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2005年10月19日

人は人、自分は自分(ケーススタディ・その1)

人は人、自分は自分(ケーススタディ・その1) 2話連続のケーススタディ・その1。
(「その2」 は → こちら

■その1
以前、私はネットで知り合った人からレガシィ用の部品を購入したことがある。

その人は、売却したい部品を他にもいくつか抱えていたこともあり、売りたいパーツの目録を自らの 掲示板で紹介 していた。パーツ購入希望者は、その掲示板を読んだうえで、商品説明文に納得すれば購入希望の レスを入れる。基本的にレスが入った時点で取引の優先権が成立し、他の人々からの受付を一時終了する・・・という決まりとなっていた。

私も欲しい商品があり、説明文を何度も読み返した。そのパーツはアッセンブリ(いくつかのパーツの集合体で一つのシステムを成す)である。説明文には、塗装が一部はげていること、使用に伴う傷があることなどが記載されていたが、欠品などは無く、機能にも何ら問題ないと文面から判断されたため、私は購入希望のレスを入れた。

その際、いきなり 「購入します」 と宣言するのではなく、まずは 不明な点 がいくつかあったのでその 質問から始めた。当然である。疑問点を残したままの取引は、後の トラブルの元 になることは誰でも知っている。そして相手側からも掲示板上で何度か回答をいただいた結果、めでたく取引成立と相(あい)成(な)った。

取引成立後、さっそく売り主さんと直メールのやりとりが始まった。ここまでは良くある話だ。ところが売り主さんからの連絡メールに私は驚いた。本来はネジ止めされている構成部品が、実はネジ山が欠けているというのだ。掲示板の商品説明文には、塗装のハゲや細かな傷の説明こそあれ、そのような説明は一切書かれていなかったハズだ。というより、掲示板で質疑応答を繰り返す中でも、そのようなことは一切知らされていなかった。しかもメールにはこう続けられていた。「もしも気になるようでしたら、その部分は純正品を買い求めください。」

「おんどれ、なめとんのか!」

・・・とは 言わず に、すぐさま私は例の 「売ります掲示板」 を見に行った。商品の 説明内容を再確認 するためだ。ところがさらに驚いたことに、私が掲示板を見に行ったところ、私と売り主とのやりとりのスレッドが、丸ごとごっそりと 消え去って(削除されて)いた のである!

「おんどれ、証拠隠滅か!」

・・・とは 言わず に、私は 相手の立場になって考えてみた。恐らく売り主さんは、取引が成立せずに売れ残っているアイテムを 「より見やすく」 「目立ちやすく」 させるために、すでに取引終了となったスレッドを消去したのだろう。その証拠に、私以外の人と取引が成立していた他のアイテムもいっしょに削除されていたからである。恐らく、売り主さんはなるべく早く手持ちのアイテムを売却したかったのだろう。そのため、「売れ残った商品」 と 「取引成立した商品」 の書き込みが 混在 したままの掲示板の状態を、好ましく思わなかったのだろう。

だが、考えてもみてくれたまえ。買い主にとっては、自分が購入する予定の商品の説明を、あとになってから もう一度読み直したい と思うこともあるはずだ。「売ります掲示板」 を立てた以上、大げさに言えば、そこでのやりとりは売買契約の契約書でもあると思うのだ。実際に商品が買い主の手に渡るまでは、掲載しておくべき性質のものではないのか?・・・もしも私が売り主の立場だったらそうしたであろう。だが、どうやらこの売り主さんは、自分の立場を優先してしまったらしい。まぁそれ以前に、もしも私が売り主の立場だったら、買い主が安心して買えるように商品の 一番の欠点や懸念点 をまず先に公表するのだが、どうやらこの売り主さんの中では、重要度の低い些細なことと位置付けられていたようだ。

結局、私は何も言わずに商品を受け取ることにした(破談にしなかった)。こちらが買い手である以上、売り主さんの手を煩(わずら)わせたくないということもあったし、何よりも不完全パーツについては自分で対処できるメドが立ったからである。そして直接相手先まで出向き、手渡しでパーツを引き取らせていただいた。

あのとき、破談にしないで相手に余計な手間を取らせなかったことは果たして正解だったのか? あるいは、相手を嫌な気持ちにさせることになっても、自分が受けた気持ちと相手の不備とを素直に伝えた方が良かったのか? トラブルを避けたいと思っての行為は、実は独りよがり ではなかったのか?

