モニター当選したfcl.さんの新型LEDライトのレポートブログ(その2)です。適用車種はスバル・エクシーガ、適用部位はフォグランプ(型式:HB4)。
商品到着後の開梱から実際に装着して使用するまでの状況を、「1.開梱&確認編」「2.装着作業編」「3.インプレッション編」 の3つのブログに分けて、レポートしています。
◎前回のレポートブログ「その1」 は こちら →
開梱&確認編
■フォグランプへのアクセス方法
エクシーガのフォグランプのバルブ交換をする場合、フロントバンパーを丸ごと取り外して作業される方々もいらっしゃるかと思います。ただ私の場合、なるべくバンパーの脱着をしたくなかったため、車両の下に潜り込んで、フォグランプの下を覆っているマッドガード(樹脂製のアンダーカバー)をめくって作業スペースを確保することにしました。
<↓マッドガードの先端部分(クリップ3ヶ所とボルト1ヶ所)を取り外せば、フォグランプに手が入る>
■地下ピットで作業
作業方針が決まった(バンパーを外さないでイケることを事前に現車確認できた)ので、車両を 自宅前の地下ピット に入れて、準備に取りかかります。
<↓自宅新築時に、DIY作業用の地下ピットを設置。地下ピットに関する詳しい情報は →
こちら >

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(1)ピットをまたぐように車両前方からを乗り入れして、
(2)グレーチング(網の目状の溝フタ)を取り外します。
(3)脱着可搬式の鉄骨を取り外すと作業スペース出現。
(4)地下ピットの中に潜って、車両下部を見上げた状態。
<↓バルブ交換は車両左側(LH)フォグランプから開始。カバーを観察しながら慎重に取り外す>

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(5)純正フォグランプはパンパー左右の下部にある。
(6)マッドガード(樹脂カバー)のこの部分だけ外す。
(7)当該部をアングルを変えて撮影(RH→LH方向)。
(8)クリップ3個とボルト1個を外してカバーをめくった状態。
<↓車両左側のフォグランプ(筐体)は、ウィンドウウォッシャータンクの前方に位置しています>

