人混みの凄さには参ったなぁ。
>そして、お茶屋さんも商魂魂を燃やす。
黄金瀑布から車で揺られる事、約15分。
狭い山道を走り抜け無事に九份に到着。
とは云え、時刻は13時前であり、
日没まではまだまだ時間があるので、
ゆっくりと九份を散策しようと思う。
個人的には日が暮れて提灯に明かりの灯った阿妹茶酒館は、
どちらでも良かったのだが同行者がどうしても日没後を見たいと云うので、
その意向を尊重する事にした次第である。
まぁ、今回の台北旅は私にとっては確固たる目的がある訳ではなく、
みんなが行くから何となく私も参加してみた程度であり、
台湾の下見と云う意味合いが強い訳である。
今回は特に計画も立てずに気の向くままに台湾を散策して、
どの様な土地柄なのか台湾の雰囲気を感じて要領を得て、
次回からの旅行に役立てるつもりである。
そんな訳で現時点ではあまり興味が無い日没後の阿妹茶酒館であるが、
実際に見て興味が沸くかもしれないから同行者の意見は良いきっかけと考える。
タクシーを駐車場に止めて九份の街並みに向かいます。
九份バス停付近で撮影。
切り立った斜面に建造物が並んで海が見える景色は良い。
そして、九份で有名な商店街に突入である。
色々なお店がひしめく通りは基山街と云うみたいだ。
基山街に入る入口の目印は7-11である。
この7-11の右側に小さく開いている口が基山街へ続く入口である。
通路の幅は広くても2~3メートル程度であろうか。
細長い通路には色々な国籍の人が集まっていました。
日本だと消防法に引っかかるんだろうなぁっと思いながら、
人混みの中に勇気を出してダイブしましたが、
人混みが苦手な流れ星さんはこの時点で精神的にお疲れ気味。
中に入ると逃げ場が無い程に人の群れが広がっている。
或る種の凄いパワーを感じる。
タクシー運転手が教えてくれたお店でお茶の試飲とお買い物。
7-11から基山街に突入して直ぐの左側に在る『
高麗照茗茶』と云うお店。
産地等が違う数種類のお茶を試飲させてもらいました。
その中でも甘みが強く一番美味しいと感じた『阿里山高山茶』をお買い上げ。
150gで2,000台湾元と少しお値段は張りましたが気に入ったので良しである。
お湯入れても良いし、水出しでもOKとの事。
日本に持って帰って飲むのが楽しみだ。
何かしらのお茶の賞を取っているのでしょうか。
店の棚には金色のプレートが展示されておりました。
基山街にはテイクアウト専門店が多く並んでおります。
こちらのお店は魚かイカか分からなかったけど、
魚類を天ぷらのように揚げて売っているお店。
その奥にはピンク色の皮で包まれた肉まん的な物が売られております。
私はお腹が空いていなかったので食べませんでしたが、
紅糟肉圓と云う九份名物で、透き通った皮に豚肉の餡が包まれております。
千と千尋の神隠しでお父さんが食べたのは肉圓ではと云う噂で、
ファンの間ではこれを食べて九份を巡るのが定番との事であるが、
私は千と千尋の神隠しを見た事が無いので分かりません。
こちらはナッツを多分であるが砂糖で固めたお菓子を、
食べやすいサイズに切って売っているお店。
帰国してから写真を見返すと美味しそうなので、
どうして買わなかったのかと激しく後悔である。
多分ですが『
郭金山花生糖』と云うお店。
次回、訪れた時は立ち寄りたいと思う。
日本の大判焼の様なお菓子も売られていた。
エリンギの丸焼きも売ってました。
体調がもっと宜しければと本当に悔やむ限りである。
日本ではひなびた海沿いの温泉街ではお目にかかる事が多かったお土産。
最近はあんまり見なくなったなぁ。
貝殻シェードのランプは1個100台湾元。
