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調布市のKAZのブログ一覧

2022年04月09日 イイね!

[2022東京モーターサイクルショー] その1・ガンナー&ドラッグスター編

[2022東京モーターサイクルショー] その1・ガンナー&ドラッグスター編昨年末に普通二輪免許を取得した娘からの強い希望で、2022年03月26日(土)に家族でモーターサイクルショーを見に行きました。

バイク乗りとして様々なメーカーのバイクに興味を持つことは良いことで、実際に目で見て触れるチャンスを活かすことに私も同意。家族で出かけてきました。今回は、その1/3・ガンナー&イタルジェット編です。


■あれ?
2022年の東京モーターサイクルショーの会期は、3/25(金)~27(日)の3日間。土曜は18時閉館で日曜は17時閉館(早く終わる)のため前者を選択。開館時刻の10時に十分間に合うように自宅を出発しました。場所は東京ビッグサイトです。

現地には朝9時過ぎには到着したのですが、近隣の駐車場は二輪車優先のため、クルマでの来訪者は会場から離れた駐車場(東館のさらに東側)に誘導されました。無事にクルマを駐め、徒歩でビッグサイトに向かいます。大勢の人の流れに乗って会場受付へと進もうとした…のですが、何だか雰囲気が違うぞ?

確認すると、東館で同じタイミングで開催されていた世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2022」の列でした…。東京モーターサイクルショーは西館での開催です。危ない危ない、列に並ぶ前に気がついて良かった。どうりでコスプレイヤーさんがいるわけだ。気を取り直して、さらに西館を目指します。


■ガンナー(GUNNER)編
娘の希望で来訪したとはいえ、せっかく来たのですから、私も興味のあるバイクに触れてみます。まずは「おもしれーなー」と思っていた、フェニックスエンジニアリングさんのガンナー(GUNNER)から。

※バズーカ砲を模したと言われるデザインが最大の特徴です。


<↓GUNNERの50cc、100cc、125ccの各モデルが勢揃い>


ネット記事に初登場した頃から注目していたのですが、本当にバズーカ砲のような車体構成と、その後端に乗車シート・先端にヘッドライトが付いたデザインは、遊び心があるように感じられます。

バリエーションは、50cc/100cc/125ccのラインナップです。フレーム周りは同様ですので、エンジン周りを観察します。


<↓GUNNER125の外観(全景)>


<↓GUNNER125のエンジン周り(近接)>


こうして見てみると、125ccのエンジンは「バイク然」としていて立派な造りのイメージです。見た目だけなら、250cc級の空冷シングルのようにも見えます。では100ccはどうでしょう? すぐ隣に展示されているので比較できます。

<↓GUNNER100の外観(全景)>


<↓GUNNER100のエンジン周り(近接)>


100ccのエンジンは125ccのエンジンとは異なり、シリンダがスーパーカブのように水平近くまで前傾しており、さらに隣に展示している50cc(>割愛)に近いデザインになっています。50ccと100ccでは排気量が約2倍 異なりながらも設計上の類似点があるのに対し、100ccと125ccでは排気量差が僅かな割りには、まるで別モノ…ということを実感しました。

「展示車にまたがってもOK!」ということでしたので、最後に係員の許可を得て、親子(今回は息子)で記念撮影させていただきました。


<↓親子で記念撮影。ライポジは意外にまとも(>失礼!)。細身なので足付き性は良好>
 

■ドラッグスター(DRAGSTER)編
次はイタルジェット(ITALJET)さんです。現行モデルが復活したときから「欲すぃい~」と思っている(けど買えない)バイクが、このドラッグスター(DRAGSTER)です。

※フロントサス構造やトレリスフレームなどメカメカしい出で立ちが最大の特徴。
 排気量は125ccと200cc。


<↓ドラッグスターの外観。入館直後でも、多くの人々が訪れていました>


<↓別のカラーリングモデル。左サイドからの全景>


<↓特徴的なトレリスフレームとダンパーレイアウトが分かるショット>


<↓この位置に押し込まれた?ラジエーター>


パイプ構造によるトレリスフレームの締結点では、フレームと直交する短円環が溶接されており、ここだけ見るとまるでオートプロデュースA3さんの「ボディサポート」シリーズ(→ http://apa3.jp/html/parts_bodysupport.htm )が思い起こされます。

