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小林あにのブログ一覧

2019年09月20日 イイね!

TGRラリーチャレンジin丹波篠山に参戦しました

9月15日日曜日、兵庫県丹波篠山市内で開催されたTGRラリーチャレンジin丹波篠山へ参戦してきました。今回は、第40回神大ラリーとして中部近畿ラリー選手権及びJMRC近畿SSシリーズとの併催です。

現地の丹波篠山市へとやって来たのは、前日の9月14日。土曜日に参加確認と車検を済ませるためです。


新名神の四日市JCT~新四日市JCTでの土砂崩れ通行止めの影響を受けて、他の用事を済ませてから来る予定だったドライバーやすい氏が約束の到着時間に遅れましたが(私も影響を受けましたが、自宅を早く出ていたので、鐘ヶ坂隧道に寄り道しても早めに到着。)、車検開始時刻には十分余裕で間に合いました。

滞りなく参加確認と車検が終了。一旦、宿泊先である三田市内へと移動です。


夜は、同じE-4クラスで走る原田選手ご夫妻と会食。




今回、E-4クラスを走るのは、原田組と私たちの2台のみ。この時点での年間ランキングは原田組がクラス2位で私たちはクラス3位。クラスチャンピオン争いをしている原田組はクラス優勝して暫定1位になって次戦に臨みたいし、私たちは確実に完走することで2位以上のポイントを取り、年間3位を確定させたい。

もちろん冗!談!ですが!「僕らはどうしても優勝したいんだよね(笑)。」、「僕たちは年間3位を確定できればいいですから、今回は2位でもOKですよ(笑)。ちゃんと忖度しますよ(笑)。」なんて会話を楽しんでおりました(笑)。

愛知県組のプライベーター同士、遠征で顔を合わせるたびに仲良くなってしまってますからね(笑)。宿泊先や食事先は普通に連絡取り合ってますし。

でも、本音を言えば、私たちの目下の目標は、どうしてもあと一歩届かない原田組に勝つことなので、本番が始まればお互い本気で対決するわけですよ。


開催当日の15日日曜日、三田市内を5時前に出発。5時半にレキ受付を済ませて、レキへと向かいます。

ここでアクシデント発生。受付でもらったレキ指示書(コマ図ではなかった。)に「駐車場出口から約100m走行して左折、4km走り、トンネル出口を右折…。」とあったのですが、なぜか「レキ受付場所に近い交差点を左折」と誤解して走行。4km走行しても山が全然近づいてこないことで「間違った!」と思い、路肩に停車。

実は、私たちの前後を含めて約10台は同じルートを誤走行。続々と道路をUターンして、受付場所まで戻ることになりました。本当はコース全体図をチェックしていればすぐに修正できたことなんですよね。今までで最大の珍事でした(笑)。

ともあれ、レキは無事に終了。難関はSS5・8「いなず」。峠を越えるまではよくあるタイプの道路ですが、峠の先がいきなり狭く鋭いヘアピンの連続。「この道をTGR勢に走らせるの!?」という感じです。

サービスパークに戻り、スタート時間までひと休憩します。


セレモニアルスタートのゲート。近くにはラリーパークも開設されます。


ここも朝からシャトルバスに乗って、観客が続々とやって来るんですよね。どんな周知宣伝してるんでしょうか(笑)。

今回、ドライバーズブリーフィングでもトラブルが発生しました。ラリー参加者はドライバーズブリーフィングに出席することが義務付けられていますが、集合時間を過ぎても4クルーが現れず、オフィシャル側から「来ないクルーは切る!(失格にする?)」という声も出ていて、不穏な空気に。

結局、1クルーは最後の出席確認前に滑り込みセーフ。1クルーは遅刻で30秒加算のペナルティ。出席確認ができなかった2クルーが無断欠席として60秒加算のペナルティーとなりました。

