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小林あにのブログ一覧

2025年07月27日 イイね!

旧中央本線「大日影トンネル遊歩道」を散策しました

2025年5月31日土曜日、山梨県甲州市勝沼町にある旧中央本線のトンネル「大日影トンネル遊歩道」へ行ってきました。

このトンネル遊歩道の存在は以前から知っていましたが、「老朽化によりいったん閉鎖します。」ということとなり、すっかり忘れてしまっていました。

そして、とあるみん友さんの更新ブログを読んだ時、このトンネル遊歩道を訪れたことが書かれていたことで公開が再開されたことを知り、さっそく出かけてきたわけです。

訪問当日の山梨県の天気予報は雨でしたが、「まあトンネルの中を歩くだけだから別にいいか。」とやって来ましたが、まあまあ強い雨だったので、駐車場から現地まで移動するのに少々参りました。

中央本線勝沼ぶどう郷駅の東側にある駐車場に車を停め、トンネルへと向かいます。その途中、中央本線のガードをくぐります。


場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

コンクリート造のボックスカルバートの奥に、煉瓦アーチのガードが隠れています。






ガード内は煉瓦アーチが2つに分けて造られています。


反対側へと出てきました。こちら側は縦長の印象的なアーチとなります。




「菱山道路隧道」との説明板が設置されています。説明板によると、まず1903年(明治36年)の中央本線開通に伴って坂の上部側の煉瓦アーチが設置され、続いて1913年(大正2年)の勝沼駅開業に合わせて坂の下部側の煉瓦アーチが設置されました。


旧勝沼駅のホームへとやって来ました。先ほどの菱山道路隧道の真上になります。勝沼駅は開業当時はスイッチバック駅でした。1968年(昭和43年)の複線化に伴ってホームは本線上へと移動し、スイッチバックは廃止されました。




ホーム上に設置されている駅名板。


勝沼ぶどう郷駅の駅舎前を通り過ぎた先に展示されているEF64形電気機関車。中央本線で活躍した電気機関車ですね。中央本線の内、いわゆる「中央東線」ではEH200形電気機関車に主役の座を譲ってしまいました。


勝沼ぶどう郷駅の東京方にある「大久保沢河川隧道」。煉瓦造・石造の暗渠を悉皆調査している方によると「大久保沢橋梁」です。




ようやく今回の本命である旧中央本線「大日影トンネル遊歩道」へとやって来ました。左側のトンネルは現行の新大日影第二トンネルです。


説明板によると、大日影トンネルは1903年(明治36年)の開通。1997年(平成7年)に新トンネルが開通したことにより廃止されました。




場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

ちょうどEH200形電気機関車がタンク車をけん引して通過していきます。この貨物列車は、山梨県内もしくは長野県内にある石油施設へガソリン等を輸送し終えての帰りの列車ですね。


