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調布市のKAZのブログ一覧

2021年06月27日 イイね!

[PROSTAFF] キイロビンゴールド・製品インプレッション(モニターブログ)

[PROSTAFF] キイロビンゴールド・製品インプレッション(モニターブログ)PROSTAFF さんの「キイロビン ゴールド」のモニターに当選しました。

ここでは、すでにアップ済みのパーツレビューで書き切れなかったことを、当方の視点で記していきます。


<関連ブログ>
◎モニター応募ブログ → こちら(2021年05月23日付け)
◎パーツレビュー → こちら(モニターレビュー)

■丁寧な配送配慮
モニターの当選通知メッセージをいただいてから数日後、PROSTAFF さんから「キイロビン ゴールド」が届きました。驚いた点は、「逆さま厳禁↑↑」「この面を上に」という注意喚起ステッカーが貼られていたことでした。製品に対して梱包箱は大きめで、中に緩衝材がキッチリと詰められていたことからも、運送中のトラブルを極力避ける配慮がされているな…と思いました。

<↓損傷防止の緩衝材だけでなく、荷の姿勢にも配慮された配送具合>
 

商品パッケージは紙箱ではなくプラケースであるため、使用後の付属スポンジが完全に乾燥していないままパッケージの中に収納してしまったとしても、ケースがふやけて破(やぶ)れてしまう心配はありません。

<商品パッケージには紙が使われていないため、使用後のスポンジが乾燥していなくても収納は可能>


■現状のフロントガラス
今回のモニター品は、エクシーガのフロントガラスで効果を試します。エクシーガのガラスは、同じPROSTAFF さんの「キイロビン120(品番:2)」で下地処理したあと、撥水ワイパーブレード(スバル純正OP指定品)を適用中…という直近の履歴になっています。

ただし撥水効果はあるものの、ここ最近は「ハニカム状の拭きムラ」が生じてしまっている状態です。以下、雨が降ったときのその状況を捉えた画像を載せます。


<↓キイロビン120で下地処理したあと、スバル純正OPの撥水ワイパーを使用して8ヶ月経った段階>


<↓確かに撥水効果はあるが、ワイパー作動後はハニカム状のスジ(拭き残し)が残ってしまう状況>


拭きムラによるスジについては、「ハニカム状」とか「グラファイトの積層のような」…と表現すれば問題無いように聞こえますが、「蜘蛛の巣状」と書けば、急に気になってしまいます。

こうした状況を打破するには、今回のキイロビンゴールドのモニター当選はちょうど良いタイミングでした。


■作業開始
以下、作業風景を純に画像で紹介します。

<↓キズ防止のため、まずはガラス面の泥、ホコリ、砂などをしっかりと洗い流しておきます>
 

<↓キイロビンゴールドは、使用前に容器ごとよく振る(中身を攪拌する)必要があります>


# 「30秒間 振り続け」×2回、行いました。

<↓付属のスポンジに適度の水分を含ませてから、キイロビンゴールドの原液を2cmほどの量で垂らす>


<↓最初は古い撥水コーティングに弾かれてしまうが、上下・左右方向に往復して擦(こす)っていく>


ここでスポンジの動かし方としては「15cm四方で、上下方向や左右方向に(円を描くのではなく)往復するように動かす」…と説明書に書かれています。ので、まずはその通りにやってみます。

<↓ガラス面に押し当てて約15cm四方で上下・左右に往復させて下さい。との注意書きがあります>


<↓(再掲)約15cm四方で上下・左右に往復させて下さい>


<↓(もういっちょ)15cm四方で上下・左右に往復>


広いガラス面を、「わざわざ律儀に15cm四方ずつに分割してスポンジを往復させる人」…は少ないのでは? 部分的に油膜が落ちない場合は、そのエリアを重点的に擦ることはあるでしょうけど。

大抵の場合は、最初こそ局所的なスポンジ運びをするでしょうけど、慣れてきたとか、油膜が落ちてきた…などの状況が取れ次第、フツーはガラスエリア全体に渡ってまんべんなく擦るようなスポンジの軌道を取るようになる、と思うのですが…。