TGRラリーチャレンジ単独開催だと参加者が多いためか出席確認はなく、割とルーズになりがちなところですが、引き締めには良かったのかもしれません。

あらためて、コース設定は3種類のコースを2周して6本のSS構成。

距離は、
SS5・8「いなず」:2.34km。
SS6・9「多紀連山Short」:2.94km。
SS7・10「鍔市ダム」:0.45km。
SS合計11.46kmで、「鍔市ダム」がギャラリーステージとなっています。 

SS走行タイムですが、

SS5:2分19秒6(60.3km/h)クラス2位。クラス1位に7.6秒差。
毎度のスロースターターでペースノートが合わずに手間取ってしまいました。ドライバーやすい氏側としては、今回から使い始めたタイヤ「ヨコハマA036」が言葉通りのぶっつけ本番で限界が読み切れないことと、SS後半の連続ヘアピン区間での回頭性の悪さが響いてタイムが伸びませんでした。

この時点で無理なアタックは止めて、完走狙いへと切り替えます(もちろん登り区間は攻める。)。

SS6:2分49秒7(62.3km/h)クラス2位。クラス1位に5.7秒差。前半は、本番ペースにリーディングが遅れ気味でしたが、何とか修正。

SS7:28秒0(57.8km/h)クラス1位同タイム。路面が悪い。舗装の抉れや道路を横断する凹凸。大きい段差では車が大きく弾みましたが何とか路面をキープしました。
     
これで1ループ目が終了。サービスパークへと戻ります。


さて、今回のような初開催地ではトレノに喰いついてくるお客さんが多く、「懐かしいね。」というような話をして、写真を撮って終わりというパターンなのですが、今回は、「パーツとかはどうやって調達されているんですか?」という質問をされる方が現れました。

その方はレビンに乗っているそうで、やはり車の維持に苦労しているとのこと。おそらくこの車でラリーに出ているのならパーツなどの調達ルートを持っているのではないかと思われたのかもしれません。ドライバーやすい氏が「僕も困っているんですよ。」と返事をしたら残念そうな表情をされていました。

45分のサービスタイムが終わり、2ループ目へと出発します。こちらはSS8「いなず」のTC前での行列。


SS8:2分18秒2(60.9km/h)クラス2位。クラス1位に4.6秒差。1走目よりも1.4秒短縮。ドライバーやすい氏の感想は「そんだけしか縮まってないの?」。

SS9:2分50秒4(62.1km/h)クラス2位。クラス1位に8.1秒差。
1本目よりもスムーズに走行できましたが、タイムは1走目の0.7秒落ち。「ええっ、タイム落ちてるの?」とドライバーやすい氏。SS8の後半からミッションがおかしいとは言っていて、SS9の間もギヤ鳴りしたりしていて、気持ち落とし気味で走ってはいたとのこと。

あとSS1本走って、サービスパークまで戻らないといけないのでもう無茶はできません(さらに、今回は現地まで自走してきているのでなおさら。)。

SS10:30秒3(53.4km/h)クラス1位。クラス2位に1.6秒差。
スタート前に地方選手権車両が横転と追突でコースが狭くなっているとの注意喚起あり。通過はできるとのことでしたが、現場へ行くと路肩にはみ出して通過するしかない状況(笑)。最後は、最終左直角コーナーの立ち上がりでふらつき、もう少しでガードレールに接触するところでした。この短いSSで1.6秒差ついてますが、原田選手は私たちを十分引き離していたので、安全走行したのだと思います。

ミッションのトラブルは起きず、最終SSを終えて無事にサービスパークへと帰還しました。


最終結果は、E-4クラス完走2台中2位、総合完走49台中8位でした。ちなみに原田選手はクラス優勝・総合2位で、24.4秒差をつけられました。

今回も目的どおりのポイントを稼ぐことはできましたが、新しい課題はニュータイヤの使い方、継続課題はペースノートの作り方・読み方ですかね。

今回でドライバーやすい氏は年間ランキング3位が確定。私は1戦サボっているので、暫定4位と4点差の暫定3位。年間4位の方が次戦3位入賞だと逆転されますが、最終戦富士山すその戦は現時点では不出場が濃厚です。