続いて、E353系電車が通過していきます。


それではトンネル内へと入っていきます。トンネル坑門にはこのような注意板が残されていました。反対側まで約28分かかるようです。




反対側の坑口までの距離が示されています。旧大日影トンネルの延長は1367.8mあります。入口までやって来て、トンネルの長さを見て入らずに帰っていく人もいました。


レール・枕木・バラストがそのまま残されていますね。


大型の退避壕。コンクリートブロックで造られているので、後年に追加されたものでしょう。


まだまだ先は長いです。


こちらは開通当初から存在していると思われる煉瓦造りの大型退避壕。ベンチが置かれて休憩場所になっています。


途中で側壁部分が石積みに変わりました。断層部分を通過するためだそうです。




アーチ部分がコンクリートで塗り固められています。頂点部分のメッシュは老朽化対策で追加されたものでしょう。現役の煉瓦トンネルでは、まあまあ見かけます。


「110km」のキロポスト。


急勾配区間のため、壁面にはSLからの煤煙がこびり付いています。ちなみに、この区間は1931年(昭和6年)には電化されて電気機関車へと移行しています。


25‰(パーミル)か25.5‰の勾配標。パーミルは1000m進む間に上り・下りする高さを表しています。


トンネル内は風雨に晒されないので、電化から94年経っても煤はしっかりと煉瓦に残っていますね。


レールの間に湧水を排出するための排水溝が設けられています。




大型退避壕。退避壕は単調なトンネル内では良いアクセントになります。トンネル本体とは違う造形も面白味があります。


反対側の坑口まであと300m。


109.5kmのキロポスト。


こんな形状での煤の付き方は初めて見ます。こういうものを眺めるのも、いろいろなパターンがあって面白いですよ。


普通に歩き通せば「28分」のところ、1時間弱かかってようやく反対側の坑門へと到着しました。


甲府方も同様でしたが、坑門は総石積み造り。ピラスター(壁柱)を備え、アーチ環部分は「楯状迫石」と呼ばれる楯状の石で構成されていて、重厚さを醸し出しています。


場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

トンネルの先にある「深沢川河川隧道」。旧中央本線建設時に建設されたのとことですが、旧線の真下にあるわけではなく、どうしてあの位置に河川隧道が設けられているのかは不明です。




大日影トンネル遊歩道の真向かいにある「勝沼トンネルワインカーヴ」。旧深沢トンネルを再利用したワインカーヴ。




出入口付近だけ見学可能なので、入ってみました。ワイン保管用の冷蔵庫?がズラリと並んでいます。


冷蔵庫の置かれ方を見ることで、このトンネルも急勾配区間であったことがよくわかります。


ワインカーヴの出入口を振り返って。トンネル内径を狭くしてあります。外気を遮断しやすくするためですかね。


ワインカーヴから大日影トンネル遊歩道を眺めます。この時は強い雨が降り、頭上では雷鳴が轟いていました。無事に車へと戻れるのか少々心配中…。


大日影トンネル遊歩道をくぐり抜けて、勝沼ぶどう郷駅側へと戻ってきました。依然、雨は収まりません。


これにて大日影トンネル遊歩道の散策は終了。遊歩道としてきれいに整備されていましたが、過剰に手を加えられることは無く、私のような趣味の人間も煉瓦トンネルの雰囲気を楽しむことができました。


廃煉瓦トンネル探索もボチボチと再開したいところではありますが、近場の有名どころ(マニアにとってのね。)は大体巡ってしまったので、頑張って遠方へ行くか、再訪でお茶を濁すか。どうしましょうかね。
Posted at 2025/07/27 00:26:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 中央本線 鉄道・廃線跡 | 日記
2018年12月09日 イイね!

旧中央本線立場川橋梁と瀬澤隧道に立ち寄りました

12月2日日曜日、プロトタイプ忘年会からの帰り道、長野県諏訪郡富士見町に残る旧中央本線立場川橋梁と瀬澤隧道に立ち寄りました。


昨年の6月にも同じように清里のROCKからの帰り道に立ち寄っているので、訪問は2度目となります。

さっそく、私、弟と杉浦くんの3人で立場川橋梁へと続く巨大な築堤を歩いていきます。


廃線跡には架線柱や枕木が点々と残っています。


橋桁の直前になぜか動物捕獲器が。こんな場所へどんな動物が来るのでしょうか?


