カーオーディオのイコライザーの調整方法には耳に付く音を抑えるために下げる方向の減点式の調整と、足りなく感じる所を上げる加点式の調整方法があり、昭和50年代は加点式が主流で、平成になってからはクセの強いスピーカーが出てきたので、加点式の店と減点式の店が混在していました。
本当は加点と減点を適正に行い、本来の音楽に近い音が一番良い音だと自分は考えてい
サウンドピュアディオではパッシブネットワークをブロックごとに分けて自由に特性が変えられるピュアコン方式を考案していて、イコライザー調整の前にある程度音が整っているので、イコライジングはあまり動かさなくていい様にしてあります。
ただしとんでもない数のユニットやパーツがある割に、1台の車に1セットしか取り付けず、一見物凄く効率の悪い方法に見えます。
基本はブラックボックス2つに外付けのコイル2個で、オプションを継ぎ足せば最高10ピース構成までバージョンアップ出来ます。
あれこれ組み合わせを替えて行くと、良い音に感じる組み合わせが5種類か7種類出て来て、なぜ奇数かというとその中心が一番良い音というか、本来の音に近く、最初にピークのポイントを見つけるのは至難の技です。
自分がピュアコン方式を考案する少し前に発明王・エジソンの事が書いてある書籍を読んで、その中にある新聞記者がエジソンに「電球のフィラメントの研究で多くの失敗をされて落胆されませんでしたか?」という質問に対して、「私は一度も失敗をした事はありませんよ。これまでの実験の中で多くのフィラメントに適さない材質を発展したからこそ、最もフィラメントに適する材質を見つける事が出来たのです。」と答えたと書かれていました。
その部分を読んだ時に、「これだ!」と自分は思いました。
それまではネットワークの巻きの大きいコイルをじわじわほどいて行って、「そろそろここが一番良いところだろう。」と手加減をしながら調整をして行って、今考えたらそれが一番良いポイントかどうかは分からないというか、おそらくピークではないがそこそこ良い値に合わせていたと思います。
そこをあらかじめ多くの巻き数のコイルを用意しておいて、これが合うを探すには多くの「これは合わない。」を証明する事によって本当に良い値にたどり着けるという、自分で『エジソン方式』と名付けた現在の方法になっています。
ただ年々車が変わって来ていて、これまで必要なかった小さい巻きのコイルや,これまで必要なかった大きな巻きのコイルが必要になって来て、棚のストックは増えて来ています。
ブラックボックスも車両アンプの特性に合わせてどんどん増えて来ていて、ピュアコンを開発した当時の『エジソン方式』という基本の考えが再び頭の中をよぎる様になりました。
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カーオーディオについて | 日記
Posted at
2017/10/10 21:47:53