こういうこと言うと怒られちゃいますが、私自身は特にこだわりはないので、どちらでもいいんですけどね(特別戦の出場権利はドライバーズランキングによるわけなので。)。

2ループ目のSSの車載動画を貼り付けておきます。

SS8「いなず」


SS9「多紀連山short」


SS10「鍔市ダム」


さて、このあとは車両保管(スペース上の都合かサービスパークから1.5km離れた場所にて。)、暫定結果掲示、正式結果確定・表彰式となるわけですが、なぜかいつまでたっても車両保管解除のアナウンスがない。

みんなおとなしく待っているわけですが、16時半になっても17時になっても車両保管解除がアナウンスされない。

そうしているうちに、いきなり「表彰式を始めますので会場へ集合してください!」と主催者スタッフの呼びかけが。

待っていた各チームの面々から「車両保管が解除になっていないのにどうして表彰式になるんだ!」との声が。全くその通り。

周知に来たスタッフの方があたふたして連絡を取っていたところへ、先に保管所へ行って待機していたドライバーやすい氏がトレノに乗って戻ってきたものだから、また騒ぎに。

どうやら車両保管所へだけ解除の連絡をしていたらしく、そちらで人員を待機させていたチームの車両が続々と戻ってきます。サービスパークで待機していたチームもそれを受けて動き出し、結局、この件はうやむやになりました(ただ、公式通知に委員の方が訓戒されていたので、関係あるのかな?)。

撤収作業も済んで解散したのは18時過ぎ。待ち時間が長すぎて余計な疲れを感じてしまいましたよ。


翌月曜日の祝日は、会社のバーベキュー・レクに参加しなければいけないので、早く帰りたかったんですけどね。

と言いつつ、途中で眠くなって寝てしまい、「もう急いで帰らんでもいいや。」と、真っ暗な駅に立ち寄って、踏切や線路を撮ったり、古い案内標識の写真を撮ったりしながら帰りました(笑)。






Posted at 2019/09/20 23:12:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | TGRラリーチャレンジ | 日記
2019年09月17日 イイね!

旧鐘ヶ坂隧道へ行ってきました

2019年9月14日土曜日、兵庫県丹波篠山市の西北部に残る旧鐘ヶ坂隧道へ行ってきました。

元々、丹波篠山市へとやって来たのは、15日日曜日に開催されるTGRラリーチャレンジin丹波篠山への参戦のため。土曜日は参加確認と車検だけと時間に余裕があったので、サービスパーク会場へ向かう前に立ち寄ったわけです。

ここの峠には、明治16年(1883年)に開通した初代トンネル、昭和42年(1967年)に開通した二代目トンネル、現役となる平成17年(2005年)に開通した三代目トンネルがあります。

二代目トンネルの前に車を停めます。




明治時代に開削された旧旧道の傍らには、初代トンネルの説明板が建っています。


入口にある門扉を開けて、旧旧道へと入っていきます。


普段からある程度手入れをされているようで、暑い時期に関わらず、埋め尽くすような雑草も生えていません。


いかにもトンネルが現れそうなカーブを曲がるとトンネルがあります(笑)。




初代の鐘ヶ坂隧道です。現存する煉瓦造道路用トンネルとしては最古のものらしいです(鉄道用トンネルはさらに古いものが現存しています。)。


有栖川宮熾仁親王揮毫の扁額「事成自同」。


石造りの立派な坑門です。




しかし、坑口に入ってすぐの所の天井には、露骨なまでに補強材が打ち込まれています。




見える範囲は全周煉瓦巻き立てとなっています。


指摘している方がいるのでわかるのですが、このトンネル、中央部よりも坑口の方が高く造られているそうです。普通はトンネル内の高さは一定なものです。

その証拠に、写真右側中央付近の煉瓦の列を左側(トンネル中央側)へと追っていくと無くなっている列があります。挟み込まれている列の分だけ、坑口が大きく見えるわけです。