ということで、立場川橋梁です。1904年(明治37年)に開通し、1980年(昭和55年)に新橋梁開通により廃止されました。




レールも枕木も撤去されてますが、保線用通路が残されています。中にはこの通路を使って、対岸へと渡った方もいるようです(一応、柵と有刺鉄線で塞がれてはいます。)。

ひとしきり景色を眺めてから、今度は瀬澤隧道へと向かいます。


築堤の下に停めてきたパジェロミニがとても小さく見えます。高さ何mあるんだ、この築堤(笑)。


立場川橋梁からそんなに歩くことなく、じきに廃トンネルが見えてきます。


瀬澤隧道です。


弟も杉浦くんも写真を撮っています(笑)。


廃トンネルに来たからには当然中へと進入します(笑)。


しかし、長靴もライトも持っていないので、反対側の光が見えながらも途中で撤退しました(杉浦くんがスマホで照らしてくれてましたが、さすがに悪いので。)。

3人とも無事にトンネルから撤収。


築堤を下りて車へと戻りました。


私はそのまま橋梁の下まで行って写真撮影。


さらに車で河原へと移動して真下からも撮影。こんな高い廃橋、よくも渡るもんです。




橋梁を渡った先にも廃トンネルがあるのですが、短いんですよね(瀬澤隧道も。)。もっと長いとあらためて準備して出直そうという気もおきますが、100~200mのトンネル潜るために長野県まで来る気にはなれない。次にROCKへ行く時に、長靴とライトを持参するのが一番手間がかからないかもしれませんね(笑)。
Posted at 2018/12/09 23:42:06 | コメント(1) | トラックバック(0) | 中央本線 鉄道・廃線跡 | 日記
2018年07月16日 イイね!

中央本線旧大岨隧道と旧権現隧道

さて、7月14日土曜日は奥羽本線赤岩駅周辺の廃隧道群へ行ったわけですが、見物後は平成29年11月に開通したばかりの東北地方最長8,972mの栗子トンネル(東北中央自動車道)を通り抜けて山形県へ。

南陽市からは国道113号に入り、新潟県の道の駅関川にある温泉で疲れを癒しました。

その後、日本海東北道から北陸道へ。米山SAで日付けは7月15日日曜日に。ここでようやく晩御飯。

しばらく仮眠してから、さらに上信越道、長野道と乗り継ぎ、塩尻ICからは国道19号を通って、ここへとやって来ました。

中央本線旧大岨隧道です。今さらですが何度も来てます。こちらは日出塩駅側の坑門になります。


煉瓦はボロボロで、植物に浸食されてます。


坑内は金網で封鎖され、立ち入ることはできません。


坑内の煉瓦もボロボロです。




坑門の側面には排水用の溝が造られていました。




ここから国道19号の歩道を歩いて、贄川駅側の坑門へと向かいます。

途中にある「是より南 木曽路」の碑。


旧大岨隧道の贄川駅側の坑門です。








こちらは入ってすぐの所で崩壊してます。












次は、贄川宿の南に残る廃トンネルへと移動します。

中央本線旧権現隧道。木曽平沢駅側の坑門です。




トンネルの番号は55番。


トンネル内部の写真です。






















このトンネル、反対側の坑口は土砂を盛って封鎖されています。


ちょっとだけ外からの光が漏れてきてますね。


中央本線の廃トンネルに立ち寄ったのはオマケでしたが、今回の長距離ドライブでの走行距離は1,290km。車の走行距離はついに25万kmを突破しました。

これで多少気持ちも落ち着いたので、「当面は長距離ドライブはいいかな。」という感じです。
Posted at 2018/07/16 13:55:46 | コメント(1) | トラックバック(0) | 中央本線 鉄道・廃線跡 | 日記
2017年06月11日 イイね!

山梨県清里の「ROCK」へ行ってきました

今日は弟からの誘いで、家族4人で山梨県清里にあるレストラン「ROCK」へ行ってきました。

出発した頃は曇り空でしたが、中央道諏訪湖SAまで来た頃には晴天に。



「ROCK」に着いたのは11時頃。昨年の火災からようやく再建、グランドオープンとなったそうで、混んでるかなと思ったら、幸い待たされることもなくお店に入ることができました。

私が注文したのは「ファイヤードッグカレー」。



そもそもこの店を訪れる時はプロトタイプさんのイベントの時が多いため、たいていは飲み会利用(笑)。きちんとメニューを頼んでカレーを食べるのはずいぶんと久しぶりな気がします。

美味しくいただいてから、お土産に地ビールを購入。お店を出ようとする頃にはいつの間にか行列ができてました。



「ROCK」での昼食後はお約束のパターンで清泉寮でソフトクリーム。

まだ時間に余裕があったので、ここからはハンドルを握る人間の特権で(ほかの家族はうたた寝(笑)。)、中央道を通るたびに眺めていた長野県諏訪郡富士見町にある中央本線旧立場川橋梁へ。





