ロングドライブ2日目となる20日日曜日の夜は、北陸道米山SAで車中泊。3日目、21日月曜日は朝7時15分に混雑するサービスエリアを出発して、ひとまず次の大潟PAへと移動。売店のないパーキングエリアなので駐車場はガラガラ。ここで顔を洗って、昨日行動食に買いながら食べなかったミニあんぱん(5個入り)を朝食に食べながら少しのんびりします。
人心地ついたところで出発。「上信越道は渋滞が予想されます。」との表示を見て、上越ICで降りて国道18号を長野県方面へと走行します。
妙高大橋を渡った先で旧国道へとそれて車を停車。妙高大橋を見上げます。
ここから地図に載っていた小道を信越本線(北陸新幹線の開業で現在は「えちごトキめき鉄道」。)の線路へと向かって歩いていきます。しばらく歩くと線路わきの保線小屋に出て行き止まり。河原へはさらに下らないといけないので、雑木林や薮をかき分けてようやく大田切川に出ました。
太田切橋梁
土木学会の選奨土木遺産に指定されています。来歴によると明治20年の竣工とあります。
国道18号妙高大橋の位置を見ると谷の深さがよくわかります。河原から線路まで土手の高さが36mあるそうです。
アーチ高は7.8mあり、関西本線大崖川橋梁を彷彿とさせる大きさです。アーチ全体に過去の土石流によるものと思われる乾いた泥がこびりついていて白っぽく見えます。
泥がついていない箇所はたぶん本来のものであろう焦げ茶色の煉瓦が多く見て取れます。
側壁は大きな整石がフランス積みにされ、水路部分は石畳となっています。
下流側の坑門も上流側同様の意匠となっています。
すぐ後ろは大きな段差となっていて、下流側は写真に全体像を収めることはできませんでした。
再び上流側へ出て、車へと戻ります。
プジョー205T16を見かけたり、県境の関川の関所に立ち寄ったりしながら、長野県方面へと走ります。
野尻湖の手前まで来て渋滞が始まったため、野尻湖方面へと迂回します。
野尻湖の周遊道路から県道96号を通って、上信越道豊田飯山ICから高速道路に乗ります。松代PAで昼御飯を食べて、長野道塩尻ICまでを移動。ここから国道19号で木曾谷へと向かいます。
やって来ました旧鳥居隧道
「58」とペイントされてますが、東京駅から58番目のトンネルということらしいです。
いつもは日の光が届く範囲までしか入りませんが、今回はせっかくなので持ってきていたヘッドライトを頭につけて、奥へと潜ってみました。
歩くには必要十分以上の明るさでしたが、携帯で写真を撮るにはやはり光量不足。いまいちな写真しか撮れませんでした。
今回は退避坑(トンネルの壁面に凹みで設けられた退避用のスペース。)を9か所通過するくらいまで入ってみました。この廃トンネルは全長1600m超ですが、たぶん500mくらいは行ったでしょうか。
中は靄がひどかった(光が当たると水蒸気様に見えるほど。)ですが、コウモリも見かけず、目立った壁面の崩れもなくいたって快適な探索でした。反対側坑口付近で崩壊しているのはわかっているので、入口からの光が見えるうちに引き返しましたが、気分的にはもっと奥まで行ってもよかった気さえしていました。
LEDヘッドライトは今までのLED懐中電灯に比べて全体を明るく照らしてくれるので、恐怖感が薄れていたのかもしれません。
坑口に戻ってきました。
もう何度も来て、何度も同じような写真を撮っている場所ですが、これからも何度も来ますね、きっと。もうある意味「憩いの場」になってますし。もうちょっと近ければなぁ。
さて、廃トンネルの前から旧国道によじ登り、頭にヘッドライト、足に長靴のまま歩いていたら、ちょうど二人乗りのツーリングバイクの方とすれ違いました。やはり「?」というような仕草をしておられました(笑)。
車に乗り込み、国道19号を中津川方面へと南下。中津川IC直前の電光掲示板を見たら、「中津川-土岐渋滞25km」の表示。最後の最後で「えーっ!」という気分になりましたが、仕方がないので恵那市街から国道257号・363号と暗い山道を長距離迂回してせと品野ICから高速へ。21時30分、約1350kmのドライブを終えて帰宅しました。
Posted at 2015/09/26 17:01:22 | |
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