美祢市に桜山という標高400メートル以上の頂上に電波塔がある山があります。
テレビが5波とFMラジオが民放とNHKと、他に通信網など色々な電波が出ています。
電波塔の少し下にある展望台からは、美祢市伊佐の石灰石の採石場と石灰石の加工工場が見えて、自分が高校を卒業して半年ほど働いていた所で、セメントコーティングの原点になっている場所です。
展望台からもう少し下に車が停められる場所があって、以前何回か趣味の無線の電波を出した事があります。
ただここは夕方になって暗くなると人気が無くて怖いので、昼間以外は行きたくはない所です。
昨年の9月からは毎週の土曜日の夜に山陽小野田市の竜王山の駐車場から仲間と351メガのデジタル簡易無線の電波を出していて、免許不要の5ワットの無線機でどこまで届くかという実験を行なっています。
ただ先週の土曜日はメンバーのほとんどが仕事で土曜日の夜が塞がっていて、自分一人で設営して電波を出す事になりました。
一人なので誰に気兼ねをする事が無いので、いつもの竜王山をやめて美祢市の桜山に行ってみてはどうだろうと、標高100メートルの竜王山の4倍の400メートルの、南原寺の駐車場から電波を出す事にしました。
しかし夜行ったら明かりひとつないこの状態です。
めっちゃ怖いです。
後ろの方をストロボ撮影して電柱が少し見えるぐらいで、場所を変えようと思っても実験の開始時間まで余裕が無いので、ここでアンテナを設営する事にしました。
4・5メートル高の伸縮ポールと、1・2メートルのGPアンテナと、5DーFBのケーブル6メートルをハッチから出して組み立て設営しました。
もし猪が出たらアンテナは捨てて逃げるつもりでした。
無線の運用開始時間になって、あまりに暗くて怖いので、テレビを付けっぱなしにして、最初にハンディータイプの無線機を使って、後半はトランシーバーが熱で熱くなったので車載タイプのディスプレイがセパレートの物を使用しました。
しかし運用を初めて山口県の東方向への電波の飛びが地形の関係で悪く、光市や周南市に全く電波が届かないのが分かりました。
逆に九州方向には電波がよく飛んで、毎週自分達の実験に合わせて長崎県雲仙市の吹越トンネルの駐車場に行ってこちらの電波を受けておられる方が、いつもの4倍の電解強度で届いているという事でした。
いつもの100メートルの標高から400メートルの標高になったから電解強度が4倍になったのか、吹越トンネルの手前を走っていて車載アンテナでも電波が届いたからいつもよりはかなり強いと言われていて、毎週の竜王山から場所を変えたメリットはありました。
ただ山口県東部の方は毎週竜王山の電波がアンテナの条件を毎週変えてどんな違いがあるのだろうと、楽しみに待っておられたのを無駄にしてしまいました。
こんな実験をして何の役に立つのだろうかと思われる方もあるかも知れませんが、大規模な災害が起こって通信手段が絶たれた時に、この設備ならどこまで届かせる事が出来るを、日頃の実験を通じて準備しておいて、いざという時に役立てるためです。
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ドライブ | 日記
Posted at
2022/03/15 21:30:39