2019年3月9日土曜日、新城市四谷と北設楽郡設楽町神田の境にある街道の峠、仏坂峠を歩いていきました。
(1)からの続きとなります。
仏坂峠で一番の難所と言われる、不動滝・釜滝の上に来ました。
深い谷沿いに造られた細い岩場の道のため、ここから滝つぼに牛馬が転落することが度々あったそうです。
その供養のためか、ここには南無阿弥陀仏碑や馬頭観音碑があります。南無阿弥陀仏碑は、この峠道の石仏・石碑の中で最も古く、享保三年(1718年)の銘があるそうです。
不動滝の滝口です。水は流れていませんが、岩場に砕けた石が散らばり、油断して足を滑らせれば滝下へと真っ逆さまです。
その滝口の真横にも石仏。
石仏を通り過ぎるとここにも石畳があります。
滝口にそびえる大欅と大楓の古木。
釜滝の上のガレ場を越えます。
二十四番目の観音像。
無事に難所を越えました。
ここも二十四番目の観音像。案内板だと本来の石仏は行方不明となっていますので、設置後に見つかったのでしょう。
二十五番目の観音像。
まだまだ深い山中を進みます。
足元に石仏がある巨石。
巨石には馬頭観世音の銘が彫られています。馬が活躍した峠道だけあって、馬頭観音が本当に多いですね。
足元の石仏。
二十七番目の観音像。
堀割りを抜けます。
堀割りの真ん中には二十八番目の観音像。
二十九番目の観音像。
ようやく仏坂トンネル前から上がってくる東海自然歩道と合流です。仏坂峠まであと少し。
ここに三十番目の観音像。
宇連山や鞍掛山への登山ルートの一部でもあるので、今までの道よりは使われている感じがします。
峠直下の倒木。もう何年もこのままですね。倒木の下をくぐっていきます。ここで今回唯一、人とすれ違いました。
三十二番目の観音像。倒木をくぐったすぐ先にあります。
ようやく仏坂峠に到着しました。案内板によると出発地点から峠まで2km弱の行程ですが、2時間かかりました。
峠にもいろいろな石仏や石碑が置かれています。三十三番目の観音像と思しきものもありましたが、個別写真を撮り忘れました。
峠の先、設楽町神田側はふたたび道が荒れています。
この先は仏坂トンネルの神田側坑口の真上で道跡が無くなってしまいますが、そこまで進むことにします。
峠から少し下ったところに石仏があります。神田側は西国三十三カ所霊場を模した石仏が設置されているそうです。
道らしい跡を追っていきます。
さらに下った先、巨石が斜面に点在する場所に石仏を見つけました。欠けた部分が転がっていないか探してみましたがわかりませんでした。
U字型に掘れた道筋が古い街道であることを感じさせます。
仏坂トンネルの真上に出ました。
この先に続く県道32号沿いも丹念に探していけば、石仏や街道の遺構もあるかもしれませんが、今回はここで終点とします。
ふたたび仏坂峠の真下まで戻ってきました。
撮り漏らしていた峠の石仏。
峠からの帰り道は約1時間ほどで出発地まで戻ることができました。
今回は急坂の連続する古道の峠道であることと、高巻きでの迂回などけっこう緊張を強いられる場面もあったりして、帰宅してから疲れがどっと出てしまい、眠気と足腰膝の痛みがきつかったです。あとは花粉症が(笑)。行きはまだ良かったですが、帰り道は涙目と鼻水で何の苦業?というありさまでした。行きたくて行っているのだから自業自得なんですけどね(笑)。
最後に、行きに撮り漏らしていた石仏を。
十一番目の観音像。
十番目の観音像。
九番目の観音像。
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旧海老街道 | 日記
Posted at
2019/03/10 18:18:16