2019年末→2020年始はレガシィで東京から札幌に帰省しました。その様子を場面ごとに当方の視点で振り返るシリーズですが、今回のブログはカー用品店「ジェームス」の初売りに特化してお伝えします。
[2020年始・帰省記]
◎その1 →
往路編(東京→宮古→シルバーフェリー→室蘭上陸まで)
◎その2 →
札幌編(室蘭→札幌,MaxValu,ホーマック,アリオ,ビール園)
◎その3 →
スキー&初詣編(札幌手稲オリンピア、烈々布神社)
※以下、地元の札幌での話です。同じジェームスの屋号を掲げていても、
他の都道府県では当てはまらない場合もありますので、念のため。
■元旦の新聞広告
ジェームスの初売りは1月2日から。でも新聞折り込み広告は1日の朝刊に入っていますので、事前に目玉商品の有無などについてじっくり見ておく時間が取れます。
<↓2020年の初売りのチラシ(表面)>
<↓2020年の初売りのチラシ(裏面)>
上記の中で個人的に目に付いたものを挙げると、以下。
<↓左:カストロールGTXが1780円など、オイルが安売り 右:ケンウッドのスピーカなども安売り>
<↓左:Mr.DEOの福袋は4点入りで1000円 右:恒例の1000円以上のお買い上げで参加できるお菓子クジ>
ジェームスの初売りセール期間中のクジ引きイベントは毎年恒例で、ここ数年はお菓子のクジになっています(それ以前は、ぬいぐるみなどが当たるクジでした)。
ところで、上記チラシの中で気になる表現がありました。それは Dr.DEO の福袋のところにある「インフルエンザなどのウィルスを強力除去&消臭!」という部分。ホンマかいな? インフルエンザウィルスの直径は、通常80~120nm程度やぞ。ミクロンではなくナノレベル。「初売り」ネタからは少々脱線しますが、確認してみようぞ!
■インフルエンザウィルス
まず「インフルエンザウィルスとは何ぞや?」からの確認です。詳しいことは Wikipedia に載っているので(→ こちら )、以下はそこからの概要。
<インフルエンザウィルス(出展:Wikipediaより)>
・A型インフルエンザウィルスは、直径80-120nm程度。
・表面がタンパク質の粒子で、
自ら宿主細胞に近づくことはできない。
つまり「侵入」ではなく「
受動的に取り込まれる」過程を経て増殖。
・飛沫感染(くしゃみなどの唾液の飛沫に混ざって放出されて感染)。
それ以外にも、手や衣類に付いた飛沫から感染することがある。
・石鹸やアルコールで(エンベロープが破壊されるので)活性を失う。
そのほか「新型インフルエンザ流行時の日常生活におけるマスク使用の考え方」(こちら → 新型インフルエンザ専門家会議/2008年9月22日資料 )によると、次の言及もあります。
<関連情報(出展:新型インフルエンザ専門家会議2008年9月22日資料)>
・花粉の粒子の大きさは20~30μm。インフルエンザウイルスが
唾液等の飛沫として飛散する場合の
飛沫の大きさは、5μm程度。
・感染予防策としてのマスクには、不織布マスクとガーゼマスク
があるが、後者はフィルター性能的に効果が望めない。
・飛沫を捕捉するためには、材質などフィルター性能が重要である。
■Dr.DEO の WEBサイト情報
Dr.DEO の WEBサイト(→ こちら )によると、次の記述があります。
<Dr.DEOの特徴(出展:公式WEBサイトより)>
・ドクターデオは「
安定化二酸化塩素」を採用し、
空気中の菌・ウイルスを除去します。
・一般財団法人 日本食品分析センターのウイルス不活化試験
において、ウイルスが不活化することが確認された。
(試験成績書発行番号 第09018497001-01号)
上記WEBサイトの中で、何度も目にする「安定化二酸化塩素」というワード。そもそも「安定化二酸化塩素」って何だ? ということで調べてみると、これは単に「亜塩素酸ナトリウム」のことを言うようだ。ラッパのマークでおなじみの大幸薬品(株)の 学術情報、二酸化塩素実験データライブラリーの中に明言されている( → こちら )。
