• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2019年11月04日

[TMS2019] 東京モーターショー2019雑感(後編)

[TMS2019] 東京モーターショー2019雑感(後編) 家族と一緒に東京モーターショー2019を見に行った際の、個人的な雑感を綴るブログの後編です。

◎前編はこちら → [TMS2019] 東京モーターショー2019雑感(前編)

前編では、主に会場入りするまでの状況やスバルブースでの様子をお伝えしましたが、この後編では「働くくるま」や「カワサキブース」を中心に、当方の目に付いたものを記していきます。

■働くくるま に触れてみる
青海会場から有明会場まで、OPEN ROAD を通って徒歩で移動したその先に、「働くくるま」の屋外展示場がありました。明確な目的に特化したクルマについて、子供たちにその姿を見せながら触れさせることのできる、良いチャンスです。

<↓有明会場に向かって OPEN ROAD を行くと、「働くくるま」の展示場にたどり着きました>


今、このブログを書いていてふと思ったのですが、子供たちにとって難しいであろう「働く」を漢字で書きながら、比較的やさしい漢字の「くるま」をひらがなに崩すのは正解なのだろうか?

働くくるま」と「はたらく車」。
子供たち(想定ターゲット:小学校低学年)にとっては、どちらが分かりやすい表現になるだろうか。まぁそんなコトはここでは置いといて。どうやら自衛隊で使用されている車両が多く展示されているようです。


<↓最初に目に付いたのはこの車両。装甲車??車名もスペックもよく分かりませんが・・・(^^;)>


<↓上記車両の各部の様子。フラットボトムだったり太いコイルスプリングだったり、印象的な仕様>


リヤに付加されたプレートを良く見ると、コマツ製のようですね。
そのとなりにはバイクも用意されており、自由にまたがって記念撮影させていただけました。


<↓ヘルメットを借りて記念撮影>


このバイクをよく見ると、フロントフェンダーの先端に五角形のような花びらのマークが付されています。ヘッドライト&ウィンカーガードも、部位によってガードパイプとメッシュガードで使い分けられています。リヤキャリアの両サイドにも、上下方向に走る太めのパイプあり。リヤホイールのスプロケット近傍には、駆動チェーンの下側(緩み側)にはガイドが、上側(張り側)にはガードが付いています。

次に触れることのできた「働くくるま」は、以下の車両です。


<↓ハマーのような出で立ちの車両。荷台には対面シートが設けられており、自由に座れました>


<↓下回りを覗くと、まさにヘビーデューティ。設計上の(損傷に対する)安全率Sfはかなり高そう>


余談ですが、日本車で「ヘビーデューティ」という宣伝文句を初めて使ったのは、日産のブルーバードだったように記憶しています(TRY HEAVY DUTY というカタログ表現で)。

■働く人々に成り切ってみる
自衛隊ブース(と、呼んでも良いのかな)では、貸し出し衣装を身にまとって記念撮影できるサービスが供されていました。子供たちも、早速「成り切って」みます。

<↓「自衛隊 東京地方協力本部」の旗が立つテントにて、試着やVR体験などが可能でした>


<↓試着コーナーで成り切り撮影。衣装は、サイズが合えば好きなものを貸していただけました>


「働くくるま」はその他にも展示されていましたが、普段、目撃することはあってもじっくり見る機会の無かった自衛隊車両について、触れることができたのでした。

■いよいよ有明会場へ
この時点で、けっこうな時間となってしまったため、急いで有明会場に入ります。向かうはカワサキブースです。そう、250ccで4気筒(クオーターマルチ)のNinja ZX-25Rをこの目で確かめるのです。

<↓この「エコの時代」にクオーターマルチが復活するだなんて!>


で、シリンダヘッド直後のエキパイは、確かに4本出ている様子が確認できるのですが、(上記画像からも分かるように)気筒間の各パイプがサイドブランチで連結されているように見えます。

カウルに隠れてしまって全容が見えないのですが、どうも#1#2#3#4が相互に連結されているように見えてしまいます(※実際にそうなのかどうかは不明)。4気筒の点火順序が不明なのですが、仮に#1→#3→#2→#4だとした場合、排気干渉を避けながら効率アップするように連結するサイドブランチ(連結パイプ)は集合部までの間で2本でも良いような気がします。でも4本あるように見える。

ここで比較のため、ホンダブースのCB系エキパイを見てみます。


<↓大排気量から中排気量モデルまで、ホンダの4気筒にはエキパイに連結パイプの設定は無し


ちなみに私が今なお維持して乗っているホンダCBR250Four(1986年式MC14型)も、シリンダヘッドから出たエキパイは集合部まで完全独立(4 into 1)構造です。