<↓運転席側は取説通り約15cm四方で、助手席側はガラス全体で往復運動するように処置してみた>


# 恐らくPROSTAFF さんでは、スポンジの面積、作業者の
# 力が及ぶ範囲、約2cmの塗布量、など諸々の条件と制約を
# 考慮して「15cm四方」を目安として定めたのでしょうね。

■効果確認
油膜や古いコーティングが除去できた(液が弾かなくなった)と判断したあとは、残った白い液をよく洗い流します。

<↓洗い流すだけでなく、キレイな濡れタオルなどで拭き取りも可(乾燥後の白い粉が残らないよう)>


<↓施工後に洗い流す際に、白い粉を含む水がガラス下端の樹脂パネルに停滞しないように注意する>
 

ガラスの下端(ボンネット後端、ワイパーの付け根付近)の黒色の樹脂パネルに、洗い流した白粉が停滞しないように注意します。要すれば、樹脂復活剤(信越シリコーンなど)を塗って黒ツヤ化した方が、見た目もスッキリとすることでしょう。

次はワイパーです。フロントガラスの油膜の原因は、実はワイパーにある…というケースも考えられます。ワイパーブレード側の洗浄も行っておきます。


<↓最後に、ワイパーブレード側もしっかりと洗浄しておくことを忘れずに実施します>
 

<↓こうして、クリアな透明感が得られました(何度か繰り返して行えば、微細なキズも消えるようです)>


キイロビンゴールドの効果持続性や、繰り返し使った場合のガラスの透明感の改善については、現時点では不明です。が、従来からのモデル(ゴールドではないキイロビン)と同等以上は確保されているだろうと期待します。

いずれにせよ、キイロビンゴールドは(キイロビン120とともに)油膜取りや古いコーティングを除去する際には確実で信頼感のあるブランドだと思います。


■余談
持ち運びの際に、当初私はパッケージの側面をつかんでいました、すると、容器の重みのために底が抜けて、容器を落としてしまいました(フタは締まっていたので、中身の飛散は無し)。パッケージは底の部分にも持ち手を添えるか、テープを貼って底が抜けないようにしたいところ。

<↓左:容器の重さで底が抜けたパッケージ  右:パッケージの底に持ち手を添える例>
 

以上、パーツレビュー には書き切れなかった内容です。ご参考まで。
Posted at 2021/06/27 03:00:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | carview タイアップ企画 | クルマ
2021年06月22日 イイね!

[エクシーガtS] 部分滅灯LEDへの対応・その4(純正ハイマウントストップランプ)

[エクシーガtS] 部分滅灯LEDへの対応・その4(純正ハイマウントストップランプ)エクシーガ純正のLEDハイマウントストップランプの1ヶ所に球切れが発生、延命の暫定処置をしました。
その上で、恒久対策に向けて「Amazonで格安LEDを改修素材として購入したが、出品地は中国だったため納期がかかる」…という流れが、前回までのお話。


<関連ブログ>
◎部分滅灯LEDへの対応・その1(状況把握) → こちら
◎部分滅灯LEDへの対応・その2(暫定対策) → こちら
◎部分滅灯LEDへの対応・その3(恒久対策準備) → こちら

■ダメだ、こりゃ…
改修用の素材として購入した格安LEDは、20個入りで798円というもの。そのうちポイントで28円分を補填して、実質770円の支払い(→ 38.5円/個 )で手続きしていました。

<↓購入手配したLED>


秋葉原に行けば、もっと安いものが手に入りそうですが、なかなか行く機会も取れないので今回はネット買いで済ませました。が、ChinaPost で遅配だ…というのは、前回のブログ に記した通り。