橋梁のたもとは厳重に封鎖されて立ち入りできないようになっているので、フェンスの隙間から眺めるだけ。



まあ、フェンスが無かったとしても私はこんな高い場所には絶対に立ち入りませんけどね…。

さて、築堤を富士見駅方面へと進みます。



中央本線旧瀬沢隧道。





ヘッドランプを持ってきていなかったので、坑口付近のみをウロウロ。



天井はコンクリートで覆われてますが、元は煉瓦アーチですね。



今回、廃線跡はおまけなのでこれで引き上げ。

「ROCK」のカレーは食べれたし、地ビールも買えたし、母も気分転換になったようなので、いいドライブでした。
Posted at 2017/06/11 20:02:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | 中央本線 鉄道・廃線跡 | 日記
2017年03月25日 イイね!

多治見市内の巨大煉瓦暗渠へ行ってきました

2017年3月25日、今日は早朝からスタッドレスタイヤを夏タイヤに交換。しばらくのんびりしてから用事をひとつ済ませて、その後はS自動車さんでオイル交換。

午後から少し時間ができたので、タイヤの慣らしがてら、東海環状道で多治見市まで行ってきました。

行った先は毎度の線路下の煉瓦暗渠。この関係の情報のやり取りをさせてもらっている「よとと」さんが、ご自身のサイトに多治見市内で確認した背高の煉瓦暗渠の写真を掲載されていたのを見て、「こんなものがあったとは。これは近いうちに見に行かないと。」と思いつつ、先週は福島県へ行ってしまったので、ようやく今日行ってきたわけです。

しかし、まずは以前に訪れたことがある多治見市の欠築沢川橋梁へと向かいます。


「よとと」さんと一緒に東濃地方の煉瓦アーチ探索をされたM氏のサイトにこの煉瓦ガードの下の写真があったので、自分も確認してみます。






道路の真下に欠築沢川が流れているのは当然わかっていましたが、河原から煉瓦積みが立ち上がっているとは思いませんでした。考えてみれば「橋梁」ですから当たり前ですね。

さて、写真を撮って暗渠から出てきたところ、頭上で「うわっ!」という驚きの声が。こちらもびっくりして「うわっ!」と言ってしまいました(笑)。

ちょうど頭上の道路を2人組のおじいさんが歩いていて、「川の中から猪が出てきたかと思ったぞ(笑)。」と言われてしまいました。カメラを見せながら「ここの煉瓦ガードの下を見ていたんですよ。」と話をしたら、笑いながら行ってしまいました。

こんな出来事は久しぶりでしたが、気を取り直して今回の本題となる煉瓦暗渠へと向かいます。

場所は欠築沢川橋梁から東へ2~300mほど行ったところなので、そのまま県道385号を歩いていきます。

道路から場所を確認したところで速やかにガードレールを跨ぎ、土岐川の河原へと降りていきます。川沿いの木立ちの中を歩くと暗渠の前に到着です。

中央本線名称不明橋梁(多治見市東栄町5丁目)




幅はそんなにはありませんが高さは5m以上はありそうな感じです。すぐ真上が県道385号、その奥が中央本線になります。

暗渠内の川床には階段状の段差が設けられていて、見たことが無い造りになっています。写真は上流から下流に向かっています。














ちなみに上流側の坑口は普通な造りです。


下流側と比べると小さく見えますが、立ったままで歩けるだけの高さはあります。

さて、自分が見てきたケースだと線路と道路が並行している場合、煉瓦暗渠は線路部分だけという所がほとんどな気がします。この物件はこのパターンに嵌まって、間近まで来ていながら全く気が付きませんでした。

ここの県道は江戸時代の旧下街道らしく、そうであれば鉄道ができる以前から道路があったわけで、鉄道建設時に街道部分までまとめて暗渠化したと推定できそうです。
Posted at 2017/03/25 22:25:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | 中央本線 鉄道・廃線跡 | 日記

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「岩村城へ行ってきました http://cvw.jp/b/1796277/48593295/
何シテル?   08/11 11:50
「小林あに」と申します。よろしくお願いします。 休日はドライブしたり、廃道となった旧道や峠の古道を歩いてみたり(煉瓦製のトンネルや暗渠も好物ですが、最近は...
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