ZX-25Rの排気系には、(情報未公開のため)さらに不明な点があります。


<↓車両の左側から見たショット。赤線で囲った膨らみは一体、何なのか?>


上下方向(天地方向)に異様に長く、ボリュームのある容積室。これが触媒内蔵のマフラーなのだろうか? ターンテーブルでゆっくりと回転するZX-25Rが右サイドを向けるタイミングで観察してみると。

<↓他車の異形断面マフラーと較べても、極端に短すぎるマフラーエンド(テールパイプ)>


マフラーエンドがリヤのスイングアーム(ホンダで言うところのガルアーム)の「へ」の字型の直下までで終わっており、そこから先はアップマフラーになっていない。

<↓むむむ? テールパイプは単なるパイプのみで、あの四角い容積室が従来のマフラーに相当か?>


<↓マフラーガードは車体の前後方向に装着されるのに対し、パイプの出口角度は異なっている>


車体の右サイドから真っ直ぐに見たときのマフラーガード(が前後方向で装着されていること)にダマされる?ところでしたが、どうやら重量のかさむリアルマフラーは直方体で成形した上で、ホイールベースの中央にマウントしてマス集中化と静粛性を狙っている模様。容積室が直方体ならば、内部のラビリンスは自由に設定できるので、意図するエキゾーストサウンドの創成にも有利になるのでしょう、きっと。

なお、同じターンテーブルに載っていた Z H2 (スーパーチャージャー搭載モデル)の排気系の取り回しは、現在の主流に則ったタイプでした。


<↓まぁ、過給器モデルは必然的にこのような排気系レイアウトになってしまうのかもしれません>
 

話をZX-25Rに戻すと、フロントキャリパはモノブロックでラジアルマウント、リヤサスはホリゾンタルバックリンク方式、さらにはクイックシフターやトラクションコントロールなどまで満載。これがそのまま市販されるなら、恐らく90万円前後になってしまうのでは?

とすると、例えば装備を省いて価格を抑えた4気筒ベーシックとして「ZX-25」を、装備てんこ盛りのフルスペックを「ZX-25R」として、2グレード体系で市販する可能性もあるのでは? 1980年代のクオーターマルチの生き残りユーザーである私としては、今後の成り行き(他メーカーの動向も)を見守っていこうと思います。


■部品メーカーブースへ
カワサキブースを見たあとは、部品メーカーのブースへも、チラッとだけ足を運びました。最初にNSK。日本精工さんです。次にニッシン。バイク乗りでNISSINと聞くと、ブレーキキャリパのイメージが強いと思います。

<↓ふと見ると、NISSINのブースが。思わず引き寄せられる>


<↓当初のイメージ通り、ブレーキ関連の部品の展示がメイン>


<↓ところがその中に、リヤのロアアーム(しかも薄肉鋳造)の展示が・・・>


失礼ながら、アルミ鋳物の薄肉化の開発をされていましたっけ?
試作品とおぼしき展示品の横には、次のような説明表記がありました。


<↓数値を載せて具体的な効果を説明しているが、肝心の技術解説にはなっていない(>失礼!)>


そこで思わず、その場にいた説明員さんに質問してしまいました。

私:「単に従来材のままでは薄肉化はできませんよね?
   例えば、添加剤(SiとかMgとか)の配合率を変化させること
   によって、強度を確保しつつ展延性を改善したのでしょうか?」
係:「そのへんは企業秘密です。」

係員さんにとって、私の質問が専門外だったのでそう回答したのか、あるいは本当に企業秘密なのか計りかねましたので、質問を変えてみました。

私:「一口にアルミと言っても、いろいろな材料がありますよね。
   従来の技術に対して、どこをどのように変えることができたから、
   その結果として薄肉化が可能になったのか。その過程を知りたい。」
係:「確かにアルミには○○材などがあり、添加材もその規格の公差内
   でチューニングすることで、鋳造性を変えることができるのです。」
私:「とすると、鋳造後の冷却速度など鋳造方案にも工夫をしている、と?」
係:「う~ん、まぁその・・・(モゴモゴ)。」

どうやら材料特性をアルミ規格を逸脱しない範囲内で変化させること、その材料特性に応じた鋳造方案を確立すること、によって薄肉化のメドを立ててきたようです(規格内に納めるのはコストを見越してか?)。回答ありがとうございました。


■余談
ここから先は、モーターショーの会場で目に付いた(または気になった)ことをランダムに記します。例によって他意はございませんので悪しからず。

<↓スバルブースのすぐとなりあたりで。anythingとあるので、いかなるモノも置いちゃダメ、と>


# 看板に気を取られ、その「枠」が何だったのかを
# 見過ごしたのは、ここだけの話。


<↓スズキブースにて。「ドアなどの開閉時には気をつけて」という注意喚起のステッカー>


「不特定多数の来場者さんに、自社ブースでケガでもされたらたまらん。」
というのを、あくまで柔らかい表現で「お願い」するステッカーかしら?


