今日ご紹介する1台は昨日の宇部店の作業からトヨタのハイエースです。
カロッツェリアのサイバーナビを装着した状態で入庫となって、ベーシックパッケージの取り付けをして頂いていました。
ダッシュにJBLの25ミリサイズの外ドームツイーターをピュアディオ製スタンドを使って角度を付けて取り付けて、見えない所に仕込んだピュアコンで音をコントロールして純正ドアスピーカーを使いながらも良い音を表現しています。
この周りが黄色いハイエース用の純正16センチスピーカーは出過ぎるぐらい低音が出ています。
裏のマグネットはこんなに小さいので、よく量販店で『純正はこんなにマグネットが小さくて低音が出ないからトレードインスピーカーに替えましょう!』みたいな展示がありますが、実際には純正の方が低音が出ていて、わざわざ純正側に細工をして低音が出ない様にしてある物をよく見かけます。
ポルシェやマツダのBOSEサウンドの20センチ以上のウーファーもマグネットが小さく、フェライトと別な構造のマグネットの大きさを直接比較しても実際の低音の量の差とイコールにはなりません。
実際にハイエースのベーシックパッケージでは出過ぎている低音をやや抑えて、それでユニットの音のキレをアップする様にしてバランスを取っています。
そんなハイエースのベーシックパッケージを数か月使われていて、今回は2度目の入庫でアウターバッフルの製作とドア内のフル防振化とドアスピーカーの交換の3アイテムのシステムアップを一気に行われました。
純正スピーカーの位置にスラントではなく足が当たらない様にと平面でバッフルを製作して、JBLの16・5センチミッドバスのP660を取り付けました。
サウンドピュアディオでは一般的なツイーターとミッドのセット売りではなくて、最初にツイーターを購入して後でミッドだけ単品で買えるので、予算の関係で中途半端なセット物を買って後で買い替えないといけないという無駄がありません。
昭和の時代はユニットの単品売りが当たり前でしたが、どうしても余りが出てしまいメーカーの収益性が下がるので平成になってからはどんどん単品売りが無くなって、2000年を超えた時にはレギュラーな価格帯ではセット売りが当たり前になっていました。
しかし自分は33年この業界で働いていて、仕事を始めた時のユニット単品売りが体に染み込んでいるので、自社の独自の仕入れと在庫の仕方で分割販売を続けています。
今回は純正のドアスピーカーを交換しているのでグローブボックス下のピュアコンのコイルをP660のアウターで下の方で取り付けた状態に合わせた値の物に交換しました。
ユニットの位置が下の方だとミッドからの中高音が聞こえにくくなるのでコイルの巻数を減らして、その分中高音を伸ばしてツイーターとのバランスを取っています。
P660のセット物の付属ネットワークのコイルが大きい方で、実際に音を聴きながら巻の少ない方へ減らして小さい方でマッチングが取れたので、付属のコイルを使ったら完全なドンシャリ的な音になります。
この巻き数は店頭ディスプレイで目の前で聴けばいい音になりますが、ドアに装着したスピーカーだとあまりにかけ離れていて、そのためサウンドピュアディオではもう20年ぐらいノーマルネットワークを使った事がありません。
ツイーターとミッドのバランスが取れたらイコライザーで各周波数のレベル調整を行います。
サイバーナビにはタイムアライメントの機能が付いていますが、これが音色が変わって聴こえてしまうので使いません。
最近インターネットの書き込みでも徐々にタイムアライメントを使うと実際の音と違うという書き込みが増えて来ているみたいですね。
ハイエースのお客様はあるアーティストさんのファンで、ライブDVDが中に入っていました。
ボーカルや楽器の音色はそのままに、スタジオの音というよりはややコンサートホールのPAに寄せたセッティングを行って、フロントドアでの低音の再生ながら量感と臨場感のあるセッティングに仕上りました。
Posted at 2015/09/12 09:30:54 |
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