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2006年01月13日

視界を遮るAピラー雪だまりの付着緩和措置(まとめ)

視界を遮るAピラー雪だまりの付着緩和措置(まとめ) ブログで紹介してきた上記アイディアに
対する効果の、私的なまとめ(総評)。

初めてこのブログをご覧になる方々へのため、
まずは 「おさらい」 です。

◎解決したい課題 ;
クルマを運転中、降雪時にはワイパーの かき上げた雪がフロントウィンドウの運転席側Aピラーにどんどん溜(た)まっていき、ついには視界が遮(さえぎ)られてしまうことがある。

◎従来の対処方法 ;
信号待ちなどで、運転手がドアや窓を開けて固まった雪を手で払いのけて対処する。停車できない場合は、暖房温度を 「HIGH(風量:大)」 にして溶けるのを待つ。一部車種に限っては、あらかじめ空調関係の車輌コネクタ (配風量可変コネクタ) を引き抜いておくことにより、デフロスト効果を最大設定に固定することができる(参考:こちら → プライマリーサイトの掲示板投稿 No.2836 )。

◎従来の対処法の欠点 ;
都合良く停車できるとは限らず、かと言って走行中に窓を開けて手で雪だまりを振り払う行為は危険。また空調だけでは雪はなかなか溶けず、逆に中途半端に溶けた雪が(車速風で)氷結してしまい、かえって固着する場合がある。ワイパーの動きが 「雪だまり」 により制限されて途中で止まってしまい、モーターに過負荷をかけてしまう恐れもある。配風量可変コネクタの引き抜きはデメリット (頭部モヤ感) も懸念され、走行中にコネクタをつなぎ直すことは、ほぼ不可能。

以上が「おさらい」です。これらの課題に対する私の具体的なアイディアと、その効果については、以下のブログをご覧下さい。

◎新しいアイディアとは? : 2005年12月25日付けブログ
こちら → レガシィの冬支度・その4(雪の付着緩和措置)の巻

◎その効果の第一報は? : 2005年12月27日付けブログ
こちら → 大成功!「Aピラーへの雪だまり付着」 の緩和措置

さて今回のブログでは、12月~1月にかけて新潟方面や北海道地区を走った際の実際の効果について、以下に簡単にまとめてみます。車輌がBGレガシィであることと、全ての天候・雪質で試したワケではありませんので、あくまで限定的な環境下での効果に留まるものだということを、ご承知置きください。

     +  +  +  +  +  +  +  +  +  +  +  +  +  +  +  +  +  +  +  +  +  +

《フロントガラスとAピラーの段差をまたぐように貼ったフィルムテープ
 による 「雪だまり」 付着緩和措置についての [私的なまとめ] 》

(1)効果があったか無かったか
  → あった(Yes/No で言うとYes.)。ただし、その効果は限定的である。

(2)どんな効果があったか
  →(2-1) 「雪だまり」 が走行時の風圧(あるいは路面の振動)でAピラー
        から勝手に吹き飛んでいく頻度がグンと高まった(→後述(3-4))。

    (2-2) ワイパー自体が 「雪だまり」 を突いて Aピラー横(外側)に
        はじき出すことは少なかった(まったく無いワケではない)。
        すでにAピラー部に雪だまりがあって、かつ、ブレーキング時に
        ルーフからフロントガラスに落ちてきた雪をワイパーがかき上げた
        時に、かき上げられた新しい雪が既存の雪だまりを押し出すこと
        はある (つまり、落雪により既存の雪だまりの横幅が広がって
        しまい、視界を遮る領域がさらに増えるようなことはなかった)。

(3)どんな雪に効果があったか
  →(3-1) 新雪(パウダースノー)の場合、雪が細かいので、ワイパー作動で
        Aピラー横に雪だまりは残ってしまう。つまりワイパーのアクション
        のみでは、雪だまりがそのままAピラーの脇へ滑り落ちて無くなる
        ことはない (ここまでは従来と変わらず)。
        しかし雪目は元々細かくサラサラしているので、クルマを駐車場から
        道路へと動かしているうちに、路面震動により、スロープ化された段差
        をフィルムテープに沿って滑り落ちるように消えていくことがあった。

  →(3-2) ベタ雪の場合、水分によりガラス面への付着力が強くなるのか、ある
       いはそれ自身の重さがあるためか、ガラスに付着したばかりの頃は
       雪だまりがAピラーから剥がれ落ちることはほとんどなかった (この
       時点では、効果は期待できなかったということ)。ただし、ベタ雪で
       あっても 下記(3-3) のような状態になると、状況はまた変わってくる。

  →(3-3) みぞれ、あるいは空調によってガラス面に付着した雪がすぐに水へと
       溶けかかっているような場合は、溶けた水分が雪だまりを浮かせて滑り
       やすくするためか、フィルムテープに沿って(横方向だけではなく)下方向にも
       流れて消えやすくなった。下方への段差も緩和されたためだと思われる。

  →(3-4) 空調によって一度溶けかかった雪だまりが冷えて凍ったような場合、
       あるいは雪だまりが(ワイパーの繰り返し作動により)固められている
       ような場合は、主に走行時の風圧によって、Aピラーの横方向へと
        「剥がれるように」 丸ごと吹っ飛んでいく(※)ことが多かった。
        (※)その一例 → こちら(動画、15フレーム/秒、320×240、1.8MB、拡張子avi )
       なお上記動画には記録されていないが、ピラー下部に残った雪だまりも
       その後に流れ去っていった(車速は 40~50[km/h] 程度)。