<↓同じスズキブースにて。今度は、ドアの開閉行為そのものの制限措置を示すステッカー>


「乗ってもいいけどケガしないでね」に代えた強行策?
「トラブルを避けたいから乗るのやめて!」の意味かしら。


<↓次はホンダブースにて。新型フィットでは逆に「閉めないで!」というお願いステッカー>


「見て触れて納得して!」
「そのためにゲートは なんびとたりとも閉めるんじゃあない!」
・・・ってのを柔らかく「お願い」するステッカーかしら。
「頭上注意」を同時掲載するところが、ソツがありません。

最後に。
義兄(歴代パジェロユーザー)のために、パンフレットを三菱ブースにもらいに行きました。


<↓画像ではタイミングが悪く、うまく捉えられていませんが、キレイなお姉さんでした>


# クルマやバイクの画像を写すのと同じくらいの熱意を持って
# お姉さんも躊躇なく写せるような、そんな達観を持ちたいものですな。
# (若い頃は「お姉さん、クルマを撮りたいからどけて」と思っていたので。)

以上、自由放言気味の「東京モーターショー2019」の雑感ブログ(前編&後編)を終わります。視点はあくまで私個人によるもので、繰り返しになりますが、他意はございません&交わした会話は事実ですので念のため。
ブログ一覧 | 【クルマ関係(スバル以外)】 | クルマ
Posted at 2019/11/04 02:24:28

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

日本海側の京都・福井ドライブ2日目 ...
ババロンさん

静かなり暦通りの盆休み
CSDJPさん

縮んだ?・・・・
人も車もポンコツさん

同じソアラじゃん
別手蘭太郎さん

千葉ドライブ ② 亀岩の洞窟〜まさ ...
SUN SUNさん

晴れ(あと10日)
らんさまさん

この記事へのコメント

2019年11月4日 6:53
おはようございます。
説明員さんとの会話が私も楽しかったです。何となく展示の特長を誉めてあげてから聞きたいことを聞いたら話してくれました。技術者は本当はやってることの優位性を自慢したいですからね。
若い人で説明員の練習っぽい人にはしっかり聞いてあげると意外と知識豊富でどんどん情報が出てきて驚かされました。
私の場合は初日(金曜日)だったので同業他社の展示内容を教えてあげると驚かれたりして話すのが楽しかったです。
コメントへの返答
2019年11月4日 19:33
丁寧なコメントありがとうございます。なるほど、「先に展示技術を誉めて」から「聞きたいことを尋ねる」のですね。メモメモ。

確かに、どこのどいつか分からないような人から質問を受けても、なかなか本音は話してくれませんね。説明員も生身の人間ですから。・・・まぁ、こちらも相手の出方に応じて話し方を変えていますが、「最初は相手の懐に飛び込む」との話術は参考になりました。ありがとうございます。

そういった点では、EJ20 Final Edition の説明員はいろいろな苦労話までもお話いただきました。せっかくのショーですから、情報を漁った方が良いですね。
2019年11月4日 9:02
おはようございます。
今回は特にクルマが好きではない子供も楽しめるような工夫が、至るところで見受けられましたね。
自分が行った時は遠足で来ている小学生が多かったです。引率の先生は大変そうでしたが…
自衛隊車両はちょっと間近で見てみたかったです。
コメントへの返答
2019年11月4日 19:43
こんばんは。コメントありがとうございます。
かつてない2つの会場での分離開催でしたが、その不利さを逆手に取った工夫や、本会場での「見せ方(=魅せ方)」も各社で工夫を凝らしているように感じました。

ただ純技術の展示は少なめで、自動運転の成立が前提のリビングのような箱(クルマと呼べるのか?)があるなど、「頭を柔らかくして」見る必要がある展示など、ショー自体が曲がり角に来ているような気もしました。

# 自衛隊車両の展示はラッキーでした。
2019年11月5日 0:03
こんばんは。混雑な中、お子さまを連れてのモーターショー参加お疲れさまでした。私は前回は出産で行けず、今回は息子が小さいので断念していたため、S207に人集りができた2015年のモーターショー以来参加できていませんが、ブログから雰囲気楽しませていただきました。

