愛車・BP5D型レガシィ(2006年式、2.0Lターボ6速MT)の7回目(15年経過)の車検を、これまでと同様、ユーザー車検で通してきました。
ただ今回は、小学生の息子を「夏休みの自由研究」を兼ねて、一緒に車検場に連れて行きました。このブログは、その様子の「後編」です。
◎「前編」は こちら →
事前準備の巻
■多摩自動車検査登録事務所へ
7/21(水)。いよいよユーザー車検当日を迎えました。私は仕事の休暇を取りましたが、小学校はちょうどこの日から夏休み開始です。「夏休みの自由研究のテーマになる」という理由で、息子を助手席に乗せて朝9時過ぎに自宅を出発。現場には、受付開始時間の10時頃に到着しました。
息子は、クルマだけでなくバイクも来ていることや、ナンバープレートのない車両(や改造車)もあったことに、ちょっとした驚きがあったようです。早速、継続審査用の用紙3点セットを別棟で入手し、重量税を納付します。
<↓こちらの別棟で継続審査用の用紙3点セットを入手し、印紙を貼ってもらったあと本館に移動>
継続審査の用紙3点セットとは、以下の画像に示すものです。
黄色い枠内に必要事項を記入します(一部は鉛筆書き)。
こうした手続きの流れも、小学生の息子に説明します。
<↓「自動車検査票1」:自動車審査証紙1400円、自動車検査登録印紙400円>
<↓「自動車重量税納付書」:私のレガシィは15年超で45600円になります>
<↓「継続検査申請書」:記入後に押印を忘れないように>
<↓筆記用具(ボールペンと鉛筆)と当日のカレンダーは、記入台に備わっています>
記入チェックを終えたら、多摩の陸事では6番窓口がユーザー車検受付窓口になります。先ほどの用紙3点セットのほか、現状の車検証、現状と向こう2年間の自賠責保険証、記入済み点検整備記録簿のコピーを添えて6番窓口に提出します。
■検査の車列に並ぶ
受付が済んだら、いよいよ検査の車列に並びます。いつもの3番レーンの最後尾に並びます(4WD車は3番または4番レーンですが、4番は工事中のため必然的に3番に)。
<↓4番レーンが工事中のためか、いつもと較べてクルマの量が多く、なかなか進まない>
検査ライン(建屋)に入る前には、同一性の確認(車体番号のチェック)や灯火類の検査などがあります。検査員が先行車を1台1台、確認していく様子を助手席の息子に説明します。
息子は、この炎天下の暑い中、時には路面に這いつくばって下廻りをのぞき込む検査員さんの真摯な姿を見て、その苦労に思いやっているようでした。
そしていよいよ、私のレガシィの順番がやってきました。
・ボンネットフードを開けて車体番号の確認 → OK
・前後の灯火類の確認(リヤフォグ含む)→ OK
・ワイパー&ウォッシャの作動確認 → OK
・ホーンの作動確認 → OK
続いて私はクルマから降りて、検査員が運転席まわりを眺めながら
・インパネの警告灯のエラー表示無しの確認 → OK
・フロントウィンドウ上端20%を超える貼付物なしを確認 → OK
・運転席と助手席のサイドウィンドウにフィルムありを確認 → 審議(※)
だけで終わらず
・リヤドアを開けて後部座席とその周辺の様子を確認 → OK
さらに
・マフラーの音量計測(@4200rpm、空ぶかし) → OK
という流れでチェックしていきました。特に、運転席と助手席のサイドウィンドウのフィルム(※ディーラーで貼ってもらったUVカットフィルムで、非着色タイプ)は、ガラス端をよーく観察しないとフィルム自体の存在が分からないほどなのですが、しっかりと「貼ってありますね」と検知されました。
結果、検査の本ライン(3番レーン)が終わったあとに、窓フィルムの検査を受けるために「0番レーンに並んでください」との指示を受けました…。
多摩自動車検査登録事務所では、前回(2年前)のときもそうでしたが、運転席と助手席のサイドウィンドウのフィルムについては厳しくチェックされますので、要注意です。
<↓サイドウィンドウに非着色のUVカットフィルムを貼っただけなのですが、別ラインに並べ…との指示>
なお、APEXi(アペクセラ)のアクティブテールサイレンサーについては、(前回もですが)まったく何も言われませんでした。
■検査員さんの取り計らい
メインライン(3番レーンの検査ライン)にたどり着いた時には、11:30を回っていました。受付してから、かれこれ1時間以上、順番待ちをしていたことになります。
その間、息子には「サイドスリップ(斜行などしないか)」「スピードメーター(速度表示は範囲内か)」「ブレーキ(確実に効くか)」「排ガス(濃度は基準値以下か)」「ヘッドライト(明るさと向きは適切か)」「下廻り(異常はないか)」といった検査の内容を、口頭で説明してありますが、実際に見て(体験して)みないことには、なかなか理解できないことでしょう。