<↓2021年05月16日に注文し、元々の配達は~06月07日までの予定だったのですが…>


<↓配達予定期限(06月07日)当日になっても届く気配なし。表示は「配達中」のステータス>


「遅れているけど配達中」って、そりゃないだろ。
試しに、この時点で番号追跡してみると。


<↓行方不明ですね>


<↓ChinaPostでの登録漏れの可能性も考慮し、念のため日本郵便で調べてみても該当なし>


「ダメだ、こりゃ」と思いつつも、Amazon のFAQページに沿って、もう2~3日待ってみることに。

■出品者に問い合わせ
Amazonの予想配達日はあくまで予想に過ぎない(誤差があっても不思議ではない)ため、配達予定期限(06月07日)からさらに3日間待って「確実に届いていない」事実を確認できた段階で、出品者に問い合わせの連絡をしてみました。

長引くと面倒なので、こちらの主張を含めた最低限の情報を「中国語」「英語」「日本語」の3つで併記して送信。仮に、窓口オペレーターが日本語に堪能でなくても、英語も表記しておけば意味は通じるだろ。という考え。

以下はその控え(ホントに必要最小限の短文)の一部です。

(1)还商品没正到达。不着。
  I haven't received the item yet, within estimated time.
  まだ商品が到着しておりません。
(2)China Post/ID:(-----------)CN
  (Order Number:XXX-XXXXXXX-XXXXXXX
   Oder Date:May, 16, 2021)
(3)希望一样的商品的替换品。
  Please offer free replacement.
  同じ商品の代替品を希望します。

すると、流暢な日本語で返信がやってきた。マジかよ。


<↓購入者を納得させるに十分に丁寧な日本語…ではあるが、単なるテンプレートかも>


まぁ、テンプレ(定型文)かも…ですが、この時点では返信のレスポンスの早さもあり、悪い気はしない。代替品を送ってくれるなら、もう少し待ってみようか。…という気になりますね。で、実際に待ってみた。

■どんでん返し
代替品の再送には、約15日間~25日間かかるとのこと。20日±5日か。と思って1週間が経ったタイミングで、出品者から再度の連絡が!でもタイトルが何だかおかしいぞ。「…予期しない問題が発生…」とか書いてある?!

<↓「再送した代替品は、税関でハネられた」って、一体…>


どーいうこっちゃ? 一体何やねん!
元から発送なんか してなかったんだべか?(在庫切れで)

この時点で、注文から丸々1ヶ月間以上が経過。次のタスクとして、「しっかりと返金されることを確認する」ステージに突入。ということになりますね。


■代替品は国内出品者から調達
上記連絡をいただけただけでも「マシ」と考え、(あらかじめ候補の中に入れておいた)代替品で新たに購入手配を掛けました。今度はLED10個で300円のもの(ただし送料別途)にしました。

<↓新たに改修用の素材として手配した赤色LED(10個セット)>


<↓今度は~06月23日までに配達される見込み>


<↓事業者は埼玉県>


その後、ヤマト運輸から私のケータイ宛てにLINEで「6/22(火)にポストに投函予定」との連絡が入りました。← いまココ。

まぁ 少々回り道をしたけど、これも「経験」ですね。エクシーガのディーラー車検入庫までには、純正ハイマウントストップランプの部分滅灯へのDIY対策は、何とか間に合いそう。

ということで、今回はDIY報告というよりも「改修用素材(LED)入手にまつわるプチ・トラブル報告(こんなコトもあるで~)」でした。


「その5」に続く。
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2021-07-01(Thu.) : 更新
[エクシーガtS] 部分滅灯LEDへの対応・その5(純正ハイマウントストップランプ) をアップロードしました。
Posted at 2021/06/22 00:59:59 | コメント(2) | トラックバック(0) | 【エクシーガtS】 | クルマ
2021年06月20日 イイね!