モーターショーの部品メーカー(それも素材系をしっかりとやっているメーカー)のブースは、人混みなくかつ技術を感じられる隠れた穴場ですよね!!私も前回イワタボルトさんのブースで伸線から冷間鍛造に熱処理といった現場チックな質問に対して、非常に丁寧に、技術的に真摯な回答をいただき、大変感激した記憶があります。(一方で、世界的タイヤメーカーでは煙に巻かれるような対応をされ、企業イメージが変わりました。)

薄肉鋳造は非常に興味深いですよね。新素材ばかり注目を集めていますが、既存技術だってもっと頑張れると思います。
コメントへの返答
2019年11月5日 20:56
こんばんは。コメントありがとうございます。
大手ブースについては、自動車雑誌のモーターショー特集号やネットニュースで概要をつかむことができますが、部品メーカーのブースはその場限りの展示が多いので、実はじっくりと見ておきたいところですね。

狭い区画(>失礼!)であっても、課せられる出展料は高いと想像しますので、いかに多くの来場者に足を運んでもらえるか注力していると思います。そういった意味では、質問者に対しては丁寧に対応いただけることが多いような気がします。

ただ、技術発表の場としてTMSがベストか?と問われるとちょっと考えてしまいます。まぁ技術志向の来場者は一定数はいるでしょうけど。

鋳造技術については、おっしゃる通りノウハウの塊ですので、いろいろ奥深いと感じます。
2019年11月5日 3:45
ご無沙汰です。
やっぱり大混雑なのですね。小生は初日で、しかも即位の礼による
首都高が午後から閉鎖ということでしたので駐車場は余裕でした。
ただ、帰りに目の前で台場ランプが閉鎖されました・・・

今回はサプライヤーのスペースが従来より大幅に拡大されたのはよか
ったです。(ただし、満足にウォッチできませんでしたが)。

いずれにせよ、サプライヤーに関しては、TMSより「人テク」の方が
断然、懇切丁寧ですね。やはりTMSは一般の人向けということで、説明
員もそれなりなんでしょう。小生が顔を出したJTEKTも、担当者より課
長以上の人が多かったです。人テクは展示物の担当者、責任者がいます
のでばっちりで、楽しいです。
コメントへの返答
2019年11月5日 21:16
いつもお世話になっております。
コメントありがとうございます。

私見ですが、TMSはもっと会期が延長されないと混雑は避けられないと思います。家族連れだとどうしても土日に集中しますが、平日よりも日曜日の方が早く閉まるので不可避で混みますね。

人テクの件は、なるほどおっしゃる通りです。デモもありますし、技術説明員も付いています。質問すれば業界動向や(今後の)新製品情報も教えていただけますね。まぁその分、売り込みも激しいものがありますが(もともと冷やかしは少ないでしょうけど)。

TMSも人テクも、give&takeといいますか、ニーズとシーズが合致して初めて成果につながります。今回のTMSで海外自動車メーカーの出展が少ないのは、そのあたりが勘案されたのでしょうね。

プロフィール

「[整備] #CBR250FOURフォア [CBR250Four] 純正デカール表面のひび割れ皮膜を除去してみる(見栄え向上の一環) https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/8337537/note.aspx
何シテル?   08/18 00:00
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     1 2
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

[自作] タイヤ空洞共鳴音の低減・ハンコックV12evo2を静音タイヤにする 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/10/02 20:28:55
 
[近況報告・その1] 長女の初レガシィの巻  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/11/09 22:23:24
 
「”個体差” について考える」 の巻 
カテゴリ:なぐり書き
2010/08/13 19:26:31
 

愛車一覧

スバル レヴォーグ VNHCレヴォーグ STI Sport# (スバル レヴォーグ)
・注文日: 2023年01月26日 ・納車日: 2023年07月16日 <↓以下、雪道走 ...
ホンダ CBR250 FOUR (フォア) CBR250Four SE (ホンダ CBR250 FOUR (フォア))
学生の頃に新車で購入して以来、ずっとワンオーナーで乗り続けているバイク、CBR250FG ...
スバル エクシーガ エクシーガtS (年改区分:Eタイプ) (スバル エクシーガ)
YA5A型エクシーガGT(年改区分:Aタイプのターボ車)からの乗り換えです。2012年8 ...
ホンダ モンキーR モンキーR改(2種登録) (ホンダ モンキーR)
レッドバロンで中古のモンキーRを購入後、エンジン全バラシ。 ◎武川88ccボアアッ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation