、年末年始に実施したクルマいじりに関することを2編に分けて記しています。
今回は、レガシィのETC買い換え→DIY設置についてのブログの 「後編」 です。


◎関連過去記事
 → 2018年11月24日付け 「何シテル?」
◎「前編」 はこちら
 → 経年16年でETC故障→買い換えDIY設置(1月6日付けブログ)

■サンバー用ETCの開梱
スバル・サンバー(ダイハツOEM)用に純正オプション指定されている三菱電機ETC(ナビ非連動、独立使用タイプ)をBPレガシィ用にセットアップしたものを、12月上旬にディーラーで受け取りました。

箱を開梱すると、次のような部品が入っています。実際の取り付け作業は、年が明けた(私が落ち着いた)2019年になってからを予定しており、それに先だって中身を事前確認しておきます。


<↓サンバー用の純正OP指定のETC(部番:08685F9029)を開梱。中身はこのようにシンプル>


<↓ETC本体(筐体)とアンテナ(セパレートタイプ)は、こんな感じ>
 

何ともシンプルな構成ですね。ただ私の場合はブラケットも使用しないので、実質は電源コードとアンテナを引き回すのみ、の設置作業になります。

■新旧ETCのサイズ比較
これまで16年間、いっしょに高速道路を共に走ってきた旧ETCは パナソニックのCY-ET300D(2002年モデル)。これを、今回購入したETC(恐らく 三菱電機のEP-7316B同等品)と較べてみます。

<↓パナソニックCY-ET300D(シルバー)と三菱電機EP-7316B同等品(黒)との大きさ比較>


<↓(黒はシルバーに対して)奥行きは短くなり、幅は同等で、厚みはやや増えている印象>
 

<↓両者のフロントビュー(ETCカード挿入口、各種操作ボタンのある側)は、こんな感じ>


やや厚みが増えていますが、それは微々たるもの。奥行きの大幅減が印象的です。

<↓拡張ポートは実装されていますが、単独使用(ナビ非連動タイプ)なので使用せず>


■旧ETCの配線を撤去
新しいETCを設置する前に、既存の(故障した)旧ETCの配線一式を撤去します。

<↓あれやこれやをやっているうちに、結局、こんな感じまで関連部品を取り外すことに>


単に古い配線を取り外す 「だけ」 なのに、どうしてこんなに各部品を取り外すことになったのか? については、次の通り。

「旧ETCをDIYで設置した際に、配線は ”やっつけ” で引き回したのではなく、各部品に干渉しないよう配慮して取り付けたため」。つまり、「トリムカバーがあれば、その裏側」、「内装の骨組みがあれば、その奥」 を狙って丁寧に引き回ししていたため、撤去する際には(それが逆にアダに?なって)手間がかかる状態になった・・・ためです。


<↓あとになっても(配線色以外でも)一目で分かるよう、昔の私は手書きラベルを付けていた>
 

イザというときには、こんな小さな配慮があとあと大きく効いてくるのですよね。この手書きラベルのおかげで、(その後の新ETCの配線分岐作業が)とても楽に実施できました。
(※本当は養生テープなんかじゃなく、ちゃんとした絶縁テープに書いた方が吉ですよ。)


■新ETCの配線を引き回し
三菱電機の新ETCはベーシックタイプのためか、アンテナ線以外の配線は、電源系の+12Vとグラウンド(アース)の2本しかありません。しかしパナソニックの旧ETCでは、常時電源・ACC・アースの3本が必要でした。この違いは何なのでしょうね。

<↓(左)パナソニックCY-ET300Dの電源系  (右)三菱電機EP-7316B同等品の電源系>
 

配線が済めば、本体の設置前に動作確認しておきます。
 ・電源印加(ETCカード無し)でオレンジ色のインジケータ点灯
 ・電源印加(ETCカード正常認識)でインジケーターが青色点灯


<↓電源印加(本体オレンジ)、カード認識(本体+アンテナが青)とも正常な作動を確認>
 

■セパレート型アンテナの貼り付け
セパレート型のアンテナは、取説通り、フロントウィンドウに貼り付けします(ダッシュボードに置くと、設置角度の都合により通信しない場合もあり得るとのこと)。フロントウィンドウの遮光メッシュ部分に貼っても差し支えないはずですが、念のため、エクシーガ(ETCはディーラーのメカニックが納車時に設置)のアンテナ設置位置を参考確認してみます。

<↓現状のBPレガシィのフロントウィンドウ上端周辺。リヤビューミラーのステー近傍が候補位置>


<↓当然のことながら、エクシーガの分離型アンテナは遮光メッシュ部分にガツンと貼ってある>
 

<↓エクシーガを参考に、ドライブレコーダーからも離すことを考慮し、「ここ」という位置に貼る>


■新ETC設置作業の仕上げ
セパレートアンテナの配線をAピラーの中に這わせ、ETC本体は従来同様に(外からは見えない位置にある)BOX内に収納します。

<↓エクシーガと異なり、BPレガシィのAピラートリムは上端に樹脂ヒモ(ねじって脱着)が無い>


<↓NS-Defi のコントロールユニットとともに、車載器背面の配線が突っ張ったりしないよう注意>
 

<↓無事に新ETC設置完了。取り付けよりも旧ETCの配線撤去の方が時間を要してしまった>
 

さて、その三菱電機の新ETC。
設置後に改めて気がついたのですが、エンジン始動でETCカードを認識後、IG-OFF(印加電源を遮断)すると、言葉で表現するのが難しいですが、「テテテテテテ・・・」 とか 「チチチチチチ・・・」 といったSE的電子音?を発しながら作動停止します。