後輩は品定めして3個程を購入しておりました。
この様なお土産を知らない世代なんでしょうね。
私は、ペナントか通行手形を必死で探すが見当たらず。
ここは海外であるし見つからないのは当然の結果かな(笑)。
どこに行っても人混みは凄い。
後輩がはんこ屋を見つけて自分の印鑑が欲しいと云う事だったので立寄る。
私は休憩する為にはんこ屋さんのベンチでくつろぐ。
はんこの材質は色々とあり木材や牛の角にチタン、
水晶等から好みの物を見つけて、
印鑑にして欲しい文字と書体を指定してオーダーします。
そうすると店員がパソコンに文字情報を入力して、
文字のサイズやバランスの調整をして機械にデータを転送すると、
レーザー刻印で数分ではんこが出来上がりです。
見ていて面白かったですが、
台湾に無い漢字は即席で作っておりましたね。
因みに『坂』と云う漢字は無いようで、
『土』と『板』の『反』を組み合わせて即席で漢字を作っておりました。
更に基山街を奥へと進みます。
基山街から反れて階段を登りきった所には小学校が在りました。
小学校へ向かう階段は何故か多くの人が腰掛けて休んでおりました。
ここに何かがあるのか、
それとも基山街に休憩する出来る場所が少なくて、
ここに集まっていたのかは不明。
水道の蛇口は盗難防止の為か南京錠付き。
時刻は16時前となり小腹が空いたので、
少し遅くなったがお昼ご飯を食べる事にした。
小籠包が食べれそうだったし、
店内は比較的であるが空いていた『小師父』と云うお店に入店。
店頭にはナイスな鶏達が並べられておりました。
小籠包は8個で120台湾元。
少し肉に癖(臭み)がありましたが美味しかったです。
自分が沢山食べた事もあり足りなくなり、
結局、小籠包は3セットオーダーしてしまいました。
貢丸湯と云う肉団子スープは50台湾元。
肉団子はウインナーのような歯応えでした。
菜脯蛋と云う切干大根オムレツで160台湾元。
こちらが出される頃には私はお腹が一杯になっていたので、
これは食べませんでした。
そして臘肉炒飯(ベーコンチャーハン)は140台湾元。
少し強めの味付けではあったが、
炒め具合が良い感じで美味しかった。
メニューはこんな感じで日本語も表記されているし、
写真も掲載されているのでオーダーには困らないかと思います。
海外のメニューは写真は無く文字だけの事が殆ど。
メニューに写真を掲載するのは日本だけなの文化なのかもしれない。
そう云った意味ではここは日本人向けの観光地(お店)なのであろう。
メニューの続き。
豚の角煮ご飯(70台湾元)も注文しました。
少し、分けてもらいましたが角煮は日本とは全然違う味付けですね。
甘みが強く日本では無い味の香辛料が入っているのか食べ難い。
見た目は同じでも味付けは別物なので、
海外では個人的に注文してはいけない物の一つである。
そして、九份観光最大の目的であるお茶屋さんの『阿妹茶酒館』に、
日没前であるが到着。
写真で見てきたとおり、非常に風情のある風景だ。
提灯に明かりが灯れば雰囲気抜群なのかもしれないが、
如何せん、この建物見たさに集まる人々の群れ。
写真を撮るのも一苦労なのでもう少し人が少なければと思う次第である。
何度も云うが千と千尋の神隠しは見た事が無いが、
それを抜きにしても良い風景だと思う。
周辺には赤提灯が並んで吊るされている。
夜には明かりが灯り、絶景夜景スポットとなるんでしょうね。
阿妹茶酒館の入口には湯婆婆の屋敷と日本語で書かれた看板が設置されている。
この事は
スタジオジブリは知っているのだろうか???
でも、宮崎駿は否定しているだよねぇ…。
って事は、無法地帯???