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(9)カバーをめくると、フォグランプの筐体が姿を現す。
(10)車両のハーネスをカプラーから取り外した状態。
(11)カプラー(HB4バルブ)を反時計方向にひねると、
(12)バルブを後方に引き抜くことができる。
こうして、無事に純正HB4バルブ(12V-51W)を取り出すことができました。トップ画像にも載せてありますが、全体像を fcl.さんのLED(モニター品)と比較してみます。
<↓フランジから発光体(純正:フィラメント、fcl.:LEDチップ)までの距離は、両者でほぼ同等>
純正のHB4バルブをLEDに置換する際、フォグランプ筐体(すなわち、リフレクター)に対する発光体の位置が不変であることが重要になります。相対位置が保たれていないと、狙いの配光特性が得られないからです。その点、fcl.さんのLEDは、LEDチップの位置がHB4バルブのフィラメントとほぼ同等ですので、基本的な配光特性は踏襲されると考えられます。
■懸念点が新たに発生
純正のHB4バルブを取り出したあとは、fcl.さんのLEDライトの取り付け工程に入ります。フォグランプの筐体と、背面にあるウォッシャータンクとのスキマは確保されています(LEDのヒートシンク:放熱板が入るスペースはあります)。
<↓LEDのヒートシンクは、背面のウォッシャータンクに干渉せずにフォグ筐体に挿入できました>
<↓LEDユニットを純正フォグランプの筐体に挿入しただけの状態(まだ爪で固定はしていない)>
ところが、ここでひとつ、懸念点が生じました。
LEDユニットをフォグランプの筐体に押し入れて、フランジを回転固定させようとすると、あくまで手感ですが タイト感が少々ありました。予想される要因として、下の画像に示す懸念が考えられます。
<↓さらに押し入れて、フランジの3箇所の爪を回転固定させたとき、筐体のひさしと干渉する?>
実は予備知識として、(他社製品での話ですが)みん友さんで このひさし部分が干渉するため、対策として干渉部分を削ってアフター品と置換した、という事例が挙げられていたのを読んでいました(→ こちら )。今回のfcl.さんの場合も、同様の措置が必要か否かを、詳細に確認する必要が出てきたわけです。
■懸念点の現物確認
フロントバンパーから、フォグランプの筐体全体を取り外して、干渉有無を詳細観察することにします。
<↓エクシーガのフォグランプ筐体は、下側ボルト2本・上側クリップでバンパーに固定されている>
地下ピットに潜って、バンパー下方から腕を伸ばした状態で干渉有無を想像するよりも、フォグランプの筐体を手元に置いて単品状態で現物確認する方が、確実です。
<↓LEDのヒートシンク(放熱板)と、この部分との干渉が懸念されましたが・・・>
LEDのフランジを奥まで深く挿入して時計方向に回転させてみると、3箇所の爪は所定の位置でロックが可能でした。そのとき、ヒートシンクと筐体のひさし部分は ゼロタイト な状態でした。つまり、削らなくても(=無加工で)ギリギリ装着可能 だと判断しました。
<↓実際には両者は接触するものの、ほぼゼロタイトな状態であり、削らなくても装着可能と判断>
(※)補足
フォグランプのひさし(筐体)の材質は
PP+GF40。自動車用のPP(ポリプロピレン)の
常用耐熱温度は120℃程度 でしょうから、ヒートシンクの表面温度が120℃以上に上がらなければ、無条件でそのままでOK。表面温度が120℃を越えるようであれば、ゼロタイトで接している部分のひさし表面は熱変形する恐れがあります。
このへんについて(実際に熱変形が生じるか否か)は、実際に使用しながら検証していきたいと思います(特に、外気温度の高くなる夏場での連続使用条件下での確認が必要と考えます)。
■装着して試点灯
(物理的には)無加工で装着可能であることを確認できたので、フォグランプの筐体をバンパー裏側の所定の位置に戻します。光軸は、一通りの作業が終了したあと、実際の使用過程において必要に応じて調整します。
<↓取り外したフォグランプの筐体をバンパー裏側に戻し、ハーネスを結線して点灯するか確認>
試通電の結果、問題なく点灯することが確認できました。
ここで実際に作業をして気がついた注意点としては、車両側の2極コネクタ(茶色)に対し、LED側の2極コネクタ(黒色)は、物理的には(+-の方向に関係なく)どちら向きにも差し込みできてしまう点です。実際には、コネクタのロックと爪とが一致する方向で差し込む方が正解です。
<↓LED側コネクタ(+-の表示あり)は、突起が車両側コネクタのロックに合致する方向で挿す>
この時点では車両右側が純正バルブのままですので、純正バルブとLEDとの見え方の違いを比較してみます。左右のフォグランプを点灯させて、一歩引いた位置で車両の正面を撮影します。この時点ですでに、LEDは明るい白色光であることが分かります。
<↓車両左側がLED、車両右側が純正。画像の下段は、上段に対して露出補正を暗くして撮影>
せっかくですので、車両の正面に棚板を立てて、光の照射状況(の差)も簡単にとらえておきます。
<↓車両の前についたてを立てて、fcl.LED(左)と純正HB4バルブ(右)の照射状況の差を映す>
上の画像(ついたてに光束を投影)は日ざしのある夕方16時頃の撮影ですが、まだ周囲が暗くなっていない状況であるにも関わらず、すでに純正比で白色化された上で光量もアップしている(であろう)ことが読み取れます。
■継続作業(車両右側フォグも交換)
LHフォグのバルブ交換作業が特にトラブルなく完了したので、引き続きRHフォグのバルブ交換作業に移ります。
<↓RHもLHと同様に、地下ピットからマッドガード先端部をめくって作業スペースを確保します>
<↓RHフォグ背面には吸気ダクトのレゾネータがありますが、そのクリアランスはLHよりも広め>
LHで作業の要領(コツ)をつかんだので、RHはサクッと作業が進みます。HB4バルブをLEDに交換したのち、同じように車両前方についたてを立てて、光の照射具合を確認します。
<↓左右ともに白色化のうえ、光量がアップしていることを実感。このあとハーネスを固定する>
無事に点灯を確認できたので、ハーネスを付属の結束バンドで固定します。
<↓ヒートシンク背面からの配線をねずみ返しにして、ピン配列に注水しないようコネクタを直立>
本当はコントローラ部分(>配線に対して相対的に重量がある部分なので)をしっかりと固定させたいところですが、取り回し(ねずみ返しにする)の関係で今回は省略。コネクタ部分は、万が一、スキマに注水された場合(>路面からの水跳ねなど)であっても、ピン配列が上方(水分が下方)となるような垂直姿勢を保った状態で、結束バンドでフォグランプの筐体に固定しました。
(※コネクタのオスとメスの位置が反対になると、逆に侵水しやすくなってしまう恐れがあるので要注意。)
マッドガード(樹脂アンダーカバー)を元通りに固定して、車両を地下ピットから出して夜が来るのを待ちます。純正フォグランプのときに照射範囲を撮影した、交通量と人通りの少ない一本道に、同じ時間帯を狙ってエクシーガを持ち込んで比較撮影するためです。
「モニターレポートその3・インプレッション編(最終話)」 に続く。
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2018-01-10(Wed.) : 更新
【fcl.】新型LEDヘッドライト フォグランプ ファンレス(HB4) モニターレポートその3・インプレッション編(純正との比較) をアップロードしました。