今日ご紹介する1台は先日の宇部店の作業からトヨタのプリウスです。
トヨタ純正のマルチAVステーションのナビが付いて入庫となり、JBLツイーターとピュアコンをプラスするベーシックパッケージの取り付けを行いました。
ドアには縦に楕円のスピーカーと・・
ダッシュには5・5センチサイズの中高音を鳴らすスコーカーが付いています。
入庫した時に純正状態の音を聴いたのですが、オートラウドネスとコンプレッションを入れないとかったるくてとても聴けるものではありませんでした。
正直なところ本当にここからスピーカーを換えずに音が良くなるのか?販売している自分が不安になる様な音の悪さでした。
ベーシックパッケージの取り付はまずインパネを下の方から分解して行って・・
ナビを一度完全に引き抜いて真裏から音信号を取り出します。
取り出した音信号はグローブボックス下のピュアコンに送って、ここで各スピーカーに送る周波数帯域を決めて、インピーダンス特性も整えて綺麗な音の鳴りにします。
30系プリウス専用のチューンですが、30系プリウスでも製造時期で純正スコーカーが違っていて、初期型と初期型から付属のハイパスフィルターを変えたもの、それからフレームが変わったものの合計3種類があり、全てに対して微妙にチューンが変えてあります。
5・5センチスコーカーが外してありますが、付属のハイパスフィルターを撤去してダイレクト化して、ピュアコンのパーツで周波数幅を決めて中音専用として使用します。
また横には高音域域用のツイーターに送るスピーカーケーブルがひいて来てあります。
組み立てれば純正スコーカーの前にスタンドで角度を付けてツイーターが付いていて、純正位置ではグリルにひかかったりガラスに反射したりしていたデリケートな高音域がストレスなく聴く事が出来ます。
全ての組み立てが終ったらイコライザー調整を行って出庫の準備ですが、トヨタ純正のマルチAVステーションと名が付いた物は種類が多く、音のクセや調整機能も違うので全てのクセをつかんで別々に調整パターンを決めています。
仕上り後にお客様に音を聴いて頂いたのですが、「オートラウドネスとコンプレッションを切っているのに前よりも音が浮き出ている!」と驚かれていました。
今回は防振無の本当にベーシックパッツケージだけの音質アップで、JBLツイーターとピュアコン以外は入庫前と全く変わっていません。
ピュアコンにより各スピーカーの音域分けをきちんと行う事で同じ音域が重なる部分が減って、例えばノイズキャンセリングヘッドホンが同じ周波数を逆相にしてぶつけるとノイズは減るみたいな原理で、微妙に方向が違う向きで同じ周波数が重なるから音が薄くくなり、音の交通整理をして低音はここからここまで、中音はここからここまで・・ という様にピュアコンできっちり分ける事で音のクオリティーの向上と音圧の向上のダブルのメリットでコンプレッションなどを使わなくても音が前に出て来るのです。
「防振すればもっと良くなるんですよね。」とお客様から聞かれましたが、「外に逃げているエネルギーが中にギュッと入って来るからもっと良くなります。」と答えました。
シンプルなシステムの取り付けでしたが、「ピュアコンによる音の交通整理でこんなに音が良くなるんだ!」という事を体感した作業でした。
Posted at 2014/10/18 10:47:29 |
トラックバック(0) |
カーオーディオについて | イベント・キャンペーン