2023年8月20日日曜日、豊川水系宇連川のダム、宇連ダムまでドライブに出かけてきました。この前日に宇連集落跡から海老峠までの峠道を探索したところですが、その道中、ダム湖内がそこそこ干上がっていたのを見かけ、変わった景色を見せられると思い、母と弟を誘って出かけてきた次第です。
まずやって来たのは宇連ダムの堰堤。
場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。
宇連ダムの銘板。宇連ダムではなく、「宇連堰堤」とあります。昭和33年(1958年)12月1日竣工とあるので、間もなく築65年になります。
こちらの銘板は、豊川用水通水50周年記念に取り付けられたもののようです。「豊川用水の水を飲む時は、水源地の事に思いを巡らそう。」というような意味ですかね。
ダム湖である鳳来湖の様子。この日の貯水率をチェックはしていませんが、湖面はけっこう低くなっているように感じます。
ダム堰堤上の建屋に取り付けられている銘板。
ダム管理事務所の対岸側からの眺めです。
さて、ダム湖の最奥付近となる新城市と設楽町の境界まで移動してきました。この辺りからダム湖内へと下りていくことができます。母と弟は初めてですが、私自身は2019年6月30日に訪れています。
場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。
この屏風状の巨岩は、この辺り一帯に広がる凝灰岩を突き破って噴き出してきた溶岩が冷え固まってできた安山岩だそうです。宇連ダムのダム湖内には、このような安山岩の岩脈が12本あるそうで、これは第10岩脈になります。
こちらは、第10岩脈のすぐ上流側にある「穴滝」。ご覧のとおり、岩盤に屈曲して穿たれた深い溝へと落ちる滝で、全体像を見るのが容易ではありません。宇連ダムができるまでは、名瀑として知られていたそうですが、現在はダム湖の渇水時でないと見ることができません。
第10岩脈の下流側左岸には、現在の愛知県道424号の旧道に当たる道跡がダム堰堤方面へと残っています。この道跡を歩いていきます。
夏の厳しい陽射しのおかげで、歩いている最中は汗が噴き出して止まりませんでした(笑)。
遺構の一つである暗渠が見えてきました。
私が前回見に来てから3年経っていますが、暗渠の中に土砂の詰まりは無く、きれいに抜けたままになっています。
母は暑さにギブアップして、先に引き返してしまいました。弟と二人、もう少し先へと進んでいきます。
二つ目の暗渠が見えました。
一つ目のものよりも小振りなサイズですが、かろうじて姿を残しています。
この先は道跡が欠落していて先に進めないので、私たちも引き返すことにしました。
満水時には水に浸かってしまう場所なので、こんな時にしか歩いたり眺めたりすることはできませんが、ダムに沈む前の昔の風景をちょっと窺うことができる興味深い場所です。
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ドライブ・道路・廃道 | 日記
Posted at
2023/09/29 23:56:07