[BPレガシィ] サンルーフの故障を再びDIYで修理する・後編

[BPレガシィ] サンルーフの故障を再びDIYで修理する・後編作動不良となったBPレガシィ(2006年式GT spec B)のサンルーフをDIYで修理した様子を、備忘録代わりに残すシリーズブログの後編(最終話)です。

◎症状:「フロント(チルト)+リヤ(スライド)」の2段構成のうち、前者が「開かず/閉じず」となる症状。
◎前編は → こちら(状況と原因の確認)
◎中編は → こちら(間違った対処法の例)


■急がば回れ
サンルーフのチルトアップ/ダウンのスイッチ操作に応じて、本来はレールの所定の位置に収まるはずの樹脂ピンが外れていること、その樹脂ピンがレールに対して斜めに傾いていることを確認しました。

<↓サンルーフのレールと、フロントガラスのチルトアップ/ダウンのリンクアームの構成部分>


<↓樹脂ピンが斜行するとともに所定の位置から外れてしまっている(のでチルトアップ/ダウンしない)>


実は、樹脂ピンが上記の凹み(キャッチャ)に位置するときは、2段構成のサンルーフのうちフロントのガラスルーフが「完全チルトアップした状態」になったとき(だけ)です。チルトアップやダウンの「途中」の段階では、樹脂ピンはガイドレールの中を回転しながらスライドする構造となっています。

<↓ガラスルーフがチルトアップ/ダウンするときは、樹脂ローラーピンはこのガイドレールの中を沿う>


そのため「中編」で挙げたような拘束手法を採るのは間違い、ということになります(斜行だけでなく、樹脂ピンの前後方向のスライドまで規制してしまうため)。

ここで、樹脂ピンの下にある樹脂ガイド?についても、調べてみます。


<↓樹脂ピンの下方にも、スプリングが付いた樹脂部品が存在しています>


<↓そのままでは抜き取れず、本体を90°回転させると初めて爪が干渉せずに抜き取り可能な状態になる>


<↓樹脂ガイド(仮称)の様子。前述の樹脂ピンを下から保持する機能を意図している模様>


もしもこの樹脂ガイド(仮称。正式名称不明)が無ければ、樹脂ピンが(チルトアップした際に)収まるべき位置から下方に、必要以上に下がりきってしまう(レールから脱落する)ようで、チルトアップ/ダウンの際には重要な役割を果たしていると言えるでしょう(正しい向きに装填しないとダメなことも確認済み)。

■実績のある方法で対処
結論から書くと、今回(3回目)の修理方法は、前回(2回目)の修理方法を踏襲しました。樹脂ピンを、外径が摩耗した分だけアルミテープで太らせる…とした方法です。

今回は、樹脂ピンに斜行グセが付いてしまっている分、アルミテープで覆う幅をより幅広にアレンジすることで、樹脂ピンがさらに「ガイドレールから落ちにくく」なるようにするとともに、アルミテープ自体も中実構造化して「強度を持たせる」ことにします。

以下、画像で工程を説明します。


<↓樹脂ローラーピンの幅よりも、意図的に幅広にアルミテープをカットして巻き付けていきます>


<↓樹脂ローラーピンにアルミテープを巻き付けていくところ>


アルミテープを幅広にして樹脂ローラーピンに巻き付けていくと、樹脂ローラーピンがある部分は中実になりますが、ピンが無い部分は空洞状の中空となるため、その円筒形が潰れたりするなど外力に対して変形しやすくなってしまいます。

<↓そのため、六角レンチで中空部分を円筒状に成型して(形を整えて)いきます>


<↓巻き付けたアルミテープのオーバーハング部分を、六角レンチを用いて内側から円筒状に形を整える>


前回(DIY修理の2回目)では、ここまでの手当で終わっていましたが、今回はアルミロールに より一層の強度を持たせる(耐久寿命を持たせる)ため、中実構造に仕上げます。

<↓中実構造とするため、さらに芯となる部材を造る>


<↓芯となる部材(アルミロール)>


<↓先ほどの樹脂ピンに巻き付けたアルミテープの内径に、装填していく>


<↓芯のアルミロールを装填して、オーバーハング部分も中実構造にした様子>


<↓これでピンの先端部分のアルミにも、強度を持たせることに>


ただし、このままではオーバーハング量が多すぎなので、樹脂ピンの斜行量(ガイドレールに対するオフセット量)に合わせて不要な部分をカットします。

<↓樹脂ピンの斜行量(ガイドレールに対するオフセット量)に合わせて不要なオーバーハング部分をカット>


その後、アルミテープで処置した樹脂ピンを、所定の位置(ガイドレールの中)に入れて作動テストを実施。結果、サンルーフの動き方として特に問題は生じなかったため、これにて一応の修理は完了としました。

