学生時代から一緒に時を刻んできた愛車・ホンダCBR250Four(MC14型)。250ccで4気筒16バルブDOHC、カタログスペックで45psを叩き出す、昭和61(1986)年式のバイク(今年で34年目の現役車)です。
今回、ヘッドライト、ウィンカー、ブレーキ、電圧計に続き、インパネのメーター照明球を一気にLED化しましたので、その様子を備忘録として記します。
■T10バルブの確認
少し前の投稿にて、「[CBR250Four] 「スピードメーターが動かない」を解消する」 というシリーズのブログを載せました。その際、何度もメーターパネルを分解する機会があり、T10サイズの電球が計3箇所で使われていることを確認していました。
<↓もう何度も脱着・分解を繰り返した純正メーターパネル(車速、EG回転、水温、各種警告灯の類)>
<↓MC14型CBR250Fourでは、T10サイズの照明球は計3個、使われていることが判明(車速、EG回転、水温)>
T10サイズのLEDバルブならば、手持ちでいくつかをストックしています(※ほとんどが、IPFファン感謝デーにて入手したアウトレット品です)。まずは、そのT10サイズの電球から手持ちのLEDバルブに交換しました。
<↓さーて…どれを使おうか。こういう時に、ストック品から用途に適したものを選べるのは吉>
<↓今回はストックボックスの中から、特に拡散角に優れる XP-51 というLEDバルブをセレクト>
※IPFのXP-51については、こちら。
パーツレビュー →
IPF LED 3DウェッジバルブXP-51(T10/16型、拡散角340°、7000K)
■純正メーターの内部構造
純正メーターパネルは、「車速(スピードメーター)」、「EG回転速度」、「水温計&各種ワーニング」、の3連メーター(多眼メーター)になっています。ところが内部の造りを観察すると、仕切りがあったり無かったり、あるいは照明球が独立していたり共有されていたりします。
<↓左:速度計の内部。独立した仕切りに上下2個の照明 右:水温計はタコメーターと照明を共有>
・速度計: 完全に仕切られた筐体の中に、上下で異サイズの照明球が2個ある。
その仕様(ハーネスも別配線)の理由は、恐らく球切れ発生時にも
お互いのバルブで補い合うバックアップ機能を持たせるためと推定。
(※サイズが異なれば、電球の寿命も異なると思われる。)
・回転計: 内部で水温計エリアとつながっている。照明球はT10が2個あるが、
そのうち1個は水温計との共用になっている。
・水温計: 上記の通り、照明球はEG回転計(タコメーター)と共用。
■LEDの極性に注意
さて、ここで失敗談を一つ。その当時は、冒頭で述べた通り「焼き付き固着して動かなくなっていたスピードメーターを生き返らせる」ことに注力していたため、LEDバルブへの交換は片手間でした。
何も考えずにLEDバルブに交換し、メーターAssyを組み上げて車両に搭載。いざ、スモールライトのスイッチをONにしてみたのですが、メーター照明が全く点きません。3個あるLEDのうち、3個ともが点きません(汗)。
ここでLEDには極性があることを思い出し、またメーターAssyを車体から取り外しつつ、LEDバルブの挿入方向を180°逆転。今度は無事に点灯を確認した次第。
それにしても、「3つあるLEDバルブがすべて不点灯になる」という事象は、
「1/2 × 1/2 × 1/2」の確率(AND事象、AかつBかつC)か…。
すごいハズレくじを引いたような気分になりました。
<↓「KAZさん、組み付け前に試点灯すれば良かっただけでは?」「はい、おっしゃる通りです」>
これを機に、メーターパネルの背面に「配線色と極性」に関する情報を、ひと目 見て分かるように追記しておきました。自分なりの再発防止策です。
<↓よく見るとXP-51の筐体側面に「+」の表記あり。配線色の情報もパネル本体に追記しておきました>
■効果の暫定確認
この時点では、まだスピードメーターの機能再生が完了しておらず、したがってスピードメーターレス(公道を走らない)状態でした。そのため、LEDバルブへ交換したあとの効果確認も、以下の画像の通り、暫定的なものになります。
<↓左:確かにメーター照明自体は明るくなった 右:速度計。上が交換後のT10のLED、下がT5相当の電球光>
■インパネ警告灯のサイズ
さて、純正3連(多眼)メーターの中にはT10バルブが3個 使われており、交換も終了しています。では他の電球はどうなの? となります。具体的にはそのサイズ。
正直に言うと、純正の照明球はT5サイズなのかT6.5サイズなのか、よく分かりませんでした。試しに、手持ちのT6.5ウェッジバルブ(M&Hの12V3W球、品番:WB124)をコネクタに挿入してみたところ、問題なく挿入できました。
では市販のLEDバルブで、メーター照明に使えそうなT6.5サイズはあるか?と探してみたところ、驚くほどありません。あったとしても、非常に単価の高いもの(1個で千円以上クラス)ばかり。メーター照明をすべてLED化すると、バルブだけで1万円以上かかってしまう勢いです。
そこで製品ボリュームの多いT5サイズのLEDについて、製品レビューを注意深く観察していったところ、次の2項が製品選びの際の参考になると判断。これらの情報を加味しながら、T5サイズで選定を進めました。
・LEDバルブへの差し込み口の厚さによって、ソケットに挿入
したときの安定感(タイトかグラつくか)が左右されること。
・バイクのメーター照明に問題なく適用できたレビューの有無。
最終的に、価格のバランスも含めて良さげなT5サイズの製品をチョイス。
<↓amazonで見つけて調達>
※上記LEDバルブについては、こちら。
パーツレビュー →
HSUN T5型 3チップLED 10個入りセット(ホワイト、6000K)
<↓MC14型CBR250Fourでは、T5サイズのLEDバルブを計7箇所に使用しました>
ここで、上記パーツレビューのページで「深さ方向に接点端子の穴が3列あるため、挿入時も深さ方向に3段階のクリック感が得られます」とか「ソケットに一番深く挿すと側面チップが半分隠れるので、クリック感で中間位置で止めます」と記したことについて、画像を使って補足すると次の通り。
<↓ソケットへの挿入時にクリック感あり。側面チップが埋もれず、振動にも耐えるであろう中間位置まで挿す>
<↓警告灯の内部照明球をT5_LEDに交換>
■誤情報に注意
さて、上記T5_LEDバルブの商品ページ(@amazon)のQ&Aコーナーにて、「極性はありますか」「極性、ありません。(← 言い切り形)」というやりとりがありました。無極性でこの値段(10個で1299円)ならお買い得!とばかりに信じ切っていました。
その後、油圧/ニュートラル/速度警告灯/ハイビーム…の4個の照明球をこのLEDに交換したのですが、「無極性」という言葉を信じて、何も考えずにソケットに装填。そのままメーターAssyを車体に取り付けしてしまいました。
取り付け後、いざ点灯確認…したところ、すべての警告灯が何も点灯しません(汗)。また、やらかしてしまったようです。再びメーターAssyを車体から取り外して分解。LEDバルブを改めてよく見直すと、確かに本体側面に「+」「ー」の表記があります!