私はこれまで多くのネット取引に参加させていただいたが、ふとした弾(はず)みで、深く考えさせられる出来事に出くわすことがある。今回は、そんな中からの1例を紹介した。数年後にこのブログを読み返した私は、一体どんなコメントをするであろうか。それは将来の私のみが知っている。
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Posted at 2005/10/20 04:24:21

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この記事へのコメント

2005年10月20日 6:20
ううん、ううん、こまった。
自分ならどうするかな。
自分なら聞いちゃうかな(口は災いの元)
相手が言い訳してから考えるかな。

・・・でもいいんじゃないですか?言いたいことを飲み込めるだけの器量があったら、それもまた一つの方策と思うので。
(ネジが調達できたなら、それはそれで良いことかなと思う、他がムダにならなかったし。)
正論で攻める(説明を求めて、時としてもめる?ことなど)のもいいですが、場合によってはちょっとした理不尽も、自分の器量でカバーできるなら、飲み込んでそれもヨシ、と私は思うんですよね。
(なかなか正論で通らない場に何度も居合わせてますんで・・・コレを、俗に丸くなったと人は言うんでしょうか(--;))
コメントへの返答
2005年10月20日 22:06
こんにちは。コメントありがとうございます。
後から冷静に自分の行動を振り返ってみると、自分自身にも機を逸したミスがあったと思い直しました。

つまりDMでのやりとりの最中であっても、疑問点が生じたなら、その時点でそのタイミングを逃さずに「これはどういうことなのでしょうか?」と ”柔らかく” 尋ねてみるべきでした。指摘というよりも、相手からの説明を求めるというスタンスですね。

それが出来ていれば、事態もよりスムーズに進展した可能性があったのでは?と反省しました。そこらへんが私の詰めの甘さでしょうか(注:決して現実の取引状況が悪かったワケではありません)。

なお文中の部品は「ネジ」ではなく「ネジ山を有する部品」であり、新品1本2,500円+税、私のクルマには4個必要になりますので小計10,500円の部品です。まぁ今となっては些細な話ですが。

>俗に丸くなった
軋轢(あつれき)を避けるための大人の経験則ではないでしょうか。ただし、丸くなることで事態がトータルとして好転するなら「器量の良さ」にも意味が出てきますが、結果につながらない場合は単なる「理不尽」「やられ損」でしょうね。では今後もよろしくお願いします。
2005年10月20日 13:07
例えばフロントタワーバーを出品する場合、ほとんど99%はバー本体しか売らないと思うんですよ。でも、メーカーの整備解説書には、ストラットのセルフロックナットは再利用不可と書いているんですよね。ディーラーでは新品に交換するでしょうが、量販店や民間整備工場では、まず換えないでしょう。
売る側の責任として、規定トルクで締めてくださいとか、整備解説書を見て、新品を入手してください。とか、書かなければならないというのも問題だし、「それはメーカーの逃げでしょう」というのも一理あると思うのです。建前と本音(わざと逆にしています)の、判断基準は人それぞれなので、個人売買間の交渉は難しいところです。
金色のホイール買ったのに、裏側は銀色で色が塗られていなかった。というクレームもあるかもしれません(爆
 売る側の説明としては、「質問は受け付けます。画像にある状態で判断してください」「気に入らなかったら返品も可能ですが、費用は落札者持ちです」程度の前置きは必要だと思いますが。
コメントへの返答
2005年10月20日 22:22
具体的なコメントありがとうございます。
う~ん。私は排気系を中古で売ったときには新品ガスケットを用意してから売ったのですが、そういう人は少数派なのでしょうか・・・。

それはさておき、「再利用不可部品は落札者が調達」などという慣例は、出品商品そのものではなく、あくまでも付随する周辺事項(この場合は消耗品)に関するものでしかないと思うのです。つまり、その内容説明が欠けていても「商品そのものの価値を下落」させるような影響をあまり与えないものだ、と。

ところが「商品そのものの価値」に関わる但し書きを欠いた状態(例:タワーバーならブラケットにクラックが入っていたのを注釈しないとか)で売買を成立させてしまったときは、売り主が情報の欠落を意図しない場合であっても告知義務違反に問われる恐れがあるのでは?と考えるのです。

