先日なんとなーくホイールを脱着できるコンパクトなインパクトレンチが欲しくなり、新品を買うのはお金がかかりすぎるしつまらないので、動かないジャンクを試しに買ってみた。
HiKOKI WR36DC 300Nmのインパクトレンチ。
すると、とんでもないクソジャンクだった。
・アンビルの角ドライブが使いすぎてすり減って変形していた。
・バッテリーを装着する部分の樹脂がすり減ってぐらぐらだった。
・コントローラー基板がショートしていた。
写真点数が少なく、状態が分かりにくい出品物だったのだが。
高価なパーツが駄目になっていてレストアベースにはなり得ない、部品取りとしても使える部分の少ないクソジャンクだった。
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いろいろ調べてみると、36V機のWR36DCのモーターは18V機のWR18DBDL2と同じものが載っていて、電圧を測ると36V機のクセに半分の電圧しかかかっていなかった。
ということは、WR36DCは実態としては18V機で、制御の仕方を変えることでWR18DBDL2と差別化しているのかも知れない。
トルクの差は20Nm。最大回転数や機能の差もあるが、部品の多くが共通で、差異がとても少ないのだ。
ならば、無理にコストの高いWR36DCのジャンクを買い集めて修理するより、安価なWR18DBDL2のジャンクを買って修理した方が良さそう。
そんな折り、WH18DDL2のジャンクと抱き合わせのWR18DBDL2を見つけた。
過去にジャンクを購入したことがある信用のおけるショップで、そこが動作に問題は無いというのだから問題ないはずだ。問題はボロボロの外装と、WR18DBDL2については折れてしまっているコントロールスイッチのみのようだ。
ライバルはなく無事落札。本日届いたので、早速チェック。
ショップの記述は正しかった。
早速WR18DBDL2を分解。清掃後ニコイチにする。
生かした部品リスト
WR18DBDL2
・アンビル
・電源組(除くコントロールスイッチ)
・モーターローター
WR36DC
・外装(バッテリー装着部手直し。清掃済み)
・コントロールスイッチ
・ハンマーケース、ギア等(グリスアップ済み)
結局こんな感じに。
外装がWR36DCなのに中身はWR18DBDL2というインチキ仕様。部品の大部分が共通だからできる技。
でも、280Nmのインパクトレンチで、機能的に差異が少なく、ホイールの脱着には問題なく使えるはず。
なお、同時に清掃・グリースアップしたWH18DDL2のビフォアアフターはこんな感じ。
外装のラバーが何カ所も剥がれてボロボロだったが、何とかそれなりに見られる状態になった。
インパクトドライバーはいくつもあるから買う必要はなかったんだけどね。まあオマケだから。
***
ジャンクを見ている中で、私が好きな(世間的には不人気の)レアで格安の電子パルス式ドライバーWM14DBLを見つけてしまったので、落札して清掃・グリースアップした。
以前も紹介したが、静音多機能で都会のDIYにうってつけの画期的な充電式ドライバーなのだが、職人のニーズに合わず後継機がつくられることなくメーカーからも見捨てられてしまった機種なのだ。
捨て値で出品されていると救出したくなる。
追記:
やはり普段使っている380NmのマキタTW450Dはパワーが違う。
あちらは大きく重いのでコンパクトなものをと思っていたのだが、あれで締めたホイールボルト(トルクレンチで適切に締めましょう!)はWR18DBDL2では緩められない。
適切なトルクで締めた場合は何の苦もなく緩むのだが。
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修理・レストア | 日記
Posted at
2022/12/21 07:29:13