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今日は滋賀県米原市と長浜市の市境に遺る「横山隧道」と彦根市内に遺る「佐和山隧道」へと行ってきました。

最初に訪れたのは横山隧道。米原市側から旧道を歩いていきます。




横山隧道です。開通は大正12年（1923年）だそうです。








扁額です。


中へと入っていきます。洞内は総煉瓦積みで、長さは163mだそうです。




道路トンネルなんですが、なぜか鉄道トンネルみたいに煤の塊が壁面に付着しています。




昔の車は触媒が付いていなかったので、排ガスの煤が長年の間にこびりついたのでしょうか？

水抜き用の穴？


反対側が近づいてきました。




横山隧道の長浜市側です。


現役時代は車やダンプがたくさん通っていて、こんなにのんびりとは見物できませんでした。






扁額です。


もう車は通行できないので、路上には枯れ葉や枯れ枝がたくさん落ちたままになっています。




長浜市側に設置されている「横山隧道碑」。開通記念碑ですね。








こちらは米原市側の「横山隧道碑」と「工費篤志芳名」碑。






これだけ巨大な石碑を２基も建てているのは珍しい気がします。それだけトンネル開通への期待が大きかったということなのでしょう。

さて、ついでという感じで次は彦根市内の佐和山隧道へと向かいます。

来たのは２年半ぶりです。鬱蒼度が増してますね(笑)。左手の空き家も相変わらずです。


薮は酷いですが、「同業者」が付けた一本道があるので、労せず奥へと入っていけます。ただし、長靴は必須ですけど。




佐和山隧道。開通は大正13年（1924年）で、設計者が横山隧道と同一人物と目されています。


２年半前に来た時よりも薮がひどくなってますが、何とか坑口の写真を撮ってみました。












扁額です。


水没・閉塞していることはよく知られているところですが、入れるところまでは入ります。






かつて国道であった名残りは微塵もありません。


さらに反対側の坑門も上部だけですが見ることができます。しかし、トンネルの真上に残る朝鮮人街道の切り通しを越えて、さらに枯れ竹が密集した斜面を下るという苦行が必要なため、今回は行きませんでした。

このトンネル、今のままでは真上に広がる竹薮の餌食になってしまいそうですが、保存の対象にもならなさそうなので、このまま荒れるに任せる状態のままなんでしょうね。