トンネルを塞ぐ柵。イベント時には開放されるそうです。


この奥にもいろいろあるそうですが、今回はここまでです。

柵の奥を撮ってみます。ライト類を持っていないので、さらに奥の様子はうかがえませんでした。


入ってきた坑口を振り返ります。


長年の風雪に耐えて、煉瓦はボロボロです。


トンネル横にある「隧道工事寄附人名簿」。「明治十六年九月」の銘が彫られています。




今回は以上で終了。時間が許せば、反対の丹波市側坑口へも行きたかったですが、ドライバーやすい氏との集合時間が近づいてきたので撤収とします。

最後に二代目鐘ヶ坂トンネル。
Posted at 2019/09/17 22:26:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | ドライブ・道路・廃道 | 日記
2019年09月16日 イイね!

日間賀島を歩いてきました

2019年9月11日水曜日、三河湾に浮かぶ島の一つ、日間賀島へと行ってきました。

自宅から1時間ちょっと、知多半島の先端、羽豆岬の交差点です。ここは南知多道路側から来ると、今まで走ってきた丘陵地帯からいきなり眼前に伊勢湾が飛び込んでくるという場所です。


この交差点を直進すると師崎港に着きます。この港から篠島・日間賀島へと渡る船が出ています。

日間賀島行きの往復切符を買い、篠島経由日間賀島行きの高速艇に乗ります。


ここの航路はほとんどの時間帯で30分ごとに出航しているので、下調べしなくてもそんなに待たずに乗れるのがいいですね。

高速艇は沖合に出ると、波を蹴散らすように進んでいきます。


日間賀島西港に到着しました。




ここからは徒歩で島を一周していきます。

対岸の知多半島を眺めています。黄色の生け簀はイルカがいて、有料でイルカとの触れ合いができるようになっています。


西港で来島者を迎える蛸の像。


港の北側には砂浜があります。酷暑とはいえ、さすがに海水浴をしている人はいませんでした。


島の西北端に建っている高圧電力線の塔。電力線は海底ケーブルで島に引き込まれているみたいです。


この辺りの海岸は平坦な岩場になっています。対岸は師崎港です。


沖合の島なので、海水も透明できれいです。


1個だけ離れた所に転がっているテトラポット。


これは愛知用水の海底送水管ですね。


島の観光案内板です。各所にあるので、地図がなくても大丈夫です。


島の北側には漁港があります。


島を横断する方角にある一直線の道路。


狭い島内なので車は軽トラが多いですが、さらに目立つのはスクーターの多さですね。ノーヘルの人が多いかな。

日間賀島資料館。島の歴史や漁業に関する資料が展示されています。


島の北側の海岸線を離れて、集落内に入ってきました。

安楽寺。海中から引き揚げられた時に蛸が抱きついて守っていたとの伝説がある「たこ阿弥陀仏」があります。




島の東側の海岸へと出てきました。「サンライズビーチ」と呼ぶそうです。


霞の先に渥美半島の渥美火力発電所が見えます。


日間賀神社。




日間賀神社から南方を眺めます。


神社を北側に出た所から佐久島を眺めます。


知多四国八十八カ所37番札所「大光院」。




サンライズビーチから南に向かって歩いていくと日間賀島東港の蛸の像があります。西港とは上げている足が左右逆になっています。


東港の前にある島唯一の信号機交差点。


ここからは島の南岸を歩いていきます。


東港を出港した高速艇が西港へと向かっていきます。


西港に着くまで、日射しを遮るものは数カ所ある屋根付きのちょっとした休憩所のみ(笑)。


篠島を眺めます。