では「亜塩素酸ナトリウム」って何だ?ということになりますが、これは「次亜塩素酸ナトリウム」とは異なります。このへんも Wikipedia に詳しく載っています。
<二酸化塩素、安定化二酸化塩素(=亜塩素酸ナトリウム)の違い>
・二酸化塩素(→
こちら )
化学式ClO
2。光や熱に対して
不安定。
ラジカル。
常温、常圧では刺激臭のある気体(空気より重い)である。
・亜塩素酸ナトリウム(→
こちら )
化学式NaClO
2。漂白剤、酸化剤として用いられる。
白色の結晶で水によく溶け、特異な
刺激臭がある。
要するに、二酸化塩素はラジカルで不安定なので、亜塩素酸ナトリウムに代えました。それを「安定化二酸化塩素」と呼んでいます。ってコトか? とすると、「二酸化塩素」と「安定化二酸化塩素(亜塩素酸ナトリウム)」は全く別モノ。
■大幸薬品(株)のWEBサイト情報
大幸薬品(株)は二酸化塩素の研究に力を入れてきた会社のようで、公式WEBサイトに「二酸化塩素実験データライブラリー(→ http://www.seirogan.co.jp/medical/data/ )」とか「二酸化塩素ガス溶存液 ウイルス検証データ(→ http://www.seirogan.co.jp/medical/data/clo2_02.html?id=a01 )」というページが公開されています。特に後者のページによると、サンプルとしてウィルス8種類に対して「二酸化塩素」と「亜塩素酸ナトリウム(通称:安定化二酸化塩素)」のウイルス感染価の比較を行っており、差は歴然(後者の効果が低い)としています。
<↓二酸化塩素と亜塩素酸ナトリウム(通称:安定化二酸化塩素)の効果はまるで違う(大幸薬品WEBサイトより)>

■独立行政法人 国民生活センターによる情報
独立行政法人 国民生活センターの公式サイト内に『二酸化塩素による除菌をうたった商品-部屋等で使う据置タイプについて-』というページがあります。「二酸化塩素による部屋等の除菌をうたった商品について、使用中にどのくらいの二酸化塩素が放散されているのか等を調べ、消費者に情報提供することとした。(原文のまま)」とあります(※→ http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20101111_1.html )。
それによると、
・二酸化塩素の
放散がほとんど確認できなかったものがあった。
・使用開始当初に放散速度が大きくなるものもあった。
・商品の表示や広告に、特定の感染症についての予防効果など、
薬事法に抵触する恐れのある表現がみられたものがあった。
(より詳細は → http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20101111_1.pdf )
ここでの新たな情報は、「(効果が明確でないのに)特定の感染症についての予防効果を謳うと、薬事法に抵触する恐れがある」ということ。なお、上記WEBサイト(※)の後半は「効果が無い」などと指摘された結果に対するメーカーの言い分も記載されており、メーカーによってずいぶんと対応が違うという「読み物」としても楽しめます。
したがって、話を元に戻すと、ジェームスの2020年・初売りのチラシを見た際の私の違和感:「インフルエンザなどのウィルスを強力除去」という表現は、総合的に判断すると行き過ぎではなかろうか、と。しかも薬事法に抵触する恐れもあるかもしれない、と。Dr.DEO の取り組み自体は好きですけどね。
いや~、単にチラシを見た際の違和感から、脱線して色々と調べてしまったよ。以下は初売りでの買い物などに話を戻します。
■いざ、ジェームスの初売りへ
ほぼ開店と同時に入店しましたが、大変な混みようでした。特にレジ前は長蛇の列でした。以下、画像を中心にお伝えします。
<↓特売のオイルはあっという間に掃けていました>
<↓近年は商品の割引だけでなく、ピットメニューの割引というサービスが増えてきました>
<↓今なお「トルマリン」を謳う商品があるのですね>
<↓以前、手芸店のバイアステープ流用が流行りましたが、そのような類似コンセプト品もありました>