<↓チルトアップ/ダウン、Open←→Close を何度か繰り返して不都合が出ないかどうかを確認します>


<↓サンルーフの作動状況は良好、追加アルミピンの外れも生じておらず、一応の修理完了>


# 終わってみれば、トリッキーな修理ではなく
# 現状に合わせた(=基本に忠実な)修理が効果的だった、
# という事例でした。

■この際、他の破損箇所も対処
さてサンルーフの室内側に目をやると、別件で左バンクのシェード連動ロッド(仮称)が破断していることに気がついていました。画像でロケーションを示すと、次のようになります。

<↓左バンクのレール付近に、ロッドアンテナのような棒状部品があることに気がつく(外側から)>


<↓車内側から>


<↓正常な状態と、折損したときの状態>


ここは大きな荷重[N] がかかる部位ではないと考え、アルミテープで処置することにしました。

<↓破断したロッド(棒状部材)にアルミテープを巻いて応急処置>


<↓アルミテープは相手部材の形状に合わせて圧着する>


<↓応急処置とは言いながら、特に不便がなければこのままの状態で…もあり得るか>


以上、最後(このブログ:後編)は「駆け足気味」での作業風景の紹介となってしまいましたが、無事にDIYでの修理を完了させることができました。

もしもこの先、同じ原因での故障が避けられないような状況になってしまった場合は、フロント側のガラスルーフを固定しているナットを蝶ねじに替えれば、手動式の「デタッチャブル・サンルーフ」にすることができる…というバックアップ案も考えています。

これは、T-バールーフ車でルーフを手動で収納するのと同様の発想になります。今後、サンルーフに多少のマイナートラブルが生じたとしても、可能な限りDIYで修理して延命させたり、あるいは発想の転換を施すことによって新しいオープンエア(というほど大げさなものではありませんが)を楽しんでいきたいと思います。
2021年06月16日 イイね!

[BPレガシィ] サンルーフの故障を再びDIYで修理する・中編

[BPレガシィ] サンルーフの故障を再びDIYで修理する・中編BP型レガシィワゴンのサンルーフが作動不良に。具体的には「フロント(チルト)+リヤ(スライド)」の2段構成のうち、前者が「開かず/閉じず」となる症状。

サンルーフのDIY修理はこれで3回目で、前編・中編・後編の3回に分けて備忘録代わりにブログアップしますが、今回は「間違った対処法」を載せてみます。


◎前回までの状況は こちら → 前編

■まえがき
今回のサンルーフのDIY修理については、当初、前編と後編の2回に分けてブログアップ予定でしたが、いろいろと知り得たこともあるので、前編・中編・後編の3回に分けてアップすることにしました。

# 中編となる今回は、少々毛色を変えて
# 間違った対処法について記してみます。

■間違った対処法(固定概念にとらわれると…)
前回までの話(前編) の流れから、「車両前後方向のレールに対し、樹脂ピンを含む部品が斜めに傾いたクセが付いている」ことが分かりました。

<↓前回の画像の再掲>
 

「レールに対して樹脂ピンが傾いている」ことにとらわれ過ぎると、「傾きを抑制する」、つまり「強制的な拘束力を加えてはどうか?」という思考回路に陥るかもしれません。

以下は、そんな固定概念(思い込み…に近いかも)に陥ったときに取りやすい(かもしれない)間違った対応策を画像で例示してみます。


<↓「ピンが傾かないように、針金でくくりつけてみては?」という発想からの具現例>
 

スペース的に限られた場所に追加できそうな拘束具として、フツーの針金では太過ぎる…ということで、細い針金として荷札の転用を検討してみます。

<↓荷札の針金の太さは約0.27mm(画像:左)。その一方、髪の毛の太さは約0.08mm(画像:右)>
 

<↓荷札の針金の太さ(ここでは細さ)は、ちょうどよい感じに思えるところですが…>
 

「樹脂ピンが定位置から外れてしまうならば、外れないように拘束してみよう」という思考回路から抜け出せないでいると、「樹脂ピンを針金で縛り付けてみてはどうか?」というアイディアを実行したくなる(かも)。

