今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の完成車から、トヨタの新型スープラです。
専用のディスプレイオーディオ付きのお車で、フロント2WAYプラスリアにサブウーファー2個のJBLサウンドのプレミアムオーディオ車です。
JBLにはかなり詳しいお客様で、ホームオーディオのJBLと比べるとかなり聴き劣りするという事で作業にお預かりしました。
まずはリアのラゲッジ周りを分解して、車両のパワーアンプを探しました。
ウーファーの音が軽すぎて、ポコポコ鳴る感じがするので、インピーダンス補正回路を入れて、音に重みを持たせました。
ドア上部のJBLツイーターは音に伸びが無いので、ダッシュにピュアディオブランドのATX-25ツイーターを取り付けて、ATX-25単体のツイーターとJBLとWで鳴らす方式の2通りを試してみました。
結論としてはダッシュにサイズの大きいATXー30Jを取り付けて、スコーカーとでフロント2WAYで鳴らすのが一番組み合わせが良い事が分かり、この状態でピュアコンの値を探りました。
6ピース構成でATX-25か4ピース構成でATX-30Jかで予算はほぼ同じでしたが、聴感上で後者の方がバランスが良く、白いボビンにピンクのラベルの一から手作業で巻き上げたコイルに、ブラックボックスは今回新型スープラのJBL仕様車用に新設計で作った値の物を使っています。
新型スープラが初めての入庫で、更にJBLのプレミアム仕様とあって、開発に時間がかかったために1週間近くお預かりしていました。
最初の頃はかなりあれこれとイコライザーを動かしていましたが、音が整って来るにしたがってフラットに近くなって、最終的には低音部分のみを下げて、後はフラットで完成させました。
ウーファーはインピーダンスを上昇させて音に重みを付けたのですが、それでもレベルが強くて、ノーマルでは本当にポコポコ量だけ出ている感じが、かなり音が締まって聴こえて、高音域が負けていたところからトータルでのバランスが良くなりました。
お客様が完成車を聴かれて、ライブ音源の拍手の音が目の前で聴こえる様になったそうで、自分が聴いた感じでももうノーマルには戻れないぐらいの音の差が出ています。
ドアのスコーカーを変えればもっと中音域が良くなりそうですが、ここは銘柄は慎重に選ばないといけなくて、将来的な目標として提案させて頂きました。
自動車業界もこれだけプレミアムサウンドが普及するとアフターマーケットで対応出来る商品が無くなって来て、サウンドピュアディオでも毎回時間をかけて対応出来るピュアコンの開発を続けていかないといけません。
2001年にベーシックの第一弾を発売した時は、ZSPをお使いのハイエンドユーザーの方から「サウンドピュアディオはZSPの様な高級品だけを販売して、ベーシックの様な安い商品を販売しないで欲しい!」というお叱りを受けていましたが、10年・20年後の自動車メーカーのプレミアムサウンド車の大量の普及を予測しての発売をさせて頂いた事が、今となっては正解だった事がお分かり頂けたと思います。
Posted at 2022/04/16 11:24:01 |
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