北岸と違い、南岸は海岸から台地がそそり立つ地形。擁壁の高さもけっこうなものになります。


篠島の街並みを望遠で。


高速艇の合間を縫って、漁船が通過していきます。


西港側まで戻ってきました。蛸をモチーフにした日間賀島駐在所。


一周してきました。寄り道しながらですが、かかった時間は1時間45分ほど。


西港の全景。


帰りは、行きよりも海のうねりが大きく、しかも船首に近い場所に座ったため、うねりを突っ切るたびに「ガツン、ガツン」と腹に衝撃が響いておりました(笑)。


師崎港へと戻ってきたら、その足で港の横にある羽豆神社へと向かいます。


港の横にある細長い高台にある神社で、師崎港を一望できます。


展望台からの眺め。こちらは伊勢湾側。


こちらは港のある三河湾側です。


遥か先に神島が見えています。


2つ目の鳥居をくぐります。


羽豆岬の沖合にある小さな灯台。岬の周りは岩礁が多いです。




羽豆神社本殿。場所柄、漁師さんの奉納旗が多いですね。




岬の上から眺めた篠島。


ここは自宅から近くて手軽に離島気分を味わえる良い所ですが、泊りで来たことはないんですよね。蛸などの新鮮な魚介類が売りなので、いつかは民宿など安くてお腹一杯食べられるところに泊まるのもいいかなと思っています。
Posted at 2019/09/16 21:30:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | ドライブ | 日記
2019年09月12日 イイね!

丸沼堰堤(丸沼ダム)と數坂(数坂)隧道

2019年9月8日日曜日。日光東照宮、二荒山神社、大猷院霊廟を見物しての帰り道、栃木県・群馬県境の金精峠を越えて、やって来たのは丸沼堰堤(丸沼ダム)。


自然湖である丸沼を発電用水として利用するために設けられたダムです。


このダムの特徴は、バットレスダムという形式で造られていることです。


ダムの上からだと特徴がよくわからないので、ダムのすぐ下流にある大尻沼の湖畔へと降りていきます。

下流側から眺めた丸沼堰堤です。構造としては、薄いダム本体を下流側から格子状の衝立で保持しているというところでしょうか。




建設は昭和3年(1928年)。希少な形状のダムとして国の重要文化財に指定されています。






ちなみに、ダムの前にはロープ付きの渡し船があり(自己責任で利用可。)、沼の対岸へ渡るのに利用させてもらいました。




これで予定していた訪問先はすべて回ったなということで、片品村にある道の駅「尾瀬かたしな」で昼食にします。


丸沼ダムカレーなるものもありましたが、辛くてさっぱりしたものがいいなということで、キーマカレーうどんにしました。地元の名産ということで舞茸のてんぷらをトッピング。


ここで時刻は間もなく14時。翌日の月曜日は当然仕事なので、素直に帰宅するところですが、「もう、日付が変わる前に家に着けばいいや。」ということで、もう1か所、沼田市東部の国道120号沿いにある廃トンネルへ立ち寄ることにします。

現在、椎坂白坂トンネル・椎坂利根トンネルで越えている椎坂峠の旧国道に入ります。やって来たのはここ。


この廃トンネルもご多分に漏れず、幾人もの方がすでに訪れていて前情報もあるので、「そんなには手間取らないだろう。」と見込んで、ガードレールを跨いで山中へと踏み込んでいきました。


結果から言うと、相当無駄に体力を浪費しました(笑)。進入場所は合っていましたが、辿る目印になる沢が二股になっていたことに気が付かず、違う沢を尾根近くまで登り詰めてしまいました。周囲の地形からして、尾根に向いて左側へと谷をいくつかトラバースしていけばトンネルがあるはずと割り切り、けもの道を使って谷奥を横切っていきます。

