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2020年06月21日

[CBR250Four] 5~6月のメンテ(異音調査・左クランクケースカバー脱着編)

[CBR250Four] 5~6月のメンテ(異音調査・左クランクケースカバー脱着編) ホンダMC14型 CBR250Four のメンテナンス記録です。以下の作業について、備忘録として数回に分けて記しています(概要は 前回のブログ にて既報)。

(1)エンジン異音調査
(2)ブローバイガス確認
(3)スロットルケーブル給油
(4)エンジンオイル&フィルター交換
(5)ガソリン添加材投入
(6)チェーン&スプロケット清掃

■エンジン異音調査(続編)
サウンドスコープ を使って聴診した結果、異音はクランクシャフト系(左側)から聞こえやすい…ということが分かったため、試しにクランクケースカバーLHを取り外してみることにしました。

<↓オイルドレンパン をセットし、サイズの合う六角レンチを準備>


<↓クランクケースカバーLHを取り外す前に、ハーネスの固定部位を外して自由にしておく>
 

<↓クランクケースカバーと共締めになっている純正アンダーカウルのブラケットを取り外す>
 

旧車に限らず、取り外したボルト類は「どの部位に位置していたか(ロケーション)」 が分かるように仮置きしておいた方が無難です。同じように見えて、実はボルトの長さが場所によって微妙に異なることもあり、誤組を防ぐ…などのためです。

※実際にアンダーカウルブラケットのボルトは長さが異なっていました。

■クランクケースカバーLHの取り外し
内六角のボルトを計6本、緩めると、クランクケースカバーLHが簡単に取り外しできます。当初は「ガスケットが頑強に固着して、プラハンで叩かないと外れない」という状況も想定していましたが、実際にはそんな苦労もなく、素手で手前に引き寄せることで簡単に取り外しができました。

<↓意外にあっさりと取り外しできました>


<↓エンジン側:セルモーターやスタータークラッチ類(リダクションギヤetc.)が内蔵されている>


<↓カバー側:パルスジェネレーターAssyが内蔵されている>


ここで、ガスケットのシールラインを細かく見てみます。ガスケットはその一部のみ、幅広の部分があって理由が不明だったのですが、現物をみてすぐに納得。

<↓ガスケットは一部に幅広の箇所がある。画像は経時変化で膨潤した状態>


ガスケットのシール幅が広くなっている箇所は、金属間シール(クランクケース~ケースカバー)ではなく、パルスジェネレーターAssyの配線を通すためのグロメットにかかる部位だったのです。

<↓別アングルからのショット。ガスケットが接する相手側は、配線グロメット(ゴム材)だったのでした>
 

■異音の確認
まずは目視確認です。回転物の周辺に、何か異音の原因となるような異物(金属片など)が落ちていないかどうか。…しかし残念ながら、そのようなものは発見できませんでした。

次に手回しクランキング(※)をしてみます。
主要な複数の部位に検針を当てながら、クランクシャフトを少しづつ手回ししていき、異音の発生するタイミングがあるかどうか? を確認します。


(※)パルスジェネレーターAssyを取り外しているため。

<↓サウンドスコープの検針を、軸芯に当てながらクランク系を微少に回していく場合の例>


<↓ギヤをニュートラルにし、歯先に検針を当ててスタータークラッチAssyを回す場合の例>


あくまでも静的な状況に限られますが、360°回転させる間に3回「カチッ」と言う音が聞こえます。そのタイミングをペンでマーキングすると、次の画像のような状況です。

<↓「カチッ」と音がするタイミングで鉛直方向にマーキングを付加したが…>


ただし、この「カチッ」という音は120°間隔の規則正しいタイミングで発生しているため、今回注視している異音ではないと考えます(詳細不明ですが、スタータークラッチに内蔵されるスプリングに関係しているのかもしれません)。

次にスタータークラッチAssyを取り外してみようと思ったのですが、専用工具もインパクトレンチも持っていないため断念(※ボルトを緩めるため半時計回りにトルクを掛けても、クラッチ機構のため全体が空回りする構造のため)。

まぁ、「目視確認できる範囲内では、クランクケースカバーLH内には異常は見当たらなかった」…ということが収穫だったととらえて、ここから先の調査は方向を変え、今回はカバーを復元することにします。


<↓カバー内側:パルスジェネレーターAssy周辺に付着した金属粉を除去しておく>
 

なお、このカバーに使用するガスケットはメーカー廃盤ながら、互換性のあるアフター品を入手済みで、詳細はパーツレビューに上げてありますのでご参考。

◎パーツレビュー :
 こちら → 有限会社エムシーマニアック MC14E型エンジン用 左クランクケースカバー ガスケット

■次の方策の検討
さて、ここで改めて今後の異音調査の方法を考えてみます。仮に次にオイルパンを取り外してみても、冷静に考えると次の状況が予想されます。

 ・オイルパン底に異物が脱落していれば
   → (すでにパン底にあるため)クランクの掻き上げによる衝突異音とはなりにくい。
 ・オイルパン底から上方を見上げても、構造上
   → ブロックを分割しないとクランクベアリングは見えず、
     かろうじてコンロッド大端のキャップが見えるかどうか。

つまり、より確かな確証が得られないうちは、オイルパンを取り外して内部を観察しても「あまり得られる情報は少ない」恐れがあります。このへんは慎重に判断したいところ。

ただ、前述のクランクケースカバーLHを取り外した段階では、エンジンオイルは(夏場に向けて)新油に交換しておいた方が良いだろう…との判断は変わらないため、オイル交換を先に済ませることにします。


<↓1986年式なので、今年で34年目。まだまだ現役で頑張れるようにメンテしていきたい>


つづく。
(そこで新たなトラブルが生じて今に至る。詳細は次回。)
 ↓
 ↓
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2020-06-23(Tue.) : 更新
[CBR250Four] 5~6月のメンテ(エンジンオイル交換編) → 失火トラブル再発 をアップロードしました。
ブログ一覧 | 【ホンダ・CBR250Four と四半世紀】 | クルマ
Posted at 2020/06/21 21:24:58

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