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2013年12月10日

[CBR250Four] その4・まとめ(板金はんだ、金属パテ、信越シリコン)燃料タンク漏れ修理

[CBR250Four] その4・まとめ(板金はんだ、金属パテ、信越シリコン)燃料タンク漏れ修理 新車で購入してから27年間、ワンオーナーで使用中のバイク 「ホンダCBR250Four」 の燃料タンクから、漏れトラブルが発生。原因は経年劣化。DIYによる一連の簡易補修作業を通して得られた知見を、備忘録として記録しています。今回は 「その4・まとめ(最終話)」 です。

<関連ブログ>
◎前回の修理内容 : 「走行中に燃料タンクに穴が あいたの巻」
      総集編(過去ログ)は → 「板金はんだ による補修」
◎今回の修理内容・その1 は → 「現状再確認 編」
◎今回の修理内容・その2 は → 「信越シリコン 編」
◎今回の修理内容・その3 は → 「信越シリコン 後編」

「その3」 からの続き
(※以下、画像はクリックで適度に拡大します。)

■燃料もれに対する暫定処置(過去の経緯のおさらい)
昭和61年に新車で購入したバイク・CBR250Four(ホンダ公式ニュースリリースは → こちら )の燃料タンクから、最初に 「穴あき」 による燃料漏れが起こったのが、去年2012年の10月。初年度登録から丸26年が経過したあとでした。

ほぼ毎日使うバイクですので、修理に時間を要する(稼働できない状態が長くなる)ような本格的な処置はできません。そこで素人のDIYで実施できて、対策効果のあると考えられる 「板金はんだ」 に挑戦したのが、前回の暫定修理報告ブログ (「板金はんだ による補修」) でした。

<↓すべてDIYによる 「板金はんだ」 での修理例。必要な道具と材料は、ホームセンターで購入>






<↓燃料タンク内側の暫定対策例。下地処理として、はんだのノリを良くする「フラックス」は必須>






燃料タンクからの漏れは、(上の画像で示すように)見かけ上はタンクの 「表側/裏側」 といった違いがあるものの、実はタンク壁面が 「曲げ加工」 によって絞られて、肉厚が薄くなっている箇所 に現れている・・・という共通点があることに気がつきます。したがって、タンクの 「表/裏」、「右/左」 関係無く、同じような 成形条件/環境条件 にさらされている部位は同じように経年劣化によるトラブルが発生する恐れがあると見て良いでしょう。

そこで当時は、板金はんだを盛った箇所の周辺からも、今後は同じように経年劣化(サビ)によるピンホールがあいてしまうことを想定し、「板金はんだ」 による施工部位を丸ごと含めて、その上から 「金属パテで盛り増しする」 手法を選んだのでした。

<↓当時は保険の意味で、「良かれ」 と思って付け加えた 金属パテ だったのだが・・・>
  

<↓実際には、新たに発生したピンホールからの燃料にじみによって、表面が剥離することに>


■前回の反省点 と 今回の対応策
金属パテを剥がして内部を確認したところ、「板金はんだ部分からの漏れ」 ではなく、「金属パテが直接、燃料タンクの壁面と接していたところ」 に新たに生じたピンホールによって、剥離していたことが分かりました(その2 で既報)。

これらの事実により、転倒や打痕による 「その箇所だけにダメージ」 が単独で加わったことによるイレギュラーな穴あき 以外・・・例えば今回の私の事例のように 「経年劣化やサビによる浸食で、燃料タンクの厚みが一様に減肉する場合」・・・では、見かけ上の貫通穴が一箇所しか無かったとしても、すでにその周辺の板厚も減肉していると考えられます。例えて言うなら、「水に浮いた氷は、水面から見える部分は全体の1割しかない(残りの9割は水面下にある)」 という感じでしょうか。

したがって金属パテ盛りは、あくまで暫定対策の場合であっても、トータルで考えると 「漏れ耐力(シール性)」 低下に至る場合があり得る、ということになります。そこでいよいよ、今回紹介した 「信越シリコン」 の出番となるワケです。