<↓ていねいにピンセットを取り出したりなんかしちゃったりして…>
 

<↓ダブルサンルーフの後ろ側はスライドしてくるので、拘束方法もキレイに処置(する例)>


さーて、これで一見すると、樹脂ピンは車体のレールから付かず離れずの平行を保つ…ように感じられます(が、実際には大きな誤りがあります)。

<↓いざ、作動テスト(まずは後ろ側のサンルーフのスライドから)>


<↓途中までスライドさせる段階までは問題なし(この部分はその時点では関与していないので…)>


続いて、前側のサンルーフをチルトダウンさせて→すかさずチルトアップ、という一連の作動テストをしてみます。…果たして改善効果は得られているでしょうか。再びサンルーフを全開させて、先ほど対策処置(>ホントは対策じゃないけど)を施した箇所を見てみましょう。

<↓ピンセットまで活用して、端部をより合わせ処置した針金が、いともアッサリと破断しています>


※実際には、閉じる際にいったん安全機構が働いて
 後ろ側のサンルーフが反転後退します。
 それでも構わず閉じる操作を繰り返すと、
 上記の状態に至ります。

ここで「んじゃ、針金を太くしてみるべ」…などと考えるようでは、未だに固定概念にとらわれ過ぎ。というか、サンルーフの構造(作動状況)を理解していないことになります。ここまできたら、フツーは「何がマズかったんだべか?」と思い直します → 詳細観察へ。

<↓樹脂ピンが所定位置から外れるのはリンクの摺動抵抗が大きいことも一因と考え、フリクションを低減>
 

<↓いったん取り外したサンルーフを元通りに仮組み>


さて、このままでは直ったことにはならず、サンルーフのスイッチを操作した瞬間に樹脂ピンが外れてまた故障します(← これは確認済み)。「んじゃ、どーするの?」については、後編で。

# ブログで間違った方向の対処例をアップしたいがために
# 急きょ「中編」を追加して、遠回りしてしまったぜい。

「後編」に続く。
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2021-06-20(Sun.) : 更新
[BPレガシィ] サンルーフの故障を再びDIYで修理する・後編 をアップロードしました。
2021年06月10日 イイね!

[BPレガシィ] サンルーフの故障を再びDIYで修理する・前編

[BPレガシィ] サンルーフの故障を再びDIYで修理する・前編先日、新車で購入してから15年目に突入した現・愛車、BP型レガシィワゴンのサンルーフが作動不調となりました。

実は、サンルーフのDIY修理は今回で3回目。故障の原因が前回までと同様だとすれば、対処法も同様で復調するはず。…ですが、今回はどんな状況だったのでしょうか。前編と後編の2回 前編・中編・後編の3回に分けて、備忘録代わりにブログアップします。


■おさらい
まず始めに、レガシィのサンルーフの故障が発生した時期と、そのときの対処状況(ブログ)を記すと次のようになります。

◎1回目の故障:2020年05月に発生
 [BPレガシィ] サンルーフ動かず(左チルトで右クローズ)を解消する
 ・「その1」 は → こちら(緊急対策 編)
 ・「その2」 は → こちら(詳細観察 編)
 ・「その3」 は → こちら(最終話)

◎2回目の故障:2021年02月に再発
 [BPレガシィ] 続・サンルーフ動かず(開かず/閉じず)をDIYで解消する
 ・「前編」 は → こちら(作業のおさらい)
 ・「後編」 は → こちら(DIYで工夫追加)


■こだわり
クルマに対する私のこだわりは、「4WD」「ターボ」「MT」そして「サンルーフ」。学生の頃、器械体操部の知人が中古だけれどプレリュードを購入、それがサンルーフ付きでした。

