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2006年04月29日

[タイヤ充填用・新型ガス] 窒素ガスより優れた特性

[タイヤ充填用・新型ガス] 窒素ガスより優れた特性 窒素ガスに代わる タイヤ充填用の新型ガスの話。
(「横浜ゴム+岩谷瓦斯+岩谷産業」の協同開発)

クルマのメンテナンスと聞くと、オイル交換サイクルがどうだ (例:3000[km] ごとに交換) とか、車高がどうだ (例:フロントが指○本分・・・(注)) とか、そういうことに目が行く人は多いようだ。確かにそれらも重要だとは思う。

だが私見だが、もっと初歩的なこと・・・例えばタイヤの空気圧・・・を気にする人は意外に少ないように思う。タイヤの空気圧は極めて重要で、単に乗り心地や操縦安定性だけでなく、燃費やタイヤの寿命(偏摩耗)など、その影響は多岐に及ぶと思う。

(注):車高を表す際に 「指○本分」 などという極めてあいまいな表現を使うってのはどうよ?
    ホイールアーチハイト[mm] で表した方が良いだろうに・・・という指摘はここでは置いておいて。

タイヤには、一般的にはもちろん空気を入れるが、ちょっと前には窒素(N2)ガスブームが起こったこともあり、今ではサーキット愛好家だけでなく一般ユーザーもディーラーで窒素ガス充填サービスを利用できるようになってきた。窒素(N2)ガスには酸素や水分が含まれていないため、空気を充填した場合に較べると内圧が変化しにくい、と言われるが、今回のブログはそんな窒素ガスの美点を上回る特徴を持つタイヤ充填用の新型ガスが開発された、というニュースについてである。

横浜ゴム(株)や岩谷産業(株)など 3社が協同で、自動車タイヤ用の充填ガスを新開発したという。その名も 「MIX-GT(特許出願中)」 というガスで、空気や窒素ガスに代わるものとして期待されている。

その特徴は、
  ◎タイヤの内圧が低下しにくい。
     ・空気を充填したケースに比べ、漏れ量が最大 65%減。
     ・窒素との比較でも、最大 30%減 を達成
  ◎酸素や水分を含まないため、タイヤ本体やリムを劣化させない。

燃費低下やタイヤ寿命低下を抑制し、タイヤにまつわる操縦安定性も損なわない、との触れ込みになっている。詳しくはこちら。
 → 横浜ゴム(株)のニュースリリース
 → 岩谷産業(株)のニュースリリース

巷(ちまた)では、よく 「窒素ガスを入れた瞬間に乗り心地が良くなったよ~」 などというネット上での書き込み(都市伝説?)が散見されるが、この 「MIX-GT」 の公式ニュースリリースでは 「乗り心地の改善」 に関する記述は一切無い (まぁ広義では 「操縦安定性」 も乗り心地に関係してくるが)。それにしても、MIX-GT の正体は何なのだろう? 従来、自然界には存在しなかった人為的な合成気体とは考えにくい。そのネーミングからして、何かの混合物(ミクスチャー)なのだろうか。「特許出願中」 とあるのは、まったくの想像であるが、充填用ガスそのものについてではなく、その製造方法(精錬工程)など工業的プロセスに関係した技法のような気がする。

それにしても、異業種間の共同開発とはいえ、タイヤ技術は横浜ゴム(株)、工業ガス技術は岩谷瓦斯(株)、総発売元およびマーケティング業務は岩谷産業(株)、というように、各社で持てる技術をうまく分担しあっているように思える。そのうち、タイヤ交換作業の際にメカニックから 「エアにしましょうか?それとも窒素、あるいは MIX-GT にしましょうか?」 などとユーザーに打診する姿が見受けられるようになるかもしれない。将来的にはディーラーや、個人経営のラリーショップ系などでも流通するのかな?

平成18年5月1日より関東・近畿地域を中心に販売開始となっているので、インプレッサのタイヤを新調した際には、ぜひ試してみたいものである。
ブログ一覧 | 【クルマ関係(スバル以外)】 | クルマ
Posted at 2006/05/02 23:36:29

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この記事へのコメント

2006年6月10日 10:04
窒素の次のガスですか。色々商品企画の方は思いつくものですね。タイヤの空気圧などのメンテはもっぱらガレージで空気入れを使って、、、、、って言う方が減ってきているんでしょうね。

ただ、パンクなどのトラブルや、虫の劣化などでなければそうそう空気が抜けるなんてことも体験したことはないので、窒素も含め、なんとなく実際にメンテをしない人を上手に騙すアイテムのような気がします。(^_^;)

実際の空気圧メンテとしては、気温の変化に対応する作業が目立つように思います。特に、夏から秋、冬にかけて気温が下がる影響で内圧が落ちがってになり、これを補充。春から夏にかけては、圧力を確認するだけで、ほとんど補充なしと言った感じですね。
コメントへの返答
2006年6月11日 11:46
こんにちは、コメントどうもです。

その後、日経BPなどの記事から、MIX-GTの成分は窒素とアルゴンガスであること、両者を一定の比率で混合すると漏れにくくなること、漏れにくくなるメカニズムについては企業秘密らしきこと、が判りました。

アルゴンは溶接屋さんにもあるので、そのうち板金塗装などを手がけるショップでもMIX-GTが展開されるかもしれません。

タイヤの内圧変化が少ないと思われますので、一般ユーザーよりもむしろサーキット愛好家の間で広がるかも。一般ユーザーでは、新しモノ好きかスペアタイヤ空気圧を気にする人くらいにしか広まらなかったりして?

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「CBR250Fourが高スロットル開度にて#4が失火気味。要求電圧が高くなるときに3気筒になってしまう模様。低中回転速度でth開度が低いときは失火は発生しない。原因の切り分けのため、#1と#4の点火プラグを入れ替えて様子見します。」
何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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