いよいよ私たちのレガシィの順番になりましたが、2年前とは検査項目の順番が変わっており、最初はガス検からでした。しかも、検出棒(センサー)をマフラーエンドに挿入したあと、ドライバーが所定の場所(荷重センサーあり)に立たないと排ガス測定が開始されない…というシステムに改修されていました。
<↓車両から離れて、この場所に立たないと排ガス測定が開始されない…のは、安全への配慮からか>
ここで、検査員さんから声がけいただきました。
本来は、3番レーンと4番レーンの間に「見学通路」があるのですが、いま4番レーンは工事中であること。また、小学生の子供を一人で「見学通路」を歩かせるよりも、「父のクルマに乗ってもらった方が安全」とのご判断をいただき、何と「助手席に同乗したまま検査ラインを通っても良い」許可をいただきました。
思いがけず、大変ありがたい温情です。
(息子も喜んでおります。)
■検査ラインの様子(ドラレコのデータより)
ここからは、ドラレコのデータから拾い読みします。
(※クリックで画像は拡大します。)
<↓ガス検の次は、サイドスリップ。右側の信号が赤から青に変わると、進むことができる>
<↓サイドスリップの検査結果は「○」。車両が進むうちにリアルタイムで結果が表示される>
以前は、天井からぶら下がった「電光掲示板」に「進め/止まれ」などの指示や検査結果が表示されていた記憶なのですが、今回は「大型のカラーディスプレィ」に置き換わっていました。検査ラインも、設備のアップデートがされているのですね。
<↓続いてスピードメーター。「4輪をテスタに乗せる」との指示表示あり>
4輪をローラー(四駆シャーシのようなもの)の上に載せます。係員から窓越しに、「まるで病院のナースコールのような」押しボタン式スイッチ(有線)を渡されます。ローラー(ダイナモ)上で2速ないし3速で加速し、車速が40km/hに達したタイミングで押釦します。
<↓スピードメーター検査は、特に問題もなくパス>
<↓次はヘッドライトの検査です。ロービームを点灯させて待機します>
自動検査機が自車の前を横切る形でスライド移動し、ヘッドライトのポジション(高さ)に合わせた位置でいったん止まります。
<↓ヘッドライトの検査中(右側、左側、それぞれで自動的に検査)>
<↓事前に樹脂の黄ばみを除去&UVコーティングし、光軸も調整しておいた甲斐あって問題無くパス>
<↓次はフットブレーキとパーキングブレーキの制動検査。モニター表示の指示に従って操作します>
ブレーキを含めて、ここまでは問題なし。
車両を進め、下廻りの検査の前に、いったん結果を用紙に印字(記録)させます。
<↓モニターは「前進して記録」の表示>
ここまで来たら、あと少し。3番レーンでは、最後の検査となる下廻りです。息子には「車体が大きく揺れるからね!」と伝えておきます。
<↓下廻りの検査中。車体を大きく揺すられたり、締結部を打診棒でカンカン叩かれたりします>
息子は助手席に乗ったまま、車体の下で脚周りや締結チェックを受ける様子を肌で直に感じて、大変驚くとともに感嘆していました。「これもクルマの健康診断のひとつなんだよ」と伝えると、納得した様子でした。
<↓下廻りの検査も無事にパス>
<↓メインライン(3番レーン)の検査はすべて一発でOK結果>
これで終わり…と言いたいところですが、実はまだ一つだけ検査が残っています。最初に指摘いただいた「窓フィルム」の透過率の検査です。
■ウィンドウフィルムの透過率の検査
運転席と助手席に、着色ではない単なるUVカットフィルムを貼っていても、フィルムはフィルム。経年劣化によって、所定の透過率を下回る可能性はあります。言い訳無用で0番レーンにレガシィを移動させます。
<↓フォルムの透過性検査を受けるため、0番レーンに並んで順番待ち>
0番レーンも順番待ちのクルマが多く、しばらく待つことになりました。ここで2年前の嫌(いや)~な記憶がよみがえります。
2年前の6回目(13年経過時点)のユーザー車検の際に、それまでただの一度も指摘をいただいたことの無かったフィルム検査を受けることになり、結果、フィルムを剥がして対応…ということがあったのです。(その後、新品のUVカットフィルムをディーラーさんで貼り直しして、現在に至る。)
ディーラーだと指摘されないのに陸事(@多摩)では指摘されるフィルムですが、もしも今回、微妙に透過率が下回ってしまうと、またフィルムを剥がして貼り直ししなければなりません。
そんなことを考えながら、ふと思い立ったことが…。そう言えば、今回は全然洗車しておらず、窓の外の汚れもそのままだ。窓の内側の(気づかない)曇りもそのままの状態だ。今から一生懸命、窓拭きをすれば「悔いが残らない」のでは…。