天井が開くクルマの魅力を知った私は、中古で買ったシャレード以外は、BC型レガシィセダンRS→BG型レガシィワゴンGT-B→現・BP型レガシィワゴンGT spec Bと、すべて上記4条件を満たすクルマ選びをしてきました。


# あぁ、そう言えば(家族グルマの)ヴィヴィオGX-TはCVTでしたが
# スーパーチャージャーで電動リヤウィンドウのタルガトップでした。

最近知ったのですが、BP型レガシィワゴンでサンルーフ付きの車両は珍しいようですね。中古車販売店の広告で「…希少なサンルーフ付き」と大々的に紹介されていました。だとすれば、私のBPレガシィのサンルーフは、ますますDIYで直したいところです。

■状況の確認
サンルーフが故障(開かず/閉じず)した翌日は雨天の予報でしたので、養生テープで目張りをしておき、時間が取れた週末に確認作業を開始します。

<↓片側半分だけチルトした状態で作動がロックした状態。雨対策で養生テープで目張り>


<↓実際に雨天になったので、目張り対策が役に立ちました。作業開始時にテープは撤去>


<↓室内側からは、左右のトリム(カバー)を外して4ヶ所のナットを緩めるだけの簡単さ>


<↓フロントのチルトガラスルーフが簡単に外れたところ。ここまでの所要時間は約3分間>


さて、不動の原因を確認していきましょう。
果たして、前回・前々回と同じ状況の再発なのでしょうか。


<↓ここまでは前回の症状とまったく同じ>


<↓とすると、見るべきポイントはここです>


<↓結果としてピンが外れていました(=前回とまったく同じ症状、で確定)>


上記画像で、樹脂ローラーピン付近にアルミテープ(の潰れた残骸)があるのは意図的なもので、摩耗で痩せて外径が細くなった分だけピンが外れやすくなってしまったと判断し、ピンを太らせて抜けにくくするための改善措置として、アルミテープを貼った…という経緯があります(→ こちら(DIYで工夫追加) )。

アルミテープで樹脂ローラーピンを太らせましたが、約3~4ヶ月で再発してしまった…ということになります。


<↓樹脂ピンが本来あるべき位置>


■さらに詳細観察
樹脂ピンの周辺をさらに観察してみると、次の点に気づきます。

<↓車両前後方向のレールに対し、樹脂ピンを含む部品が斜めに傾いている?>


何か手がかりは無いか?と思い、ガイド(樹脂ローラーピンを受ける相手部品)を取り外してみます。

<↓試しにガイドを取り外してみた…の図。ねじはメック仕様(嫌気性の抜け止め剤付き)でした>


<↓外から見ればシンプルなガイドは、実は複雑な形状をしていたことが分かります>


ここで再度、樹脂ピンが斜行している?かどうかを確認します。

<↓静的な設置状態では、何だか怪しい感じ。でも実働時もそうなのか?までは検証できず>


<↓部品の相対関係はこんな感じ。ピンが傾くから抜けやすくなってしまうのか?>


再度の観察により、
 ・今回の故障は、これまでに経験した故障と同様であること
 ・摩耗で痩せた樹脂ピンに巻き付けていたアルミテープは、
  対策として完全ではないが、そこそこの効果があったこと。
  (※アルミテープ無しで作動させたところ、すぐにピン抜けしたことから。)
 ・ピンの斜行?など、今回は新しい発見が得られたこと。

が収穫でした。
さて、これをどのように対処していくか(できるのか)? については後編 中編~で。



後編 中編」につづく。
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2021-06-16(Wed.) : 更新
[BPレガシィ] サンルーフの故障を再びDIYで修理する・中編 をアップロードしました。

プロフィール

「今日は器械体操の練習後のスキマ時間で、(以前から仕込んでいた)モンキーRのマフラーのサビ取り確認と、耐熱黒スプレー塗装を行いました。CBRもモンキーRも、出来ることを少しずつ、でも確実にメンテを続けています。」
何シテル?   06/08 18:06
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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