なお余談ですが、私は「画像にある状態で判断してください」とする出品者からは絶対に落札しないですね。出品者は商品の状態をなるべく詳細に説明する義務を負うのに、その「義務を履行しない」どころか、落札者様に気持ちよく買っていただこうとする「努力」さえしない横柄で怠慢な出品者だと判断するからです。逆に私が出品する際には、画像の構図・説明文・検索ワードなど一切の推敲を重ねてからでなければ出品しないです。

いずれにしても、(自分を含めて)多種多様の個人が存在しますから、個人売買では「相手の立場を考えて」取引することが難しい状況は、ままありますね。
2005年10月20日 19:21
毎度さまです。
自分も似たようなこと、ありました。
自分は破談にしてしまいましたけども。
そのときはお互いに納得しての破談でしたのでトラブルはなかったのですが、それはたまたま相手様にこちらの言い分を許容してくれる度量があっただけのこと。別の方でしたらトラブルに発展したかもしれませんね。
ですので自分がオークションに出品するときは、ネガティブな部分はわざと大げさに書きます。おかげで入札が少ないんですけど。(汗)
コメントへの返答
2005年10月20日 22:41
お久しぶりです。
コメントどうもありがとうございます。

今回手に入れた部品は私が永く使うつもりでしたので、まぁ問題にはならないワケですが、もしも私が次にこの部品を別の人に転売することになった場合には、今度は私が困ることになるワケです(オリジナルの一部はネジ山が欠けた状態ですし、完全品を別途取り寄せると1万円以上の出費となるからです)。

そう考えると、部品の購入者が私であろうとなかろうと、所有者が変わるときにはネガティブな商品情報ほど、しっかりと(先々のことを考慮して)相手に申し送りするべきでしょうね。まぁ必要以上に誇張しなくても良いですけれども(苦笑>私も時々それをやるので)。

>相手様に(~中略~)許容してくれる度量
このへんも見極めが難しいですね。同じコトを相手に言う場合であっても、こちら側の言い方ひとつで丸く収まる場合も角が立つ場合もありますから。(^^;)
2005年10月20日 23:21
おっしゃられる通り確かに、今回のケースは告知義務違反といわれても仕方ない部分はありますね。

自分が出品者の場合に、付属品が足りない場合とか、面倒な時には「画像に映っている者が全てです。」「100円スタートなのでフォローしません」というように、「どうせ、値段は上がるだろう」という確信犯のような事をしてしまう場合もありますね。
以後、きをつけます!
コメントへの返答
2005年10月21日 7:23
再度のコメント、ありがとうございます。

業者の出品でよく見かけるような 「入金方法や発送方法に関する説明」 のみに終始し、肝心の 「商品そのものに関する個別説明がまったく無い(画像が1枚あるだけ)」 のはマズイ(告知義務違反)と思います。

しかし それらとは異なり、「格安スタートにつきノークレーム・ノーリターンで」 などと注意書きを添えておくことは、その後に起こるかもしれないトラブルの種を未然に防ぐ効果があると考えられますので、意思表示としては有効(全然OK)ではないでしょうか。まぁいずれにしても、「相手を配慮する」気持ちは続けておきたいですね。ではでは。
2005年10月21日 17:37
遅コメント失礼します。

私の場合(過去になるんですが)、
個人での出品であれば当然利益が生まれますよね。
その段階で、お相手の方はお客様となるわけです。
個人売買の場合ですので相手の考え方も違うのですが、
最低限伝える事はお伝えしてます。
それで、お相手の方が喜んで受け取って
もらえるのも嬉しかったりします。

ちとブログ内容とは違うかもしれませんが、
お互いの信頼関係だと思うのですよ。
回線を通じてのやり取り、神経使いますね(笑)。
コメントへの返答
2005年10月21日 23:10
いえいえ、コメントはありがたく頂戴いたしますので、いつでもどうぞ。(^^)

>お相手の方はお客様
仕事の場合でも同様なことが言えるでしょうね。自分の担当した業務を次の担当部署(後工程)へと引き渡すときには、「同じ社内であっても自分よりも後工程の人は”お客様”と考えろ」 と教育されました。社外のクライアントはもともと”お客様”ですが、それだけにとどまらず、「(社内であっても)自分の後に続く人は、みんな”お客様”だと考え、相手が満足できるように常に配慮せよ」という意味です。

>お互いの信頼関係
相手から信頼されるよう、これを機に私自身も気をつけます。

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「[整備] #CBR250FOURフォア [CBR250Four] ステップホルダー&バーのリフレッシュ(4)RHステップ分解→や ... https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/8326049/note.aspx
何シテル?   08/10 00:00
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