ちょっと前に、デジタル一眼レフを買った。
実は、これが生まれて初めての一眼レフ。
カメラを構え、ピントを合わせ、シャッターを切る。
光学式ファインダーからカシャッという音と共に一瞬世界が消失し、世界が記録される。
まさに「世界を切り取る」という感じがする。
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一眼レフを扱うのは初めてではないが(実家にはオリンパスOM-2Nがあった)、自分の所有としては初めて。
これまでメインで使っていたのは富士フイルムのS9000という、一眼レフに近いカメラ。
35mm換算で28~300mmのレンズを持ち、一応ISO1600まで。ズームはマニュアルズームで、思い通りにあわせられ、ピントはリングでマニュアルでもあわせられる(ピント操作自体は電動なのであまり使い勝手はよくない。同時期のパナソニックの物の方がリングとピントの関係にダイレクト感があった)。当時最高レベルの900万画素で、内部的には斜めに配置された素子で1000万画素を上回る処理をする富士フイルム独自のハニカムCCDをつかった変わったカメラでもある。
見た目や操作系はかなり一眼レフに近く、メーカーは「ネオ一眼」と宣伝していた。マニュアルで操作できる範囲が広く、かなり撮る側の意図を反映させやすいカメラであった。
自分の場合は音楽ホールでの撮影が多いので、シャッター音の大きな一眼レフは使えないという事情もある。
しかし、同時期の廉価一眼レフと比較すると、オートフォーカスや連写の遅さ、ノイズ(特に熱を持ったとき)が気になっていた。特に、一昨年福島の山中で天の川を撮影したとき、ノイズの多さにやはりノイズの少ない一眼レフが必要と痛感した。
最近通販を見ていて、モデル末期でダブルズームキットが5万円台になっていたので思い切って買ってしまった。
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使ってみると、やはりきわめて高性能。これが一般向けに売られている製品とは思えないほど。そして軽い。レンズ内臓の手ぶれ防止機能も役立つはずだ。
受像素子がAPS-Cサイズだが、1800万画素のCCDは驚くほどの描写をする。
ハイビジョン動画撮影も楽々こなすのも、恐ろしいばかりだ。もはやこれは写真機ではない。最近ではプロも短い撮影は一眼レフでやっているそうだ。
ただ、S9000では28~300mm相当のレンズを積み、一本であらゆることに対応できる便利さがあった。軽さも含めて機動力はEOS KISS X5を上回る。ズームの必要な日常撮影や旅行撮影はS9000が活躍しそうだし、山歩きなど風景撮影はそれなりに小さく、22mmのワイドコンバージョンレンズもあって味のある画が撮れるコンパクトデジタルカメラのRICOH GX8が使いやすい。
3台のカメラを使い分けることになりそうだ。
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Posted at
2012/01/15 03:15:22