<↓信越シリコンで漏れ部位の貫通穴をコーキングする。金属表面との接着性や弾力性もある>






■前後して、そのころヤフオク!では・・・
実は前回の修理と前後して、一度だけ、ヤフオク!でCBR250Fourの燃料タンク(デッドストック品)が新品で出品されていました。しかも私のバイク(全国2000台の限定カラー)と同じ青色(キャンディ・アリューシャン・ブルーM)で! メーカー在庫はもちろん底をついており、各パーツセンターには存在していないことは、かなり以前より(問い合わせタイミングを変えて)何度も確認済み。

<↓今となってはCBR250F、同250Rを含めても、中古でもめったに出品例のない燃料タンクだったが・・・>


新品の燃料タンクに交換するのは、究極かつ根本的・確実な修理策です。もちろん私も注目していました。が、いかんせん、設定価格が私にとっては高すぎました。清水の舞台から飛び降りる前に、他者に落札されていきました。何事も、表に出て来ない苦労は付きものです。・・・まぁ、その代替案として今回の 「信越シリコン」 にトライする手法へとつながっていくワケですが。

■まとめ(燃料タンクからの漏れ対策 編)
以上、当方の実体験に基づく結果から、要旨をまとめると次のようになります。

(1)燃料タンクからの漏れには、「板金はんだ」 が有効。
(2)ただし、下地処理として 「表面荒らし(ペーパーやすりがけ)」・「脱脂洗浄」・「フラックス処理」 は必須。
(3)「板金はんだ」 をうまく母材(ここでは燃料タンク壁面)になじませるためには、燃料タンクをよく温める。

(4)いわゆる金属パテ(2層混合タイプ)は、母材との微妙な熱膨張率の差(収縮/膨張の履歴が
  繰り返される場合)や、母材とのスキマに燃料が染み込むような場合は、シール性を保てない。
(5)燃料タンク(相手母材)との接着性・密着性・冷熱/膨張(ヒートサイクル)の繰り返しに対する追従性
  を考慮すると、信越シリコンなどのコーキング材は(現時点では)有効だと考えられます。
(6)可能ならば、信越シリコン(一液型RTVゴム)の中でも、耐油性・耐溶剤グレードが好ましい。
  (さらに上位グレードとして、MIL規格もある → こちら(メーカーサイト) 。)

以上、素人の私がDIYで得た知見(知見というほど大したものではありませんが・・・)をまとめた結果です。
旧車のメンテナンスなどをされる方々に、多少なりとも参考になれば幸いです。


(今回で 「燃料タンクからの漏れ」 トラブル対策シリーズの第二弾は終了です。
 毎度の長文にも関わらず、お読みいただいたり、「イイね!」 を付けていただいた方々には感謝いたします。)

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この記事へのコメント

2013年12月11日 8:16
ぃゃぁ~、確かに お~しまさんの写真一枚に
4論吉さんはちょっと … ですねぇ (^_^;)

せめて半分くらいなら、、、


って、出すんかぃっ! \(◎o◎)/!!!
コメントへの返答
2013年12月11日 19:54
コメントどうもです。
毎年この時期になると、来年の「氷川きよしさんカレンダー(ポスター形式)」を母親にプレゼントしようかと思いつつ、結局買わずに終わる(代替品で済ませる)私です。

まぁ、季節物のカレンダーは年が明けると値下がりますが。AKB関係はまだ高値安定なのかな。さて、エビ中は対象外でしょうか?
2013年12月11日 23:22
なに!?さんまんはっせんえん、ですと・・・
車体自体が知る人ぞ知る希少品になっているのでは?
益々大事にせんといかんですね(^_^;)
コメントへの返答
2013年12月12日 0:39
こんばんは。手持ちのパーツリストによると、新品の「燃料タンクキット」で28,100円です(在庫があれば、ですが)。
20数年間、寝かせたあとの開始価格が4万円弱ですから、値付けとしては順当?なのかもしれませんが、私には手が出せませんでした。

信越シリコンKE45は、ヤフオク!で500円~1600円で出品されていますので、仮に1000円とすれば、タンク開始価格で38本も買える計算です。

# そのぶん、私のDIYの経験値も上がるワケで。

プロフィール

「経年劣化でガタが来た、CBR250Four(初年度登録から39年)のタンデムステップの構成部品の在庫有無をナップスで確認中。先日の娘と2人でのタンデムツーリングで劣化を認識。メーカー在庫切れだったら、程度の良さげな中古品を探すことになりそう。」
何シテル?   05/11 18:32
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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