私の今年の第一希望商品は、家族から買い換えを希望されていたホースリールです。純粋な自動車用品ではありませんが、花壇の水やりや洗車などの際に重宝するものです。今まで使ってきたものが破損したため、安売りの機会を探っていたところ、ちょうど新聞チラシに載っていたのです。
<↓アイリスのホースリールをジェームスでゲット。ホームセンターで買うよりも安く済みました>
これで1000円以上の買い物となるので、お菓子のクジ引きが1回引けます。早速レジに並ぶのですが、長蛇の列です。レジ待ちで60人くらい並んでいました。
<↓開店直後から混んでおり、レジ待ちの状況もご覧の通り>
何とか1回目の会計を済ませ、レシートを持ってクジ引きコーナーへ。
結果は参加賞でした。まぁ、こんなものでしょう。
<↓クジを引きましたが参加賞どまり(※店内の撮影は、係員の許可をいただいて写しています)>
<↓これで洗車も楽になるだろう(滅多にしないけど)>
■2回目のクジ引きへ
この日は複数回、1000円以上の買い物をしました。タイミングを変えてクジ引きに複数回、参加するためです。「大吉」はまだ残っています。
<↓「大吉」はまだ残っている。まんまと店舗の策略に乗っかかって買い物を続ける私(でも消耗品が主体)>
<↓2回目の買い物の候補。2つ合わせて1000円以上(ギリギリ1000円とはならずに惜しい気もするが)>
<↓それぞれ数量限定品でしたが、ともに無事にゲット>
<↓2回目のクジ引きも「参加賞」止まりでした・・・>
上記のサイドスペースプラス(ボンフォーム)は、従来はいわゆる「スキマ埋めクッション」の類に替わるモノとして購入しました。具体的な活用イメージは次の通り。
<↓長距離帰省などの際、私は旅程や行動計画表をA4用紙に印刷して家族と情報共有。そのファイルがあります>
<↓今回、初売りで購入したサイドスペースプラス(ボンフォーム)は、A4サイズにも対応>
<↓A4ファイルをスペースプラスに差し込んだところ>
<↓結局、初売り初日(1月2日)は2回のクジ引きをして、2回とも参加賞(チョコウェハース)でした>
■2日後に再来店
初売りの2日後、1月4日に再びジェームスに訪れました。復路(札幌→東京)の車内で「あれば便利」のモノを調達するためです。
<↓「良く見えるミラー(中型)」がまだ残っていたので購入。シートサイドポケットの追加で1000円超に>
初売り初日(1月2日)に購入したサイドスペースプラス(ボンフォーム)は売り切れとなっており、代わりに同等品のシートサイドポケット(セイワ)が補填されていたので、こちらも購入。エクシーガとレガシィで分けて使えば良いだろう。
<↓ということで再度のクジ引きにチャレンジしたが、またも参加賞(大吉はまだ残っている)>

次に、初売り初日に目星を付けていたスマホホルダーを購入。現在使用中のもの(底板が無く、左右のアームで挟んでフリクションで保持するタイプ)が使いづらく、スマホカバーの損傷の元となりそうだったため。これは単品で1000円超の価格です。
<↓底板を備え、かつ底板にスマホを置くと、連動して左右のアームが自動的に開くタイプを選択>
<↓しかし、4回目のクジ引きも見事に「参加賞」に終わった・・・>
最後に、エクシーガで使っていて便利だったUSB増設ソケット(パーツレビューは → こちら )を、レガシィ用にも増設するべく追加購入しました。ジェームスでの2020年・初売りセール期間中の買い物はこれで終了です。
<↓5回目のクジ引きも参加賞止まり・・・>
<↓結局、クジ引きは5回ともすべて参加賞。いただいたクーポン券は(東京に戻ったら)まず使えないなぁ>
ということで「2020年はジェームスの初売りで、そこそこの買い物をした」「5回のクジ引きは、すべて参加賞」「インフルエンザウィルス除去、などという宣伝文句には薬事法への配慮も必要」という話でした。
「東京→札幌」帰省記・その5に続く。
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2020-01-22(Wed.) : 更新
[2020年・初売り] ジョイフルエーケー編(2020年始・東京→札幌 帰省記その5) をアップロードしました。