ひとつひとつ、すべてのLEDバルブを正しい方向に挿し替えるとともに、パーツレビューにもその旨を記載しておきました(→ 「AmazonのQ&Aに「極性なし」のコメントがありましたが、実際には画像の通り「+/ー」の識別あり」 )。
それにしても、「4つあるLEDバルブがすべて不点灯になる」という事象は、
「1/2 × 1/2 × 1/2 × 1/2」の確率(AND事象、AかつBかつCかつD)か…。
今度は逆に、すごい宝くじを引き当てたような気分になりました(爆)。
<↓「KAZさん、組み付け前に試点灯すれば良かっただけでは?」「…(^ ^;」>
これを機に、メーターパネルの側面に「配線色と極性」に関する情報を、ひと目 見て分かるように追記しておきました。自分なりの再発防止策(さらに再)です。
<↓警告灯の種類によっては、使用される配線色が微妙に異なるが、このように注釈を付しておけば間違えない>
■LED化の効果の確認
こうして、些細なマイナートラブル(と言うほどのものでもない人的ミス)を経て、メーターパネルのすべての電球(フィラメント球)のLED化が完了しました。その効果は、昼間でもバッチリ認識できます。
<↓昼間の太陽光の下での発光状態。輝度の高いイメージでクリアに光っていることを実感できる>
# 上記画像は車両停止時なので、速度警告灯は点灯しておりません。
# (その後、正常点灯することを実走で確認済み。)
<↓夕暮れ近くで、日が傾きつつある状態での発光状態。左右ウィンカーも明るくキレの良い点滅>
<↓すでに先行してLED化済みの電圧計(左側)ともども明るく光っており、優れた視認性を得ることができた>
■備考:オールLED化のデータ
今回の作業を以て、すべての灯火類のLED化が完了したことになりますので、以下、関連する資料を(再掲も含めて一括し)集約しておきます。メーターの内部照明ばかりでなく、今まで行ってきた灯火類のLED化も併記します。
(1)ヘッドライト: fcl.さんの2輪用LED
パーツレビュー →
高光量LEDヘッドライト(2019年モデル、ファンタイプ、H4)
(※関連ブログは上記ページ内に記載)
(2)フロントウィンカー: HID屋さんの30連LEDバルブ
パーツレビュー →
アンバー色(フロントウィンカー&ポジション用・ピン角180°段差あり、BAY15dダブル)
(3)リヤウィンカー: HID屋さんの30連LEDバルブ
パーツレビュー →
アンバー色(リヤウィンカー用・ピン角180°BA15s シングル)
(4)ブレーキランプ: HID屋さんのLEDバルブ
パーツレビュー →
テール&ブレーキランプ用・ピン角180°段差あり BAY15dダブル
(5)電圧計(ホンダ純正オプション): IPFさんのLEDバルブXP-55
パーツレビュー →
T10/16型、EFFECTERプラス、拡散角300°、6700K
(6)メーター内部照明(速度、EG回転、水温): IPFさんのLED 3DウェッジバルブXP-51
パーツレビュー →
T10/16型、拡散角340°、7000K
(7)メーター内部照明(速度)
(8)メーター内の左右ウィンカー用インジケーター
(9)メーター内の警告灯(油圧、ニュートラル、スピード、ハイビーム): HSUNさんのT5型 3チップLED
パーツレビュー →
T5型 3チップLED 10個入りセット(ホワイト、6000K)
(10)その他…LEDウィンカー用リレー: ポッシュフェイス(株)さんの 090011-WR
パーツレビュー →
POSH ワイドワットウィンカーリレー(3線式、090011-WR)
以上、同型車(MC14型CBR250Four)はもちろん、類似型番車(MC17型CBR250R、MC19型CBR250R)あるいは いわゆる旧車を含む 幅広いバイク乗りの方々に対し、このまとめブログが何らかの参考になれば幸いです。
ブログ一覧 |
【ホンダ・CBR250Four と四半世紀】 | クルマ
Posted at
2020/05/14 00:01:08