(4)まとめ
フロントガラスとAピラーの段差をまたぐように貼ったフィルムテープは、確かにAピラーに 「雪だまり」 が付着(あるいは拡大)するのを 緩和する効果 があると考えている。もちろん、雪だまりを積極的に排除するデバイスでは ない から、その 効果は限定的 である。しかしながら、たとえその効果が 「限定的」 であっても、走行中に自らの手を加えなくても雪だまりが勝手に吹っ飛んでいく (Aピラー部の視界が開ける) シーンを目の当たりにすると、結果として得られる視界向上効果(安全性)や安心感(精神衛生上)は決して小さなものとは言えないハズだ。

このようなフィルムテープは、あくまでもワイパーの動作を助ける 「補助的な装備」 であって、過大な期待をするのは誤りだ。いくらテープを貼って段差をスロープ状にしても、もともとあった段差が小さくなったり無くなったりするワケでは ない からだ。それに車種によっても段差の形状や大きさは異なる。BGレガシィの場合、やや大きめの段差が1箇所あるだけだが、現行BPレガシィではガラス全周を縁取るような樹脂(シール材)があり、その外側にボディ本体による段差がある。つまり段差が2段構成になっている。したがって、あくまで補助的なものとはいえ、その効果をより高めるためには、フィルムテープの下に三角断面の部材や緩衝材を挿入するなど、車種や段差形状に応じてフィルムテープを貼る工夫が求められる。

もともとフィルムテープも緩衝材も高価なものではないから、ローコストで手に入る。そのローコストに、車種に応じた工夫をちょっとだけ加えることによって、シーン限定的とは言え、走行中のクルマを停止させること無く雪だまりの付着を軽減する効果が得られることは、雪道を走行する上での大きなアドバンテージになると判断する。

最後に付け加えるなら、走行時の風圧であれ振動であれ、貼り付けた傾斜テープの効果を最大限に生かすためには、あらかじめフロントガラス全面に撥水処理を施しておくべきだろう。撥水処理が施されていると、ガラス面の摩擦抵抗μが小さくなるので、付着している雪だまりの ”初動” が起きやすい・・・つまり何かキッカケが加わった際に、ガラスから剥離しやすくなるからである。もしも撥水処理をしないでフィルムテープだけを段差部分に貼ったとしても、雪だまり軽減効果は半減するのではないだろうか。

以上、私見を述べさせていただきました。
過度な期待は禁物ですが、たとえわずかでも改善効果が得られるならば、私は今後もこの策を試行し(改良させ)つつ、自分なりに実施していくつもりです。
長文拝読ありがとうございました。
ブログ一覧 | 【BG5Bレガシィ】 | クルマ
Posted at 2006/01/13 21:24:50

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この記事へのコメント

2006年1月14日 8:09
インプレご苦労様です。
なかなかの効果ですね~各車種の状況を見て,それにあった作業が必要ですね~

少しでも効果あるなら,やらないよりはやった方がいいですね~
仮に10の違った状況が合ったのならば,やらないと10の状況は改善出来ないが,何個かの条件は解消できるのであれば,OKですね~スタッドレスのように全ての条件というのは不可能だと思います。

あと,Aピラーの段差によって,処理の仕方も違いますが,レガシィとエルのようにフロントガラスの角度によっても,状況が変わってくるでしょうね~

どちらにせよ,改善されるのは0%ではないと言うことなであれば,こちらでも,いろいろな車でやってみると言うことはありますね~友人と相談してみます。

参考になりました~どうもで~すm(_ _)m
コメントへの返答
2006年1月16日 7:10
こんにちは。コメントありがとうございます。
また返信が遅れてスミマセン。

おっしゃることは同感ですね。
雪質の状態や交通事情(路面の状態)、あるいはピラーの角度や段差の状態によって得られる効果が変わってきますので、決して過度な期待はできません。
しかし、たとえわずかばかりの改善効果であっても、その「わずかな効果」がその後の運転状況に大きく影響してくることも十分考えられます。

フィルムテープを貼るという手段は比較的安価で気軽にできますし、また仮に貼り付けに失敗しても、単にまた張り直せば良いだけですから、いろいろと効果を試しながら今後も自分なりに改良を加えて試行しようと思います。何か新しいことが分かりましたら、またブログに載せますね。
ではでは。
2006年1月14日 8:34
KAZさんおはようございます
実際真似させていただいたので、「そうそう」と頷きながら読ませていただきました。
雪国では商品化されたものがあるみたいです。
http://obatech.matuto.com/
コメントへの返答
2006年1月16日 7:19
毎度さまです、コメントありがとうございます。
(返信が遅れてスミマセン。<(_ _)>)

おぉ!すでに実際に同様な商品が実用化されていたのですか!それは知らなかった・・・。_| ̄|○
紹介していただいた商品の方が断然スマートで美しいですね。ただ、ガラスとこの商品自体の段差はどんな感じか、またこの商品自体の表面はスベリが良いのか、は要確認でしょうね。フィルムテープだとフィルム自身の段差は数十μmですから。あとは実際の販売価格かな。

まぁ、もしも私が実用化するなら透明タイプとかカーボン柄タイプとかブラックタイプとかバリエーションを揃えるでしょうけど、この商品はどうなんだろう?いずれにしても、情報ありがとうございました。

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