例えて言うなら、(少々古いですが)ピンクレディという2人組の女性歌手が歌った「UFO」という歌謡曲の中で使われている効果音(UFOを連想させるSEとして)のような感じです。電源投入後にETCカードを認識した際には 「カードの有効期限は○年○月です」 というマジメなインフォメーションアナウンス(合成音)が流れるため、このような 「終わり方」 は少々肩すかしを喰らったような印象です。

これで、今後の長距離ツーリング(「東京~札幌」 の往復や、器械体操の社会人大会 開催地への乗り入れ:今年は秋に福井の予定、など)にも、安心して繰り出すことができそうです。


■あとがき
それにしても、これまで使ってきたパナソニックのCY-ET300D・・・。私は丸16年超の間、使い続けてきましたが、電機メーカーが想定している 「車載器の寿命」 ってどうなのでしょう。無限寿命で設計しているのか(>あり得るの?)、はたまた一般の家電などと同様、「(例えば目安として)7年間」 などといった具合での想定寿命があるのでしょうか。

私は、ナショナルのセットピン差込式24時間型プログラマブル・オーディオタイマー(TE61) を使って今年で42年、ホンダCBR250Four に乗って今年で33年・・・という具合に、じっくり買った製品を永く使うタイプ。果たしてETC車載器の寿命16年は、メーカーの想定内なのか3σ(シグマ:標準偏差)から外れているのか。

工業製品メーカーから見た場合の、私(>ユーザー)の立ち位置(>母集団に対する)を知りたいものです。
2019年01月06日 イイね!

[BPレガシィ] 16年間使い続けたETCが故障→買い換えDIY設置(前編)

[BPレガシィ] 16年間使い続けたETCが故障→買い換えDIY設置(前編)今回と次回のブログは、年末年始に実施したクルマいじりに関することを2編に分けて記します。

今回は、レガシィのETC買い換え→DIY設置についてのブログの 「前編」 です。


◎関連過去記事
 → 2018年11月24日付け 「何シテル?」
 → [BPレガシィ] 近況報告(11月~12月)

■「使い続けて16年」 で故障
現BPレガシィに設置していたETC車載器は、旧BGレガシィから引き継いで使っていたものです。ナビがパナソニック(CN-HD9000WD)なので、それと連動可能なパナソニックのCY-ET300というものです(ブログのトップ画像)。2018年時点で、使用開始から16年が経過するものでしたが、その年末にとうとう不調となってしまいました。

◎2002年04月21日
松下通信工業/普及価格ETC車載器「CY-ET300D」新発売
https://lnews.jp/backnumber/2002/04/6988.html

具体的には、エンジン始動(つまりIG-ON電源の印加)とともに、ボイスワーニングで 「エラー04」 を連発するのです。エンジン始動中は、ずっ~と 「エラー04。エラー04。エラー04。・・・」 と しゃべり続ける ので、黙らせるには原因を突き止めて修理するか、電源を抜くかしかありません。

<↓赤色のインジケーターは異常あり、の印(この間、ずっとボイスワーニング発動継続)>


ちなみにエラーコード04は、「販売店に相談せよ」系のトラブルです。ネットで検索すると、基板が壊れている場合がほとんどで、まれに配線の引き回し不良(接触不良)の場合もあるようです。


■周辺状況の確認(電源系)
まずは基本に立ち返って、周辺状況から事実確認します。ボイスワーニングを発している時点で、ETC車載器本体には+12Vの電源は印加されているのですが、例えば車載バッテリが弱っていて実電圧が低下している・・・ということはありませんでした。

<↓通常メンテ時に車載バッテリはフル充電させており、印加電圧が低すぎての不調ではない>
 

■システムの確認(付加機器の認識状況)
次にナビを操作して、ナビ本体がETC車載器を認識(機能連携)しているかどうかを確認します。

<↓久々のパナ子さん発動! 賢いビジネスパートナールックでの登場>


<↓ナビ本体にとっては、ETCは接続されていない状態となっていると判明>


<↓別画面のシステム状況を見ても、ETCはアクティベートされていない状態>


■周辺状況の確認(配線系)
ナビ本体がETC車載器を認識していないことが分かったので、念のため配線の引き回し(が悪くて接触不良に至っていないかどうか)を確認します。基本的に何も手を触れていない場所ではありますが。