<↓こちらも特徴的なフロントサス(リヤサスの画像ではない)。操舵と衝撃吸収が別構造>


フロントサスは「インディペンデント ステアリング システム(ISS)」と呼ばれる特許構造で、「ブレーキング中はフロントエンドへの負荷伝達はなく、ノーズダイブが最小限に抑えられます」とのこと。一度、試乗してみたいものです。

<↓こちらはリヤサス周り(右サイドから)>


<↓エンジン下部の様子(左サイドから)>


展示車輌を舐めるように見ていると、上記画像に写っているコルゲートチューブで保護されたハーネスが冗長(に見える)で、タイラップ(結束バンド)での固定がまるで「やっつけ」のよう(に見える)な点が、少々似つかわしくなかったです(>私感)。他はコストを掛けて高品質なのに…。ハーネス長を稼がなければならない理由が、何かあるのだろうか?

<↓参考:早くもアクラポビッチのマフラーを装着したモデルも展示されていました>


■トレリス構造的なもの
バイクのトレリス構造(建築を学んだ方々には、「トラス構造」が考え方が近いかも)的なフレームワークは、過去も現在も様々に見られます。メインフレームでもシートフレームでも、またその類似構造でも多様です。

あくまで「見た目」だけですが、似たような構造を挙げると、会場では下記がありました(本来は目的あっての構造ですので、目的が異なれば構成も異なります。手段は似ているでしょうけど)。

※妻が以前乗っていた、ホンダVTR250のフレームワークも特徴的でした。


<↓DUCATI のシートフレーム構造の例>
 

<↓KTMとカワサキのパイプフレームワークの例>
 

その2/3・「排気系編」に続く。
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2022-04-12(Tue.) : 更新
[2022東京モーターサイクルショー] その2・排気系(カワサキZX-25Rなど)編 をアップロードしました。
2022年04月02日 イイね!

みんカラ:モニターキャンペーン【ENEOSガラスコートワイパー】

みんカラ:モニターキャンペーン【ENEOSガラスコートワイパー】~ ENEOSガラスコートワイパー《撥水タイプ》 モニター応募ブログ ~

Q1. 「車種」「年式」及び、車検証に記載されている「型式」をお教えください
回答: 第一候補 車種:スバル・エクシーガ
            年式:2012年式
            型式:DBA-YA5(より詳細にはYA5E5AV)

    第二候補 車種:スバル・レガシィワゴン
           年式:2006年式
           型式:CBA-BP5(より詳細にはBP5D5CH)

Q2. 現在、フロントウィンドウにガラスコーティングをしていますか?
回答: はい、しています(→ガラコ)。
    ※モニターに際して、要すれば除去も可能(→キイロビン)。

この記事は みんカラ:モニターキャンペーン【ENEOSガラスコートワイパー】 について書いています。

※質問項目を変更、削除した場合、応募が無効となる可能性があります。
Posted at 2022/04/02 21:51:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | carview タイアップ企画 | タイアップ企画用
2022年03月25日 イイね!

[エクシーガtS] 球切れした純正HID(ヘッドライト)をLED化・後編

[エクシーガtS] 球切れした純正HID(ヘッドライト)をLED化・後編エクシーガの純正HID(片側)が経年9年7ヶ月で球切れしたため、ヘッドライトをLED化しました。

球切れの予兆認知から交換後の効果確認までを、前編と後編に分けてお伝えします。今回のブログは、その後編(最終話)です。


◎ブログ前編 → こちら(予兆から原因確定まで)
◎パーツレビュー → RCP LEDヘッドライト(6500K、片側8000lm)

■LEDへの交換作業・後編
不調の原因がバラストではなくHIDバーナーだと確定できたので、LEDバルブへの置換作業を進めます。それぞれを並べて大きさや形状の差を確認してみたのが、トップ画像と次のショットです。

<↓発光面の座標はHIDに準拠していますが、根元(クーリングファン内蔵)部分の筐体は大きめ>


手配したLEDバルブは、他の多くのアフター品と同様、フランジ面が本体から分離できる2ピース構造になっています。LEDバルブをエクシーガの純正ヘッドライトAssyの筐体に装着する際には、先にこのフランジを装着して固定させておき、あとからLEDバルブ本体をそこに挿入する…という手法を取ります。

