2018年11月23日金曜日、福島市へのお出かけの途中、群馬県安中市内の碓氷峠付近に残る旧信越本線の廃線跡に立ち寄りました。
晩秋に来たのは初めてですが、やはりこの時期は廃線歩きには良いですね。視界良好、障害物となる薮も薄くなります。
碓氷第十三橋梁。五連アーチ橋で、かつては国道18号がアーチ内をくぐっていました。
碓氷第十八隧道と第10トンネル。
碓氷第十八隧道は、線路改良により造られたお隣の第10トンネルのために封鎖されました。コンクリートの壁面にある刻印によると1965年(昭和40年)8月に封鎖されたようです。
第10トンネルから第9トンネルを望む。
第9トンネル。軽井沢側の坑門です。
一旦、車へと戻ってきました。次に車の先に見えている碓氷第十七隧道へと向かいます。
碓氷第十七隧道。碓氷第十三橋梁から碓氷第十六隧道までの区間は、アプト式が廃止となった際に第9トンネルへの路線付け替えにより廃止されました。
急勾配とトンネルが連続する碓氷峠の区間は、輸送力向上とSLによる煤煙被害の解消のために早くも1912年(明治45年)には電化されていますが、トンネル内には明治時代のSLの煤が多く付着したままになっています。
管理されなくなってから長年経過しているため、各所で塗布したコンクリートや煉瓦が剥離・脱落しています。
わざわざ退避坑を新設したようです。
煉瓦壁面に穴を穿ってあります。調査用ですかね?
この辺りの天井は塗られたコンクリートがまだきれいに残っています。
坑口の先に碓氷第十六隧道が見えています。
碓氷第十七隧道の横川側坑門です。
碓氷第十四カルバート。
碓氷第十六隧道の軽井沢側坑門です。
こちらの坑内も煤で灰色です。
部分的にコンクリートを巻いて補強しています。
こちらのトンネルは、退避坑の壁面が岩盤剥き出しになっています。
奥にうっすらと閉塞地点が見えてきました。
閉塞地点です。第9トンネルの横川側坑口に接近しているため封鎖されたようです。
トンネルから出てきた頃には辺りは夕闇が迫ってましたが、トンネル内は真っ暗なのであまり関係はないですね。そのまま碓氷第十七隧道を抜けて車へと戻りました。
さあ、この後はまだ福島市まで移動しなければいけませんが、翌朝明るくなった時に現地に着けばいいので、のんびりと向かいます。
※この碓氷第十三橋梁、碓氷第十七隧道、碓氷第十六隧道は、横川駅から旧熊ノ平駅までの鉄道遺構群と違い、長らく再整備もされずに放置されてますが、たまたま今年8月に国の重要文化財に指定されていたことを知りました(第十六隧道は現存する出入口部分のみの附(つけたり)指定ですが。)。
それならば案内板くらいは立ててもいいんじゃないかなぁと思いますが、どうなんでしょうかね。
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信越本線 鉄道・廃線跡 | 日記
Posted at
2018/11/25 18:20:50