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小林あにのブログ一覧

2015年08月30日 イイね!

北陸本線 旧親不知・旧風波・旧大崩の3トンネルを巡る

2015年8月29日土曜日は、新潟県最西部、親不知海岸付近の北陸本線廃線跡に残る、旧親不知、旧風波、旧大崩の3つのトンネルを見に行ってきました。

朝5時頃に自宅を出発。東海環状道、東海北陸道、北陸道、国道8号と乗り継ぎ、10時頃に現地付近へとやってきました。最初に旧親不知トンネルへ行くつもりでしたが、最寄りの駐車場に入りそびれてしまい、先に旧大崩トンネルへ行くことにしました。

旧大崩トンネル(親不知駅側)






国道脇の駐車帯から入りますが、出入口付近に草木が生い茂っているのでちょっと分かりにくいです。

反対側になります。






トンネルを出ると深い沢があり、その先に旧風波トンネルがありますが、鉄橋が撤去されているので進むのは困難です。

反対側まで見物し終えて車へ戻ってきたところ、国道を歩いてきたリックサックをしょったおばあさんに声をかけられました。

聞くと千葉県から電車でやって来て、奥の細道にならって旧北陸道を辿って歩いているとのこと。子不知海岸のロックシェッド区間(道が狭くて歩道がない。)を歩いて怖い思いをしたので、親不知海岸の遊歩道まで乗せてもらえないかとのことでした。

「そこからなら(親不知海岸の西側にある)市振集落まで遊歩道で歩いていけるようだから。」とガイドマップを私に見せながら言うので、「遊歩道は途中の天険トンネルを迂回して終わりですから、その先の市振集落まではまた歩道のない国道を歩いていくしかないですよ。危ないから市振集落まで送りますよ。」と話して車に乗ってもらいました。

15分ほど走り市振集落の入口に到着。今日はまだ富山県朝日町泊地区まで歩くとのことで、「お気を付けて。」とお別れしました。

私は市振集落内の旧道を通り抜けてUターン。ふたたび親不知海岸へ戻り、今度はちゃんと天険トンネル横の最寄りの駐車場へ進入します。

長靴に履き替えて、親不知海岸へと降りる遊歩道の中腹にあるトンネルへと向かいます。

旧親不知トンネル


1912年(大正2年)開通で長さは667mと入口の案内板にあります。全面煉瓦積みで壁柱等の装飾はなく、のっぺりとした印象です。内部も大抵は中下段は石積みですが、ここは全て煉瓦積みになっています。
























このトンネルも遊歩道にする予定のようですが、今のところは案内板設置以外は特に整備はされていないようです。

旧風波トンネル


海岸への遊歩道を挟んで、旧親不知トンネルの反対側にあります。こちら側も沢を渡る鉄橋が撤去されていて、容易には近づけません。

今回はこのトンネルに何とかして近づくのも目的だったので、一旦沢に降りて、高低差2m強の橋台へ登る方策を考えます。

しかし、橋台がコンクリートと苔でツルツルの石積みで構成されているので足場がなく、しばらく試行錯誤していましたが、結局は橋台の上に生えていた細い若木に背伸びしてしがみつき、懸垂よろしく腕力任せに体を引き上げてよじ登りました。これだけで何かテンション上がっちゃいましたが、しばらく細腕が筋肉痛で震えるはめに…。








さて、今も通り抜けは可能との情報を頼りに、LED灯を点けて中へと入ってみました。枕木が抜かれて凸凹の路面に足を取られながら、しばらくは行く先が真っ暗のままで歩いていくのが少々心配でしたが、トンネルがカーブしているのがわかり、徐々に反対側の光が見えてきて安心しました。

反対側坑口






用途がわからない稼働中の小さな配電盤がトンネル内に立っていました。あと地面に空き缶が点々と転がっていて、たまには誰かが来ているようです。この坑口の対岸に旧大崩トンネルが続きます。

これで旧風波トンネルの踏破もできたので、今回の目的は終了。廃トンネル3つを回っただけでしたが、2時間くらい費やしてしまいました。

最後に国道8号天険トンネルの旧道へ。




海岸は遥か下に。


これは道路開通の記念に彫られたものだそうです。




ここまで来て元来た道を帰るのもつまらないので、海岸沿いの国道8号で上越市へと向かいます。糸魚川市から上越市の区間は、北陸本線が大きくルート変更されて、廃線になった本線跡が自転車道になっているので、国道を走りながら目ぼしい物件をチェックしようという腹積もりです。

しかし、トンネルなどの物件が見えても、近くに車を停める場所がないことが多くて、写真を撮ったのは2つだけでした。

旧徳合川橋梁?橋台




筒石地区の国道脇にあった名称不明の煉瓦アーチ。アーチ部は6重巻き。反対側は薮が酷いので接近は断念しました。


目の前の日本海は大変良い景色で「写真を撮らなきゃ。」と思っていましたが、煉瓦アーチへ近づく手段を探っているうちに忘れてしまってました。

自転車道を横目でチラチラしながら走っているうちに上越市直江津に到着。上越ICから高速道路に乗り、上信越道、長野道、中央道、東海環状道と走り、走行距離約790km、疲れが出てグッタリしましたが、22時半頃何とか帰宅しました。
Posted at 2015/08/30 11:18:52 | コメント(1) | トラックバック(0) | 北陸本線 鉄道・廃線跡 | 日記

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