<↓LEDバルブは、フランジ部がバルブ本体から取り外し可能な2ピース構成になっています>


<↓助手席側。純正ヘッドライトAssy裏側のキャップを取り外し、LEDバルブのフランジを固定した状態>


<↓LEDに付属のフランジのみを先に筐体に装填し、引き続きLEDバルブ本体を挿入するところ>


<↓無事に社外LEDバルブをヘッドライトAssyに装着できた瞬間>


ここで補足しますと、購入したLEDバルブの末端部分の外径は、エクシーガ純正ヘッドライトAssyに対して、干渉しないギリギリの状態で装着することができました。以下、画像で具体的に説明します。

<↓こちらが、LEDバルブと純正ヘッドライトAssyとがギリギリで干渉しない(加工不要な)部位>


無加工でポン付けできた理由は、次の画像で示す通り、外周(ラジアル方向)への放熱板の外径が、1段細くなっていることに助けられているわけです。Amazonで購入可能な数多くのLEDバルブの中から、放熱板の外径がなるべく細身のものをセレクトしたのですが、読みが当たって目論見(もくろみ)通りになったのでした。

<↓放熱板の外径がなるべく細身のものを選択。そうしないと干渉を避けるための加工(削り)が必要>


■アフター品の防水防塵キャップ
さて、今回手配したLEDバルブの配線はカプラーオンで装着可能ではあるものの、バルブ本体の奥行き(軸方向の長さ)が増えることと、その追加カプラー部分の体積が純増となることにより、純正のキャップでは閉まらなくなってしまう恐れがありました。

そこで、アフター品の防水防塵キャップの登場です。このようなものまで容易に手に入るとは、便利な世の中になったものです。このゴム製キャップの詳細については、パーツレビューで既報済みですので、そちらを参照ください。

◎パーツレビュー → オップライト OPPLIGHT 汎用防水防塵カバー(内径φ85mm)


<↓純正キャップ(樹脂製)と、今回入手したゴム製の防水防塵キャップとの外観上での差違>


<↓助手席側(LH)。バッテリーに隣接している黒い半球状のゴムが、防水防塵キャップの適用例>


<↓運転席側(RH)。ゴムキャップの後方にエアクリーナーボックスが隣接しているが、問題なし>


※ゴムキャップの内径は、純正のヘッドライトAssyに
 タイトフィットするようφ85mm品を選択。

LEDバルブの説明書によると、LEDの発光面が(上下方向ではなく)左右方向に位置するように設置してください…とありますが、カットラインが「ぼやけ気味」ですので(>私見です)光軸調整は必要です。


■効果確認
純正HIDバーナーから社外LEDバルブに置換したあとは、作動確認(や光軸調整など)を経て、効果確認へと進めてみます。まずは画像から。

<↓おおぉ、これは明るい!>


上記画像はLowビームでの照射の様子です。撮影のロケーションとしては、対向車なし、道路の左右は樹木で反射する建屋なし、他の光源は街灯のみ…という条件です。

光束(明るさ)がアップしていることを、しっかりと体感することができました。次にその状態を保ちながら、デジカメの撮影アングルを「運転席ドアの右横」から「フロントバンパーの直前、ナンバープレートのあたり」に変えて撮影したのが、次の画像です。


<↓Lowビームでの照射の様子を、カメラアングルを換えて(ナンバープレート近傍から)撮影>


露出等々はデジカメの自動設定によるものですが、ドライバーの目線からは「明るくなって見やすい」という印象を持ちました。体感できる改善効果って良いですね。ちなみにHighビームも(上方に微妙に漏れる光があると思われますが)同様の効果ありです。

最後に参考として、LEDバルブ(Lowビーム)+LEDフォグランプ(fcl. イエロー)の両方を点灯させたときの路面の映り方は、次の画像を参照ください。


<↓LEDのLowビームと、LEDのフォグランプ(fcl. /イエロー>とを同時点灯させた場合>


こうして路面状況を改めて見直してみると、今回のLEDバルブは路面への照射ムラや極端な濃淡などはなく、かなりの車両前方(遠方)までほぼ均一に照らし出していることを認識できた点で、満足度は高めです。

惜しい点としては、カットラインが若干甘く、上方に若干ですが光が散ってしまっているように感じられることです。対向車からの「眩しいよ」のパッシングは今のところ皆無ではありますが。

以上、駆け足気味でサラッと記述しましたが、読み手の方々にとって何らかの参考になれば幸いです。
Posted at 2022/03/25 23:13:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | 【エクシーガtS】 | クルマ
2022年03月23日 イイね!

[エクシーガtS] 球切れした純正HID(ヘッドライト)をLED化・前編

[エクシーガtS] 球切れした純正HID(ヘッドライト)をLED化・前編エクシーガの純正HID(片側)が、経年9年7ヶ月で寿命を迎えて球切れしました。

これを機会にヘッドライトをLED化しましたので、球切れの予兆認知から交換後の効果確認までを、前編と後編に分けてお伝えします。

※エクシーガ(GT系)のHID形式:D2R


■予兆について
2022年03月05日、所用でエクシーガを使ったときのこと。夜間、何だか前方を照らす光量が不足しているように感じられました(その前日までは違和感なし)。ヘッドライトをON-OFFしてみると、不点灯になっているわけではなく、右側(運転席側)が何だかピンクの色味を帯びているようでした。

帰宅後に降車して車両前方に回り込んで目視確認してみると、明らかにRHヘッドライト(運転席側)の光束がおかしい状態でした。


<↓車両の前に立ち、iPhoneで撮影>


今度はデジカメで撮影してみます。

<↓オートモードで撮影ですが、やはりRHヘッドライト(運転席側)がピンク色>


宇宙で輝く恒星は、寿命が近づくと赤色矮星になるといいます。当該HIDは赤色ではありませんが、発光効率が低下して色温度が変化している状態のように感じられました。これが予兆です。いずれ球切れになるのも時間の問題だと思われました。

<↓行き止まりの路地で、純正HIDで路面を照らしている様子。画像右側が相対的に暗め>


<↓路面の様子。左半分は白色であるのに対し、右半分はほんのりとピンク色に見えます>


<↓照射対象を白として比較。やはり右半分だけ、明らかに色味がおかしい状態ですよね>


ということで、私の場合、エクシーガ純正HIDは
 ・経年9年7ヶ月で寿命を迎えた
 ・突然球切れになるのではなく、色味がピンク色となった
 ・その数日後、不点灯になった
という経緯をたどりました。ご参考まで。


■LEDへの交換作業・前編
その間、純正HIDから社外HIDではなく、どうせなら…ということで社外LEDバルブの選定をしていました。選んだのは以下(選定理由も併記)。

◎パーツレビュー → RCP-JP LEDヘッドライト(D2S/D2R兼用、6500K、片側8000lm、35W)

作業難易度が低いので、交換はDIYで実施です。まずはLH側(助手席側:正常点灯品)のHIDバーナーを取り出します。


<↓LHヘッドライトAssy周辺。近接物はあっても容易に手が入るスペースがあるので作業は楽>


<↓こんな感じでキャップをひねって外し、コネクタもひねって外します>


※作業の際には車載バッテリーの端子を外しておいた方が吉。

<↓作業手袋をはめて純正HIDバーナーを取り出すところ>


<↓テンパーカラーが付いており、高温に晒されていたことが分かります>


LHヘッドライトAssyから純正HIDバーナーを取り出して、まず驚いたことは、D2Rのシェード部分に焦げたようなテンパーカラーが付いていたこと。現状で正常点灯しているとはいえ、こんなになるまで高温履歴が重ねられていたとは…。

