今日の宇部店の作業は青い車が2台でした。
奥側は縦に1台しか入りませんが手前は前と後ろから1台づつ入れて2台入ります。
これからバックでCXー3を入庫します。
CXー3はボーズサウンド車で、近くのショップではボーズ車は扱えないという事で、わざわざ鳥取県から起こし頂きました。
システム内容のご紹介は後日ご紹介しますが、今日は地元で出来ない理由をご説明致します。
まず車両に多チャンネルアンプが付いていて、それぞれのスピーカーに周波数幅を決めた出力が出ているために市販のスピーカーを取り付けてもバランスが合わない様態です。
他にはスピーカーにはインピーダンスという抵抗値があって、通常のショップで扱っているスピーカーは4Ωで設計されていて、マツダのボーズ仕様は2Ω動作のために市販のスピーカーと交換するとバランスが取れなくなるという2つの理由で取り付けを断れれるのです。
今日はCXー3のボーズ仕様のスピーカーのインピーダンスとはどういうものか、実際の測定値をお見せします。
フロントドア用のウーファーで200ヘルツの低い周波数では2・25Ωの普通に2Ω動作です。
次に中音域のやや下の500ヘルツでは2・51Ωですから少し上昇してきています。
更に500ヘルツの倍の1キロヘルツでは3・38Ωでもっと上昇気味です。
その次に2キロヘルツにすると4・32Ωとなり、この辺りの周波数だけを測定すると、「4Ωのスピーカーに交換しても大丈夫。」と勘違いするショップもあります。
最後に4キロヘルツを測定したら6・07Ωで2Ωの3倍になりますから、この辺りの周波数は電流が流れにくくなり、かなり再生音が弱くなっています。
この様にインピーダンスは再生周波数により大きく変わって、メーカーが表示しているインピーダンスは特定の周波数だったり、使用する周波数の平均値だったりします。
よくネットワークの作り方の数式がネット上に書いてありますが、これだけ周波数によってインピーダンスが変わると計算だけではどうにもならず、多くのパーツをあれこれと交換して、最終的に聴感上で生音に近いポイントを探して、そのピッタリマッチングした値を同じ車種が入庫した時に使うので、サウンドピュアディオでは2台目以降のお車ではスピーディーに作業が出来て、なおかつツボを押さえた良い音が再生出来るのです。
追伸
交換するのはコイルだけと思われがちですが、インピーダンスが特殊な車ではブラックボックスが専用の物が必要になり、周波数の幅も車種でまちまちですから、かなりの種類を用意してます。
Posted at 2016/08/24 20:56:40 |
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