流石は東南アジアってところなのだろう。
巨大なお面。
歩きっぱなしで疲れていたので、休憩を兼ねて入店。
チャイナ服を着た女性に喫煙席か禁煙席かを尋ねられた。
喫煙席は屋根の無い空の下だったので、
生憎の空模様であり今にも雨が降り出しそうだったので、
喫煙する同行者に同意を求め禁煙席に案内してもらいました。
テラス席からの見晴らしは良いかった。
基本的に何を云っているか良く分からなかったが、
店員がオーダーでホットかアイスかを聞いている事だけは、
何となく分かったので冷たいお茶をお願いした。
茶菓子付きで300台湾元なので、日本円で1,000円程度。
何だか少し高くないのかと思ったが、
これが観光地料金なのであろう。
冷たいお茶はおかわり自由で飲み放題でした。
画像は4人分の茶菓子です。
女性用トイレの扉にはこの様な絵で女性用を表しておりました。
提灯に明かりが灯ったお茶屋の風景まではまだまだ時間があるので、
もう少しだけ九份を散策して日没を待つ。
お茶屋前の階段を降りた場所で軽便路と云う通りです。
店の軒先では敷居を枕に犬がお昼ね中。
犬は基本的に放し飼いなのか、
自由にそこら辺を歩き回っていました。
東南アジアであり狂犬病が怖いので、
少し離れて見るだけにして、
触る事は避けた方が良いかと思います。
消火栓は口が開いているのでゴミ箱に見えて仕方ない。
街並みを眺めると切立った丘の上に密集している事が分かる。
苔が生い茂り、歴史を感じる事の出来るブロックで作られた壁。
車の屋根の上で昼寝する猫。
猫のマスコットなのだろうか、
良く分からないが色褪せてしまった植木鉢。
住老街口はこちら。
こう見ると長崎の街並みに似ている気がする。
先程の基山街に戻る為に、路地裏の狭い階段を登らなくてはならない憂鬱。
日頃の運動不足が身に沁みる。
大きな家に住む事が出来たらこの様なオブジェを導入するのも良いかもしれない。
そんなこんなで九份を散策していると日が暮れる。
再び、夜景を見る為に阿妹茶酒館に向かいます。
確かに夜景は綺麗であったが凄い人だったので撮影は断念。
ちょっと前から雷が鳴っていて空が不安定だと思っていたが、
とうとう、スコールと云うか豪雨に見舞われる。
海岸部の九份は海沿いで標高もあり天候が変わりやすいとは聞いていたが、
こんな激しい夕立に見舞われるとは思っていませんでした。
雨が降ってきたので急いでタクシーに戻ります。
基山街であれば完全ではないが店の軒先が屋根の役割をしており、
軒先の下を狙って歩けばそれ程に濡れずには済みました。
急いでいたはずであるが、
タクシーへ向かう途中で事前に調べてあった、
パイナップルケーキのお店を見つけてしまったので、
ついつい立寄ってお土産を購入してしまった。
『老珍香餅店』と云うお店である。
焼き立てを試食させてくれたが、美味しかったので3箱のお土産を購入。
このお店のパイナップルケーキ、かなりの重量なので買い過ぎには要注意。
飛行機の荷物で重量オーバーすると悲しいですからね。
そして、無事にタクシーに乗車。
本来であれば駐車場で待ち合わせの約束だったが、
あまりの凄い夕立だったので、電話をして7-11まで迎えに来てもらった。
この様に色々な注文に対して対応してくれるので、
本当にタクシーをチャーターして良かったと思う訳である。
九份観光は人混みを除けば大満足であった。
また来たいと思うが、次来る時は人が少なめのタイミングを狙いたい。
写真を撮るのであれば早朝とかがねらい目かもしれませんね。
何だかんだで6時間以上は九份を散策していましたねぇ。
広過ぎて時間は6時間以上いても足りないぐらいでした。
そんなこんなであるが、九份を後にして台北市内に戻ります。
しかし、九份は夕方頃で豪雨も重なった為か九份周辺は大渋滞。
タクシーではなくバスでやって来て、そして帰っていたと考えると、
地獄だったなぁっと思いながら車に揺られて台北市へ向かいます。
次に向かう場所は夕ご飯を食べる為に士林夜市である。
今回も長文となってしまったので、
九份訪問記録は以上とし、夜市突撃記録は次に記載します。