こちらも(工業製品として公差範囲内のバラツキはあるとしても)いずれ寿命を迎えるのでしょう、きっと。…そんな印象を持ちました。


<↓純正LH_HIDバーナーの拡大図(経年9年7ヶ月、正常点灯品)>


同様にして、今度はRHヘッドライトAssy(運転席側)から怪しい純正HIDバーナーを取り出しします。

<↓RH_HIDバーナーは、準備として吸気ダクトを取り外しておきます>


<↓取り出した左右のHIDバーナー。選別として、OK/NGと書いておきます>


■懸念のつぶし込み
左右のHIDバーナーを取り出ししたら、すぐにLEDバルブに交換…とはなりません。念押し確認するべきことが残っているからです。

ヘッドライトがHIDの場合、「車載バッテリ→バラスト→HIDバーナー」という構成で給電されます。点灯状態が不安定な場合、
 ・バルブ(発光体)に相当するHIDバーナーに
  不調が生じている可能性は高いものの、
 ・バラスト(電源系)が故障している可能性
 ・(その他、ハーネスやコネクタでの不調)
も疑わなければなりません。

要するに、DIYでは先入観(固定概念)による決めつけを排除する必要があります。…とは言っても確認方法は簡単で、HIDバーナーを左右で入れ替えたとき、
 ・不調がHIDバーナーに連れて回るとき→ HIDバーナーが原因
 ・変わらずにRHが不調のままのとき→ RHバラストetc.が原因
という具合に、場合分けが可能です。

結果、今回は前者(左右で入れ替えすると、入れ替えた方が新たに点灯不良になる)であることから、ほぼHIDバーナー自体が原因の可能性が高い(というか、ほぼ決まり)と考えました。


<↓最後に「ダメ押し」で、左右のHIDバーナーを比較>


<↓左右のHIDバーナーで、外観上も明らかな差違(黒ずみ)があることを確認>


こうして、「症状から原因を推定」はしていたものの、現物確認を介して「念押し」→「ダメ押し」をしてから、LEDバルブに置換します。

「後編」に続く。

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2022-03-25(Fri.) : 更新
[エクシーガtS] 球切れした純正HID(ヘッドライト)をLED化・後編 をアップロードしました。
Posted at 2022/03/23 21:00:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 【エクシーガtS】 | クルマ
2022年02月24日 イイね!

[エクシーガtS] エンジン右バンクからのオイル漏れ・その4_排気系の徹底清掃編

[エクシーガtS] エンジン右バンクからのオイル漏れ・その4_排気系の徹底清掃編エクシーガのエンジン右バンクからのオイル漏れに対し、DIYで事実確認と原因推定を行った上で、ディーラーさんにロッカーカバーガスケットの交換を依頼し、作業完了後に車両を引き取りしました。

が、エンジンルームからオイルの焦げたような臭いが残っていたため、ジャッキアップして排気系の確認が必要…というところまでが、前回のあらすじです。


<オイル漏れ 関連ブログ>
◎その1 → 症状認知と初動編
◎その2 → (ディーラーへの)報告書の作成編
◎その3 → 修理完了と残課題編

■再び現状確認
ブログでは、ディーラーさんへの入庫前に「排気系にエンジンオイルが垂れ落ちてしまっていたこと」、「ガスケット交換の際には遮熱カバーの清掃も合わせて依頼したこと」は既報であり(その2)、またディーラーさんでも「可能な限りの清掃を実施していただいた」ことも既報です(その3)。

しかし車両の引き取り後、市街地を15~20分ほど走った程度でも「オイルの焦げたような臭い」が消えないことから、「可能な限りで実施いただいた遮熱カバーの清掃状況」が一体どんな具合なのか、直接確かめる必要が出てきました。

排気系(車両の下廻り)を観察するためには、ジャッキアップが必要です。


<↓安全に配慮しながら、右前輪をサクッとジャッキアップ>


<↓「エキマニ~ターボチャージャ」間を連結している立ち上げパイプが見えてきました>


ディーラーさんに入庫する前に、DIYでオイルの付着を確認していた「ターボ立ち上げパイプ(通称)」の状況を確認します。

<↓確かに「ブラシで表面を清掃して、オイル付着痕を除去した痕跡」が見受けられました>


上の画像に示す通り、立ち上げパイプ(の遮熱カバー部分)にはブラシ掛けの痕跡があり、熱で変色したオイル付着痕も「可能な限り」除去いただいているようです。納品請求書のコメントに記載されていた通りの状況であることが確認できました。

■さらに注意深く観察
それではなぜ、まだ「オイルの焦げたような臭い」がするのでしょうか。現物確認を進めていきます。エキマニ(鋳物)本体の遮熱カバーの隙間から、ターボ立ち上げパイプ(通称)のフランジ周辺を覗き見てビックリ!

<↓EPF遮熱カバーの隙間からフランジ面を覗き見してみたところ、何と、油滴があるのを発見>


ロッカーカバーガスケットを新品に交換済みであるにも関わらず、油滴があるとは…。新たに漏れたのではなく、以前に漏れていた残存油分がパイプと遮熱カバーの間から滲み出てきたのか?

とにかくEPF(エキマニ本体)の遮熱カバーを取り外して徹底清掃だ! すぐに遮熱カバーの取り外しにかかります。


■リーク経路の推定
EPF遮熱カバー(ロア)は4箇所のM8ボルト(12mmソケット使用)を緩めることで外せます。外せますが、EPFに挿しているO2センサを取り外さないと完全には取り外すことはできません。ただし今回はEPFの遮熱カバー(ロア)は緩めるだけで清掃作業は可能なので、O2センサは外しません。

<↓左:M8固定ボルトを緩めていく  右:O2センサを取らないと遮熱カバーは完全には外せない構造>
 

<↓右バンクのEPF(エキマニ)の遮熱カバー(ロア)を緩めたところ>


これで「EPF~立ち上げパイプ」間のフランジ部分を詳細に観察することができます。

<↓EPFと立ち上げパイプの様子。A部はフランジ、B部はRHシリンダヘッドの下部後端付近>


ここで、先ほど油滴を発見したフランジ部:A部を詳細に見てみます。

<↓締結ボルトの座面近傍や、パイプ本体と巻き付け遮熱カバーの隙間に油分が残っている模様>


ではこの油分がどこから来たのか?を考察すると…。その直上にB部(RHシリンダヘッドの下部後端)が位置しているので、ここもよく観察してみます。

<↓B部をさらに寄って撮影。黄色で囲んだ部分に油分の付着痕があることが分かります>


<↓さらに近接。付着痕は、交換前の劣化ガスケットからヘッド下部後端に滲み垂れたオイル痕と推定>


恐らくこのオイル付着痕が、リーク経路(ロッカーカバーから最終的に排気系フランジに伝わる道筋)だと思われます。油分が立ち上げパイプと巻き付け遮熱カバーとの隙間に入り込んでしまっていたとすれば、そこをピンポイントで洗浄しなければ、油分の根絶は難しいのかもしれません。
(※ディーラーさんでは、作業完了後にお客様のクルマでわざわざ試運転まではしないでしょうから、残り香の発見も難しかったのでしょう。)


■排気系の徹底清掃
排気系の現状確認が取れましたので、今度は「DIYで可能な限りの」清掃を試みます。まずはEPF(鋳物のエキマニ)の遮熱カバー・ロア内側の清掃から。

<↓EPF遮熱カバー内側の清掃は、KTCの真鍮ブラシを使って、ご覧の通りキレイにできました>


次はフランジを含むターボ立ち上げパイプの清掃に移ります。フランジを清掃するには、締結ボルトが邪魔になるため、これを取り外してしまいます。

<↓フランジ周辺の清掃の障害となる締結ボルトは、思い切って外してしまいます>


取り外したボルト&ナットは油分を拭き取り、こちらもブラシ掛けしてみます。すると思った以上にキレイになりました(ねじ部分を含めて)。

<↓ブラシ掛けにより、頭部・着座面・ねじ部分とも全般的にキレイにすることができました>


次は本命の立ち上げパイプと巻き付け遮熱カバーの清掃です(巻き付け遮熱カバーはパイプ本体に溶接されて一体化されているため、分離不可)。ここは真鍮ブラシだけでなく、番手#180のペーパーやすりを使うことにします。

<↓番手が粗め(#180)のやすりを用いて、遮熱カバー表面を手で磨いでいくことにします>
 

<↓Before(DIY清掃前の状態)>


<↓After(DIY清掃後の状態)>


別の角度から撮影したショットを載せます。

<↓Before(DIY清掃前の状態)>


<↓After(DIY清掃後の状態)>


ここまでやっても、まだ不十分だと考えました。理由は「ディーラーでの修理が終わっているのに、まだ油滴があった」ことから、「隙間から染み出てくる(かもしれない)油分も除去」する必要があると考えたためです。具体的には以下の措置を加えました。