やがて、眼下に直線状の地形が見え、そこへ向かって降りていったところ、ようやくトンネルを見つけることができました。


數坂隧道です。「數」は「数」の旧字です。明治27年(1894年)、トンネル完成直前に落盤し、復旧されることなく放棄されました。




他の訪問者の方々が見た通りの姿で特に変化はないようでした。




ご覧のとおり、内部は坑口からすぐの所で天井が抜けて閉塞しています。


よくあることですが、どうも坑口付近のみ石積みで巻き立てて、奥は素掘りのままだったのかもしれません。石積みの縁がボロボロではなく、きれいなんですよね。


「數坂隧道」の扁額。


こちらは竣工年月日を彫り込んだであろう扁額。「明治二十七年」までは読み取れますが、その下は摩滅しています。


石積みの部分は歪みもなくきれいに保たれています。


トンネルの上部は、落盤の影響で凹んでおり、岩がゴロゴロしています。


このままトンネル上部から一気に尾根まで登り、トンネルの反対側へと向かいます。傾斜がきついので、完全に息が切れました(笑)。

トンネルの反対側と思われる所へやって来ました。トンネル自体の痕跡はありませんが、谷間を造成した感じがします。


こちら側には、「數坂隧道」と彫られた扁額が地面に転がっているとのことで、周囲を探してみます。

苔生して全く字が読み取れませんが、形からしてこれでしょう。


失礼ながら、長靴で表面を磨いてみたら「數坂隧道」の文字が見えてきました。


やや引いて見てみると、こんな感じで無造作に転がっています。明治27年から125年間、ずっと転がっていたのでしょうかね。


扁額が転がっていた場所からやや離れた場所には、トンネルで使われるはずだった石材がたくさん転がっています。




トンネルから麓へと下っていく明治時代の峠道跡です。


反対側の遺構はこんなところなので、また尾根へと登って、トンネル前へと戻っていきます。

沼田側へ尾根を少し降りたところにも峠道跡がありました。トンネルの名前にもあるとおり、元々は数坂峠という名前が付いていました。トンネルが未完成となってしまったので、近隣の違う峠にトンネルが開通する大正年間までは、この峠越えの道が引き続き利用されていたと思われます。

これはヘアピンカーブの写真です。


これは三又路。正面へ向かうとトンネルがあります。右手へ下るのが沼田方面へと向かう道のはずです。


トンネルに戻ってきました。日が射してきて、先ほどよりも明るい雰囲気です。


要石をアップ。


何とか無事に確認できたので、これで引き上げることにします。


進入した時に、この沢を登っていればもう少し楽だったんですよね…。


何はともあれ、これでまた一つ廃トンネルを見分できました。

最後に立ち寄ったのは、嬬恋村のJR吾妻線大前駅。土曜日の深夜に立ち寄った駅です。






今度は線路の終端をちゃんと見ることができました。


Posted at 2019/09/12 23:47:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | ドライブ・道路・廃道 | 日記
2019年09月11日 イイね!

日光二荒山神社、輪王寺大猷院霊廟を見物しました

9月8日日曜日、東照宮を見物し、続いて、二荒山神社、大猷院霊廟と見物してきました。

東照宮の見物を終えて、二荒山神社へと続く参道を歩いていきます。



今まで、日光に来た時は東照宮しか見物したことはなく、輪王寺、二荒山神社、大猷院霊廟は行ったことがありませんでした。今回は朝一から来ているので、巡ってみることにしました。

