今日は、岐阜県美濃市にある長良川発電所と同発電所の取水路にある煉瓦水路橋を見に行ってきました。
こちらが中部電力長良川発電所。明治43年竣工ですが、現在も稼働中の発電所ですので、敷地内への立ち入りはできません。
正門になります。
門には中部電力の旧社章があしらわれています。
門の横の煉瓦塀には、登録有形文化財と近代化産業遺産のプレートが取り付けられています。
あらためて発電所の本館。煉瓦の色が鮮やかに見えますが、これは塗料で煉瓦の色と白線が塗り直されているからです。
本館横の余水路に沿って登っていくと何の変哲もないコンクリート橋が架かっています。
こちらは、中部地方では最初期の鉄筋コンクリート橋ということで、余水路横断橋という名称で登録有形文化財に指定されています。
橋のさらに奥には、発電所へとつながる水圧鉄管に水を落とすための上部貯水池があります。
実際に歩いてみたところ、発電所本館から上部貯水池まで楽に登ってこれました。貯水池から発電所までの落差は26mとあんまりなく、落差よりも長良川の豊富な水量を活かした発電所なんでしょうね。
取水路には結構な勢いで水が滔々と流れています。
さて、徒歩で移動して、次は日谷水路橋へと向かいます。
やって来ました、日谷水路橋です。遠望だと草木に埋もれてしまい、全景を見ることはできません。
ここは取水路の欄干に登録有形文化財のプレートが取り付けてあります。
5連のアーチ橋ですが、一番上流側のアーチは土砂に埋もれてしまい、実際には4連分のアーチしか確認できません。
アーチの継ぎ目。
橋脚にも小さなアーチがあしらわれています。
河原から見上げると結構な高さです。
一番下流側のアーチ。
上流側を見てみます。
滑らかな曲線を描いて煉瓦が積まれています。
アーチの中に千歯こきですかね?捨てられていました。リヤカーも転がっていました。
日谷川の上流側からの眺め。
日谷水路橋はこれくらいにして、次の水路橋を見に取水路の上流へと向かいます。
こちらは、湯之洞谷水路橋と言います。日谷水路橋から歩いてきました。
日谷水路橋は畑の畦道を通ってこないと近づけませんが、ここの水路橋は、下を道路が通っていますので、容易に見ることができます。
登録有形文化財のプレートです。
水路橋脇の斜面にある小道を登っていくと、取水路を覗くことができます。
水路橋の外観は煉瓦で覆われていますが、内部はコンクリート造りだそうです。
水路橋の上流側には水路トンネル「第三号隧道」の吐口。
もちろん柵が付いていますが、もし落ちたらあっという間に流されていってしまいますね…。
ふたたび歩いて、発電所本館前へと戻ってきました。
本館の壁面には、取り壊されてしまった建屋の跡がくっきりと残っています。
もう一つの門と煉瓦塀。
よく見たら、煉瓦塀はフランス積みですね。
最後に、現在稼働中の発電施設へとつながる水圧鉄管と本館です。
なかなか日射しがきつくて汗だくになってしまいましたが、発電所本館から湯之洞谷水路橋まで徒歩で回れる範囲にあるので、割と気軽に見物できると思います。
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Posted at
2018/06/10 02:21:11