<↓「パイプと遮熱カバー」間の、フランジ側の隙間にもペーパーやすりを挿入して磨いでいく>


<↓隙間にあった「油分を含んだ細かなサビ粉」もろとも除去>


経年劣化により、排気系の表面には微細な(粉状のクラスター的な)サビが付着しており、これが含油状態になっているとすれば運転のたびごとに少しずつ染み出る可能性もあると考え、除去することにした次第です。

最後に排気系部品の全体にパーツクリーナーを吹きかけて脱脂。取り外した部品たちは、締結ボルト&ナットに焼き付き防止剤を塗って再組み(復元)し、一連の作業は終了となります。


<↓排気系のボルト&ナットは、入熱による固着を防ぐため、再組時には焼き付き防止剤を塗布します>
 

■参考
ところで、ディーラーさんに交換いただいた古い(=経年劣化した)ロッカーカバーガスケットについては、廃棄されずにエクシーガの助手席足元に取り置きされていました。

フツーはディーラーさん側で処分するのでしょうけど、ユーザーが私であることから(?)、わざわざ気を利かせて現物を取り置きしてくれていたのでしょう。そのおかげで、劣化度合いを手に持って実感することができました。


<↓交換した古いガスケット。手で触れるとかなり硬化していることが分かる>


約10年・10万kmの走行履歴が加わったRHロッカーカバーガスケットは、弾力は失われ、手で触ると思いのほか硬化していました。恐らく取り外す際には部分的に切れてしまったのでしょう、破断部が2箇所ほどありました(上の画像参照)。

経年車は、部品が出る(メーカー在庫がある)うちに樹脂・ゴム部品はリフレッシュ交換した方が無難ですね…本当にしみじみ、そう感じました。


■一難去って…
さて、排気系をDIYで思いっきり清掃したあと、試運転を兼ねて買い物に出かけました。往復で8km程度、運転時間にして約30~40分ほど。帰宅してボンネットフードとフェンダーの隙間から臭いを嗅いだところ、確かに焦げ臭いようなオイル臭は改善されていました。

念のためボンネットを開けて、LEDライトで各部を観察…したところ、またもや驚かされることが…。


<↓RHシリンダヘッド天面の後端、カム角センサがある付近を点検したところ…>


<↓思わず「何じゃこりゃ~」…って。いや、カム角センサのO-リングからの滲みでしょうけど>


前回のブログ:その3(修理完了と残課題編)にて、私は次のように書いていました。

> 今後の緊急度の高い残課題、および緊急度は低いけれど
> 経緯観察が必要なものとしては、次に集約されると思っています。

> 高(1)ジャッキアップしてのターボパイプ遮熱カバーの状態確認
>   → もしも付着(変色)油分が残っていれば、その除去
> 低(2)カム角センサの台座付近からの滲み発生有無
>   → 要すればO-リングの交換(見合うサイズの確認から)
> 低(3)ターボダクトのバンドクランプ周辺の状況
>   → ブローバイガスミストの滲み発生はないか、緩みはないか

項目(1)は今回、徹底実施して効果ありを確認。…してからほとんど時間を経ず、項目(2)の確認ができてしまうとは…(悲)。いや、ここは前向きに「大事に至る前に、あらかじめ予想した通りのリスクを刈り取ることができた」と考えることにしよう、うん。

まだ続く。…のか?(苦笑)

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2022-06-02(Thu.) : 更新
[エクシーガtS] エンジン右バンクからのオイル漏れ・その5_最終話(最後もDIY編) をアップロードしました。
Posted at 2022/02/24 01:09:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | 【エクシーガtS】 | クルマ

プロフィール

「家族のPCX(スクーター)のプレートをご当地ナンバー(新デザインのゲゲゲの鬼太郎)に代えました。鬼太郎ナンバーは即日交付ですが登録番号が変わるため、保険屋さんへの変更手続きが必要。モンキーR(88cc)もレストアが済んだら代えようかな、だだし黄色ナンバーは目玉おやじデザインです。」
何シテル?   12/18 21:20
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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スバル レヴォーグ VNHCレヴォーグ STI Sport# (スバル レヴォーグ)
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