<↓運転席のドアポケットに、ちょうど「くもり止めクロス」がありました>
クロスを発見するや否や、速攻で車外に降りて、運転席&助手席の窓ガラスを拭きにかかります。ひたすら拭き続けます。そしてクロスを裏返して、今度は車内から窓ガラスの内側を、息を吹きかけながら拭き取ります。
思いっきり窓拭きを行っても、自車の順番はまだ来ません。汗だくになりましたが「…ふぅ、間に合った。」そして、いざ順番がやってきて透過率の検査です。用紙を検査員に手渡すと、専用の測定器を持ってレガシィの前にやってきました。
私 :「ガラスの”うろこ”も、透過率のデータに含まれてしまうのですか?」
検査員:「(少々待って)う~ん…。そこまで感度は高くないと思いますが。」
お茶を濁したようなコメントをいただきましたが、ガラスがフィルム要因以外で汚れていたなら、きっとその汚れの影響も含んだ透過率になるはず。
検査員:「このあたりの測定で良いですか?(後ろ寄りの上下中央あたり)」
私 :「はい、よろしくお願いします。」
検査員はいくぶん気を遣っていただいたのか、測定部位の同意を私に求めて(確認して)くれました。まぁこれでNO!と言うことはないですけれども。で、結果は次の通りでした。
・運転席側:透過率71%でOK(>基準70%以上、に対し)
・助手席側:透過率72%でOK(>基準70%以上、に対し)
<↓フィルムの透過率はギリギリでOKだったよ! 直前の窓拭き清掃が効いたっぽい!!>
これで高価なフィルムを剥がして貼り直す、という出費は避けられて非常にホッとしております。と同時に、すべての検査にパスしたことになるので、晴れてユーザー車検に合格です。向こう2年間、大手を振って公道を走れます。
<↓息子も貴重な体験をしつつ、納得の表情。「夏休みの自由研究」としてまとめられそう>
最後に3番レーンの検査小屋に戻り、書類に最終押印をいただき、本館の7番窓口にすべての書類を提出。晴れて、新しい車検証とステッカーを交付いただきました!
帰路はコンビニで息子にアイスクリームとドリンクを与えたのち、ファミレスで好きな料理を食べさせました。本人にとっても、社会勉強を兼ねた貴重な経験となったことでしょう。
■後日談・その1
ユーザー車検を通したその日は、レガシィを自宅前の駐車スペースに駐めるところまでで終わりとしました。新しく交付されたステッカー(フロントウィンドウの上端に貼るもの)は、疲れたので後日の貼り付け作業としました。
<↓疲れたのでステッカー貼りは後日の作業とした。当然、古いステッカーの表示期限は今月7月まで>
数日後、レガシィを見てみると…。
<↓ワイパーにめざとく「現金にて高価買い取り」のチラシが挟まっていた…>
となりに並べて駐めていたエクシーガのワイパーにはチラシが挟まっておらず、「車検切れ間近か」と踏んだ業者が選択的に置いていったようです。でも実際には「まだ乗り続けますからー!!残念!(波田陽区さん的に。ちょっと古いけど。)」
■後日談・その2
小学生の息子の「夏休みの自由研究」として、取り上げたテーマが「ユーザー車検について」。父親からの伝聞だけではなく、何といっても自分自身が助手席に同乗して体験した…ことが強みです。
早速、息子が自分で撮影したショットを含む画像を数枚、(全体の中から)セレクトして写真用紙に印刷。それをA3用紙に切り貼りして、説明文を載せる…という作業に、翌日から取り組んでいます。
<↓画像の選択や並び順、レイアウトなどは本人が決定。大人が見ても「渋い自由研究」になるかも>
それと前後して、クラスの担任の先生と保護者面談を行ったのですが、その際に「夏休みの家庭での過ごし方」の例として「父親といっしょに車両点検を行ったり、陸事にユーザー車検に行ってきた」ことを報告したところ、先生からも「良い社会勉強になりましたね」とのコメントをいただきました。
息子は普段はパソコンでゲームをするなどインドア派ですが、機会をとらえて積極的に外に出ることもしてくれています。こうした経験は、大人になっても記憶に残ってくれたらいいな…と思っています。
長女のときはレガシィでMT車の運転の練習を行い、長男(今回の息子)のときはレガシィが点検整備の題材となり、我が家では長きに渡ってレガシィがいろいろな面で活躍してくれております。
以上、長文になってしまいましたが、2021年・7回目のユーザー車検の記録でした。
Posted at 2021/07/26 00:01:58 | |
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