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イイね!
2005年10月15日

[回転するタイヤ] に [静止するホイールキャップ]

[回転するタイヤ] に [静止するホイールキャップ] タイトルの通り、いわゆるスティル(静止)ホイールキャップに関する話を2つ。

■その1・パスボード
ひまつぶしに読んでいた 「自動車技術(Vol.59、No.10、2005)」 の掲載記事の中に、「タイヤは回るけど、ホイールキャップは回らない」・・・と題されたページが目に付いた。その商品名は 「パスボード」。これは、ホイールキャップの姿をした広告媒体のひとつである。

私も過去に何度か、そのホイールキャップを装着したクルマが走る姿を実際に見たことがある。最近では、愛・地球博のタイミングに合わせてタクシー会社でも採用されたという。

さてこのパスボードなる広告媒体については、WEBサイトが開設されている ので詳しくはそちらを見ていただくとして、ここではその特徴について簡単に紹介してみたい。以下、「自動車技術(Vol.59、No.10、2005)」 の記事の要約である。

◎ホイールとホイールキャップの間に、特殊なウェイトが仕込まれた装着金具を有する。
◎ホイールキャップの後方には走行風が流れ出る噴射口があり、これによって走行中
  にも静止状態を保つ仕組みになっている。
◎ドイツの TUV の試験もクリアしている。
  (250[km/h] での走行試験、3ヶ月の耐久試験、ブレーキ冷却試験、強度試験など。)
◎デュポン社の生分解性プラスチック:「バイオマックス(R)」を素材としている。
◎各国の主な特許取得状況は次の通り。
   ・日本  登録第3170592号、特開2001-80302他出願中
   ・米国  登録第6,120,104号
   ・欧州  EPC公開番号947357
   ・中国  特許登録第125592号
   ・シンガポール  登録第91829号

私見だが、静止姿勢を保つ「キモ」は、走行風を積極利用するキャップそのものの構造だと思う。同誌によると、「ウェイトのみでは、時速 40[km/h] 以上になるとキャップはホイールの 慣性力で回転してしまう。そこでタイヤとキャップ間、あるいはタイヤの裏側からキャップに流れ込んだ空気が、キャップ後方に設けられた 一カ所の噴射口から強く噴出 されるようにすると、高速走行中でも安定姿勢を保つ(>要約)」 とある(画像参照)。

ホイールとホイールキャップの間にベアリングがあること、また重り(ウェイト)があることは容易に想像が付くが、実はキャップ自体も走行風を積極利用するべく設計されていたとは知らなかった。この仕組みは、いわば 「エア・スタビライザ」 とも言えそうだ。恐らく現在の形状に至るまでには、様々な形状が試されたと思われる。素材に生分解性プラスチックを使って環境にアピールしているだけでなく、すかさず各国の特許・・・特に模倣大国とカゲ口をたたかれている(>失礼)中国でも取得している点は、抜かりがないと思う(素人の私が偉そうに言うのもナンだが)。

このパスボード、確かに一度その姿を目撃したら、しっかりと脳裏に焼き付くことだろう。ただ正直に言うと、初めてナマで見た人は 「動かない」 ことばかりに気を取られ、肝心の広告が何であったかを見逃す のではなかろうか?とも思うのだが・・・。

■その2・スバル用品(株)扱いのスティルホイールキャップ
回転体に取り付けられたパーツが回転しない(させない)、というアイディアは、他にも考えついた人がいそうな気がする。そこで他に同様な商品例がなかったか?と考えてみたところ、あったあった、思い出しました。そう、スバル用品(株) のWEBサイト中に、そのものズバリの商品ページ がありました。その名も、スティル(静止)ホイールキャップ とあります。ただし、先ほど紹介した 「パスボード」 が(広告目的の)フルホイールキャップであるのに対し、こちらは センターキャップ である点が決定的に異なります。

さてそのサイトを見ると、ホイールが回転するのにセンターキャップが静止している ことを表現したページ(~.swf)も用意されています。まぁ実写ではなく単なる画像処理版なんでしょうけど、イメージは十分に伝わります。

ところでこのスバル用品(株)扱いのスティルホイールキャップ、果たしてパスボードの特許とは無縁のシロモノなのか否かは不明ですが、恐らく 「走行風を利用した姿勢安定化構造」 を取っていないと思われることから、多分、独立系(パテント料を支払う必要のない別個な商品)かと想像します。現在のところ、適用車種はレガシィとなっていますから、[珍し物] 好きのア・ナ・タ、そう、このブログをお読みになっているあなたです・・・ぜひともこの商品を試してみてはいかがでしょうか? 普段は目立たないパーツながら、オフ会では注目を浴びること間違いなしかもしれません。
ブログ一覧 | 【スバル関係】 | クルマ
Posted at 2005/10/17 00:55:04

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この記事へのコメント

2005年10月17日 13:59
道路と歩道の段差により削られたパスボードも見たことあります。
あれは結構痛々しかったなぁ・・・。(^-^;
コメントへの返答
2005年10月17日 19:05
毎度~。米国出張お疲れさまです。

なるほど、車幅方向の張り出しも考慮しないとダメなのですねぇ。でも逆の言い方をすると、削れるほど路肩にぶつかっても脱落しない耐久性がある・・・ってことの証明になるかもネ。

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