<↓ETCはNS-Defi(油温・油圧・ブースト)のコントロールユニットと同居する形でBOX内に設置>
 

<↓若干のねじれはあるものの、配線に剥がれや断線などの異常無し>
 

<↓一部配線に圧迫痕があったが、外観上では異常は認められず(※後述)>
 

<↓端子にダメージ(キズ、C/L拡大、ピン折損、ホコリ堆積など)の異常も無し>
 

(※)補足
配線の状態を確認する過程で、配線はそのまま手を加えずに、ETC車載器本体を(手で)押しつけてみたあとにエラーコードのワーニングが解消し、カードを正常認識することが時々ありました。ので、どうやら車載器内部の基板に問題がある模様(例:経年劣化によるハンダクラックなど)。

結局、正常認識することはあっても、IG-OFF 後に再起動した瞬間に、またエラーコード04が再発するので 「使えない(実用上は危険)」 と判断。思い切って買い換えすることにしました。


■スバル純正オプションから選択
ETC車載器を新たに購入するにあたり、次の2つの点を検討しました。
 (1)ETC2.0 にするかどうか
 (2)ネットで買うか、実店舗で買うか

当初はETC2.0に惹かれたものの、その機能を活かすためには 「ナビもETC2.0対応機でなければ意味がない」 ことを理解。つまり車載器のみETC2.0にしても、あまり ”うま味” はないことが分かりました(例:赤信号から青信号に残り何秒で切り替わるか・・・の表示などは、表示ユニットが無いと機能が発揮されない)。

ここで発想を変えて、「先に車載器を2.0モデルで先取りしておき、あとからETC2.0対応の最新ナビ本体を買い換える」 という手も検討しました。が、いまあるパナ子さんナビはまだ使えるし、ユピテルのポータブルナビも別途持っています。

ので、ナビを買い換えるセンはしばらく無いな、と。
よって、2.0ではないベーシックタイプとすることに決定。

次にネット買い(例:ヤフオク!)するかどうか? については、実利用するためには 「セットアップ」 作業が必要であることと、ディーラーさんとの関係(今までいろいろとお世話になっている)を考慮し、今回は 「スバル純正オプション」 の中から機種選択することにしました。


■ETC車載器の選定(スバル純正オプション)
ディーラーに出向き、現行機種(レガシィ、インプレッサ、フォレスター、XV、WRX、そして軽自動車系)のオプションカタログに片っ端から目を通しました。

<↓スバル車用の純正OP。改めてETC2.0車載器を見ると、本体のみでも3万円前後と高価>
 

<↓上記と同様>


<↓光VICS対応モデルになると、トータル価格で5万円強って・・・。ナビ無し用モデルでも高価>
 

狙うのは(2.0対応ではない)ナビ無し用モデルなので、軽自動車用のOPカタログも精読します。すると、サンバーもステラもシフォンなども、基本的にETCはすべて同じものが展開されています。その中で、格安なモデルを発見。

<↓単独使用モデルは本体のみで9400円。これでも音声案内機能付き>


三菱製のOEMのようですので、オリジナルモデルを探ってみると、どうやら EP-7316B というモデルのようです。

◎三菱電機のEP-7316B
http://www.mitsubishielectric.co.jp/carele/etc/product/ep-7316.html

ネットでは5000~6000円ほどでの出品例もあるようでしたが、セットアップのための車検証情報のやりとりの手間もかかることから、やはりこのOEMモデルを 「スバル純正部品としてディーラからセットアップ済み品で購入する」 ことに決めました。2018年11月25日のことです。

■スバルのサービスフロントにて
11月25日、スバルのサービスフロントにて 「サンバー用の純正オプションである、ETCを取り寄せ注文してほしい」 旨を告げました。

・サンバー用、純正OPのETC(単独使用モデル)
・部番 : 08685F9029
・価格 : 本体のみ9400円(セットアップ費用は別途)

ここで新たな事実(面白い?事柄)が分かりました。
私が注文したETCは確かに 「スバル純正部品」 なのですが、サンバーを始めとする軽自動車はダイハツ製のため、オプションもダイハツ扱いになる」 とのこと。

つまり、
 ・スバルの部品センターではダイハツ品のオプション在庫を持っていない。
 ・ダイハツの部品センターから直送されてくる。
 ・この日(=注文日の11/25)は日曜日のため、納期が分からない。
 ・スバル製の純正部品とは異なり、納期が数週間かかる場合もある。
とのこと。

いや~、「スバル純正オプションであっても、ダイハツ扱いのものは、いったんダイハツの部品センターを通してから直送されてくる(ので納期がかかる)」 ことを、初めて知りました。私の中では、久々の 「豆知識」 になりました。

そして。
ディーラさんに入荷したあと、私が実際に注文品のETC車載器を受け取ったのは12月9日でした。発注から受け取りまで、丸2週間かかったことになります(※ディーラー社内でのセットアップ工程も含む)。まぁ、他メーカーの在庫品の転用で2週間なら、早い方かもしれません。

こうして、何とか12月中にサンバー純正OPのETC車載器(単独使用モデル)を、BPレガシィ用にセットアップ済み状態で入手(持ち帰り)したのでした。あとは、自分の都合を付けてDIYで装着するだけです。



「後編」 に続く。
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2019-01-08(Tue.) : 更新
[BPレガシィ] 16年間使い続けたETCが故障→買い換えDIY設置(後編) をアップロードしました。

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