本日は、岐阜県恵那市上矢作町の国道418号達原トンネルの旧道区間にあたる廃道を歩いてきました。
三遠南信道天龍峡ICから国道151号、県道1号をブラブラとドライブし、「ついでに寄ってみるかな。」という感じでやって来たので、この時点で時刻は15時です。
達原トンネルの平谷側からかつての旧道区間に進入。といっても旧道そのものではない道があるだけなので、現国道と同じ高さの所を適当に歩いていきます。
川側にガードレールが残る平場が見えたので、そちらへと移動。
廃道となった旧道に取り付きました。自分がやってきた方向を眺めています。
道路がきれいに切り取られています。
路肩に迂回案内の立て看板が残っていました。
カーブミラーも何とか健在。
しかし、この先はすぐに道が消失してしまっています。
なぜ道路が崩落してしまったのかというと、平成12年のいわゆる「東海豪雨」によるものだそうです。
さて、この辺り、さらに山側を見てみると石垣積みの平場が続いています。
雰囲気からして、植林のために築かれた平場ではなく、多分旧旧道のようです。ただ、前後がはっきりしないので、確証はありません。
落石注意の標識が落ち葉に埋もれていました。
取りあえず、行ける所までは行ってみようということで、河原へと下りてきました。垂れ下がったり、引きちぎられたガードレール。電柱も転がっています。
ガードレールの支柱でしょうか。すっかり錆色になっています。
見上げると崩落した斜面。崩落した土砂や岩石が道路を押し流してしまったのでしょう。
流れの先には滑り落ちたコンクリート擁壁が見えています。
この景色を見ていても特に違和感はありませんが、
右側の平らなものも押し流されてきたコンクリート擁壁。
先ほど見えていたコンクリート擁壁にたどり着きました。
束になってしまった落石防止ネット。
擁壁の上に登ってみます。
かつて路肩だった部分。穴はガードレールの差込口でしょう。
最初の擁壁を乗り越えて振り返ります。見たことのない造形です。
この先は水深が深く、河原を進むのは無理。擁壁の上を歩いていけば進めるかもしれませんが、木が密生している様子を見て、これ以上進むのは諦めました。
引き返してきて、滑り落ちてきた擁壁を見上げます。噛み合わせ部分で割れたということなのでしょうか。
川の水に洗われてすっかり丸くなっています。鉄筋がなければパッと見、岩にしか見えません。
トンネル前まで引き返してきました。
次は、上矢作側から歩いていってみます。
こちらは目立った損壊も無く、平穏な感じです。
崩れてしまっていますが、車止めが現れました。
そのすぐ先で路肩が崩落してしまっています。
カーブミラーが取り残されていました。
間もなくこちら側も道路が消失してしまいました。
手前側は道路が完全に崩落してしまっています。その先はふたたび道路が残っているようですが、もう時刻は16時半。ここで打ち止めとしました。
河原を見ると崩落したコンクリート擁壁がたくさん転がっています。
この区間は長期間にわたり通行止めとなりましたが、この状況では川沿いに道路を再建することは素人目でも困難とわかります。
交通量が少ない山間の国道とはいえ、安全で保守も容易なトンネルとして再開通させたのは当然なのかもしれませんね。
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ドライブ・道路・廃道 | 日記
Posted at
2019/01/19 23:57:45