二荒山神社へとやって来ました。



この後、鳥居を通るのですが、ちょうど結婚式を挙げる(挙げた?)お二方が記念撮影をしていたので、合間を見てささっと通らせていただきます。

二荒山神社拝殿。東照宮よりは閑散としています。



大黒様の像ですね。こういうことを言うのは何ですが、造形がいまいち…。手作り感が溢れています。



拝殿より奥の区画へと入っていきます。

日枝神社。



神與舎と神輿。





化け燈籠。夜間警護の侍が燈籠の明かりを亡霊の炎(人魂ですかね。)と勘違いして、たびたび刀で切り付けられたそうです。とんだ災難に遭ってますね。



大国殿。



天井は格子天井。花蝶の模様があしらわれています。



朋友(みとも)神社。



二荒山神社の見物はこれくらいにして、神門、鳥居をくぐり抜け、大猷院霊廟へと向かいます。







大猷院霊廟へと来ました。三代将軍徳川家光の墓所です。



入口の門、仁王門です。



真っ赤な仁王像がお出迎えです。





御水舎。東照宮と同じく、佐賀藩鍋島家の奉納です。



御水舎で手をすすいで見上げると、階段の上に二天門が見えます。



陽明門のような黄金に輝く派手さはありませんが、パターン化された装飾や色彩がまた違った美しさを醸し出しています。



この門を見た時に、「何で今までここに来なかったのか…。」と感じてしまいました。東照宮だけ見物して帰ってしまうのはもったいない気がします。

東照宮と同じく、後水尾天皇宸筆の勅額「大猷院」。徳川家光の諡号「大猷院殿贈正一位大相国台霊」から取られたそうです。



二天門には次の4つの像が安置されています。

持国天。



増長天。



雷神。



風神。



雷神像と風神像はどこか滑稽な表情をしています。

門をくぐり抜けて、さらに階段を登ります。



次に現れる門は「夜叉門」です。



一緒に登って来たお坊さんが、記念撮影が終わるのを待っています。

この門は艶やかな装飾です。



この門は4体の夜叉が守護しています。

毘陀羅(びだら)。



阿跋摩羅(あばつまら)。



烏摩勒伽(うまろきゃ)。



犍陀羅(けんだら)。若い女性が同じポーズをして写真を撮ってもらっていました(笑)。



こういう規則性のある配置がおもしろいですね。



唐門。東照宮の唐門は白色が基調ですが、ここの門は黄金色が基調になっています。







拝殿には上がらず、そのまま奥へと進んでいきます。

拝殿。拝殿、相の間、本殿も外観は黄金色が基調となっています。





相の間(廊下)と本殿。



拝観の通路としては本殿の横で右に曲がり、門をくぐります。



皇嘉門(竜宮門)。この奥に徳川家光の墓所があるそうですが、非公開となっています。





中国の建物のような造りになっています。



門扉は細かい彫金が施されています。



ここが大猷院霊廟の終点なので、もう一つの門から出ていきます。



夜叉門を出ました。



二天門をじっくり眺めてみます。







二天門を下りてきました。これで、東照宮、二荒山神社、大猷院霊廟を見終えました。



あと、輪王寺の境内をまだ見ていませんが、けっこういい時間になってしまったので、またの機会とします。

行きに撮れなかった、東照宮側にある二荒山神社の唐銅(からかね)鳥居。



参道を歩いて駐車場へと戻っていきました。



帰りのルートは日光に来た時の逆ルートで、国道120号で群馬県沼田市へ出て、その先、中之条町-嬬恋村-長野県東御市へと抜けていくことにします。

国道120号第二いろは坂を登っていると、男体山がよく見えていたので明智平で駐車して写真を撮ります。



眼下には下り専用の第一いろは坂が見えています。



この後も、中禅寺湖畔や戦場ヶ原など見物したい所が多々ありましたが、グッと我慢して栃木・群馬県境の金精トンネルまで戻ってきました。



金精トンネルの時点で時刻は12時過ぎ。この後は、最後に丸沼堰堤(丸沼ダム)を見ていこうと決めていましたが、結局さらにもう1か所立ち寄ったために家に着いたのは23時になってしまいました。
Posted at 2019/09/11 21:28:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | ドライブ | 日記

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「新車「エブリィワゴン」でドライブしてきました(2) http://cvw.jp/b/1796277/48744226/
何シテル?   11/02 20:24
「小林あに」と申します。よろしくお願いします。 休日はドライブしたり、廃道となった旧道や峠の古道を歩いてみたり(煉瓦製のトンネルや暗渠も好物ですが、最近は...
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